50歳の女性。末梢神経麻痺により、円回内筋、長掌筋、橈側手根屈筋、浅指屈筋、深指屈筋(示指・中指)、長母指屈筋、方形回内筋、短母指外転筋、短母指屈筋(浅頭)、母指対立筋、第1・2虫様筋が麻痺している。適応する装具で正しいのはどれか。2つ選べ。
低周波刺激で誤っているのはどれか。
1: 筋の発生張力は刺激強度に依存する。
2: 筋収縮には、刺激の持続時間が短いほど強い刺激を必要とする。
3: 正常筋は脱神経筋より順応を起こしやすい。
4: 正常筋の不応期は脱神経筋の不応期より短い。
5: 脱神経筋は正常筋に比べて短い刺激持続時間で反応する。
多発性硬化症について正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 男性に多い。
2: 発症は50歳代に多い。
3: 脱髄病変がみられる。
4: 視力低下が出現する頻度が高い。
5: 運動負荷に制限を設ける必要はない。
運動失調がみられないのはどれか。
1: Wallenberg症候群
2: 脊髄小脳変性症
3: Wernicke脳症
4: 重症筋無力症
5: 脊髄癆
大腿骨頭すべり症について正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 女児より男児に多い。
2: 肥満の児童より痩せた児童に多い。
3: 片側より両側発症が多い。
4: Duchenne歩行が特徴である。
5: 股関節は外旋位拘縮を生じやすい。
57歳の男性。筋萎縮性側索硬化症と診断されて3年が経過。四肢や体幹に運動麻痺を生じてベッド上の生活となりADLは全介助。さらに球麻痺症状を認め、安静時も呼吸困難を自覚する。この患者がコミュニケーション機器を使用する際の入力手段として適切なのはどれか。
1: 舌
2: 手指
3: 口唇
4: 呼気
5: 外眼筋
48歳の女性。2年前に多発性硬化症と診断された。これまで日常生活はおおむね自立していたが、1週前から視力の低下、両側下肢の脱力が増悪し入院となった。薬物治療後に理学療法が開始されたが、視力の低下、両側下肢の筋力低下および軽度のしびれが残存している。この時点の深部感覚障害の程度を適切に検査できるのはどれか。
1: 運動覚試験
2: Romberg試験
3: 内果での振動覚試験
4: 自動運動による再現試験
5: 非検査側を用いた模倣試験
42歳の女性。多発性神経炎。手袋靴下型感覚障害がある。筋力は上肢近位筋群4(Good)、手指筋群4(Good)である。この患者が行う作業種目で適切でないのはどれか。
57歳の男性。筋萎縮性側索硬化症。発症後5年が経過。四肢と体幹に重度の運動麻痺を生じてベッド上の生活となり、ADLは全介助。球麻痺症状を認め、安静時も呼吸困難を自覚している。この患者がコミュニケーション機器を使用する際の入力手段として適切なのはどれか。
1: 舌
2: 口 唇
3: 呼 気
4: 手 指
5: 外眼筋
閉塞性動脈硬化症で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 男性よりも女性に多い。
2: 20~30歳代に多い。
3: 低血圧の合併が多い。
4: 間欠性跛行がみられる。
5: 主に四肢の近位側の動脈が侵される。
多発筋炎で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 筋痛に対しては温熱療法を行う。
2: 急性期には車椅子自走で移動する。
3: 急性期治療時から下肢筋力増強訓練が推奨される。
4: 股関節部に疼痛が出現した時は大腿骨頭壊死の合併に注意する。
5: 慢性期の運動負荷量の決定には血清CKの推移が参考となる。
38歳の女性。32歳時に四肢脱力が出現、多発性硬化症の診断を受け寛解と増悪を繰り返している。2週前に痙縮を伴う上肢の麻痺にて入院。大量ステロイドによるパルス療法を行った。この時点での痙縮の治療手段で正しいのはどれか。
1: TENS
2: 超音波療法
3: 赤外線療法
4: ホットパック
5: パラフィン療法
腰椎変性すべり症で歩行中に殿部から下肢にかけて疼痛が出現したときの対応で正しいのはどれか。
1: しゃがみこむ。
2: 速度を速めて歩き続ける。
3: 速度を遅くして歩き続ける。
4: 立ち止まって体幹を伸展する。
5: 立ち止まって体幹を左右に回旋する。
神経因性膀胱のうち低活動性膀胱を呈する疾患はどれか。
1: 脳出血
2: 胸髄損傷
3: 多発性硬化症
4: 頸椎後縦靭帯骨化症
5: 糖尿病性自律神経障害
痴呆患者の症状でないのはどれか。
1: 強迫観念
2: 夜間せん妄
3: 見当識障害
4: 記銘力低下
5: 感情失禁
肩手症候群で誤っているのはどれか。
1: 初期には腫脹を伴う。
2: 灼熱性疼痛を伴う。
3: 感覚障害は重度である。
4: 晩期には関節拘縮は重度となる。
5: 晩期には骨萎縮を伴う。
肩手症候群で誤っているのはどれか。
1: 初期には腫脹を伴う。
2: 灼熱性疼痛を伴う。
3: 感覚障害は重度である。
4: 晩期には関節拘縮は重度となる。
5: 晩期には骨萎縮を伴う。
45歳の女性。2~3年前から上肢の筋力低下の進行と嚥下障害が認められ、筋萎縮性側索硬化症と診断された。現在、上肢の筋力はMMTで肩関節周囲2-、手指筋2、頸部・体幹筋と下肢は3。移動は車椅子介助、車椅子への移乗も軽介助を必要とする。食事はポータブルスプリングバランサーを使用して自立しており、その他のADLは全介助となっている。発声によるコミュニケーションは可能だが、呼吸機能は徐々に低下している。この患者に今後導入が予想されるコミュニケーション機器はどれか。2つ選べ。
58歳の男性。右利き。職場で倒れているところを発見され搬入された。意識は傾眠状態であったが、発症後4日で改善した。この時点での発話には異常がない。左手足に重度の運動障害と感覚障害とを認める。筋緊張は低下している。視力・視野は正常であるが、顔面は常に右方に向け、指摘しても左側を見ようとしない。発症10日目に数分の端座位保持が可能となったが、立位保持は介助でかろうじて可能であった。この時点で適切な治療計画はどれか。2つ選べ。
1: 頸部右回旋位を徒手的に矯正する。
2: 左上肢を意識させる。
3: 左下肢をナイトブレースで固定する。
4: 左下肢への荷重を促す。
5: 電動車椅子操作の訓練を行う。
統合失調症の予後について正しいのはどれか。
1: 男性の方が良い。
2: 若年発症の方が良い。
3: 陰性症状が優位な方が良い。
4: 緩徐に発症したものの方が良い。
5: 発症から治療開始までの期間が短い方が良い。