Danielsらの徒手筋力テストの結果を表に示す。考えられる疾患はどれか。
1: 被殻出血
2: Bell麻痺
3: 重症筋無力症
4: Ramsay Hunt症候群
5: 筋強直性ジストロフィー
適切でない組合せはどれか。
1: 関節リウマチ-Steinbrocker分類
2: 痴 呆-ミニメンタルステート検査(MMSE)
3: 心不全-NYHA分類
4: 未熟児-Apgar score
5: 運動失調-Frankel分類
疾患または症候と異常歩行の組合せで正しいのはどれか。
1: 運動失調 ── 酩酊歩行
2: フレイル ── すくみ足歩行
3: Parkinson病 ── はさみ脚歩行
4: 脳卒中片麻痺 ── 踵足歩行
5: 総腓骨神経麻痺 ── 分回し歩行
脊髄性運動失調症でみられるのはどれか。
1: 折りたたみナイフ現象
2: 断綴性発語
3: 羽ばたき振戦
4: 酩酊歩行
5: Romberg徴候陽性
25歳の男性。オートバイ運転中に乗用車と接触して頭部を強打し救急搬送され、外傷性脳損傷と診断された。理学療法が開始され2か月が経過した。FIMは92点。基本動作はすべて可能であるが、注意散漫になりやすい。Brunnstrom法ステージは上肢Ⅵ、下肢Ⅴ、modified Ashworth scale 1、歩行速度は0.9 m/s、functional balance scaleは52点であった。現時点の理学療法で重点的に行う内容はどれか。
1: 痙縮の軽減
2: 平地歩行練習
3: 二重課題練習
4: 分離運動の促通
5: 立位バランス運動
80歳の女性。5年前に発症した脳梗塞による右片麻痺がある。Brunnstrom法ステージは上肢、手指および下肢でⅢである。全失語を認める。FIMでは、ベッドへの移乗項目は3点で、車椅子での移動項目は3点である。訪問リハビリテーションを導入する際、目標として適切なのはどれか。
1: 屋外杖歩行の自立
2: 屋内杖なし歩行の獲得
3: 移乗動作の安定性の改善
4: 右手指機能の改善
5: 失語症の改善
検査・測定で誤っている組合せはどれか。
1: モダプツテスト-職業適性評価
2: ソシオメトリーテスト-自己評価尺度
3: 内田・クレペリンテスト-作業能力評価
4: PGCモラールスケール-生きがい尺度
5: ミニメンタルステート検査(MMSE)-認知症症状評価
45歳の男性。脳出血による左片麻痺。Brunnstrom法ステージは上肢Ⅱ、下肢Ⅲ。感覚障害は中等度。非麻痺側機能はおおむね良好。裸足での歩行は可能であるが、安定性が低下し速度も遅い。麻痺側の遊脚相で分回し歩行と強い内反尖足が出現する。立脚中期の膝ロッキングがみられる。この患者に適した装具はどれか。
1: 長下肢装具
2: 金属支柱付膝装具
3: クレンザック足継手付短下肢装具
4: プラスチック短下肢装具(足継手なし)
5: 靴型装具(長靴)
適切でない組合せはどれか。
1: Barthel index-日常生活活動
2: Fugl-Meyer scale-意識障害
3: BIT(Behavioral Inattention Test)-半側空間無視
4: STEF-上肢機能
5: WAIS-R-知能
アテトーゼ型脳性麻痺児の症状と訓練課題との組合せで適切なのはどれか。
1: 定頸不良 — 背臥位で下肢を挙上する。
2: 体幹過伸展 — 座面の高い椅子で座位を保持する。
3: 手指の過伸展 — 豆をつまむ。
4: 目と手の協調障害 — ボールプールで遊ぶ。
5: 動的バランス不良 — セラピーボールに乗って揺らす。
がん患者の身体機能評価尺度はどれか。
1: Barthel Index
2: FBS
3: FIM
4: KPS〈Karnofsky performance scale〉
5: mRS
70歳の男性。脳梗塞による右片麻痺。Brunnstrom法ステージは上肢Ⅱ、下肢Ⅲ。下肢の随意運動は共同運動がわずかに認められる程度である。歩行はT字杖にて室内は自立している。ADL指導で正しいのはどれか。2つ選べ。
バランスを評価できるのはどれか。2つ選べ。
1: 6分間歩行テスト
2: Functional reach test
3: Physiological cost index
4: Modified Ashworth scale
5: Timed up and go test(TUG)
平衡機能障害において、後索性や小脳性に比べ前庭性に最も関連する異常はどれか。
1: 眼 振
2: 構音障害
3: 深部感覚障害
4: 耳鳴り
5: Romberg試験陽性
バランス能力を評価できるのはどれか。2つ選べ。
1: Repetition maximum
2: Functional reach test
3: Modified Ashworth scale
4: Timed up and go test
5: Functional assessment staging
評価法と障害の組合せで正しいのはどれか。
1: BADS―――気分障害
2: MMPI―――注意障害
3: POMS―――視知覚障害
4: SPTA―――記憶障害
5: WCST―――遂行機能障害
左片麻痺のBrunnstrom法ステージと作業療法との組合せで適切でないのはどれか。ただし、ステージは上肢・手指の順とする。
多発性硬化症に対する作業療法で正しいのはどれか。
1: MS fatigueに対して、Borg指数15に運動強度を設定する。
2: Uhthoff徴候に対して、室温を25℃以下に設定して運動を行う。
3: 筋力低下に対して、漸増抵抗運動を行う。
4: 視力障害を伴う協調性運動障害に対して、Frenkel体操を行う。
5: 有痛性強直性けいれんに対して、他動的関節可動域運動を行う。
関節可動域測定で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 足部では回外と外転とを分けて測定する。
2: 運動失調症患者では自動運動の可動域は測定できない。
3: 深指屈筋短縮があると手関節背屈で指関節伸展の角度が減少する。
4: 関節リウマチ患者では他動運動の可動域よりも自動運動の可動域の方が角度が大きい。
5: Danielsらの徒手筋力テストで段階2−(Poor−)では自動運動の可動域の角度が減少する。
脳卒中機能評価法〈SIAS〉の麻痺側運動機能テストの様子を図に示す。関節拘縮がない場合、3つのテストの合計点はどれか。
1: 5点
2: 6点
3: 7点
4: 8点
5: 9点