医用機器安全管理学の過去問


国試第11回午前:第81問

医用電気機器の分類について正しいのはどれか。

a: 体表にのみ適用する場合はクラス0I機器も認められる。

b: クラスI機器の追加保護手段は基礎絶縁である。

c: クラスII機器では一重の強化絶縁は認められない。

d: クラスIII機器は患者に使用する機器として認められない。

e: 商用電源に接続したときにクラスI機器になる内部電源機器もある。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第11回午前:第80問

漏れ電流の許容値について正しいのはどれか。

1: 接地漏れ電流の単一故障状態の値は正常状態の5倍である。

2: B形機器の患者漏れ電流Iの正常状態の値は最小感知電流の1/100である。

3: CF形機器とB形機器の外装漏れ電流の単一故障状態での値は同じである。

4: CF形機器とBF形機器の患者漏れ電流IIIの単一故障状態での値は同じである。

5: B形機器の患者漏れ電流IおよびIIの単一故障状態での値は同じである。

国試第11回午前:第79問

エネルギーの人体への作用について誤っているのはどれか。

1: 癌細胞は正常細胞より熱に弱い。

2: 加温すると細胞の放射線感受性が高まる。

3: 低酸素状態の細胞は熱に強い。

4: 可視光はヘモグロビンに吸収される。

5: 生体に強い超音波が作用すると熱を生じる。

国試第11回午前:第78問

計測時にミクロショックを起こす可能性のある検査はどれか。

a: 心エコー図

b: 心尖拍動因

c: ホルター心電図

d: 食道誘導心電図

e: ヒス束心電図

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第11回午前:第77問

商用交流によるマクロショックについて誤っているのはどれか。

a: 電流が心臓に直接流入することを想定している。

b: 0.1mAの電流流入は知覚できる。

c: 心室細動は100mA以上の電流で生じる。

d: 10mA以下では離脱が可能である。

e: 50mA以上で呼吸困難を起こすことがある。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第11回午前:第76問

臨床工学技士の業務として適切でないのはどれか。

a: 心電図検査

b: レーザメスの購入時評価

c: 血液透析装置のベンチテスト

d: 人工呼吸器の保守管理

e: RI検査装置の臨床試験

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午後:第41問

7000lタイプの酸素ボンベの圧力が75kg/cm2を示した。 酸素ガスの残量はおおよそ何lか。

1: 750

2: 1500

3: 3500

4: 4000

5: 6000

国試第10回午前:第90問

医療ガス供給について誤っているのはどれか。

1: 酸素は液化ガスタンクまたはガスボンベから供袷される。

2: 配管端末器における酸素のカラーコードは赤である。

3: 配管端末器における酸素の供袷圧は約4kgf/cm2である。

4: 医療ガス配管システムには圧縮空気供給装置が含まれる。

5: ピン方式は医療ガスの誤用防止に用いられる。

国試第10回午前:第89問

医療ガスの性質で誤っている組合せはどれか。

a: 笑気 ――――――――― 支燃性

b: 酸素 ――――――――― 燃焼性

c: 窒素 ――――――――― 支燃性

d: 空気 ――――――――― 支燃性

e: 酸化エチレン ―――――- 爆発性

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第88問

図に示す故障曲線で耐用寿命として正しいのはどれか。

10AM88-0

国試第10回午前:第87問

心電図モニタで感電事故が起こり点検の依頼があった。安全管理担当者がまずとるべき処置として適切なのはどれか。

a: 操作者の操作方法の詳細を調べる。

b: 製造業者へ連絡してすぐ来院するように依頼する。

c: 配電盤を点検する。

d: 同時にその患者に使用していた他のME機器を点検する。

e: 漏れ電流を測定する。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午前:第86問

安全管理について誤っているのはどれか。

1: 機器の性能の基準達成度を評価する試験をベンチテストという。

2: 機器使用後に患者の発赤の有無を調べることは終業点検に含まれる。

3: 機器の廃棄の決定にMTBFの記録は重要な参考資料となる。

4: 使用中点検では外観点検と作動点検とが主になる。

5: 始業点検は外観点検や作動点検よりも機能点検が主になる。

国試第10回午前:第85問

機器と点検項目との組合せで適切なのはどれか。

a: 電気メス ―――――――- 対極板安全回路

b: 除細動器 ――――――― 出力エネルギー

c: 人工呼吸器 ―――――― 高周波漏れ電流

d: 輪液ポンプ ――――――- デマンド感度

e: 心電図モニタ―――――-- 時定数

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第10回午前:第84問

正常状態の漏れ電流について許容値を満たしているのはどれか。

a: B形機器の患者漏れ電流I:0.08mA

b: CF形機器の患者漏れ電流I:0.02mA

c: CF形機器の外装漏れ電流:0.15mA

d: BF形機器の接地漏れ電流:1.0mA

e: B形機器の直流患者測定電流:9.5μA

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第83問

病院電気設備の安全基準について正しいのはどれか。

a: 非接地配線方式では機器の故障時でも機器からの漏れ電流を低く抑えられる。

b: 等電位接地を施した設備は医用接地センターに100Ωの電線でつなぐ。

c: 一般非常電源の連続運転時間は特別非常電源のそれより長い。

d: 医用接地方式の接地極の接地抵抗は1Ω以下にする。

e: 瞬時特別非常電源は蓄電池設備と自家用発電設備とからなる。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第82問

接地漏れ電流に関する単一故障状態はどれか。

1: 保護接地線の断線

2: 迫加保護接地線の断線

3: 等電位化導線の断線

4: 電源導線の1本(死側)の断線

5: 患者誘導コードの1本の断線

国試第10回午前:第81問

非接地配線方式について正しいのはどれか。

a: 主たる目的はマクロショックの防止である。

b: 設備側に絶縁変圧器を設ける。

c: 非接地式電路の二次側には絶縁監視装置を設備しなければならない。

d: ME機器を用いる全ての医用室に設備しなければならない。

e: 停電を防止できるので非常電源の代わりになる。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第80問

医用電気機器・病院電気設備の安全基準と機器との組合せで正しいのはどれか。

a: 直接心臓に使用可能 ――――――― BF型機器

b: 迫加保護手段として補強絶縁 ――---- クラスII機器

c: 等電位接地設備 ―――――――――- CF型機器

d: 2Pの電源プラグとアース線 ――------ クラスI機器

e: 一般非常電源 ――――――――---- 生命維持装置

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第79問

各種エネルギーの人体に対する影響で正しいのはどれか。

a: レーザー光の作用は波長には関係しない。

b: 高周波電流では熱的作用が大きい。

c: 超音波によるキャビテーションは細胞の破壊につながる。

d: 体表面低周波電流密度が2Ma/cm2程度でも周辺の知覚神経は興奮しない。

e: 60~65°Cの加温を長時間行っても蛋白変性を生じない。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第10回午前:第78問

エネルギーの人体への作用について正しいのはどれか。

1: 400nm以下の波長の光を長時間浴びても障害を生じない。

2: 常伝導磁石による静磁場に30分間爆露されると発熱による障害を生じる。

3: 加熱作用を生じる超音波の強さはキャビテーションを生じるそれよりも大きい。

4: 温熱療法(ハイパーサーミア)では42.5°C以上で細胞致死効果が急激に高まる。

5: 細胞分裂が盛んな組織ほど放射線感受性は低い。