人工呼吸の初期設定で正しい組合せはどれか。
a: I/E ― 1:2
b: 一回換気量 ― 20ml/kg
c: 回路内上限圧 ― 20cmH2O
d: PEEP ― 3~5cmH2O
e: フロートリガ感度 ― 2~3L/min
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
PEEPについて誤っているのはどれか。
1: 平均気道内圧が増加する。
2: 機能的残気量が増加する。
3: 酸素化能が改善する。
4: 尿量が減少する。
5: 脳圧が低下する。
末梢組織への酸素供給量が明らかに増加するのはどれか。
a: ヘモグロビン濃度が7 g/から10 g/dl に増加
b: PaO2が200mmHgから250mmHgに増加
c: PaCO2が50mmHgから40mmHgに減少
d: SaO2が88%から98%に増加
e: 心係数が2.0 l/分/m2から3.0 l/分/m2に増加
人工呼吸器離脱が可能な状態として正しいのはどれか。
1: 動脈血pH7.20
2: PaO240mmHg(FIO20.21)
3: PaCO245mmHg
4: 1回換気量4mL/kg
5: 呼吸回数40/分
血液ガス・酸塩基平衡について正しいのはどれか。(人工呼吸療法)
a: 血液の酸素分圧とヘモグロビンの酸素飽和度は比例する。
b: 健常人の室内気吸入時の肺胞気酸素分圧は約100mmHgである。
c: 二酸化炭素は主に炭酸水素イオンとして運搬される。
d: 安静時の動脈血二酸化炭素分圧は約40mmHgである。
e: pHは水素イオン濃度に比例する。
正しいのはどれか。
1: 補助呼吸とは患者の呼吸を全くなくしてしまう人工呼吸法である。
2: PEEPでは通常、2~3cmH2Oの陽圧をかける。
3: PEEPは小児の人工呼吸に適している。
4: CPAPは調節呼吸に用いられる。
5: IMVは人工呼吸器からの離脱によく用いられる。
a: 健常人のPaCO2とPETCO2との差は2mmHg以下である。
b: 空気塞栓が発生するとPETCO2は減少する。
c: 経皮的酸素分圧の測定は新生児において有用である。
d: 高気道抵抗例では最高気道内圧とEIP(吸気終末休止)圧との差が拡大する。
e: 拍動がなくてもSPo2は測定できる。
人工呼吸開始後のモニタリング項目で必要ないのはどれか。
1: 動脈血pH
2: 動脈血酸素分圧(PaO2)
3: 動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)
4: 気道内圧
5: 呼気酸素濃度
成人の呼吸運動について誤っているのはどれか。
1: 呼吸数が変化しても肺拡散能は一定である。
2: PaCO2が上昇すると呼吸運動は促進する。
3: 成人男子の安静呼吸時における一回換気量は約500mLである。
4: 横隔膜は呼気時に収縮する。
5: 吸気時も呼気時も胸腔内圧は陰圧である。
呼吸不全について正しいのはどれか。
a: 呼吸筋疲労による換気量減少は呼吸不全の原因になる。
b: すべての呼吸不全は人工呼吸器装着の適応になる。
c: 動脈血炭酸ガス分圧40mmHgはCO2ナルコーシスとされる。
d: 動脈血酸素分圧50mmHgは呼吸不全とされる。
e: 酸素療法が換気を抑制することがある。
人工心肺による体外循環中の混合静脈血酸素飽和度(Svo2)について誤っているのはどれか。
1: 肺動脈カテーテルで測定できる。
2: 過度の血液希釈によって低下する。
3: 50%は酸素供給不足を意味する。
4: 80%は低心拍出量状態を意味する。
5: 人工心肺中の冷却時には上昇する。
人工呼吸開始後回路内圧の持続的上昇があった。点検すべき項目はどれか。
a: 高圧ガスの供袷圧
b: 呼吸回路の閉塞
c: 一回換気量
d: 気管チューブの閉塞
e: 吸気相:呼気相
成人男性患者(体重60kg)に対する人工呼吸器装着の初期設定条件として誤っているのはどれか。
1: 吸気酸素濃度を百パーセントとした。
2: 吸気相と呼気相の時間的比率(I:E比)を1:2とした。
3: 換気回数を60回/分とした。
4: 1回換気量を600mLとした。
5: 呼気終末陽圧(PEEP)を5cmH2Oとした。
カプノメトリについて誤っているのはどれか。(人工呼吸療法)
a: 動脈血二酸化炭素分圧の近似値が得られる。
b: 二酸化炭素呼出曲線開始時点と呼気開始とが一致する。
c: サイドストリーム型のガスサンプル量は約1L/分である。
d: 二酸化炭素の赤外線吸収原理を利用している。
e: 呼気終末二酸化炭素分圧は肺胞換気量に反比例する。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
人工呼吸の適用基準でないのはどれか。
1: 肺活量が予測値の1/6以下
2: 呼吸数が正常値の1.55倍
3: 吸気力が-25cmH2O以下
4: PaO2が50mmHg以下
5: PaCO2が55mmHg以上
人工呼吸器からのウィーニング中断を決定する指標となるのはどれか。
a: 毎分20以上の心拍数の増加
b: 1回換気量が10ml/kg
c: 肺活量が20ml/kg
d: pHが7.38から7.28に低下
e: 不穏状態の出現
量規定の人工呼吸器使用中に気道内圧(Paw)が図のように徐々に上昇してきた。原因として考えられるのはどれか。
1: 呼吸回路のピンホール
2: 呼気弁の閉鎖不良
3: 呼気側フィルタ目詰まり
4: 加温加湿器の水位レベルの低下
5: 気管チューブのカフ漏れ
人工呼吸の生体への影響で起こり得るのはどれか。
a: 気道の感染
b: 酸素解離曲線の右方移動
c: 尿量の増加
d: 血圧の低下
e: 圧外傷
成人の安静時の呼吸機能について正しいのはどれか。
1: 1回換気量はATPSで示される。
2: 胸腔内圧は1~2cmH2Oである。
3: 動脈血のPo2は50mmHgである。
4: 1回換気量は1500mLである。
5: 混合静脈血の酸素飽和度は約75%である。
成人女性患者に対して人工呼吸器の装着を行う。初期設定条件として正しいのはどれか。
a: 1回換気量を5Lとする。
b: 吸気相と呼気相の時間比(I:E)を1:5とする。
c: 換気回数を12回/分とする。
d: 吸入酸素濃度を100%とする。
e: 吸気終末陽圧(PEEP)を10cmH2Oとする。
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