Duchenne型筋ジストロフィーのステージ6(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)に対する理学療法として適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 四つ這い移動練習
2: 脊柱の可動域運動
3: 電動車椅子操作の練習
4: 短下肢装具装着での立位バランス練習
5: 台やテーブルを利用した立ち上がり練習
Duchenne型筋ジストロフィー患者が図のような方法で食事をとっている。この方法で食事が可能なステージ(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)の限界はどれか。
1: 4a
2: 4b
3: 5
4: 6
5: 7
14歳の男子。デュシェンヌ型筋ジストロフィーのステージ7(厚生省筋萎縮症研究班機能障害度分類による)。座位保持可能。理学療法として適切でないのはどれか。
1: 座位保持装置の製作
2: 体幹のストレッチング
3: 横隔膜強化の呼吸訓練
4: 四つ這いでの床上移動訓練
5: キーボードを利用した手指機能訓練
9歳の男児。デュシェンヌ型筋ジストロフィー。介助なしに歩行可能で、椅子からの立ち上がりも可能であるが、階段昇降はできない。1年後、歩行が不安定になり、学校の洋式トイレからの立ち上がりで友達の助けが必要となった。この時期に適切な装具はどれか。
デュシェンヌ型筋ジストロフィーの厚生省筋萎縮症研究班機能障害度分類で歩行不能となる最初のステージはどれか。
1: ステージ2
2: ステージ3
3: ステージ4
4: ステージ5
5: ステージ6
Duchenne型筋ジストロフィーのステージ4(厚生省筋萎縮症研究班機能障害度分類による)で立位時にみられる特徴はどれか。
1: 頸部前屈
2: 腰椎前弯
3: 股関節過伸展
4: 踵 足
5: 足部外反
Duchenne型筋ジストロフィーで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 関節拘縮は生じにくい。
2: 知覚障害はまれである。
3: 筋萎縮は遠位筋から始まる。
4: Gowers徴候が特徴である。
5: 5歳ころまでに歩行不能になることが多い。
8歳の男児。デュシェンヌ型筋ジストロフィー。動揺性歩行を呈し、手すり使用で階段昇降可能。床からの立ち上がりでは登はん性起立がみられる。この時期の理学療法で正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.車椅子駆動練習イ.大腿四頭筋の筋力維持訓練ウ.傾斜台での下腿三頭筋の持続伸張エ.シューホーンブレース装着での歩行オ.ナイト型装具装着での立位バランス訓練
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
デュシェンヌ型筋ジストロフィーのADL(厚生省筋萎縮症研究班機能障害分類による。)について適切でないのはどれか。
1: ステージ2-階段昇降が片手手すりで可能
2: ステージ3-椅子からの起立可能
3: ステージ4-独歩で5 m以上可能
4: ステージ5-歩行器歩行が可能
5: ステージ6-ずり這い可能
Duchenne型筋ジストロフィー患者。ステージ6(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)の食事動作を図に示す。動作方法や環境の調整方法として適切なのはどれか。
1: 深い皿を使用する。
2: テーブルを高くする。
3: 柄の太いスプーンを使用する。
4: 車椅子の背シートを後ろに倒す。
5: 手関節をスプリントで固定する。
デュシェンヌ型筋ジストロフィーのステージ(厚生省筋萎縮症研究班機能障害度分類による。)で、起立歩行は不可能であるが、四つ這いが可能であるのはどれか。
1: ステージ4
2: ステージ5
3: ステージ6
4: ステージ7
5: ステージ8
Duchenne型筋ジストロフィーについて誤っているのはどれか。
1: 小学校3~4年では書字動作は保たれる。
2: 小学校高学年ではトイレ動作に介助が必要である。
3: 小学校高学年での歩行消失後は四つ這い生活を積極的に指導する。
4: 小学校高学年から中学校では美術の時間に補助具の工夫が必要である。
5: 中学校から高校ではパソコンの入力装置に工夫が必要である。
ステージ5(厚生省筋萎縮症研究班機能障害度分類による)のデュシェンヌ型筋ジストロフィー児に対する作業療法で誤っているのはどれか。
1: トランスファーボードや広い座面の便器を使用する。
2: はき口のゆるい靴下を用いる。
3: 洗面台を使って立位で顔を洗う。
4: 車椅子操作の習熟を図る。
5: 回転式の皿の適応を検討する。
福山型筋ジストロフィーについて正しいのはどれか。
1: 男児のみに発症する。
2: 初発症状は3歳前後でみられる。
3: 精神遅滞はDuchenne型に比べて少ない。
4: 発症頻度はDuchenne型に比べて少ない。
5: 15歳以降も歩行が可能であることが多い。
Duchenne型筋ジストロフィーのステージ6(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)で、座位の作業活動で適切なのはどれか。
1: 椅子座位で風船バレー
2: 足で板を抑えて鋸引き
3: ろくろを使った陶芸の深皿作り
4: 机上に置いた鍵盤ハーモニカの吹奏
5: 机上で木槌を用いた革細工スタンピング
9歳の男児。Duchenne型筋ジストロフィー。独歩は可能だが、腹部を突き出し両肩を左右に振る動揺歩行と内反尖足とが顕著である。床からの立ち上がり動作では登はん性起立を示し、柱などにつかまればかろうじて立ち上がることができる。上肢に拘縮はなく、ゆっくりであるが両上肢を挙上することができる。この時期に行う理学療法士の対応で優先順位が高いのはどれか。
1: AFOを装着させ歩行時の内反尖足を矯正する。
2: 体幹装具を装着させ歩行時の姿勢を矯正する。
3: 松葉杖歩行の練習を行う。
4: 四つ這い移動の練習を行う。
5: 電動車椅子の購入を家族に提案する。
Duchenne型筋ジストロフィーの呼吸障害について正しいのはどれか。
1: 咳をする力は保たれる。
2: 口すぼめ呼吸が有効である。
3: 側弯症は呼吸機能に影響しない。
4: 動脈血二酸化炭素分圧が上昇する。
5: 呼吸不全は5歳以下から生じることが多い。
Duchenne型筋ジストロフィーで頻度が低いのはどれか。
1: 兄弟発症
2: 呼吸不全
3: 心機能障害
4: 胸腰椎の変形
5: 脳萎縮
Duchenne型筋ジストロフィーにみられる症状はどれか。
1: 踵足変形
2: 視力低下
3: 深部感覚障害
4: Babinski反射陽性
5: 下腿三頭筋仮性肥大
Duchenne型筋ジストロフィーについて正しいのはどれか。
1: 横隔神経麻痺を生じる。
2: 閉塞性換気障害を生じる。
3: 側弯症は呼吸機能に影響しない。
4: 呼吸障害ではPaCO2 が上昇する。
5: 呼吸不全は5歳以下から生じることが多い。