肺循環について正しいのはどれか。
a: 肺動脈の血管壁は大動脈のそれに比して薄い。
b: 平均肺動脈圧は15mmHgである。
c: 動脈圧が上昇すると肺動脈圧も上昇する。
d: 肺静脈血の酸素飽和度は約75%である。
e: 肺循環時間は4~5秒である。
1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
誤っているのはどれか。(医学概論)
1: 胸腔内圧は陰圧である。
2: 成人の解剖学的死腔は約150mLである。
3: 残気量はスパイロメータで測定できる。
4: 肺の栄養血管は気管支動脈である。
5: ヘモグロビンの酸素解離曲線はpHが下がると右方に偏位する。
血液ガス・酸塩基平衡について正しいのはどれか。(人工呼吸療法)
a: 血液の酸素分圧とヘモグロビンの酸素飽和度は比例する。
b: 健常人の室内気吸入時の肺胞気酸素分圧は約100mmHgである。
c: 二酸化炭素は主に炭酸水素イオンとして運搬される。
d: 安静時の動脈血二酸化炭素分圧は約40mmHgである。
e: pHは水素イオン濃度に比例する。
健常成人で正しいのはどれか。
a: 血漿たんぱく量は血漿100ml中約3gである。
b: 赤血球の平均寿命は約120日である。
c: 赤血球沈降速度は2~6mm/時間である。
d: 循環血液量は体重の約8%である。
e: 血液ヘモグロビン量は30~35g/dlである。
成人の人工呼吸開始基準で誤っているのはどれか。
1: 呼吸数:50回/分
2: 死腔換気率:33%
3: 最大吸気圧:-15cmH2O
4: PaCO2:65mmHg
5: PaO2(空気呼吸時):45mmHg
安静時の正常酸素分圧について誤っているのはどれか。ただし、FiO2=0.21、1気圧=760mmHgとする。
1: 大 気:160mmHg
2: 肺胞気:100mmHg
3: 動脈血:95mmHg
4: 混合静脈血:25mmHg
5: ミトコンドリア:2mmHg
成人男性の人工呼吸の開始基準として誤っているのはどれか。
1: 呼吸数が60回/分
2: 空気呼吸でPaO2が40mmHg
3: 肺活量が50mL/kg
4: PaCO2が60mmHg
5: 吸気力が-10cmH2O
呼吸について正しいのはどれか。
1: 中枢化学受容器は髄液のpHの低下で刺激される。
2: 肺伸展受容体の反応は舌咽神経を介して呼吸中枢に伝わる。
3: 吸息運動は主として内肋間筋の収縮により行われる。
4: 胸腔内圧は呼息時には約+5mmHgになる。
5: 健常人では肺胞換気量は換気量とほぼ同一である。
1回換気量550ml、死腔150ml、肺活量3000ml、呼吸数10回/分のとき、肺胞換気量はいくらか。
1: 1500 ml/分
2: 4000 ml/分
3: 5500 ml/分
4: 7000 ml/分
5: 30000 ml/分
呼吸調節について正しいのはどれか。
a: 動脈血酸素分圧(PaO2)の低下は頚動脈洞で感知される。
b: 動脈血pHの低下は換気量を減少させる。
c: 延髄の化学受容器は動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)に反応しない。
d: 肺への迷走神経知覚枝を切断すると吸息が延長する。
e: 心拍出量の減少は呼吸数を増加させる。
健常人の腎臓について誤っているのはどれか。
a: 腎血流量は心拍出量の約1/4である。
b: 糸球体濾液量は尿量の約100倍である。
c: Na再吸収率は集合管で最も高値になる。
d: クレアチニン再吸収は近位尿細管で行われる。
e: 最終尿の尿素濃度は血漿中の濃度よりも高くなる。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
空気呼吸時の基準値について正しい組合せはどれか。
a: 動脈血酸素分圧 ―――――――- 100mmHg
b: 混合静脈血二酸化炭素分圧 ――- 60mmHg
c: 肺胞気酸素分圧 ―――――――- 45mmHg
d: 混合静脈血酸素分圧 ―――――- 55mmHg
e: 動脈血二酸化炭素分圧 ――――- 40mmHg
呼吸不全について誤っているのはどれか。
1: 大気吸入時の動脈血酸素分圧は60mmHg以下となる。
2: 高炭酸ガス血症を伴うと意識障害をきたす。
3: 高炭酸ガス血症に酸素を投与するときには換気抑制に注意する。
4: 呼吸不全は大動脈バルーンパンピング法の適応である。
5: 呼吸不全は肺に病変がなくても起こり得る。
呼吸器系について正しいのはどれか。(人の構造及び機能)
a: 気管の壁には全周を囲む輸状の軟骨がみられる。
b: 最大呼気時の肺に残る空気量は成人で約500mLである。
c: 肺胞内に吸い込まれた空気の湿度は100%である。
d: 健常者の肺胞内は無菌状態である。
e: 気管支動脈は肺胞におけるガス交換に関与する。
1回換気量500ml、死腔量150 ml、残気量1000 ml、呼吸数10回/分であるときの肺胞換気量はどれか。
1: 1000 ml/分
2: 2500 ml/分
3: 3500 ml/分
4: 4000 ml/分
5: 5000 ml/分
大気圧での空気呼吸・安静時における健康成人の動脈血酸素含有量の正常値(vol%)はどれか。
1: 10
2: 15
3: 20
4: 25
5: 30
死腔について正しいのはどれか。
a: 呼吸細気管支は解剖学的死腔である。
b: 人工鼻は死腔でない。
c: 肺血栓塞栓症では死腔が増加する。
d: 正常では生理学的死腔率(VD/VT)は約0.3である。
e: 呼吸パターンは死腔に影響しない。
呼吸機能について誤っているのはどれか。
1: 自発呼吸下の吸気時に肺胞内圧は陰圧である。
2: 機能的残気量は予備呼気量と残気量の和である。
3: 肺コンプライアンスが小さいと肺は膨らみやすい。
4: 肺動脈血の二酸化炭素分圧は肺静脈血のそれよりも高い。
5: 酸素は二酸化炭素よりも肺胞での拡散能が小さい。
肺におけるガス交換について正しいのはどれか。
a: 換気血流比の不均等分布はPaO2を低下させる原因となる。
b: 肺胞気動脈血酸素分圧較差は吸気酸素濃度を変えても一定値を保つ。
c: シャント率50%の患者の純酸素吸入時のPaO2は約380mmHgである。
d: 吸入気の酸素濃度を徐々に低下させるとPaCO2は徐々に上昇する。
e: 分時換気量が一定のとき肺胞死腔が増加するとPaCO2は上昇する。
正しいのはどれか。
a: 成人の安静時心拍出量は4~6L/minである。
b: 心音第I音は僧帽弁の開放により生じる。
c: 1回拍出量は静脈潅流量に影響されない。
d: 心筋収縮力はアシドーシスにより低下する。
e: 心臓は自発的に活動電位を発生している。
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