45歳の男性。左上下肢のしびれで初発し、視力障害・呼吸困難・四肢麻痺など多彩な症状の寛解と増悪を繰り返した。MRI画像で脳脊髄の白質に多発性・散在性の脱髄斑が認められた。理学療法で適切でないのはどれか。
1: 関節可動域運動
2: 呼吸理学療法
3: 筋力増強
4: ハバードタンク浴
5: 車椅子指導
特発性正常圧水頭症で誤っているのはどれか。
1: 脳室拡大がみられる。
2: 小刻み歩行がみられる。
3: 自発性の低下がみられる。
4: 髄液で細胞増加がみられる。
5: 腰椎-腹腔シャント術が用いられる。
反射性交感神経性ジストロフィーについて適切でないのはどれか。
1: 外傷や手術が誘因になる。
2: 交感神経系の血管運動機能不全が関与する。
3: 患肢の疼痛、発赤および腫脹がある。
4: 起立性低血圧を伴う。
5: 患肢の関節可動域訓練は愛護的に行う。
脊髄損傷(第6頸髄節まで機能残存)に対する理学療法で適切でないのはどれか。
1: 肘関節屈曲の抵抗運動
2: 標準型車椅子の操作訓練
3: 車椅子から床への移乗訓練
4: 座位バランス訓練
5: 呼吸訓練
脊髄性運動失調症でみられるのはどれか。
1: 折りたたみナイフ現象
2: 断綴性発語
3: 羽ばたき振戦
4: 酩酊歩行
5: Romberg徴候陽性
一次性骨粗鬆症で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 骨量の減少
2: 骨梁の減少
3: 血清カルシウム値の上昇
4: 血清リン値の低下
5: 類骨の増加
膝関節で誤っているのはどれか。
1: 半月板は関節の適合性をよくしている。
2: 大腿骨軸と脛骨軸は軽度外反している。
3: 後十字靱帯は脛骨の後方移動を防ぐ。
4: 外側側副靱帯は屈曲位で緊張する。
5: 屈曲位から完全伸展すると脛骨の外旋が起こる。
図のような腕神経叢損傷で障害される動きはどれか。
1: 肩甲帯の挙上
2: 肘関節の屈曲
3: 手関節の背屈
4: 肩関節の外転
5: 肩関節の水平伸展
骨折治癒に影響する因子として適切でないのはどれか。
1: 低蛋白血症
2: 高尿酸血症
3: 転位の程度
4: 局所の感染
5: 血管損傷の合併
脊髄の解剖で誤っている組合せはどれか。
1: 外側脊髄視床路-温痛覚
2: 外側皮質脊髄路-随意運動
3: 前脊髄視床路-非識別性触覚
4: 後索-深部覚
5: 前庭脊髄路-二点識別覚
脊髄損傷の機能残存レベルと可能な動作との組合せで正しいのはどれか。ただし、機能残存レベルから下位は完全麻痺とする。
1: C4 — 万能カフを用いた食事
2: C5 — 標準型車椅子の操作
3: C6 — 腱固定効果を利用した把持
4: C7 — 橈側−手掌握り
5: C8 — 指尖つまみ
小脳失調患者の上肢の協調性向上を目的とした方法で正しいのはどれか。
1: 上肢遠位部に弾性緊迫帯を巻く。
2: 上肢遠位部に重錘を負荷する。
3: 筋にタッピング刺激を与える。
4: 筋に寒冷刺激を与える。
5: 筋の他動伸張を行う。
特発性大腿骨頭壊死症について正しいのはどれか。
1: 小児に多い。
2: 手術適応例は少ない。
3: 両側性病変は稀である。
4: ステロイド薬使用者に多い。
5: 股関節内外旋可動域は保たれる。
脊髄損傷の機能残存レベルと可能な動作の組合せで正しいのはどれか。ただし、機能残存レベルより下位は完全麻痺とする。
1: C4―――――万能カフを用いた食事
2: C5―――――前方移乗
3: C6―――――橈側-手掌握り
4: C7―――――更衣
5: C8―――――長下肢装具での歩行
脊髄小脳変性症の理学療法で適切でないのはどれか。
1: 四肢近位部への弾性緊縛帯
2: 四肢遠位部への重錘負荷
3: 膝固定装具装着での歩行訓練
4: rhythmic stabilization
5: バルーンを用いての座位訓練
寒冷療法の作用で正しいのはどれか。
1: 痛覚閾値の低下
2: 血液粘稠度の低下
3: 毛細血管透過性の亢進
4: 組織の酸素需要量の減少
5: α運動ニューロンの活動抑制
関節リウマチについて正しいのはどれか。
1: 股関節などの大関節に初発する。
2: 罹患関節の症状は非対称性に現れる。
3: 約半数にリウマトイド結節が認められる。
4: 血清アルカリフォスファターゼが高値となる。
5: 悪性関節リウマチでは血管炎による臓器障害が起こりやすい。
多発性骨髄腫にみられるのはどれか。
1: 肝障害
2: 病的骨折
3: 赤血球増多
4: 血清総蛋白量減少
5: 低カルシウム血症
閉鎖性外傷性脳損傷の特徴で適切でないのはどれか。
1: 意識障害の期間と予後とは関係がある。
2: 病巣はびまん性である。
3: 好発部位は両側後頭葉である。
4: 認知障害、記憶障害および行動異常がみられる。
5: 失調やバランス障害がみられる。
第3腰髄節レベルまで機能残存の完全対麻痺患者における合併症で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 褥 瘡
2: 体温調節障害
3: 神経因性膀胱
4: 起立性低血圧
5: 自律神経過反射