合併症のない急性心筋梗塞の患者において、厚生省「循環器疾患のリハビリテーションに関する研究班(平成8年度)」のリハビリテーションプログラムに基づき、次のステージへの進行が可能であるのはどれか。
1: 動悸の出現
2: 心室細動の出現
3: 0.5 mVのST低下
4: 運動時心拍数150/分
5: 運動時収縮期血圧の10 mmHg上昇
厚生省「循環器疾患のリハビリテーションに関する研究」班(平成8年度)に基づいた心筋梗塞の急性期リハビリテーションプログラム進行基準で、次の段階のプログラムに進行してもよい状態はどれか。
1: 訓練時にめまいが出現した。
2: 安静時心拍数が140/分であった。
3: ST上昇型で訓練時のSTが0.4 mV低下した。
4: 訓練時の収縮期血圧が安静時に比べて10 mmHg上昇した。
5: 訓練時の収縮期血圧が安静時に比べて20 mmHg低下した。
急性期心筋梗塞症患者のリハビリテーションのステージ進行基準に含まれないのはどれか。
1: 自覚症状の有無
2: 心拍数の増加
3: 収縮期血圧の上昇
4: 重症不整脈の有無
5: 心電図の異常Q波
60歳の男性。合併症のない急性心筋梗塞。厚生省「循環器疾患のリハビリテーションに関する研究」班(平成8年度)に基づいた心筋梗塞の急性期リハビリテーションプログラムが終了し、退院時指導を行っている。安静時心拍数が70/分であった場合のKarvonenの方法による運動時の目標心拍数はどれか。ただし、予測最大心拍数は220-年齢とし、係数は0.5とする。
1: 100
2: 105
3: 110
4: 115
5: 120
急性心筋梗塞の負荷試験において活動のステップアップを中止する場合はどれか。
1: 疲労感の出現
2: 上室性期外収縮:2回/分
3: 心電図:0.1 mVのST低下
4: 心拍数:30/分増加
5: 収縮期血圧:10 mmHgの上昇
心筋梗塞患者の急性期リハビリテーションで正しいのはどれか。
1: 寒冷昇圧テストを行う。
2: 等尺性収縮運動を行う。
3: ギャッチアップ座位から開始する。
4: 心拍数100/分以上では運動を中止する。
5: 排便訓練は差し込み便器で行う。
心不全のない急性心筋梗塞患者の退院後運動指導として適切なのはどれか。
1: 1日10分程度のジョギング
2: 等尺性収縮による筋力増強
3: 心拍数を増加させない運動
4: Borg指数16レベルの運動
5: 週3日以上の有酸素運動
心筋梗塞に対するリハビリテーションの効果として認められないのはどれか。
1: 運動耐容能の向上
2: HDLコレステロールの減少
3: 下肢筋力の増大
4: 安静時心拍数の低下
5: 生活の質の向上
急性心筋梗塞で誤っているのはどれか。
1: 冠動脈の粥状硬化が原因となる。
2: 血栓付着による冠動脈の閉塞で発症する。
3: 胸痛に伴ってショックに陥ることが多い。
4: 心電図所見ではST低下を特徴とする。
5: 発症早期の再灌流療法によって救命率が改善する。
虚血性心疾患における運動負荷試験の中止基準はどれか。
1: 顔面紅潮
2: 収縮期血圧低下
3: I度房室ブロック
4: 心電図ST部1 mm低下
5: 発作性上室性不整脈の散発
急性心筋梗塞で適切でないのはどれか。
1: 胸痛
2: 心電図所見の異常
3: 心筋逸脱酵素の高値
4: 冠動脈造影所見の異常
5: ニトログリセリンの著効
心筋梗塞患者のリハビリテーションで誤っているのはどれか。 ア.クレアチンキナーゼ(CK)値は梗塞範囲の指標となる。イ.合併症のない急性心筋梗塞の入院期間は20週程度である。ウ.安静時の背臥位でのエネルギー消費は1.5 METsである。エ.ベッド上での排便はポータブルトイレでの排便より心負荷が大きい。オ.CCUでの作業療法士の役割として心理的支持がある。
1: ア、イ
2: ア、オ
3: イ、ウ
4: ウ、エ
5: エ、オ
心筋梗塞患者のリハビリテーションで誤っているのはどれか。 ア.クレアチンキナーゼ(CK)値は梗塞範囲の指標となる。イ.合併症のない急性心筋梗塞の入院期間は20週程度である。ウ.安静時の背臥位でのエネルギー消費は1.5METsである。エ.ベッド上での排便はポータブルトイレでの排便より心負担が大きい。オ.CCUでの作業療法士の役割として心理的支持がある。
1: ア、イ
2: ア、オ
3: イ、ウ
4: ウ、エ
5: エ、オ
急性心筋梗塞患者の自宅療養期の運動療法で正しいのはどれか。
1: 心筋負荷量設定には拡張期血圧が良い指標となる。
2: この時期の運動療法によって壊死部の再生が期待できる。
3: 運動強度は最大心拍数のおよそ30%が適している。
4: 下肢の筋力強化は静的収縮の多い種目を選ぶ。
5: 散歩は時間と速度とを決めて行う。
虚血性心疾患に対する運動療法の効果について適切なのはどれか。
1: 再入院頻度の低下
2: 収縮期血圧の上昇
3: 血小板凝集能の増加
4: 交感神経の緊張亢進
5: HDLコレステロールの低下
心筋梗塞患者の作業療法で正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.合併症のない急性心筋梗塞の入院期間は12週程度である。イ.自宅退院時の運動耐性の目安は5 METs程度である。ウ.心拍数が120拍/分以上の場合、課題強度のステップアップはできない。エ.座位時間が5分以上可能になれば、入浴が許可される。オ.リラクセーションのための喫煙は許可される。
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
心筋梗塞のリハビリテーションの効果で誤っているのはどれか。
1: 運動耐容能の向上
2: 生活の質の向上
3: 余命の延長
4: HDLコレステロール値の上昇
5: 安静時心拍数の上昇
リハビリテーション医療における安全管理・推進のためのガイドライン2006に基づく、積極的なリハビリテーションを実施しない場合はどれか。
1: 安静時脈拍130/分
2: 安静時体温37.5˚C
3: 安静時酸素飽和度92%
4: 安静時収縮期血圧160 mmHg
5: 安静時拡張期血圧100 mmHg
冠動脈疾患後の維持期リハビリテーションの目的で誤っているのはどれか。
1: 再発予防
2: 高血圧の改善
3: 冠動脈硬化の改善
4: 心筋壊死部の筋再生
5: 冠循環側副血行の増大
心筋梗塞後の包括的リハビリテーションの効果として正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 安静時心拍数の増加
2: HDLコレステロールの低下
3: 最大酸素摂取量の増加
4: 安静時血圧の低下
5: 中性脂肪の増加