第50回午後第39問の類似問題

第50回午前:第40問

認知症のBPSD(behavioral and psychological symptoms of dementia)の評価尺度はどれか。  

1: CDR(clinical dementia rating)

2: N式老年者用精神状態評価尺度

3: NPI(neuropsychiatric inventory)

4: MMSE(mini mental state examination)

5: HDS-R(改訂長谷川式簡易知能評価スケール)

第57回午前:第29問

評価法と障害の組合せで正しいのはどれか。  

1: BADS―――気分障害

2: MMPI―――注意障害

3: POMS―――視知覚障害

4: SPTA―――記憶障害

5: WCST―――遂行機能障害

  • 答え:5
  • 解説:この問題では、評価法とそれが対応する障害の組み合わせを正しく選ぶ必要があります。正しい組み合わせは、ウィスコンシンカード分類検査(WCST)と遂行機能障害です。
  • BADS(Behavioral Assessment of the Dysexecutive Syndrome)は遂行機能障害を評価するための検査であり、気分障害とは関連がありません。
  • MMPI(Minnesota Multiphasic Personality Inventory)は、人格特性や精神症状を評価するための検査であり、注意障害とは直接関連がありません。
  • POMS(Profile of Mood States)は、現在の気分状態を評価するための検査であり、視知覚障害とは関連がありません。
  • SPTA(Serial Position Test of Attention)は存在しない評価法であり、記憶障害とは関連がありません。記憶障害を評価するための検査としては、WMS(Wechsler Memory Scale)があります。
  • WCST(ウィスコンシンカード分類検査)は、概念形成、セットの転換障害、反応の柔軟性を調べる遂行機能検査であり、遂行機能障害と関連があります。このため、選択肢5が正しい組み合わせです。
  • 科目:作業療法評価学
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第52回午前:第33問

脳血管障害の評価として用いられる評価法について正しいのはどれか。  

1: mRSの評価項目に筋緊張がある。

2: SIASの評価項目に意識障害がある。

3: GCSの評価項目に関節可動域がある。

4: NIHSSの評価項目にバランスがある。

5: Fugl-Meyer Assessmentの評価項目に感覚機能がある。

第41回午前:第78問

長期入院患者の地域生活支援に向けた作業療法評価で適切なのはどれか。2つ選べ。 ア.ロールシャッハテストイ.内田・クレペリンテストウ.精神障害者ケアアセスメントエ.LASMI(Life assessment scale for the mentally ill)オ.MMPI(ミネソタ多面人格検査)  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第50回午前:第41問

うつ状態の評価を含む尺度はどれか。2つ選べ。  

1: BPRS

2: POMS

3: TEG

4: WAIS-Ⅲ

5: WCST

第46回午前:第40問

認知症の知的・認知機能評価で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: BPRS(Brief Psychiatric Rating Scale)

2: MMSE(Mini-Mental State Examination)

3: HDS-R(改訂長谷川式知能評価スケール)

4: HRS(Hamilton Rating Scale for Depression)

5: MMPI(Minnesota Multiphasic Personality Inventory)

第41回午前:第85問

統合失調症の回復期前期における作業療法導入時の評価項目で適切でないのはどれか。  

1: 基本的生活リズム

2: 身体感覚の状態

3: 疲れやすさの程度

4: 活動範囲の広がり

5: 金銭管理能力

第56回午前:第41問

統合失調症の急性期において、治療効果をみるのに最も適切なのはどれか。  

1: GHQ〈General Health Questionnaire〉

2: LSP〈Life Skills Profile〉

3: PANSS〈Positive and Negative Syndrome Scale〉

4: QLS〈Quality of Life Scale〉

5: SFS〈Social Functioning Scale〉

  • 答え:3
  • 解説:統合失調症の急性期において治療効果をみるのに最も適切なのはPANSS〈Positive and Negative Syndrome Scale〉である。これは、精神医学的評価であり、陽性症状と陰性症状の精神病理学との関係を推定する薬物感受性指標であり、統合失調症の急性期において薬物療法を含む治療効果をみることができる。
  • GHQ〈General Health Questionnaire〉は、心理健康状態の尺度であり、1970年代にGoldbergによって開発された。質問票はもともと60項目で開発されたが、その後に短縮版の質問票が利用可能である。統合失調症の急性期において治療効果をみるのには適していない。
  • LSP〈Life Skills Profile〉は、基本的なライフスキルに関する消費者の能力を評価するために、オーストラリアの臨床研究グループによって開発された。その焦点は、臨床症状ではなく、消費者の一般的な機能と障害である。統合失調症の急性期において治療効果をみるのには適していない。
  • PANSS〈Positive and Negative Syndrome Scale〉は、精神医学的評価であり、陽性症状と陰性症状の精神病理学との関係を推定する薬物感受性指標である。統合失調症の急性期において薬物療法を含む治療効果をみることができる。PANSSは陽性(P)、陰性(N)、および認知または一般精神病理学(G)の3つの要素で構成されている。このため、選択肢3が正しい。
  • QLS〈Quality of Life Scale〉は、統合失調症の患者の生活の質を評価するために、1984年にHeinrichs、Hanlon and Carpenterによって開発された。過去4週間以内に統合失調症患者の症候群を測定できる。半構造化された21項目のインタビューで構成され、各項目は0から6で評価する。統合失調症の急性期において治療効果をみるのには適していない。
  • SFS〈Social Functioning Scale〉は社会機能の評価ツールである。SFSは、19項目の質問に選択的に答えることで評価値が得られ、専門的な知識をほとんど必要とせず、患者とその家族より聴取することができる。統合失調症の社会活動を支援する時期には評価として用いることができるが、急性期において治療効果をみるのには適していない。
  • 科目:統合失調症
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第53回午前:第44問

認知症の重症度を測定することを目的に、記憶、見当識、判断力と問題解決、社会適応、家庭状況および趣味・関心、介護状況の6項目について5段階で評価するのはどれか。  

1: CDR

2: FAST

3: HDS-R

4: WMS-Ⅲ

5: NMスケール

  • 答え:1
  • 解説:認知症の重症度を測定するために、6項目を5段階で評価するのはCDR(Clinical Dementia Rating)である。CDRは記憶、見当識、判断力と問題解決、社会適応、家庭状況および趣味・関心、介護状況の6項目を評価し、認知症の進行度を判断する。
  • CDR(Clinical Dementia Rating)は、認知症の重症度を測定する目的で、記憶、見当識、判断力と問題解決、社会適応、家庭状況および趣味・関心、介護状況の6項目について5段階で評価する。このため、選択肢1が正しい。
  • FAST(Functional Assessment Staging Test)は、認知症の機能的な進行度を評価するための尺度であり、日常生活能力の低下に焦点を当てている。しかし、6項目について5段階で評価するのはCDRであるため、選択肢2は間違い。
  • HDS-R(Hasegawa Dementia Scale-Revised)は、認知症の診断や進行度を評価するための尺度であるが、6項目について5段階で評価するのはCDRであるため、選択肢3は間違い。
  • WMS-III(Wechsler Memory Scale-Third Edition)は、記憶機能を評価するための検査であり、8種類のサブテストからなる。しかし、認知症の重症度を6項目について5段階で評価するのはCDRであるため、選択肢4は間違い。
  • NMスケール(N式老年用精神状態尺度)は、老年認知症患者の日常生活における実際的な精神機能を行動観察により5項目7段階で評価する。しかし、認知症の重症度を6項目について5段階で評価するのはCDRであるため、選択肢5は間違い。
  • 科目:認知症・高齢者障害
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第49回午前:第24問

小児を対象とした評価法とその説明の組合せで正しいのはどれか。  

1: GMFM ― 学習障害を評価する。

2: K-ABC ― 日常活動の自立度を測定する。

3: PEDI ― 機能的スキルを評価する。

4: WeeFIM ― 生命維持機能を評価する。

5: WISC-Ⅲ ― 粗大運動能力を測定する。

第36回午前:第78問

検査・測定で誤っている組合せはどれか。  

1: モダプツテスト-職業適性評価

2: ソシオメトリーテスト-自己評価尺度

3: 内田・クレペリンテスト-作業能力評価

4: PGCモラールスケール-生きがい尺度

5: ミニメンタルステート検査(MMSE)-認知症症状評価

第42回午後:第61問

運動性失語があっても目的とする機能を適切に評価できる検査はどれか。  

1: 三宅式記銘力検査

2: 田中・ビネー式知能検査

3: コース立方体組合わせテスト

4: 改訂長谷川式簡易知能評価スケール

5: ミニメンタルステート検査(MMSE)

第56回午後:第26問

検査と評価項目の組合せで正しいのはどれか。  

1: GMFM ── 日常生活活動

2: WISC-IV ── ワーキングメモリー

3: S-M社会生活能力検査 ── 心理的発達

4: フロスティグ視知覚検査 ── 巧緻運動

5: 遠城寺式乳幼児分析的発達検査 ── 粗大運動

  • 答え:2
  • 解説:この問題では、検査と評価項目の組み合わせが正しいものを選ぶ必要があります。正しい組み合わせは、WISC-IVとワーキングメモリーです。
  • GMFM(Gross Motor Function Measure)は、主に脳性まひの子どもの運動機能を評価するための検査であり、日常生活活動ではありません。
  • WISC-IV(Wechsler Intelligence Scale for Children-Fourth Edition)は、5歳から16歳11ヵ月の子どもを対象とした児童用知能検査で、ワーキングメモリー指標(WMI)を含むため、正しい組み合わせです。
  • S-M社会生活能力検査は、対象児の日頃の様子から社会生活能力の発達を捉える検査であり、心理的発達ではありません。
  • フロスティグ視知覚検査は、子どもの視知覚上の問題点を発見し、適切な訓練を行うための検査であり、巧緻運動ではありません。
  • 遠城寺式乳幼児分析的発達検査は、乳幼児発達の傾向を全般的に調べるもので、運動・社会性・言語の3分野から質問項目が構成されていますが、粗大運動ではありません。
  • 科目:作業療法評価学
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第52回午後:第27問

評価法の説明で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: EuroQolは2つの項目で評価される。

2: PGCモラール・スケールは2件法である。

3: SF-36は健康関連QOLを測定する評価である。

4: 役割チェックリストは20の役割の有無と価値を評価する。

5: 老研式活動能力指標は手段的自立と知的能動性の2因子で構成されている。

第55回午前:第23問

作業遂行の評価の説明で正しいのはどれか。  

1: 意志質問紙は生活満足度を評価する。

2: AMPSは患者への質問紙により評価する。

3: 興味チェックリストは作業の満足度を評価する。

4: COPMは作業の運動技能と処理技能を評価する。

5: 役割チェックリストは役割の知覚と価値を評価する。

  • 答え:5
  • 解説:この問題では、作業遂行の評価に関する説明の正しさを問うています。正しい選択肢は5で、役割チェックリストは役割の知覚と価値を評価するものです。
  • 意志質問紙は、個人の意志や動機を評価するものであり、生活満足度を直接評価するものではありません。
  • AMPS(Assessment of Motor and Process Skills)は、作業遂行能力を評価するための観察ベースの評価であり、患者への質問紙によって評価するものではありません。
  • 興味チェックリストは、個人の興味や好みを評価するものであり、作業の満足度を直接評価するものではありません。
  • COPM(Canadian Occupational Performance Measure)は、対象者中心の作業療法を実践するための評価尺度で、作業の重要度、遂行度、満足度を評価するものですが、作業の運動技能と処理技能を直接評価するものではありません。
  • 役割チェックリストは、学生や勤労者、ボランティアなど10の役割について、対象者が過去に各々の役割を担っていたか、現在担っているか、将来に担いたいか、という役割知覚とその価値を評価するもので、作業遂行の評価に関する説明として正しいです。
  • 科目:作業療法評価学
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第55回午前:第32問

がん患者の疾患特異的評価で正しいのはどれか。  

1: AIMS

2: FMA〈Fugl-Meyer assessment〉

3: GBSスケール

4: Hoffer分類

5: KPS〈Karnofsky performance scale〉

  • 答え:5
  • 解説:この問題では、がん患者の疾患特異的評価に関する正しい選択肢を選ぶことが求められています。正しい選択肢はKPS(Karnofsky performance scale)で、がん患者のperformance status(PS)を評価する尺度です。
  • AIMS(arthritic impact measurement scale)は、関節リウマチに特異的なQOL評価であり、がん患者の疾患特異的評価ではありません。
  • Fugl-Meyer assessment(FMA)は、脳卒中片麻痺患者の運動麻痺などの身体機能を評価する尺度であり、がん患者の疾患特異的評価ではありません。
  • GBSスケールは認知症状評価尺度で、運動機能、知的機能、感情機能、認知症に共通なその他の症状に関して対象者の状態を評価する行動観察評価ですが、がん患者の疾患特異的評価ではありません。
  • Hoffer分類は座位能力評価で、手の支持なしで座位可能、手の支持で座位可能、座位不能の3段階で評価する尺度ですが、がん患者の疾患特異的評価ではありません。
  • Karnofsky performance scale(KPS)は、がん患者のperformance status(PS)を評価する尺度であり、正しい選択肢です。日常生活でどの程度活動能力があるか、100%(正常、臨床症状なし)から0%(死)までの11段階に分類する。
  • 科目:内科疾患
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第54回午後:第29問

作業遂行要因の評価法の説明で正しいのはどれか。  

1: 意志質問紙は満足度を評価する。

2: AMPSは運動技能と処理技能を評価する。

3: 興味チェックリストは作業の到達度を評価する。

4: 役割チェックリストは役割の認識と数を評価する。

5: COPMは作業の遂行度、重要度、認識度を評価する。

第57回午前:第41問

職場の作業に近い13種類の課題から構成される職業評価はどれか。  

1: 内田クレペリン精神検査

2: GATB

3: 障害者用就職レディネス・チェックリスト

4: マイクロタワー法

5: MODAPTS

  • 答え:4
  • 解説:マイクロタワー法は職場における作業に類似したサンプルを実際に用い、対象者の職業能力、作業態度や意欲、心身の耐久力など、総合的な職業適性を測定する作業見本法の一つ。13の作業課題を小集団で実施する。
  • 内田クレペリン精神検査は、一定時間計算させ続けることで、作業力、集中力、注意力などの作業能力と性格傾向を知ることができる評価法ですが、職場の作業に近い13種類の課題から構成される職業評価ではありません。
  • GATB(General Aptitude Test Battery)は一般職業適性検査で、9つの適性能(知的能力、言語能力、数理能力、書記的知覚、空間判断力、形態知覚、運動共応、指先の器用さ、手腕の器用さ)を測定できますが、職場の作業に近い13種類の課題から構成される職業評価ではありません。
  • 障害者用就職レディネス・チェックリストは、6つの興味領域(現実的、研究的、芸術的、社会的、企業的、慣習的)について、興味の強さと職業遂行の自信度を測ることにより、職業に関する自分のイメージをチェックしたり、進路選択への参考にできますが、職場の作業に近い13種類の課題から構成される職業評価ではありません。
  • マイクロタワー法は職場における作業に類似したサンプルを実際に用い、対象者の職業能力、作業態度や意欲、心身の耐久力など、総合的な職業適性を測定する作業見本法の一つです。13の作業課題を小集団で実施するため、この問題の答えはマイクロタワー法です。
  • MODAPTS(MODular Arrangement of Predetermined Time Standards)は工場にあるような器具を使用して作業動作時間測定を行う方法ですが、職場の作業に近い13種類の課題から構成される職業評価ではありません。MODAPTS法は身体部位による動作テストを主としたものです。
  • 科目:その他の精神障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第55回午後:第27問

評価の説明で正しいのはどれか。  

1: FIMでは全介助の場合は0点である。

2: WeeFIMの対象年齢は5か月未満である。

3: Barthel Indexでは100点の場合は独居可能である。

4: 障害高齢者の日常生活自立度判定基準では全介助の場合はランクCである。

5: 老研式活動能力指標では日常生活動作に関する13項目を他者が観察して評価する。

第57回午前:第30問

日常生活活動の評価で自記式の評価法はどれか。  

1: PULSES

2: Barthel Index

3: 老研式活動能力指標

4: 障害老人の日常生活自立度判定基準

5: Katz Activities of Daily Living Index

  • 答え:3
  • 解説:日常生活活動の評価で自記式の評価法は、対象者が質問表に自ら記入して評価できる方法である。この問題では、老研式活動能力指標が自記式の評価法である。
  • PULSESは、患者の機能レベルを評価するための尺度であり、自記式の評価法ではない。
  • Barthel Indexは、ADLの評価表であり、検査者が採点する評価方法であるため、自記式の評価法ではない。
  • 老研式活動能力指標は、IADL、知的能動性、社会的役割の下位尺度を対象者が質問表に自ら記入して評価できる自記式の評価法である。
  • 障害老人の日常生活自立度判定基準は、介護保険制度の要介護認定で用いられる認定調査または主治医意見書で、専門家により調査されて用いられているため、自記式の評価法ではない。
  • Katz Activities of Daily Living Indexは、対象者が実行しているADLを検査者がランク付けする評価方法であり、自記式の評価法ではない。
  • 科目:作業療法評価学
  • 重要度:プレミアム特典
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