痙直型両麻痺児の理学療法において促通すべき運動・反射はどれか。2つ選べ。 ア.背臥位で股関節内転運動イ.座位で股関節内旋運動ウ.座位で骨盤前傾運動エ.立位で下肢相反運動オ.立位で陽性支持反射
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
特発性側弯症の運動療法で正しいのはどれか。
1: 側弯体操の一つにBöhler体操がある。
2: 腰椎の前弯矯正のために腹筋運動を行う。
3: 体幹の回旋運動は脊柱の回旋変形を助長する。
4: 非対称的運動は側弯凸側の筋の伸張を目的に行われる。
5: 装具装着期間中は装具を外して体操をしてはならない。
脳卒中片麻痺患者の麻痺側の足背屈可動域を測定した結果を表に示す。解釈で正しいのはどれか。
1: ヒラメ筋の短縮がある。
2: 分離運動の障害がある。
3: 足の靭帯に疼痛がある。
4: 腓腹筋の収縮時痛がある。
5: 前脛骨筋の筋力はMMT2未満である。
18歳の男性。事故による第6頸椎脱臼骨折。受傷後3か月経過。筋力は、肩関節屈曲・伸展・外転筋ともにほぼ5(Normal)、肘関節屈筋5(Normal)、肘関節伸筋4(Good)であったが、手指屈筋・伸筋ほぼ0、体幹筋0、下肢筋0であった。感覚は体幹・下肢で脱失していた。この患者で誤っているのはどれか。
1: 不全四肢麻痺である。
2: 自律神経過反射が起きやすい。
3: コップの把持は可能である。
4: 自己導尿は可能と予測される。
5: 車椅子とベッド間の移乗は自立可能と予測される。
正常歩行で求心性収縮を示すのはどれか。2つ選べ。
1: 立脚初期の中殿筋
2: 踵接地期の前脛骨筋
3: 踵離地期の下腿三頭筋
4: つま先離地期の腸腰筋
5: 踵接地期直前のハムストリングス
脳血管障害に伴いやすい症状と治療の組合せで適切でないのはどれか。
1: 痙縮 - リラクセーション
2: 肩手症候群 - 星状神経節ブロック
3: 肩関節亜脱臼 - アームスリングの装着
4: 反張膝 - 下腿三頭筋の筋力増強
5: 尖足拘縮 - アキレス腱延長術
脊髄損傷患者に生じる異所性骨化で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 脊柱に好発する。
2: 初期には局所の熱感を生じる。
3: 関節拘縮の矯正手技が誘因になる。
4: 血中アルカリフォスファターゼ値が低下する。
5: 血中カルシウム値が上昇する。
第5胸髄レベルの脊髄横断面の模式図に損傷部位を斜線で示す。右下肢にみられる症状はどれか。
1: 運動麻痺
2: 痛覚鈍麻
3: 位置覚異常
4: 振動覚低下
5: 腱反射亢進
骨格筋について正しいのはどれか。
1: 活動電位は筋収縮に遅れて発生する。
2: 伸張反射の感覚受容器は筋紡錘である。
3: 筋に単一刺激を加えると強縮が生じる。
4: 神経筋接合部にはアドレナリン受容体が分布する。
5: 筋小胞体から放出されたNa+がトロポニンに結合する。
排尿機構で誤っているのはどれか。
1: 排尿中枢は第2~4仙髄にある。
2: 骨盤神経は体性神経から成る。
3: 外括約筋は陰部神経支配である。
4: 排尿時の膀胱内圧は100~150 cmH2Oである。
5: 骨盤底筋群は括約筋の働きをする。
大腿義足装着者の異常歩行と原因の組合せで正しいのはどれか。
1: 過度の腰椎前弯―股関節伸展拘縮
2: 外転歩行――――股関節屈曲拘縮
3: 義足膝の不安定―股関節伸展筋力低下
4: 伸び上がり歩行―股関節内転筋力低下
5: 分回し歩行―――股関節内転拘縮
特発性側弯症に対するアンダーアームブレースで誤っているのはどれか。
1: 上位胸椎の側弯に適応がある。
2: 胸椎パッドは肋骨の隆起部に当てる。
3: 腰椎パッドは腰椎の隆起部に当てる。
4: アップライトバーは骨盤ガードルに垂直に設置する。
5: 骨盤ガードル下端は上前腸骨棘を覆うようにする。
痙直型両麻痺児の理学療法で誤っているのはどれか。
1: 体幹の回旋運動を促す。
2: 端座位で骨盤後傾運動を促す。
3: 両足の交互運動を促す。
4: 両足を開いて体重移動を促す。
5: 腹筋群と殿筋群との同時収縮を促す。
末梢神経損傷による運動障害で誤っている組合せはどれか。
1: 副神経-肩甲骨の挙上
2: 腋窩神経-肩関節の外転
3: 橈骨神経-母指の対立
4: 閉鎖神経-股関節の内転
5: 総腓骨神経-足関節の背屈
痛覚について正しいのはどれか。
1: 自由神経終末は侵害受容器である。
2: Aδ線維の伝導速度はC線維よりも遅い。
3: 脊髄後索を上行する。
4: 視床下部で中継される。
5: 皮質は痛みの認識に関与しない。
腰部MRIを示す。この画像で認められるのはどれか。
1: 骨粗鬆症
2: 腰椎圧迫骨折
3: 腰椎すべり症
4: 後縦靭帯骨化症
5: 椎間板ヘルニア
脊髄損傷の感覚障害について正しいのはどれか。
1: 馬尾神経症候群ではみられない。
2: 中心性頸髄損傷では上肢より下肢に強い。
3: 脊髄円錐症候群では肛門周囲が障害される。
4: 前脊髄動脈症候群では位置覚が障害される。
5: Brown-Séquard症候群では病巣の反対側の位置覚が障害される。
下肢の末梢神経伝導検査で複数の神経に運動神経伝導速度低下を認めた。最も考えられる疾患はどれか。
1: 多発性筋炎
2: 視神経脊髄炎
3: 閉塞性動脈硬化症
4: 筋萎縮性側索硬化症
5: Guillain-Barré症候群
排尿に関与する神経で正しいのはどれか。
1: 脳における排尿中枢は延髄にある。
2: 外尿道括約筋は下腹神経支配である。
3: 内尿道括約筋は陰部神経支配である。
4: 交感神経路の興奮は膀胱を弛緩させる。
5: 副交感神経路は第11胸髄~第2腰髄レベルから生じる。
排尿機構で正しいのはどれか。
1: 排尿筋は平滑筋である。
2: 排尿の一次中枢は腰髄にある。
3: 外尿道括約筋は陰部神経活動で弛緩する。
4: 副交感神経を刺激すると排尿筋は弛緩する。
5: 排尿を我慢するときは副交感神経優位となる。