医用治療機器学の過去問


国試第26回午後:第34問

カテーテルアブレーションについて正しいのはどれか。

1: 冠動脈内病変を標的部位として焼灼する治療法である。

2: 装置には3~7kHzの低周波発生装置が必要である。

3: 対極板に接している組織が焼灼される。

4: 心房細動患者の治療に使用される。

5: 発作中の心室細動を止めるのに有用である。

国試第26回午後:第33問

ペースメーカについて正しいのはどれか。

a: VDDモードでは刺激部位は心房である。

b: 植込み型ペースメーカにはニッケルカこドミウム電池が使用される。

c: VVIRでは人体の活動量に反応する機能がある。

d: 心臓再同期療法では右室と左室とを向時に刺激する。

e: DDDペースメーカは慢性心房細動の徐脈によい適応がある。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第26回午前:第37問

内視鏡機器および関連機器について正しいのはどれか。

a: カプセル内視鏡は小腸病変の診断に有用である。

b: 光ファイバーの屈折率はコアよりもクラッドの方が高い。

c: 直腸鏡は軟性鏡である。

d: ファイバースコープ内部はファイバーとチャネルからなる。

e: 気腹装置は腹腔鏡下手術に用いられる。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第26回午前:第36問

フィンガー式輸液ポンプで使用されているセンサーについて誤っているのはどれか。

1: チューブの膨張から輸液回路の閉塞を検出する。

2: 超音波の透過量によって気泡の混入を検出する。

3: 赤外線の受光量によって滴下数を検出する。

4: ホールセンサを用いてドアの開閉状態を検出する。

5: 加圧板を用いて輸液セットの種類を検出する。

国試第26回午前:第35問

心・血管のインターベンション(PCI)治療について誤っているのはどれか。

a: PCI治療前には冠動脈CT検査が有用である。

b: 冠動脈再狭窄率は金属ステントよりも薬剤溶出ステントの方が高い。

c: PCI治療中には経胸壁心臓超音波診断装置が必要である。

d: ロータブレータでは一時的な冠動脈血液の減少が起こる。

e: 高リスク例ではIABPが必要である。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第26回午前:第34問

生体組織における2450MHzのマイクロ波のおよその波長[cm]はどれか。ただし、光速を3.0×10^8 m/s、生体組織の比誘電率を36とする。

1: 0

2: 1.5

3: 2

4: 3

5: 6

国試第26回午前:第33問

治療機器の出力の波長が短い順に並んでいるのはどれか。

1: マイクロ波治療器 < レーザー手術装置 < 電気メス

2: マイクロ波治療器 < 電気メス < 超短波治療器

3: レーザー手術装置 < 電気メス < 超短波治療器

4: レーザー手術装置 < 超短波治療器 < 電気メス

5: 超短波治療器 < 電気メス < レーザー手術装置

国試第25回午後:第38問

ハイパーサーミアについて正しいのはどれか。

a: RF容量結合型加温法では電極直下の脂肪層をボーラスで冷却 する。

b: RF容量結合型加温法は深在性腫瘍の治療には適さない。

c: マイクロ波加温法は抵抗成分に発生するジュール熱を用いる。

d: 超音波加温法は超音波を患部に収束させて加温する。

e: 全身加温法は血液を体外循環させて全身を加温する。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第25回午後:第37問

超音波切開凝固装置で誤っているのはどれか。

1: アクティブブレードは45~55kHzの周波数で振動する。

2: 70~100°Cで組織中のタンパク質を凝固させる。

3: 凝固しながら切開ができる。

4: 電気メスに比べて凝固操作が短時間で可能である。

5: 内視鏡下手術に用いられる。

国試第25回午後:第36問

網膜光凝固装置で正しいのはどれか。

a: 近赤外レーザ光を用いて病変部位を熱凝固させる。

b: 使用するレーザ出力は10~100Wである。

c: 1回の照射時間は0.2~1.0秒である。

d: 眼底鏡と組み合わせて使用する。

e: 網膜細動脈瘤の治療に適用できる。

1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

国試第25回午後:第35問

輸液ポンプについて正しいのはどれか。

1: 低流量の場合にはシリンジ方式がよい。

2: シリンジ方式には気泡アラームがある。

3: 滴数制御方式は薬液の表面張力の影響を受けない。

4: 気泡を除去する際はドアを開けてからクレンメを閉じる。

5: サイフォニング現象はペリスタルティック方式で発生する。

国試第25回午後:第34問

心臓ペースメーカについて正しいのはどれか。

a: 刺激閾値は経年的に低くなる。

b: 植込み式はリチウム電池を用いる。

c: 刺激電極は白金系の合金電極を用いる。

d: 出力パルス幅は約10msである。

e: NBG(ICHD)コードの第1文字は検出部位を表す。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第25回午後:第33問

ICD(植込み型除細勤器)について正しいのはどれか。

a: 心室細動に対して高周波通電を行う。

b: AEDの別名である。

c: 心房細動にも適用する。

d: 頻拍停止に対するペーシング機能を持つ。

e: 通電エネルギーは数十ジュールである。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第25回午前:第37問

超音波吸引手術器の構成要素でないのはどれか。

1: 超音波振動子制御装置

2: 洗浄液注入部

3: 吸引ポンプ

4: ハンドピース

5: 切除用スネア

国試第25回午前:第36問

レーザ治療装置で誤っているのはどれか。

1: CO2レーザではCO2を含む混合ガスに放電を加えて励起する。

2: Nd:YAGレーザはYAG結晶中のNdイオンが発光して発振する。

3: 半導体レーザの導光に開口数の小さな光ファイバを用いる。

4: 不可視レーザのガイドにHe-Neレーザを用いる。

5: ArFエキシマレーザのレーザ媒質には腐食性ガスが含まれる。

国試第25回午前:第35問

体外衝撃波結石破砕装置について誤っているのはどれか。

a: 尿管結石の照準は超音波照準方式が適している。

b: 心電図同期装置が必要である。

c: 衝撃波は液体中で発生させる。

d: 腹部大動脈瘤患者には使用禁忌である。

e: 腸骨稜上縁より下部の尿管結石に適用する。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第25回午前:第34問

電気メスで誤っているのはどれか。

1: 数100kHz~数MHzの高周波電流が用いられる。

2: 負荷抵抗は200~1,000Ωである。

3: 凝固にはバースト波が用いられる。

4: 出力200Wのとき対極板接触面積150cm2は安全域である。

5: 出力回路にはコイルが挿入されている。

国試第25回午前:第33問

誤っている組合せはどれか。

1: ガンマナイフ ---------------------- 放射線

2: 光線力学的治療 ------------------- 蒸 散

3: 新生児黄疸用光線治療器 ----------- 光化学反応

4: ジェットネブライザ ------------------ ベンチュリー効果

5: 低圧持続吸引器 ------------------- 機械ポンプ

国試第24回午後:第37問

悪性腫瘍の温熱療法で正しいのはどれか。(医用治療機器学)

a: 腫瘍組織を39~40°Cに加温する。

b: マイクロ波加温法は深在性腫瘍の加温に適する。

c: RF波加温法では患部を二つの電極で挟む。

d: 放射線療法と併用される。

e: 熱耐性は1週目で最大となる。

1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

国試第24回午後:第36問

正しいのはどれか。(医用治療機器学)

1: 内視鏡手術で行う気腹では窒素ガスを使用する。

2: 気腹圧は50~100mmHg程度である。

3: 電子内視鏡は先端にCCDを内蔵している。

4: 内視鏡は先端にキセノンランプが備えられている。

5: 内視鏡は針子駆動用のモータが先端部に内蔵されている。