第53回午後第94問の類似問題

第41回午後:第75問

正しいのはどれか。  

1: A型肝炎の主要感染経路は輸血である。

2: 慢性肝炎の半数以上はB型肝炎を原因とする。

3: C型肝炎は自然治癒する。

4: 肝硬変の原因はアルコールが最も多い。

5: 肝癌の半数以上は肝硬変から進展する。

第37回午後:第86問

肝炎について誤っているのはどれか。  

1: A型肝炎は経口感染である。

2: B型肝炎は血液や体液を介して感染する。

3: B型肝炎は垂直感染の可能性がある。

4: C型肝炎は呼吸器を介して感染する。

5: C型肝炎は慢性肝炎に移行しやすい。

第38回午後:第81問

肝疾患で適切でないのはどれか。  

1: A型肝炎は針刺し事故による感染が多い。

2: B型肝炎は体液を介して感染する。

3: C型肝炎は肝細胞癌に移行しやすい。

4: アルコール性肝障害の初期は脂肪肝である。

5: 肝硬変症では門脈圧が亢進する。

第55回午前:第50問

感染症への対応で正しいのはどれか。  

1: B型肝炎患者は個室での訓練を原則とする。

2: 開放性結核患者の病室では予防衣を着用する。

3: HIV患者の唾液に触れたら抗体検査を受ける。

4: C型肝炎患者の使用道具はアルコール消毒する。

5: インフルエンザ患者は解熱後翌日から作業療法室で訓練を開始できる。

  • 答え:2
  • 解説:感染症への対応は、感染経路や感染力によって異なります。選択肢の中で正しい対応は、開放性結核患者の病室で予防衣を着用することです。
  • B型肝炎は主に血液感染や母子感染で拡大し、空気感染や飛沫感染、接触感染はないため、個室での訓練を原則とする必要はありません。
  • 開放性結核患者は空気感染を起こす可能性があり、衣服が結核菌により汚染される場合もあるため、予防衣やN95マスクを着用することが正しい対応です。
  • HIVは主に血液や性器分泌液から感染する危険性が高く、唾液内のウイルス量は微量で感染することはまずないため、唾液に触れたからといって抗体検査を受ける必要性は低いです。
  • C型肝炎は血液感染が主であり、接触感染はないため、使用道具をアルコール消毒する必要はありません。
  • インフルエンザは解熱後もウイルスを排出する可能性があるため、解熱後翌日から作業療法室での訓練を再開するのは適切ではありません。
  • 科目:臨床実習
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第34回午前:第58問

感染症に関して正しいのはどれか。  

1: MRSAは健常者でも保菌者が存在する。

2: 疥癬患者は入浴後に作業療法室で訓練する。

3: B型肝炎患者は個室での訓練を原則とする。

4: C型肝炎患者の使用道具はアルコール消毒する。

5: AIDS患者の唾液は感染性が高い。

第54回午前:第75問

病原体と腫瘍発生との組合せで誤っているのはどれか。  

1: A型肝炎ウイルス―――――肝細胞癌

2: Epstein Barrウイルス――――Burkittリンパ腫

3: HTLV-Ⅰ―――――――――成人T細胞白血病

4: ヒトパピローマウイルス ―― 子宮頸癌

5: ヘリコバクター・ピロリ菌――胃癌

  • 答え:1
  • 解説:この問題では、病原体と腫瘍発生の関連性について問われています。正しい組み合わせは、2:Epstein BarrウイルスとBurkittリンパ腫、3:HTLV-Ⅰと成人T細胞白血病、4:ヒトパピローマウイルスと子宮頸癌、5:ヘリコバクター・ピロリ菌と胃癌です。誤っている組み合わせは1:A型肝炎ウイルスと肝細胞癌です。
  • A型肝炎ウイルスはA型肝炎を引き起こしますが、慢性化せず、肝細胞癌との直接的な関連性はありません。肝細胞癌は主にC型肝炎やB型肝硬変と関連しています。
  • Epstein Barrウイルスは、非ホジキンリンパ腫の一種であるBurkittリンパ腫の発症に関与しています。これは週単位で病勢が進行する超高悪性度のB細胞性リンパ腫です。
  • HTLV-Ⅰは、成人T細胞白血病の発症に関与しています。これは悪性度の高いT細胞性リンパ腫で、HTLV-Ⅰの感染が原因となります。
  • ヒトパピローマウイルスは、子宮頸癌の発症に関与しています。特に高危険群のHPV感染が契機となり、子宮頸癌は約80%が扁平上皮癌で、20~40歳代に好発します。
  • ヘリコバクター・ピロリ菌は、胃癌の発症に関与しています。また、慢性胃炎や胃潰瘍とも関連があります。胃癌の大部分は腺癌です。
  • 科目:臨床医学総論(病理学)
  • 重要度:プレミアム特典
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第56回午後:第75問

がんとその原因となる病原体との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 膀胱癌 ── ヘリコバクター・ピロリ菌

2: 肝細胞癌 ── B型肝炎ウイルス

3: 子宮頸癌 ── ヒトパピローマウイルス

4: 成人T細胞白血病 ── Epstein Barrウイルス

5: 慢性骨髄性白血病 ── HTLV-I

  • 答え:2 ・3
  • 解説:がんは様々な原因で発生するが、特定の病原体が原因となることもある。この問題では、がんとその原因となる病原体の正しい組み合わせを選ぶことが求められている。
  • 膀胱癌はヘリコバクター・ピロリ菌とは関係がない。ヘリコバクター・ピロリ菌は胃がんの原因となることが知られている。
  • 肝細胞癌はB型肝炎ウイルスが原因となることがある。B型肝炎ウイルスは肝臓に感染し、慢性化すると肝硬変や肝細胞癌を引き起こすことがある。
  • 子宮頸癌はヒトパピローマウイルス(HPV)が原因となることがある。特定のHPVのタイプは子宮頸癌のリスクを高めることが知られており、HPVワクチンが予防策として推奨されている。
  • 成人T細胞白血病はEpstein Barrウイルスではなく、HTLV-I(ヒトT細胞白血病ウイルス)が原因となる。Epstein Barrウイルスは、伝染性単核症やバーキットリンパ腫などの原因となる。
  • 慢性骨髄性白血病はウイルスに関係しない。慢性骨髄性白血病は、染色体の異常(フィラデルフィア染色体)が原因となることが知られている。HTLV-Iは成人T細胞白血病の原因となる。
  • 科目:がん関連障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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