図の装具が適応となる頸髄損傷機能残存レベルはどれか。
1: 第4頸髄節
2: 第5頸髄節
3: 第6頸髄節
4: 第7頸髄節
5: 第8頸髄節
頸髄損傷(第7頸髄節まで機能残存)患者において長座位での前後移動の阻害要因でないのはどれか。
1: ハムストリングスの短縮
2: 両肘関節屈曲拘縮
3: 座位バランス不良
4: 手指屈筋の短縮
5: 下肢筋の痙縮
二分脊椎のSharrardの分類で股関節屈曲・内転運動が正常で外転が作用し始め、短下肢装具を用いて杖歩行が可能となるのはどれか。
1: II群
2: III群
3: IV群
4: V群
5: VI群
高齢者の大腿骨頸部外側骨折に対する観血的整復固定術後の理学療法で適切でないのはどれか。2つ選べ。 ア.股関節内転内旋は禁じる。イ.肥満傾向の患者では歩行浴が有効である。ウ.治癒遷延例は免荷装具の適応になる。エ.患肢の短縮に補高靴を用いる。オ.両松葉杖で患肢完全免荷歩行を指導する。
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
25歳の女性。脊髄完全損傷(第5胸髄節まで機能残存)。車椅子(寸法:全長85 cm、全幅55 cm、前座高42 cm)での自立生活に向けて図のように住宅改修を行った。考えられる問題点はどれか。
1: ①のエレベーターに乗るとバックで出なければならない。
2: ②の玄関スロープを上ることができない。
3: ③のトイレに入った後で扉を閉めることができない。
4: ④の洗体台が高く移乗できない。
5: ⑤の車椅子用台所シンクに対面できない。
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 頸部回旋
2: 頸部側屈
3: 胸腰部回旋
4: 胸腰部側屈
5: 胸腰部屈曲
大腿骨頸部骨折に対して後方アプローチにて人工骨頭置換術を施行した患者のADL指導で正しいのはどれか。
1: 和式トイレで排泄する。
2: 割り座で足の爪を切る。
3: あぐら座位で靴下をはく。
4: 患側下肢から階段を昇る。
5: 椅子に座って床の物を拾う。
下肢の異常と金属支柱付き短下肢装具の足継手の設定との組合せで正しいのはどれか。
1: 尖足――――――――――前方制動
2: 反張膝―――――――――遊動
3: 立脚時の膝折れ―――――前方制動
4: 下腿三頭筋の痙縮――――遊動
5: 前脛骨筋の弛緩性麻痺――遊動
坐骨部褥瘡の既往がある脊髄損傷者の車椅子座位の対応で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: アームサポートを通常よりも低くする。
2: フットサポートを通常よりも高くする。
3: 移乗前にクッションのしわをのばす。
4: 定期的に前屈み姿勢を取らせる。
5: リクライニングを禁止する。
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)の運動方向と基本軸の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 肩甲帯挙上 - 肩峰と胸骨上縁を結ぶ線
2: 肩外転 - 両側の肩峰を結んだ線への垂直線
3: 前腕回内 - 橈骨
4: 膝屈曲 - 大腿骨
5: 足部内がえし - 下腿軸への垂直線
脊髄損傷患者の排尿訓練について誤っているのはどれか。
1: 第6頸髄節まで機能残存していれば自己導尿訓練を行う。
2: 手圧排尿訓練には安定した座位保持能力が必要である。
3: 核上型の膀胱機能障害ではトリガーポイントの叩打による排尿反射を指導する。
4: 排尿反射は下肢の反射より早く回復する。
5: 冷水テスト陽性を排尿訓練開始の目安とする。
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で運動方向と基本軸の組合せで正しいのはどれか。
1: 肩甲帯挙上 - 両側の肩峰を結ぶ線
2: 肩内旋 - 肘を通る矢状面への垂直線
3: 手伸展 - 尺骨
4: 股外旋 - 両側の上前腸骨棘を結ぶ線
5: 足屈曲(底屈) - 脛骨への垂直線
18歳の男性。事故による第6頸椎脱臼骨折。受傷後3か月経過。筋力は、肩関節屈曲・伸展・外転筋ともにほぼ5(Normal)、肘関節屈筋5(Normal)、肘関節伸筋4(Good)であったが、手指屈筋・伸筋ほぼ0、体幹筋0、下肢筋0であった。感覚は体幹・下肢で脱失していた。この患者の機能残存レベルはどれか。
1: 第4頸髄節
2: 第5頸髄節
3: 第6頸髄節
4: 第7頸髄節
5: 第8頸髄節
高齢者の骨折の作業療法で適切でないのはどれか。
1: コーレス骨折では手関節固定直後から手指自動運動を指導する。
2: 上腕骨頸部骨折のハンギングキャスト法では骨癒合まで安静を指示する。
3: 脊椎圧迫骨折では背筋を促通する作業種目を選択する。
4: 膝蓋骨骨折の膝伸展位ギプス固定時には体重負荷による歩行を指導する。
5: 大腿骨頸部骨折では住環境整備を指導する。
転倒による右大腿骨頸部内側骨折に人工骨頭置換術を施行したとき、術後の起立訓練開始時期への影響が最も少ないのはどれか。
1: 術前の歩行能力
2: セメントの使用
3: 手術切開創の治癒
4: 心機能の低下
5: 片麻痺の合併
頸髄損傷患者で正常可動域以上の可動性の獲得が望まれるのはどれか。
1: 肘関節伸展位での肩関節伸展
2: 手関節背屈位での肘関節伸展
3: 頸部屈曲位での体幹屈曲
4: 膝伸展位での股関節屈曲
5: 膝屈曲位での足関節底屈
68歳の男性。作業中に脚立の上から転落したため搬入された。強い腰痛を訴え、下肢の運動麻痺が認められる。脊椎MRIを示す。同日、脊椎固定術を行い、リハビリテーションを開始した。受傷3か月後のMMTによる筋力を表に示す。この時点で、下肢に使用する装具として適切なのはどれか。
1: MSH-KAFO
2: 右KAFO
3: 右KO
4: 右AFO
5: 右足底装具
胸髄損傷(第1胸髄節まで機能残存)で広背筋が重要視される理由はどれか。
1: 肩関節伸展に関与
2: 肩関節内旋に関与
3: 呼吸運動に関与
4: 体幹伸展に関与
5: 骨盤挙上に関与
68歳の男性。作業中に脚立の上から転落したため搬入された。強い腰痛を訴え、下肢の運動麻痺が認められる。脊椎MRIを示す。画像所見上、損傷部位として考えられるのはどれか。
1: 第9胸椎
2: 第11胸椎
3: 第1腰椎
4: 第3腰椎
5: 第5腰椎
8歳の女児。顕在性二分脊椎。Sharrardの分類はⅣ群である。歩行練習の実施方法で適切なのはどれか。
1: 靴型装具を使用する。
2: 長下肢装具を使用する。
3: 短下肢装具とロフストランド杖を併用する。
4: 長下肢装具とロフストランド杖を併用する。
5: 骨盤帯付き長下肢装具とPCW〈postural control walker〉を併用する。