医用機器安全管理学の過去問


国試第15回午前:第81問

着脱不可能な保護接地線を持つ機器で、電源プラグの接地ピンから機器外装までの抵抗値の許容範囲はどれか。

1: 0.02Ω以内

2: 0.1Ω以内

3: 0.2Ω以内

4: 1Ω以内

5: 2Ω以内

国試第15回午前:第80問

正しいのはどれか。

a: B形装着部では患者回路を保護接地接続してよい。

b: B形装着部はいかなる場合でも心臓に直接使用できない。

c: BF形装着部を持つ機器の患者漏れ電流Iの許容値はB形より低い。

d: 耐除細動形装着部を持つ機器は除細動装置以外の高電圧にも安全が保たれる。

e: CF形はBF形より電気的に高い患者保護機能を備えている。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第15回午前:第78問

各種エネルギーの生体に対する作用で誤っているのはどれか。

a: 超音波の照射エネルギーが1W/cm2を超えるとキャビテーションを起こす。

b: がん組織を42.5°C以上に加温すると壊死が生じる。

c: レーザ光以外の可視光線でも網膜損傷が起こる。

d: 細胞分裂が盛んな組織では放射線の感受性が高い。

e: 短時間でも3Tの磁界を生体に作用させるとがんが発生する。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第15回午前:第77問

健常成人男性の電撃に対する生体反応で正しいのはどれか。

a: ミクロショックで心室細動を起こす電流値はマクロショックの最小感知電流の1/1000である。

b: マクロショックで心室細動を起こす電流値はミクロショックの1万倍である。

c: 離脱限界電流は5mA程度である。

d: 商用交流の周波数付近で最も反応しやすい。

e: 心電波形の受攻期に電気的刺激が加わると心室細動に移行しやすくなる。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第15回午前:第76問

臨床工学技士の役割として適切でないのはどれか。

1: 生命維持管理装置を通じての臨床への技術提供

2: 臨床検査機器の保守管理

3: 導入するME機器・技術の工学的評価

4: 院内医療従事者に対するME教育

5: 臨床生理機能検査機器の操作

国試第14回午後:第35問

図において機器の故障がすべて独立に発生する場合、システム全体のおおよその信頼度はどれか。ただし、図中の数値は機器の信頼度である。

14PM35-0

1: 0.81

2: 0.72

3: 0.64

4: 0.4

5: 0.16

国試第14回午前:第90問

医療ガス設備について正しいのはどれか。

a: 非常時に下流へのガス供給を止めるためにシャットオフバルブを使用する。

b: CEシステムは-183°Cの液化酸素を貯蔵できる。

c: シュレーダ方式は接続部の口径の違いによってガスの誤供給を防止している。

d: マニフォールドは液化酸素から酸素ガスに変換するシステムである。

e: ピン方式の接続部はビンの数のみによってガスの種類を定めている。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第14回午前:第89問

医療ガスについて誤っているのはどれか。

1: 合成空気の成分は酸素と窒素である。

2: 医療ガスには吸引も含まれる。

3: ボンベ内の亜酸化窒素(笑気)の残量はボンベ内圧から求める。

4: 酸素の比重は空気より大きい。

5: 窒素は外科用手術機器の動力源として用いられる。

国試第14回午前:第88問

機器やシステムの信頼性について正しいのはどれか。

a: 同一の信頼度を持つ機器を直列に接続すると系の信頼度は低下する。

b: 定常アベイラビリティは機器が利用できる時問割合を表す。

c: MTBFは修理に要した時問の平均値を表す。

d: MTTRは故障と故障との問の無故障時問の平均値を表す。

e: 故障率は初期故障期問より偶発故障期問の方が大きい。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第14回午前:第87問

観血式血圧計の点検で誤っている組合せはどれか。

1: 定期点検 ――― 漏れ電流の測定

2: 定期点検 -―― トランスデューサの絶縁抵抗の測定

3: 始業点検 ――― 残留気泡の有無の確認

4: 使用中点検 ―― 大気開放による零点校正

5: 故障点検 ――― 修理後の周波数特性の点検

国試第14回午前:第86問

医用機器の安全管理について正しいのはどれか。

a: 受入れ試験では臨床的評価は必要としない。

b: 機器管理の一つとして点検記録の整理がある。

c: 機器の定期点検にはチェックリストを用意する。

d: 機器の使用に際して緊急事態処理の訓練・教育も必要である。

e: 機器の廃棄の決定にMTBFによる評価は適切でない。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第14回午前:第85問

漏れ電流測定回路について正しいのはどれか。

14AM85-0

a: 漏れ電流の測定値は電圧計Vの読みをR2で除した値である。

b: R1とC1とで高域通過フィルタを形成している。

c: 入力インピーダンスZは広い周波数範囲にわたって約10kΩである。

d: R1の抵抗値は10kΩである。

e: 点線内は人体の電撃に対する周波数特性を模擬している。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第14回午前:第84問

絶縁物で覆われている機器の外装漏れ電流を測定する場合、外装に密着させる金属箔の大きさはどれか。

1: 2cm×5cm

2: 5cm×5cm

3: 10×20cm

4: 20×20cm

5: 外装全体

国試第14回午前:第83問

病院電気設備の安全基準(JIS T 1022)について正しいのはどれか。

a: 接地極として病院建物の鉄骨を使用してよい。

b: 非接地配線方式はミクロショック防止に有効である。

c: 手術灯は一般非常電源から給電される。

d: 非常電源用コンセントの色は赤である。

e: 非常電源は医用室以外の電気設備にも共用できる。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第14回午前:第82問

病院電気設備の安全基準について誤っているのはどれか。

1: 接地極の接地抵抗は1Ω以下である。

2: 一般病室には、医用接地方式が用いられる。

3: 一般非常電源の電圧確立時間は40秒以内である。

4: 瞬時特別非常電源には蓄電池設備が含まれる。

5: 手術室にはEPRシステムを必要とする。

国試第14回午前:第81問

正しいのはどれか。

1: 外装漏れ電流は機器外装から機器の接地端子までの電流を測定する。

2: 患者漏れ電流Iは装着部から壁面接地端子までの電流を測定する。

3: 患者測定電流は内部電源機器の場合、測定する必要がない。

4: 内部電源機器の接地漏れ電流はクラスI機器と同じ方法で測定する。

5: 患者漏れ電流IIはF型装着部に電源電圧を加えて測定する。

国試第14回午前:第80問

医用機器からの漏れ電流について正しいのはどれか。

a: 患者漏れ電流Iの単一故障状態の許容値は正常状態の2倍である。

b: 患者漏れ電流IIはBF形とCF形に規定されている。

c: 患者測定電流の直流の許容値はBF形とCF形で同じである。

d: 接地漏れ電流に関する単一故障状態は電源導線の断線だけである。

e: 接地漏れ電流の単一故障状態の許容値は正常状態の5倍である。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第14回午前:第77問

最小感知電流と周波数との関係について誤っているのはどれか。

1: 成人男性の商用交流周波数近傍における閾値は約1mAである。

2: 小児の閾値は成人男性に比べて低い。

3: 1kHzを超えると閾値は周波数に伴って高くなる。

4: 商用交流周波数の近傍で閾値が最も低い。

5: 500Hz近傍で閾値は極大値を示す。

国試第14回午前:第76問

臨床工学技士の業務として適切でないのはどれか。

1: 医師の指示の下での高気圧酸素治療装置の操作

2: 人工心肺装置の保守

3: 患者の脳波の測定

4: 呼吸機能曲線の解析についての研究

5: レーザ手術装置の操作方法についての説明

国試第13回午後:第36問

医療ガスについて正しいのはどれか。

a: 酸素ボンベの最高充填圧は150kgf/cm2である。

b: 二酸化炭素ボンベの色は緑である。

c: 酸素の中央配管圧はボンベ最高充填圧と等しい。

d: 亜酸化窒素の液化臨界温度は0°Cより低い。

e: ピン方式はガスの誤接続防止のためである。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e