頭部MRI正中矢状断像でみられないのはどれか。
1: 脳 梁
2: 下垂体
3: 松果体
4: 第四脳室
5: 小脳歯状核
脳血管障害で正しい組合せはどれか。
1: 脳出血-夜間就眠中に発症することが多い。
2: くも膜下出血-突発的に発症する。
3: 脳血栓-数分で症候は完成する。
4: 脳塞栓-症候の完成までに1~2日を要する。
5: 一過性脳虚血発作-血圧の上昇で発症する。
前交通動脈瘤破裂によるくも膜下出血で生じやすいのはどれか。2つ選べ。
1: 錐体路徴候
2: 小脳性失調
3: 記銘力障害
4: 観念運動失行
5: 自発性低下
右利きの患者の頭部CTを示す。最も考えられる症状はどれか。
1: 左半側空間無視
2: 視覚失認
3: 着衣失行
4: 左右失認
5: 片麻痺
診断においてMRI拡散強調像が最も有用なのはどれか。
1: 頭蓋底骨折
2: 脳室内出血
3: 脳梗塞急性期
4: 脳出血急性期
5: くも膜下出血急性期
出血部位と出現しやすい症候の組合せで正しいのはどれか。
1: 被殻 - 作話
2: 皮質下 - 複視
3: 視床 - 注意障害
4: 小脳 - 反響言語
5: 橋 - 半側空間無視
脳腫瘍について誤っているのはどれか。
1: 増大すると頭蓋内圧亢進症状を呈する。
2: 神経鞘腫は顔面神経に好発する。
3: 神経線維腫症は皮膚色素沈着を合併する。
4: 膠芽細胞腫は悪性度が高い。
5: 髄膜腫は良性が多い。
脳血管障害に対して行われる検査で、誤っているのはどれか。
1: 頸動脈狭窄の検索に頸部MRAが用いられる。
2: 出血病変の検索にMRIのT2*(スター)強調像が用いられる。
3: 陳旧性梗塞の検索にMRIの拡散強調像が用いられる。
4: 脳塞栓の原因検索にHolter心電図が用いられる。
5: 脳動脈瘤の検索に脳血管撮影が用いられる。
発症後2時間の脳梗塞病巣を確認するために最も適切なのはどれか。
1: CT像
2: MRI水強調像
3: MRI拡散強調像
4: MRI脂肪抑制像
5: MRI3DT1強調像
脳血管障害による右大脳半球損傷の症状で頻度の少ないのはどれか。
1: 間違った袖に手を通す。
2: 食事をお膳の片側半分残す。
3: 麻痺のあることが分からない。
4: 急須でお茶を入れる手順を混乱する。
5: 閉眼したままにという指示に開眼してしまう。
70歳の女性。右利き。脳梗塞を発症し搬送された。発症後2か月の頭部MRI示す。この画像で認められる脳梗塞の部位はどれか。
1: 視床
2: 内包
3: 被殻
4: 尾状核
5: 放線冠
特発性正常圧水頭症で誤っているのはどれか。
1: 脳室拡大がみられる。
2: 小刻み歩行がみられる。
3: 自発性の低下がみられる。
4: 髄液で細胞増加がみられる。
5: 腰椎-腹腔シャント術が用いられる。
66歳の女性。右利き。階段から転落。転落直後は意識消失していたが、数分後に意識回復。しばらくの間、意識は清明であったが、1時間後に手足の麻痺が出現し、再び意識が低下して昏睡になった。救急搬送時の頭部CTを示す。最も考えられるのはどれか。
1: 髄膜腫
2: 皮質下出血
3: くも膜下出血
4: 脳動静脈奇形
5: 急性硬膜下血腫
56歳の男性。発症時に明らかな運動麻痺はないが、歩くとすぐによろけて物につかまっていないと立っていられなくなり、頭部CT検査で脳出血と診断された。頭部CT画像を示す。この患者の頭部CT画像として最も可能性が高いのはどれか。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
5: ⑤
脳腫瘍で誤っているのはどれか。
1: 髄膜腫は良性が多い。
2: 膠芽細胞腫は悪性度が高い。
3: 神経鞘腫は顔面神経に好発する。
4: 増大すると頭蓋内圧亢進症状を呈する。
5: 神経線維腫症は皮膚色素沈着を合併する。
脳血管障害について誤っているのはどれか。
1: 高血圧は脳出血の危険因子である。
2: くも膜下出血は女性よりも男性に多い。
3: 発作性心房細動は脳塞栓の危険因子である。
4: 癌に付随する凝固異常は脳塞栓の原因となる。
5: 慢性腎臓病〈CKD〉は脳卒中の危険因子である。
50歳の男性。右利き。脳梗塞発症後2週経過。頭部CTを示す。この患者にみられる状態として考えにくいのはどれか。
1: Gerstmann症候群
2: 左下肢運動麻痺
3: 左上肢感覚低下
4: 左空間無視
5: 身体失認
小脳出血で失調を示す患者の作業療法で適切でないのはどれか。
1: 手びねりで厚手の茶碗作り
2: タイルモザイクのコースター作り
3: 西洋鋸を使って木製の状差し作り
4: 重垂バンドを手首に装着して卓上機織り
5: 押しのばし技法で銅板の壁掛け作り
右後下小脳動脈の閉塞で発症した脳梗塞でみられないのはどれか。
1: 右片麻痺
2: 右眼瞼下垂
3: 右小脳性運動失調
4: 右顔面温痛覚障害
5: 左上下肢温痛覚障害
脳梗塞の発生部位と出現する症状の組合せで正しいのはどれか。
1: Broca領域 ── 遂行機能障害
2: 右小脳半球 ── 左上下肢の運動失調
3: 右内包後脚 ── 左上下肢の運動麻痺
4: 左前頭葉 ── 左半側空間無視
5: 左放線冠 ── 感覚性失語