第38回午後第7問の類似問題

第53回午前:第58問

呼吸器の解剖について正しいのはどれか。  

1: 細気管支には軟骨がある。

2: 胸膜腔は吸気時に拡大する。

3: 肺の栄養血管は肺動脈である。

4: 肺尖は鎖骨と同じ高さに位置する。

5: 右主気管支は左主気管支よりも短い。

  • 答え:5
  • 解説:この問題では、呼吸器の解剖に関する知識を問うています。選択肢の中で正しいものを選ぶことが求められています。
  • 細気管支には軟骨がありません。細気管支の上皮下には軟骨は見られず、平滑筋と弾性線維からなります。気管の前壁から側壁にかけては馬蹄形の気管軟骨が存在します。
  • 胸膜腔は吸気時に拡大するのではなく、縮小します。胸膜腔は肺と胸郭の間に見られる空間で、吸気時には肺の拡大により胸膜腔は縮小し、呼気の際にはその逆で、肺の縮小により胸膜腔は拡大します。
  • 肺の栄養血管は肺動脈ではなく、気管支動脈です。肺動脈と肺静脈は肺の機能血管であり、肺のガス交換を担当しています。
  • 肺尖は鎖骨と同じ高さに位置するのではなく、鎖骨よりも2~3 cm上方に位置します。肺尖は肺の上端で鈍円をなす部分です。
  • 正しい選択肢です。右主気管支は短くて太く、左主気管支はこれに比べて長く細い。また、正中線となす角は右主気管支が25°、左主気管支が45°である。
  • 科目:解剖学(その他)
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第36回午前:第97問

脳神経の検査について誤っている組合せはどれか。  

1: 視神経-視野をみる。

2: 滑車神経-眼球を斜め上方向へ動かさせる。

3: 三叉神経-奥歯を噛み合わさせる。

4: 内耳神経-平衡機能をみる。

5: 舌咽神経-咽頭反射をみる。

第50回午前:第56問

洞結節があるのはどれか。  

1: 右心房

2: 右心室

3: 左心房

4: 頸動脈洞

5: 冠静脈洞

第55回午後:第66問

脳神経とその働きの組合せで正しいのはどれか。  

1: 顔面神経――軟口蓋の挙上

2: 三叉神経――下顎の運動

3: 舌咽神経――舌の運動

4: 舌下神経――唾液分泌

5: 迷走神経――口唇閉鎖

  • 答え:2
  • 解説:この問題では、脳神経とその働きの正しい組み合わせを選ぶ必要があります。脳神経は、脳から出ている神経のことで、それぞれ異なる機能を持っています。
  • 顔面神経は、顔面の表情筋を支配する運動神経、舌前2/3の味覚を伝える感覚神経、舌下腺を支配する副交感神経からなります。軟口蓋の挙上には、三叉神経、舌咽神経、迷走神経などが関与するため、この選択肢は間違いです。
  • 三叉神経は、顔面の体性感覚を伝える感覚神経、咀嚼筋を支配する運動神経からなります。下顎の運動は、三叉神経の第3枝である下顎神経によって行われるため、この選択肢は正しいです。
  • 舌咽神経は、舌後1/3の味覚と咽頭の感覚を伝える感覚神経、咽頭の嚥下運動を起こす運動神経、耳下腺を支配する副交感神経からなります。舌の運動は舌下神経によって行われるため、この選択肢は間違いです。
  • 舌下神経は、舌筋を支配する運動神経からなります。唾液分泌は、顔面神経、舌咽神経によって行われるため、この選択肢は間違いです。
  • 迷走神経は、咽頭・喉頭を支配する感覚神経と運動神経、胸腹部内臓を支配する副交感神経からなります。口唇閉鎖は顔面神経によって行われるため、この選択肢は間違いです。
  • 科目:生理学(筋・感覚・神経系)
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第41回午後:第87問

脳血管障害で誤っているのはどれか。  

1: 危険因子として高血圧がある。

2: 脳出血の原因として動脈壁の線維素性壊死が関与する。

3: 若年層の脳出血は動静脈奇形が原因となる。

4: 脳血栓の原因として心弁膜症がある。

5: 脳動脈瘤は脳底部に好発する。

第39回午後:第20問

視覚器で正しいのはどれか。  

1: 角膜には血管が多数分布している。

2: 毛様体は硝子体の厚さを調節している。

3: 虹彩は眼球に入る光量を調節している。

4: 網膜中心窩には杆体が多い。

5: 眼動脈は外頸動脈の分枝である。

第40回午後:第18問

視覚系について正しいのはどれか。  

1: 虹彩はカメラのレンズの役割を果たす。

2: 瞳孔括約筋は動眼神経が支配している。

3: 視神経乳頭は中心視野に関与する。

4: 眼球運動には顔面神経が関与する。

5: 各大脳半球は同側視野からの情報を受ける。

第40回午後:第20問

誤っているのはどれか。  

1: 前脊髄小脳路は前索を通る。

2: 網様体脊髄路は脳幹と脊髄とを結ぶ。

3: 皮質脊髄路は大脳皮質と脊髄前角細胞とを結ぶ。

4: 脊髄視床路は外側と腹側とに分かれる。

5: 内側毛帯は延髄下部で交差する。

第55回午前:第57問

気管支について正しいのはどれか。  

1: 気管支には平滑筋がある。

2: 左主気管支は右主気管支より短い。

3: 気管支の内表面は扁平上皮で覆われる。

4: 気管分岐部は食道の第1狭窄部にある。

5: 気管の延長線に対する気管支の分岐角度は左より右の方が大きい。

  • 答え:1
  • 解説:気管支は呼吸器系の一部で、気管から分岐し肺に入る。気管支の壁は3層構造で、内側の粘膜、気管支軟骨と平滑筋、外膜からなる。右主気管支は短く太く、左主気管支は長く細い。内表面は線毛上皮で覆われている。
  • 正解。気管支の壁は3層構造で、内側の粘膜、気管支軟骨と平滑筋、外膜からなる。平滑筋は気管支の収縮や拡張を調節する役割がある。
  • 間違い。左主気管支は右主気管支に比べて長く細い。右主気管支は短く太い。
  • 間違い。気管支の内表面は線毛上皮で覆われている。線毛上皮は、粘液を運ぶ役割がある。
  • 間違い。気管は第6頸椎から始まり、第4胸椎の下端の高さで左右の主気管支に分かれる。食道の第1狭窄部は第6頸椎レベルである。
  • 間違い。気管の延長線となす角は右主気管支が25°、左主気管支が45°である。つまり、左主気管支の分岐角度の方が右主気管支より大きい。
  • 科目:解剖学(その他)
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第54回午後:第60問

頸動脈洞反射で正しいのはどれか。  

1: 血圧が上昇する。

2: 心拍数が増加する。

3: 求心路は舌下神経を介する。

4: 遠心路は迷走神経を介する。

5: 血中酸素濃度の上昇によって生じる。

  • 答え:4
  • 解説:頸動脈洞反射は、血圧の変化を感知し、交感神経・副交感神経を介して血圧を元のレベルに戻す反射である。求心路は舌咽神経を介し、遠心路は迷走神経を介する。
  • 選択肢1は間違いです。頸動脈洞反射により血圧は低下する。呼吸抑制も生じる。
  • 選択肢2は間違いです。頸動脈洞反射により心拍数は減少する。
  • 選択肢3は間違いです。求心路は舌咽神経を介する。
  • 選択肢4は正しいです。遠心路は迷走神経を介する。頸動脈洞の感受性が亢進すると、迷走神経の過剰な反射により、頸動脈洞失神を起こす。
  • 選択肢5は間違いです。頸動脈洞反射は、頸動脈洞に存在する動脈圧受容器が血圧の変化を感知することで生じる。一方、頸動脈小体は、血液の酸素分圧の低下を感受する。
  • 科目:生理学(筋・感覚・神経系)
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第56回午前:第59問

中耳について正しいのはどれか。  

1: キヌタ骨は鼓膜に接している。

2: 耳管に分布する動脈は迷路動脈である。

3: アブミ骨筋の支配神経は下顎神経である。

4: キヌタ骨の短脚はアブミ骨と関節を形成する。

5: アブミ骨底は内耳の前庭窓にはまり込んでいる。

  • 答え:5
  • 解説:中耳は、鼓膜と内耳の間に位置し、ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨という3つの耳小骨があり、音の伝達を助ける役割がある。また、中耳には筋肉や神経も分布している。
  • キヌタ骨は鼓膜に接しているのではなく、ツチ骨が鼓膜に接している。キヌタ骨は耳小骨の中間に位置している。
  • 耳管に分布する動脈は迷路動脈ではなく、耳動脈である。迷路動脈は内耳に分布している。
  • アブミ骨筋の支配神経は下顎神経ではなく、顔面神経である。下顎神経は主に下顎や舌の前2/3などの感覚や咀嚼筋の運動を支配している。
  • キヌタ骨の短脚ではなく、長脚がアブミ骨と関節を形成している。
  • 正しい。アブミ骨底は内耳の前庭窓にはまり込んでおり、音の伝達を助ける役割を果たしている。
  • 科目:解剖学(その他)
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第54回午前:第14問

60歳の男性。右利き。歩行困難のため搬送された。発症7日目の頭部MRIと頭部MRAを示す。閉塞している動脈はどれか。 

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1: 右前大脳動脈

2: 右中大脳動脈

3: 右内頸動脈

4: 右椎骨動脈

5: 脳底動脈

第38回午後:第64問

脳血管障害で正しい組合せはどれか。  

1: 脳出血-夜間就眠中に発症することが多い。

2: くも膜下出血-突発的に発症する。

3: 脳血栓-数分で症候は完成する。

4: 脳塞栓-症候の完成までに1~2日を要する。

5: 一過性脳虚血発作-血圧の上昇で発症する。

第44回午前:第6問

動脈の触診部位で正しいのはどれか。  

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第39回午後:第25問

視覚について正しいのはどれか。  

1: 暗順応は明順応よりも早い。

2: 外部の情景は網膜上に倒立像として写る。

3: 視神経線維の90%は対側の視索に入る。

4: 内側膝状体で中継される。

5: 視放線は側頭葉に至る。

第46回午前:第62問

正しいのはどれか。  

1: 腓腹筋の神経支配比は外眼筋よりも小さい。

2: 1つの運動単位に属する筋線維は同期して興奮する。

3: γ運動ニューロンは運動単位の構成要素の1つである。

4: 遅筋の支配神経線維の径は速筋の支配神経線維よりも太い。

5: 大径の脊髄前角細胞は小径の細胞よりも弱い筋収縮力で興奮する。

第45回午後:第74問

正しいのはどれか。  

1: 一次運動野は筋緊張の調整に関与する。

2: 運動前野は記憶に基づいた連続運動に関与する。

3: 補足運動野は視覚情報を運動に変換する。

4: 大脳基底核は運動時の感覚情報を中継する。

5: 小脳は無意識的な運動スキルの習得に関与している。

第56回午前:第65問

心臓について正しいのはどれか。  

1: 冠動脈の血流は収縮期に増加する。

2: 左心房と左心室は同時に収縮が始まる。

3: 心筋は伸張されると収縮力が低下する。

4: 心筋の収縮はH+の細胞内流入により生じる。

5: ノルアドレナリンは心筋収縮力を増加させる。

  • 答え:5
  • 解説:この問題では、心臓に関する正しい情報を選択肢の中から選ぶ必要があります。正しい選択肢は、ノルアドレナリンが心筋収縮力を増加させるというものです。
  • 冠動脈の血流は、収縮期ではなく拡張期に増加します。これは、交感神経刺激によって引き起こされます。
  • 左心房と左心室は同時に収縮が始まるわけではありません。左心房が収縮するとき、左心室は拡張しています。
  • 心筋は伸張されると収縮力が低下するのではなく、逆に収縮力が増加します。これは、Starlingの法則として知られています。
  • 心筋の収縮は、H+の細胞内流入ではなく、Ca2+の細胞内流入によって生じます。
  • ノルアドレナリンは副腎髄質から分泌され、交感神経刺激時に血圧上昇などの作用があります。これにより、心筋収縮力が増加するため、この選択肢は正しいです。
  • 科目:生理学(呼吸・循環系)
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第36回午後:第11問

中脳について誤っているのはどれか。  

1: 上小脳脚で小脳に連結する。

2: 黒質は被蓋と大脳脚との間に位置する。

3: 皮質脊髄路は被蓋を通過する。

4: 中脳蓋は背側に位置する。

5: 大脳脚は腹側に位置する。

第46回午前:第57問

リンパの流れについて正しいのはどれか。  

1: 腸リンパ本幹は右リンパ本幹に注ぐ。

2: 乳び槽は頭部のリンパを集める。

3: 胸管は左鎖骨下静脈に注ぐ。

4: 右上肢のリンパは胸管に注ぐ。

5: 右下肢のリンパは右リンパ本幹に注ぐ。