第56回午前第25問の類似問題

第53回午後:第74問

運動学習について正しいのはどれか。  

1: 動機付けが高いほどパフォーマンスが向上する。

2: 覚醒レベルが高いほどパフォーマンスが向上する。

3: 学習によるパフォーマンスの向上は直線的に起こる。

4: 2種類の運動課題間に類似性があるほど転移の影響は大きくなる。

5: パフォーマンスの向上がみられなくなることは運動学習の停止を意味する。

  • 答え:4
  • 解説:運動学習は、練習や経験を通じて運動パフォーマンスが向上する過程であり、動機付けや覚醒レベル、学習の転移などが影響を与える。正しい選択肢は、2種類の運動課題間に類似性があるほど転移の影響が大きくなるというものである。
  • 動機付けが高いほどパフォーマンスが向上するとは限らず、課題内容が複雑になると動機付けが低いほうがパフォーマンスが良好になることがある。
  • 覚醒レベルが高いほどパフォーマンスが向上するとは限らず、覚醒レベルが高すぎると興奮状態になり、パフォーマンスが低下する場合がある。
  • 学習によるパフォーマンスの向上は直線的に起こるわけではなく、慣れや感作などが関係してくるため、向上の過程は非直線的である。
  • 学習の転移とは、以前行った学習が後の学習に影響することで、2種類の運動課題間に類似性があるほど転移の影響は大きくなる。この選択肢は正しい。
  • 運動学習のパフォーマンスは直線的に向上するわけではないため、向上がみられないことが運動学習の停止を意味するとは言えない。
  • 科目:運動学
  • 重要度:プレミアム特典
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第43回午前:第71問

運動学習の効率について正しいのはどれか。  

1: 練習動作の難易度は低いほどよい。

2: フィードバックは多いほどよい。

3: 覚醒度は高いほどよい。

4: 休憩は多いほどよい。

5: 練習動作は基準課題に似ているほどよい。

第50回午前:第48問

運動学習について正しいのはどれか。  

1: 野球のスウィングは連続的スキルに分類できる。

2: 覚醒レベルとパフォーマンスの向上との関係はない。

3: 運動技能の向上に伴い運動に対する注意は増加する。

4: 前の学習が後の学習を促進することを正の保持という。

5: 学習を促すために結果の知識(KR)の相対頻度を低下させる。

第43回午前:第98問

運動学習の効率について正しいのはどれか。  

1: 休憩は多いほどよい。

2: 覚醒度は高いほどよい。

3: フィードバックは多いほどよい。

4: 練習動作の難易度は低いほどよい。

5: 練習動作は基準課題に似ているほどよい。

第47回午後:第74問

運動学習における結果の知識(KR)の提示について正しいのはどれか。  

1: 動機付けには効果がない。

2: 誤りの大きさを提示すると有効である。

3: 成人では学習パフォーマンスを向上させない。

4: 難しい課題では1試行ごとに提示すると学習効率が低下する。

5: 運動の誤差修正を行えるようになっても継続する必要がある。

第46回午前:第48問

運動学習が進んだ段階で生じる変化で誤っているのはどれか。  

1: 視覚的手がかりへの依存度が減る。

2: 別の課題への転移が容易になる。

3: 注意の集中がより必要になる。

4: 試行間のばらつきが減少する。

5: 自己修正の精度が高くなる。

第51回午後:第74問

運動学習における結果の知識〈KR〉の提示について正しいのはどれか。  

1: 難しい課題では1試行ごとに提示すると学習効率が低下する。

2: 運動の誤差修正を行えるようになっても継続する必要がある。

3: 成人では学習パフォーマンスを向上させない。

4: 誤りの大きさを提示すると有効である。

5: 動機付けには効果がない。

第44回午前:第98問

運動学習で誤っているのはどれか。  

1: 自己効力感は動機づけを高める。

2: 誤差の平均値が減少すれば誤差のばらつきも減少する。

3: 運動中に生じた感覚はフィードバックとして利用される。

4: 指導者が頻回に与えるフィードバックは学習者の依存性を誘発する。

5: 右手で練習した技能が左手でも上達するのは学習の転移による。

第45回午後:第74問

正しいのはどれか。  

1: 一次運動野は筋緊張の調整に関与する。

2: 運動前野は記憶に基づいた連続運動に関与する。

3: 補足運動野は視覚情報を運動に変換する。

4: 大脳基底核は運動時の感覚情報を中継する。

5: 小脳は無意識的な運動スキルの習得に関与している。

第41回午後:第48問

誤っているのはどれか。  

1: 動機づけには内的動機づけと外的動機づけとがある。

2: 覚醒状態が高いほど巧緻動作のパフォーマンスが向上する。

3: 学習には結果の知識が必要である。

4: 運動学習の最終段階では自動化が起こる。

5: 学習の転移とは以前の学習が後の学習に影響を及ぼすことである。

第44回午後:第48問

誤っているのはどれか。  

1: 運動学習には結果の知識が必要である。

2: 覚醒状態が高いほどパフォーマンスは良い。

3: 運動技能が向上すればエネルギー効率が良くなる。

4: 動機付けはパフォーマンスを向上させる。

5: 運動技能の向上に伴い運動に対する注意は減少する。

第49回午前:第48問

運動学習が成立する過程で起こるのはどれか。2つ選べ。  

1: 誤差の平均値が減少する。

2: 誤差のばらつきが大きくなる。

3: 課題遂行に向ける注意の量が増大する。

4: 結果の知識(KR)への依存度が増大する。

5: 練習効果の翌日への持越しが容易になる。

第45回午前:第27問

運動学習の結果の知識(KR:Knowledge of Results)の提示による結果効率で正しいのはどれか。  

1: 提示が遅延すると効率は向上する。

2: 提示の頻度が高ければ効率は低下する。

3: 提示の内容の正確さが高ければ効率は向上する。

4: 提示の後に別の運動を挿入すると効率は向上する。

5: 提示が遅延している間に別の運動を挿入すると効率は向上する。

第46回午後:第20問

脳機能に低下のない患者が単純な運動課題を学習する過程を図に示す。a、b、cの時間変化とその効果との説明で正しいのはどれか。 

46_1_20

1: aを短縮すると課題を理解しやすくなる。

2: bを短縮すると運動感覚を把握しやすくなる。

3: bを延長すると運動イメージを忘却しやすくなる。

4: cを短縮すると誤差修正がしやすくなる。

5: cを延長すると運動プログラムを保持しやすくなる。

第47回午後:第22問

運動学習について正しいのはどれか。  

1: 理学療法士は患者に内在的フィードバックを与える。

2: 内部モデルの形成には感覚フィードバックが必要である。

3: 感覚情報がなくても新たな運動課題を学習することができる。

4: フィードフォワードは遂行中の運動の軌道修正に使用される。

5: 指導者が与えるフィードバックは運動学習の成立に必須である。

第42回午後:第48問

運動学習で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 運動技能が向上すればエネルギー効率が良くなる。

2: 臨界期とは技能を獲得するための条件が整う時期をいう。

3: 訓練時間を長く休みなく行う方法を全体法という。

4: 覚醒状態とパフォーマンス効率は正比例する。

5: 身体の片側を用いての学習が反対側に転移することを負の転移という。