アルコール依存症の治療について正しいのはどれか。
1: 本人や家族に対する心理教育が有効である。
2: 離脱への導入の時期から作業療法を実施する。
3: Wernicke脳症の予防にビタミンCを投与する。
4: 離脱症状の予防にベンゾジアゼピン系薬物は無効である。
5: 患者に拒否的な家族には自助グループヘの参加は勧めない。
アルコールによる精神障害について正しいのはどれか。
1: 振戦せん妄は酩酊中に生じる。
2: Wernicke脳症はビタミンB12の欠乏による。
3: 急性中毒は長期のアルコール摂取により生じる。
4: アルコール依存症の治療には集団療法が有効である。
5: アルコール摂取を続けると、少量の酒でも酔いやすくなる。
アルコール依存症で正しいのはどれか。
1: 女性に多い。
2: 病期の進行に伴い、以前よりも少量の飲酒で酔いが回る。
3: 振戦せん妄は飲酒中止後12時間以内にみられることが多い。
4: Wernicke 脳症はアルコールの毒性が原因である。
5: 集団療法が有効である。
アルコール依存症患者への抗酒薬に期待できる効果はどれか。
1: 不眠の改善
2: 不安感の軽減
3: 離脱症状の緩和
4: 飲酒に対する嫌悪
5: 幻覚妄想状態の改善
症状性精神障害を引き起こす疾患と治療の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: Wernicke脳症 ── ビタミンB1投与
2: 肝性脳症 ── 芳香族アミノ酸投与
3: 全身性エリテマトーデス ── 副腎皮質ステロイド投与
4: 尿毒性脳症 ── 瀉 血
5: ペラグラ ── 葉酸投与
アルコール依存症の作業療法を行うにあたって、適切でないのはどれか。
1: 酒害教育と並行して行う。
2: 退薬症候群が遷延しているか把握する。
3: 家族が健康になるよう支援する視点をもつ。
4: 本人の飲酒問題の否認について初期から積極的に介入する。
5: 回復初期には過剰な言動に振り回されない対応が必要である。
正しい組合せはどれか。
1: 統合失調症-もうろう状態
2: うつ病-感情鈍麻
3: パニック障害-思考散乱
4: ナルコレプシー-睡眠麻痺
5: アルコール精神病-自生思考
アルコール依存症に対するレクリエーション活動で適切でないのはどれか。
1: 飲酒に対する反省
2: 不安・焦燥感の軽減
3: 生活リズムの改善
4: 安全な運動量の把握
5: 仲間意識の形成
精神作用物質使用による精神障害について正しいのはどれか。
1: 幻覚が必発する。
2: アルコールは耐性を生じない。
3: モルヒネは身体依存を生じる。
4: 医薬品によるものは含まれない。
5: 急激な精神作用物質の摂取で離脱症状が生じる。
アルコール依存症における作業療法で誤っているのはどれか。
1: 種目の選択は患者に任せる。
2: 体力の回復を図る。
3: 仲間をつくる。
4: ストレスへの耐性を高める。
5: 自己能力を確認する。
アルコール依存症患者の断酒継続に有効とされるのはどれか。
1: 催眠療法
2: 集団療法
3: 自律訓練法
4: 来談者中心療法
5: 修正型電気けいれん療法
アルコール依存症の離脱症状として誤っているのはどれか。
1: 微小妄想
2: 睡眠障害
3: けいれん発作
4: 発汗
5: 幻視
アルコール依存症の離脱症状が消退した直後に行う作業療法で確認する事項はどれか。2つ選べ。
1: 飲酒歴
2: 振戦の有無
3: 睡眠の状況
4: 職場復帰の意志
5: 自助グループ参加の意志
アルコール依存症患者が急激に断酒したときに起こりやすいのはどれか。2つ選べ。
1: せん妄
2: 躁状態
3: 嫉妬妄想
4: けいれん発作
5: 被害関係妄想
アルコールの離脱症候群はどれか。2つ選べ。
1: 病的酩酊
2: けいれん発作
3: 複雑酩酊
4: 振戦せん妄
5: Wernicke脳症
アルコール依存症で正しいのはどれか。
1: 身体依存はない。
2: 慢性硬膜下血腫を生じやすい。
3: 離脱症状は断酒後3時間で生じる。
4: Korsakoff症候群では遠隔記憶が障害される。
5: 夫婦がアルコール依存になることを共依存と呼ぶ。
アルコール関連問題に対する二次予防はどれか。
1: 入院による治療
2: 中学校や高等学校でのアルコール教育
3: 未成年が酒類を入手しづらくする環境作り
4: 病院に受診していないアルコール依存症者の早期発見
5: 断酒会やAA〈Alcoholics Anonymous〉などの自助グループへの参加推奨
アルコールによる精神障害に関連がないのはどれか。
1: 幻覚
2: 妄想
3: せん妄
4: 健忘
5: 解離
薬剤とその典型的副作用との組合せで正しいのはどれか。
1: 抗うつ薬-不安発作
2: 抗不安薬-脱力
3: 抗精神病薬-幻覚
4: 抗てんかん薬-錐体外路症状
5: Parkinson病治療薬-無月経
アルコール依存症に関連が少ないのはどれか。
1: ペラグラ脳症
2: Cotard症候群
3: Wernicke脳症
4: Liepmann現象
5: Korsakoff症候群