第46回午後第81問の類似問題

第55回午後:第46問

心理的な外傷体験後の早期介入法として適切なのはどれか。  

1: デブリーフィング

2: 心理的応急処置

3: 集団精神療法

4: 生活技能訓練

5: 精神分析療法

  • 答え:2
  • 解説:心理的な外傷体験後の早期介入法として適切なのは心理的応急処置である。これは、外傷体験を受けた人々に対して、直後の感情や反応を適切に処理し、回復を促すための支援を行う方法である。
  • デブリーフィングは、外傷体験後に行われるグループベースのインターベンションであるが、研究によっては効果が不確かであり、場合によっては悪影響を及ぼすことがあるため、早期介入法としては適切ではない。
  • 心理的応急処置は、外傷体験後の早期介入法として適切である。これは、外傷体験を受けた人々に対して、直後の感情や反応を適切に処理し、回復を促すための支援を行う方法である。
  • 集団精神療法は、複数の人々が一緒に治療を受ける方法であるが、心理的な外傷体験後の早期介入法としては適切ではない。なぜなら、集団療法は個々の状況に対応できないことがあり、早期介入には個別の対応が求められるためである。
  • 生活技能訓練は、社会生活に困難を抱える対象者に対し、ソーシャルスキル(社会技能)と呼ばれるコミュニケーション技術を向上させ解決しようとするものであるが、心理的な外傷体験後の早期介入法としては適切ではない。
  • 精神分析療法は、無意識の中に無理に抑え込まれた欲動が精神症状として現れると想定し、自由連想法を用いてその葛藤を明らかにすることで、症状の改善を目指す方法であるが、心理的な外傷体験後の早期介入法としては適切ではない。
  • 科目:その他の精神障害
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第52回午後:第24問

作業療法評価に理論とモデルを用いる目的で誤っているのはどれか。  

1: 疾病を診断する。

2: 治療方針を示す。

3: 治療の妥当性を示す。

4: 守備範囲を明確にする。

5: 治療効果の正当性を示す。

第39回午後:第72問

誤っている組合せはどれか。  

1: 行動療法-小児自閉症

2: 森田療法-躁 病

3: 自律訓練法-心身症

4: 生活技能訓練-統合失調症(精神分裂病)

5: 集団精神療法-アルコール依存症

第47回午後:第41問

境界性パーソナリティー障害の作業療法の目的でないのはどれか。  

1: 枠組みの提供

2: 行動化の促進

3: 依存欲求の充足

4: 探索行動の促進

5: 対象恒常性の改善

第51回午後:第42問

身体表現性障害の患者に対する作業療法で最も適切なのはどれか。  

1: 現実検討能力を高める。

2: 不安な気持ちを解釈する。

3: 集団作業療法を基本とする。

4: 対人関係能力の向上を図る。

5: 感情表現を促す活動を提供する。

第43回午前:第92問

境界型人格障害の患者に対する作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 個別面接は患者の要求に応じて随時行う。

2: 作品作りを通して依存欲求を満たす。

3: 自傷行為がみられたら担当者を交代する。

4: 攻撃行動がみられたら解釈して患者に説明する。

5: 表現活動を通し衝動発散を促す。

第52回午後:第21問

作業療法に関する歴史において誤っているのはどれか。  

1: Adolf Meyerは感覚統合療法を提唱した。

2: 呉秀三は欧州における作業の効果を紹介した。

3: Philippe Pinelは精神病者を拘束的環境から解放した。

4: 昭和40年に理学療法士及び作業療法士法が制定された。

5: 自立生活〈IL〉運動は患者の自己決定権尊重をもたらした。

第47回午前:第43問

薬物依存の患者に対する作業療法の目的でないのはどれか。  

1: 退行の促進

2: 身体機能の改善

3: 衝動のコントロール

4: 日常生活能力の改善

5: 心理的耐久力の向上

第35回午前:第93問

強迫神経症患者の作業療法で確認行為がみられたとき、作業療法士の対応で適切なのはどれか。  

1: 作業種目を変更する。

2: 作業を中断させる。

3: その日の作業療法を中止する。

4: 行為をやめるように話す。

5: 行為を静観する。

第36回午前:第99問

神経症性障害の作業療法場面でみられないのはどれか。  

1: 注意転導

2: 過換気症候群

3: 解離症状

4: 演技的行動

5: 強迫行為

第56回午後:第100問

うつ病について正しいのはどれか。  

1: 脱感作法を行う。

2: 心理教育は行わない。

3: 躁病相がないか確認する。

4: 修正型電気けいれん療法は無効である。

5: 薬物療法の第一選択はベンゾジアゼピン系薬物である。

  • 答え:3
  • 解説:うつ病の治療には、心理教育や薬物療法、電気けいれん療法などがあります。また、双極性障害の可能性も考慮する必要があります。
  • 脱感作法は、恐怖や不安に対して行われる治療法であり、うつ病の治療には適用されません。
  • 心理教育はうつ病の治療において重要な要素であり、患者や家族に病気についての知識を提供し、理解を深めることで治療効果を高めることが期待されます。
  • 正しい選択肢です。双極性障害の場合もあるため、躁病相がないかを確認することが重要です。
  • 修正型電気けいれん療法は、通常の薬物治療では改善がみられない難治性のうつ病や統合失調症などで適応となる治療法であり、無効ではありません。
  • 薬物療法の第一選択は、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)かセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)である。ベンゾジアゼピン系薬物は抗不安薬として症状に合わせて使用されるが、第一選択ではありません。
  • 科目:精神障害と臨床医学
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第56回午後:第46問

正しい日時や場所などの情報を繰り返し提示する認知症患者への介入法はどれか。  

1: 作業回想法

2: ユマニチュード

3: ルーティン化療法

4: バリデーション療法

5: リアリティオリエンテーション

  • 答え:5
  • 解説:リアリティオリエンテーションは、認知症患者に対して現実見当識訓練を行い、見当識障害の改善を目的とした介入法である。
  • 作業回想法は、患者の心理的安定や感情・意欲を高揚させる目的で行われる方法であり、認知症患者への日時や場所の情報提示には関係がない。
  • ユマニチュードは、人間らしさを取り戻すことを目標としたケア技法であり、認知症患者への日時や場所の情報提示には関係がない。
  • ルーティン化療法は、毎日のスケジュールを固定し、困った習慣を問題のない習慣に変えていくアプローチであるが、認知症患者への日時や場所の情報提示には直接関係がない。
  • バリデーション療法は、経験や感情を認め、共感し、他者との信頼関係を築く方法であるが、認知症患者への日時や場所の情報提示には関係がない。
  • リアリティオリエンテーションは、認知症患者に対して現実見当識訓練を行い、見当識障害の改善を目的とした介入法であるため、正しい日時や場所などの情報を繰り返し提示する方法として適切である。
  • 科目:認知症・高齢者障害
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第54回午前:第78問

正しい組合せはどれか。  

1: A. Beck―――愛着理論

2: J. Bowlby――認知療法

3: R. Liberman―系統的脱感作

4: C. Rogers ――来談者中心療法

5: J. Wolpe―――社会生活技能訓練

  • 答え:4
  • 解説:この問題では、心理学者と彼らが提唱した理論や療法を正しく組み合わせることが求められています。正しい組み合わせはC. Rogersと来談者中心療法です。
  • A. Beckは認知療法を提唱した心理学者であり、愛着理論はJ. Bowlbyによって提唱されました。
  • J. Bowlbyは愛着理論を提唱した心理学者であり、認知療法はA. Beckによって提唱されました。
  • R. Libermanは社会生活技能訓練を開発した心理学者であり、系統的脱感作はJ. Wolpeによって創始されました。
  • C. Rogersは来談者中心療法を提唱した心理学者であり、この選択肢は正しい組み合わせです。来談者中心療法は、クライエントの内在する成長への動機づけを信頼し、治療者の非指示的な態度や技法で解放することが望ましいとされる治療法です。
  • J. Wolpeは系統的脱感作療法を創始した心理学者であり、社会生活技能訓練はR. Libermanによって開発されました。
  • 科目:臨床心理学
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第48回午後:第48問

精神遅滞の患者に対して行う作業療法で適切でないのはどれか。  

1: レクリエーション

2: 自律訓練法

3: 集団活動

4: 創作活動

5: SST

第48回午前:第39問

作業療法の歴史に関連する人物と治療・モデルの組合せで正しいのはどれか。  

1: Simon,H. − 芸術療法

2: Pinel,P. − 精神分析

3: Conolly,J. − 積極療法

4: Meyer,A. − 精神生物学

5: Dunton,W. − モラルトリートメント

第43回午前:第98問

てんかん患者の作業療法で誤っているのはどれか。  

1: 生活技能訓練を行う。

2: 役割に応じた責任を持たせる。

3: 休息のタイミングを習得させる。

4: 視覚刺激の強い作業を導入する。

5: 発作の予兆を把握する。

第41回午前:第77問

SST(社会生活技能訓練)の説明で適切でないのはどれか。  

1: 社会的学習理論に基づく技法である。

2: 交流分析に基づく技法である。

3: 認知行動療法に基づく技法である。

4: ロールプレイやモデリングなどを使用する。

5: 慢性精神障害者の自立支援を目的として開発された。

第46回午後:第100問

統合失調症の急性期治療で最も重要なのはどれか。  

1: 薬物療法

2: 精神療法

3: 環境調整

4: 生活指導

5: 心理教育

第55回午後:第44問

作業療法の面接における直面化の説明で正しいのはどれか。  

1: 話の中で疑問に思ったことを尋ねて会話を促進する。

2: 話の中に含まれる無意識的な意味を指摘する。

3: 話の矛盾点を指摘して問題点を明らかにする。

4: 話から感じられる情緒的な面を言葉で返す。

5: 話の不明確な点を尋ねて明らかにする。

  • 答え:3
  • 解説:直面化は、患者の心的葛藤が伺えるものの、言葉として表現されない場合に、葛藤を伺せる態度について話題にしたり、葛藤によって生じている話の矛盾点を指摘したりする技法である。
  • 選択肢1は正しくありません。治療者が疑問に思ったことを尋ねて会話を促進する技法は、質問である。
  • 選択肢2は正しくありません。患者の話のなかに含まれる無意識的な意味を指摘する技法は、解釈であり、精神力動的精神療法で用いられる。
  • 選択肢3は正しいです。直面化は、患者の心的葛藤が伺えるものの、言葉として表現されない場合に、葛藤を伺せる態度について話題にしたり、葛藤によって生じている話の矛盾点を指摘したりする技法である。
  • 選択肢4は正しくありません。患者から伝わってくる情緒的、感情的なものを患者に伝える技法は、反映である。
  • 選択肢5は正しくありません。患者の話や治療者の話のなかの不明瞭な点を尋ねることで問題点や解決方法を明らかにしていく技法は、明確化である。
  • 科目:作業療法評価学
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第52回午後:第41問

神経症性障害患者の作業療法導入時の評価で最も重視すべきなのはどれか。  

1: 就労関連技能

2: 身辺処理能力

3: 精神内界の葛藤

4: 基本的な心身機能

5: 症状への対処方法