第56回午前第44問の類似問題

第35回午前:第99問

アルコール依存症に対するレクリエーション活動で適切でないのはどれか。  

1: 飲酒に対する反省

2: 不安・焦燥感の軽減

3: 生活リズムの改善

4: 安全な運動量の把握

5: 仲間意識の形成

第34回午前:第96問

アルコール依存症における作業療法で誤っているのはどれか。  

1: 種目の選択は患者に任せる。

2: 体力の回復を図る。

3: 仲間をつくる。

4: ストレスへの耐性を高める。

5: 自己能力を確認する。

第54回午後:第48問

アルコール関連問題に対する二次予防はどれか。  

1: 入院による治療

2: 中学校や高等学校でのアルコール教育

3: 未成年が酒類を入手しづらくする環境作り

4: 病院に受診していないアルコール依存症者の早期発見

5: 断酒会やAA〈Alcoholics Anonymous〉などの自助グループへの参加推奨

  • 答え:4
  • 解説:二次予防は、既にアルコール関連問題が発生している状況で、その悪化や拡大を防ぐための対策を指します。病院に受診していないアルコール依存症者の早期発見は、二次予防に該当します。
  • 入院による治療は、すでにアルコール依存症が発症し、症状の悪化を防ぐための対策であり、三次予防に該当します。
  • 中学校や高等学校でのアルコール教育は、アルコール関連問題が発生する前に、正しい知識を伝えることで予防を図るため、一次予防に該当します。
  • 未成年が酒類を入手しづらくする環境作りは、アルコール関連問題が発生する前に、アクセスを制限することで予防を図るため、一次予防に該当します。
  • 病院に受診していないアルコール依存症者の早期発見は、既にアルコール関連問題が発生している状況で、その悪化や拡大を防ぐための対策であり、二次予防に該当します。
  • 断酒会やAA(Alcoholics Anonymous)などの自助グループへの参加推奨は、アルコール依存症の再発を防ぐための対策であり、三次予防に該当します。
  • 科目:その他の精神障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第57回午後:第43問

アルコール依存症の治療について正しいのはどれか。  

1: 本人や家族に対する心理教育が有効である。

2: 離脱への導入の時期から作業療法を実施する。

3: Wernicke脳症の予防にビタミンCを投与する。

4: 離脱症状の予防にベンゾジアゼピン系薬物は無効である。

5: 患者に拒否的な家族には自助グループヘの参加は勧めない。

  • 答え:1
  • 解説:アルコール依存症の治療には、患者本人や家族に対する心理教育が有効であり、共依存が形成されやすい家族にも対応することが重要です。また、作業療法や薬物療法も適切な時期に行われることが大切です。
  • 本人や家族に対する心理教育が有効である。アルコール依存症は患者本人だけでなく、共依存が形成されやすい家族への心理教育が有効とされる。家族が患者の状況を理解し、適切なサポートができるようになることが重要です。
  • 離脱への導入の時期から作業療法を実施する。これは間違いで、作業療法は離脱期を過ぎてから開始される。離脱期には、患者の症状が安定するまで待つことが適切です。
  • Wernicke脳症の予防にビタミンCを投与する。これは間違いで、ウェルニッケ脳症の予防にはビタミンB1が投与される。ビタミンB1はアルコール依存症患者に不足しがちであり、ウェルニッケ脳症の予防に重要です。
  • 離脱症状の予防にベンゾジアゼピン系薬物は無効である。これは間違いで、離脱症状にはベンゾジアゼピン系薬物を投与して予防する。ベンゾジアゼピン系薬物は、不安や緊張を緩和し、離脱症状を軽減する効果があります。
  • 患者に拒否的な家族には自助グループヘの参加は勧めない。これは間違いで、患者に対して拒否的な家族には、自助グループの参加を促すことや、心理教育により家族が患者に協力できるように支援する。家族の理解と協力が治療の成功に大きく寄与します。
  • 科目:その他の精神障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第34回午前:第97問

アルコール依存症の患者の家族が作業療法中面会に来た。家族への対応で適切でないのはどれか。  

1: 作業場面を見学させる。

2: その患者の作業内容を説明する。

3: 作業療法への参加状況を説明する。

4: 家族に見学の感想を面会後に尋ねる。

5: 家族の協力体制についてその場で話し合う。

第40回午前:第79問

入院を反復するアルコール依存症患者の退院時の目標で適切でないのはどれか。  

1: 再就職活動

2: 断酒の維持

3: 外来通院の継続

4: 生活リズムの維持

5: 抗酒薬服用の継続

第47回午後:第96問

アルコール依存症で正しいのはどれか。  

1: 女性に多い。

2: 病期の進行に伴い、以前よりも少量の飲酒で酔いが回る。

3: 振戦せん妄は飲酒中止後12時間以内にみられることが多い。

4: Wernicke 脳症はアルコールの毒性が原因である。

5: 集団療法が有効である。

第46回午前:第15問

50歳の男性。アルコール依存症。30歳代後半から仕事上のストレスで飲酒量が増えた。遅刻や欠勤を繰り返し、2年前にリストラされてからは昼夜を問わず連続飲酒の状態となった。妻に付き添われて精神科を受診し、アルコール専門病棟へ入院した。入院後2週経過し、離脱症状が落ち着いたため作業療法が開始された。回復期の作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 家族同伴の心理教育を行う。

2: 集団内の仲間意識を育てる。

3: 自助グループへの参加を促す。

4: 医療機関の利用終了を目指す。

5: 退院後の生活について助言する。

第49回午前:第41問

アルコール依存症の患者が、作業療法の際に「お酒の飲み方以外は何も問題はない」と主張した。この防衛機制はどれか。  

1: 昇華

2: 退行

3: 投射

4: 否認

5: 抑圧

第42回午前:第80問

アルコール依存症の患者が、作業療法のなかで「お酒の飲み方以外は何も問題はない」と主張した。この防衛機制はどれか。  

1: 退行

2: 抑圧

3: 否認

4: 昇華

5: 投射

第35回午前:第97問

老年期アルコール依存症の作業療法導入時の留意点で適切でないのはどれか。  

1: 身体機能の評価を行う。

2: 記銘力障害の有無を確認する。

3: 合併症の有無を確認する。

4: 疲れやすい作業は避ける。

5: 工程の細かな作業を導入する。

第50回午後:第15問

48歳の男性。アルコール依存症。30歳ころから仕事上のストレスにより飲酒量が増えてきた。40歳ころから遅刻や欠勤を繰り返すようになり2年前に会社をやめた。2か月前から連続飲酒状態となったため妻に付き添われて精神科を受診し、入院した。入院後2週経過し、離脱症状が落ち着いたため作業療法が開始された。この時期の作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 家族同伴で心理教育を行う。

2: 集団内で仲間意識を育てる。

3: 自助グループへの参加を促す。

4: プログラムでの頑張りを促す。

5: 退院後の生活について助言する。

第40回午前:第29問

46歳の男性。アルコール依存症。以前から大酒家で、糖尿病、高脂血症および肝障害があった。出張先で連続飲酒状態になり、家族と会社嘱託医師の勧めでアルコール専門病棟に初回入院。離脱症状が治まって1週後、作業療法に参加となる。順調に経過し2か月後に退院予定となったが、職場で断酒を継続することの不安や困難を訴えてきた。このときの対応で適切でないのはどれか。  

1: 作業場面で指導的役割をもたせる。

2: 自助グループへの参加を勧める。

3: 不安の内容を具体的に聞く。

4: 飲酒欲求への対応策を考える。

5: 飲酒場面に対応するためのロールプレイをする。

第35回午前:第38問

42歳の男性。アルコール依存症。事務職。35歳ころから飲酒による肝機能障害を呈する。最近、連続飲酒で長期無断欠勤となったため、本人も断酒を決意せざるを得なくなり入院となった。離脱症状の消退後3週で作業療法が処方された。この患者が飲酒して作業療法に参加した。このときの対応で適切なのはどれか。  

1: 他の患者への影響を考え黙認する。

2: 患者が作業を失敗しないよう見守る。

3: 他の患者の邪魔をしないように伝えて続けさせる。

4: 他の患者の前で注意する。

5: 患者を別室に呼び参加中止を伝える。

第48回午後:第42問

アルコール依存症患者の作業療法で最も重要なのはどれか。  

1: 運動能力を向上させる。

2: 本人の意志を優先する。

3: 協調性を体験させる。

4: 単独行動を促す。

5: 依存性を高める。

第45回午後:第15問

52歳の男性。アルコール依存症。7年前から飲酒量が増え、コントロールがつかず昼から飲むようになり、2年前に会社を辞めた。2か月前から連続飲酒の状態となったため、家族に付き添われて精神科を受診し入院した。離脱症状が改善されたため作業療法を開始した。この患者の退院に向けた支援で適切でないのはどれか。  

1: 心理教育を行う。

2: 作業時間を増やす。

3: 家族会を紹介する。

4: デイケアの利用を検討する。

5: 自助グループへの参加を促す。

第47回午前:第42問

アルコール依存症患者の自助グループ活動で適切なのはどれか。  

1: 体験を共有する。

2: 半年間で終了する。

3: 身体機能訓練に主眼を置く。

4: 医師の指導の下で行われる。

5: 週1回の参加が決められている。

第37回午前:第82問

アルコール依存症に対する作業療法評価で適切でないのはどれか。  

1: 身体機能

2: 巣症状

3: ストレス耐性

4: 対人行動パターン

5: 作業遂行能力

第54回午後:第14問

45歳の男性。アルコール依存症。家で飲酒し酔って妻を怒鳴ってしまい、翌日に強い罪悪感を覚えることが増えている。反省して飲酒を減らそうとしたがうまくいかなかった。このままではいけないと思い、精神科を受診した。患者は妻の強い希望を受け入れて、しぶしぶ入院治療を受けることにした。治療プログラムの1つとして作業療法が処方された。初回の面接で、患者は、断酒しなければならないのはわかるが、コントロールして飲みたいという気持ちもあると述べた。治療への動機付けの目的で、面接の中で取り上げるべき話題として最も適切なのはどれか。  

1: 妻との関係

2: 作業療法の必要性

3: 飲酒による身体的な問題

4: 断酒について迷っている気持ち

5: ストレス発散のための飲酒の必要性

  • 答え:4
  • 解説:この患者はアルコール依存症であり、断酒と節酒の間で揺れている。治療への動機付けの目的で取り上げるべき話題は、患者本人の酒に対する問題意識であり、断酒について迷っている気持ちに焦点を当てることが適切である。
  • 妻との関係は、治療の意思を他人に責任転嫁させる危険があるため、動機付けの話題としては適切ではない。
  • 作業療法の必要性は、患者が酒による実際の生活上の問題を直視させることが重要であり、動機付けの話題としては適切ではない。
  • 飲酒による身体的な問題は、問題文に記載がないため、治療の動機付けにはなりにくい。
  • 断酒について迷っている気持ちに焦点を当てることで、患者が酒の問題を「自分の問題」としてとらえられるように関わることが必要であり、動機付けの話題として適切である。
  • ストレス発散のための飲酒の必要性は、アルコール依存症の治療は断酒であるため、飲酒以外の手段で行えるように支援することが重要であり、動機付けの話題としては適切ではない。
  • 科目:その他の精神障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第53回午後:第15問

39歳の男性。アルコール依存症。前回退院後に連続飲酒状態となり、妻からの依頼で2回目の入院となった。入院の際、妻からお酒をやめないと離婚すると告げられた。離脱症状が治まるのを待って作業療法が開始された。用意されたプログラムには自ら欠かさず参加し、特に運動プログラムでは休むことなく身体を動かしていた。妻には「飲酒による問題はもう起こさないので大丈夫」と話している。この患者に対する作業療法士の対応として最も適切なのはどれか。  

1: 運動プログラムを増やす。

2: さらに努力を続けるよう伝える。

3: 支持的に接し、不安が示されたら受け止める。

4: 離婚されないためということを動機付けに用いる。

5: 過去の飲酒が引き起こした問題には触れないでおく。

  • 答え:3
  • 解説:アルコール依存症患者は、自分の問題を認めない防衛機制が働いていることが多い。この患者も、妻からの離婚の危機を回避するためにプログラムに参加し、「大丈夫」と言っているが、これも防衛機制の一つである。作業療法士は、患者が不安を示すときに支持的に接し、不安を受け止めることが最も適切な対応である。
  • 運動プログラムを増やすことは、患者の過度の頑張りを助長する可能性があり、アルコール依存症の解決には繋がらない。
  • さらに努力を続けるよう伝えることも、患者の過度の頑張りを助長する可能性があり、アルコール依存症の解決には繋がらない。
  • 患者が不安を示すときは、自身の問題に直面している状態と考えられるため、その際は支持的に接し、不安を受け止めることが適切である。
  • 離婚されないためということを動機付けに用いることは、危機が回避された後に断酒の理由がなくなるため、アルコール依存症の解決には繋がらない。
  • 過去の飲酒が引き起こした問題には触れないでおくことは、患者が自分自身で飲酒の問題を認めないままで、アルコール依存症の解決には繋がらない。
  • 科目:その他の精神障害
  • 重要度:プレミアム特典
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