運動制御における小脳の役割で正しいのはどれか。
1: 一連の動作の企画
2: 運動プランの切り替え
3: 記憶に基づく運動の修飾
4: 視覚情報を運動指令に変換
5: 自発的な行為のプログラミング
運動に関する中枢神経について正しいのはどれか。
1: 一次運動野においては他の部位と比較して手と顔面の運動領域が小さい。
2: 中脳黒質に由来するドパミン作動性ニューロンは線条体に至る。
3: 皮質脊髄路のうち約30%の線維が延髄錐体で対側に交叉する。
4: Betzの巨大錐体細胞は運動野大脳皮質の第Ⅲ層に存在する。
5: Purkinje細胞の軸索は小脳への求心性線維となる。
大脳の中心後回にあるのはどれか。
1: 運動前野
2: 前頭眼野
3: 補足運動野
4: 第二次視覚野
5: 第一次体性感覚野
大脳の領野と部位の組合せで正しいのはどれか。
1: 一次運動野――――――前頭葉
2: 一次体性感覚野――――側頭葉
3: 聴覚野――――――――頭頂葉
4: Broca野―――――――側頭葉
5: Wernicke野―――――後頭葉
運動単位について正しいのはどれか。
1: 運動単位には求心性線維が含まれる。
2: 1つの筋は単一の運動単位で構成される。
3: 神経支配比が小さいほど微細な運動ができる。
4: 随意運動時には大きな運動単位ほど先に活動を始める。
5: 伸張反射では弱い刺激で活動を開始するのは速筋である。
大脳の領野と部位の組合せで正しいのはどれか。
1: 一次運動野 - 側頭葉
2: 一次嗅皮質 - 後頭葉
3: 一次視覚野 - 前頭葉
4: 一次聴覚野 - 辺縁葉
5: 一次体性感覚野 - 頭頂葉
正しいのはどれか。
1: 腓腹筋の神経支配比は外眼筋よりも小さい。
2: 1つの運動単位に属する筋線維は同期して興奮する。
3: γ運動ニューロンは運動単位の構成要素の1つである。
4: 遅筋の支配神経線維の径は速筋の支配神経線維よりも太い。
5: 大径の脊髄前角細胞は小径の細胞よりも弱い筋収縮力で興奮する。
運動学習について正しいのはどれか。
1: 野球のスウィングは連続的スキルに分類できる。
2: 覚醒レベルとパフォーマンスの向上との関係はない。
3: 運動技能の向上に伴い運動に対する注意は増加する。
4: 前の学習が後の学習を促進することを正の保持という。
5: 学習を促すために結果の知識(KR)の相対頻度を低下させる。
随意運動について正しいのはどれか。
1: γ運動ニューロンは、随意的な筋収縮の命令を直接筋肉に伝える。
2: 一次運動野では、巧緻な動きを必要とする手の領域が小さい。
3: Betzの巨大錐体細胞は、補足運動野のV層に存在する。
4: 小脳は、運動をスムーズにする役割を担っている。
5: 放線冠の障害で、錐体外路症状が出現する。
主たる機能の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 大脳基底核 - 深部感覚中継核
2: 小脳 - 筋トーヌス制御
3: 海馬 - 姿勢調節
4: 網様体 - 覚醒水準
5: 角回 - 視覚中枢
関節可動域運動で正しいのはどれか。
1: 筋収縮を伴ってはならない。
2: 意識障害がある場合は行わない。
3: 運動麻痺の改善を目的として行う。
4: 拘縮の予防・改善を目的として行う。
5: 深部感覚障害がある場合は行わない。
運動単位について正しいのはどれか。
1: 運動単位には求心性線維が含まれる。
2: 同じ筋肉内では小さな運動単位は持久性に優れる。
3: 随意運動時には大きな運動単位ほど先に活動を始める。
4: 同じ筋肉内では筋線維のタイプは同じである。
5: 発射頻度は200~500回/秒である。
誤っているのはどれか。
1: 一つの運動単位は1個の脊髄前角細胞とそれに支配される筋線維群から成る。
2: 筋肉は収縮速度が増加すると張力が減少する。
3: 1本の運動神経が何個の筋線維を支配しているかを神経支配比という。
4: 一般に神経支配比は精緻な働きをする指、舌などの筋ほど大きい。
5: 運動神経のインパルスが軸索終末部に達すると、アセチルコリンが放出される。
運動学習について正しいのはどれか。
1: 固有感覚情報は影響しない。
2: 言語学習よりも保持期間が短い。
3: 学習課題の類似性に影響を受ける。
4: 前の学習が後の学習を妨害することを正の転移という。
5: 課題の種類にかかわらず覚醒レベルが高いと学習効果が高くなる。
誤っているのはどれか。
1: 運動学習には結果の知識が必要である。
2: 覚醒状態が高いほどパフォーマンスは良い。
3: 運動技能が向上すればエネルギー効率が良くなる。
4: 動機付けはパフォーマンスを向上させる。
5: 運動技能の向上に伴い運動に対する注意は減少する。
運動単位について正しいのはどれか。
1: 運動単位には求心性線維が含まれる。
2: 活動電位の発射頻度は200回/秒を超える。
3: 精密な働きをする筋では神経支配比が大きい。
4: 同じ運動単位の筋線維は同一の筋線維タイプからなる。
5: 筋を徐々に収縮すると大きな運動単位が先に活動を始める。
運動学習で誤っているのはどれか。
1: 自己効力感は動機づけを高める。
2: 誤差の平均値が減少すれば誤差のばらつきも減少する。
3: 運動中に生じた感覚はフィードバックとして利用される。
4: 指導者が頻回に与えるフィードバックは学習者の依存性を誘発する。
5: 右手で練習した技能が左手でも上達するのは学習の転移による。
神経筋再教育で正しいのはどれか。
1: 随意運動を促通する。
2: 神経断裂に適応される。
3: 自動介助運動は用いない。
4: 関節障害には適応されない。
5: 意識レベルがJCSⅢ-200にも適応される。
骨格筋について正しいのはどれか。
1: 活動電位は筋収縮に遅れて発生する。
2: 伸張反射の感覚受容器は筋紡錘である。
3: 筋に単一刺激を加えると強縮が生じる。
4: 神経筋接合部にはアドレナリン受容体が分布する。
5: 筋小胞体から放出されたNa+がトロポニンに結合する。
深部腱反射について正しいのはどれか。
1: 感覚入力はⅢ群求心性線維を介する。
2: 運動出力はα運動神経を介する。
3: 錘外筋線維が受容器となる。
4: 反射閾値は一定である。
5: 高齢者では亢進する。