第48回午後第35問の類似問題

第41回午前:第92問

慢性呼吸不全患者の生活指導で適切でないのはどれか。  

1: 腹式呼吸を励行する。

2: 時間当たり呼吸数を増やす。

3: 1回換気量を増やす。

4: 動作を分割する。

5: 酸素吸入下で体操する。

第34回午前:第67問

進行性筋ジストロフィー患者について正しいのはどれか。  

1: デュシェンヌ型では在宅療養例が増えつつある。

2: デュシェンヌ型のADLでは手指巧緻動作が問題となる。

3: 肢帯型では成人期の就業が不可能である。

4: 福山型の女性には家族計画の指導が必要である。

5: 筋緊張性ジストロフィー児では就学問題がある。

第35回午前:第15問

14歳の男子。デュシェンヌ型筋ジストロフィーのステージ7(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)。養護施設に入所し教育・訓練を受けている。作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 歯磨き動作維持のためアームサポートを工夫する。

2: 更衣動作自立のためボタンエイドの使用訓練を行う。

3: トイレでの姿勢保持用に前方テーブルを設置する。

4: 食事のリーチ補助にターンテーブルを利用する。

5: 趣味活動の草花栽培にかさ上げした花瓶を設置する。

第39回午前:第70問

高齢障害者の作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 身体機能だけでなく、認知機能や生活習慣を把握する。

2: 病前の趣味に関連した作業を選択する。

3: 傾眠がみられたら、睡眠状況や脱水の有無を確認する。

4: 白内障では、できるだけ日光の当たる場所で作業を行う。

5: 日常生活の中で役割を持てるような作業を指導する。

第46回午前:第8問

頸髄損傷患者。握力は測定不能で、ごく軽い物品は図Aのように把持できる。図Bのように肩関節外転を伴って、前腕を回内することができる。「顔にかかった掛け布団を払いのけることができない」と訴える。この患者の車椅子使用で正しいのはどれか。 

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1: フットサポートに手を届かせる方法はない。

2: 車椅子上での殿部の除圧は自力ではできない。

3: 車椅子前進駆動のために上腕三頭筋を用いる。

4: ADL自立のためには電動車椅子が必須である。

5: 適度な摩擦が得られればノブ付きハンドリムは不要である。

第42回午前:第33問

50歳の男性。慢性呼吸不全。スパイロメトリーでは、%VC:85%、FEV1.0%:65%であった。健常者と同様に平地を歩くのは難しいが、自分のペースで2.0 kmの距離を歩くことができる。2年後、呼吸不全が進行し、日常生活でも息切れがでるようになった。ADL指導で誤っているのはどれか。  

1: 動作は細かく分けて行う。

2: 和式トイレよりも洋式トイレが良い。

3: 息を吸いながら物を持ち上げる。

4: 台所仕事は椅子に座って行う。

5: 息苦しさを感じたら口をすぼめて息を吐く。

第51回午後:第83問

IADLの項目に含まれるのはどれか。  

1: 化粧

2: 義足の装着

3: バスの利用

4: 歩行器を使用した歩行

5: 車椅子からベッドへの移乗

第54回午後:第32問

椅子座位で高齢者が食事をする際に誤嚥のリスクを高める動作はどれか。  

1: 頬杖

2: 顎をひく

3: 上を向く

4: うなずく

5: 横を向く

  • 答え:3
  • 解説:高齢者が椅子座位で食事をする際に誤嚥のリスクを高める動作は、上を向くことです。上を向くと、頸部伸展位となり、誤嚥を生じやすくなります。頸部は屈曲位とし、前頸部の緊張をゆるめ、喉頭蓋谷を広げることで、嚥下前誤嚥を防ぐとよいです。
  • 頬杖は誤嚥のリスクを高める動作ではありません。下顎を前突させることにより、連結された喉頭を前方に引き出し、食塊の送り込みに合わせて食道入口部を意図的に開くため、誤嚥のリスクを減らすことができます。
  • 顎をひくことは誤嚥のリスクを高める動作ではありません。舌根後退と咽頭収縮が不十分で喉頭蓋谷に食物が残留し、嚥下後に誤嚥が生じる場合などは、顎を引くことで誤嚥を防ぐことができます。
  • 上を向くことは誤嚥のリスクを高める動作です。上を向くと、頸部伸展位となり、誤嚥を生じやすくなります。頸部は屈曲位とし、前頸部の緊張をゆるめ、喉頭蓋谷を広げることで、嚥下前誤嚥を防ぐとよいです。
  • うなずくことは誤嚥のリスクを高める動作ではありません。うなずくと、頸部を屈曲位となるため、誤嚥を防ぐことができます。
  • 横を向くことは誤嚥のリスクを高める動作ではありません。頸部回旋(横向き嚥下)により、食塊が咽頭の非回旋側へ誘導されるだけでなく、非回旋側の食道入口部静止圧が低下し、咽頭残留の軽減や誤嚥の防止が期待できます。
  • 科目:認知症・高齢者障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第40回午前:第15問

図はあるデュシェンヌ型筋ジストロフィー児の排泄、入浴、更衣、食事および整容のADL能力にみられる変化と年齢との関係を示したものである。5本の折れ線グラフのうち、食事能力の変化を示すのはどれか。

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第36回午前:第89問

慢性関節リウマチ患者の日常生活の指導で誤っているのはどれか。  

1: 片手なべ

2: ボタンエイド

3: レバー式水道栓

4: 洋式便座の補高

5: 自動洗浄便座

第56回午後:第37問

IADLの項目に含まれるのはどれか。  

1: 化 粧

2: 義足の装着

3: バスの利用

4: 歩行器を使用した歩行

5: 車椅子からベッドヘの移乗

  • 答え:3
  • 解説:IADL(Instrumental Activities of Daily Living)は、手段的日常生活動作を指し、ADL(Activities of Daily Living)以外の家事や社会生活での活動が含まれます。
  • 化粧は整容に関連するため、ADLと考えられ、IADLには含まれません。
  • 義足の装着はADL動作の準備であり、IADLには含まれません。
  • バスの利用は公共交通機関の利用(移送の形式)となるため、IADLに含まれます。これが正解です。
  • 歩行器を使用した歩行は移動動作であり、ADLに含まれるため、IADLには含まれません。
  • 車椅子からベッドへの移乗は移乗動作であり、ADLに含まれるため、IADLには含まれません。
  • 科目:その他の身体障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第46回午後:第21問

呼吸器疾患の患者が安全に実施できる活動として正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 木彫

2: 切り絵

3: ビーズ手芸

4: 木工鋸引き

5: アンデルセン手芸

第44回午前:第93問

Lawtonの手段的ADLに含まれるのはどれか。2つ選べ。  

1: 歯磨き

2: 服薬管理

3: 階段昇降

4: 浴槽の出入り

5: 公共交通機関の利用

第57回午前:第11問

57歳の男性。筋萎縮性側索硬化症。発症後5年が経過。四肢と体幹に重度の運動麻痺を生じてベッド上の生活となり、ADLは全介助。球麻痺症状を認め、安静時も呼吸困難を自覚している。この患者がコミュニケーション機器を使用する際の入力手段として適切なのはどれか。  

1: 舌

2: 口 唇

3: 呼 気

4: 手 指

5: 外眼筋

  • 答え:5
  • 解説:筋萎縮性側索硬化症(ALS)は進行性の神経変性疾患であり、筋萎縮と筋力低下が進行する。この患者は四肢と体幹に重度の運動麻痺があり、球麻痺症状も認められる。適切なコミュニケーション機器の入力手段は、外眼筋を利用したアイマークレコーダーなどの装置が適している。
  • 舌は球麻痺症状により運動障害が出現しているため、入力手段として使用に適さない。
  • 口唇も球麻痺により運動障害が出現していることが推測されるため、入力手段として使用に適さない。
  • この患者は安静時も呼吸困難の自覚があり、呼吸筋が低下しているとすれば、呼気を入力手段には使用できない。
  • 四肢の重度運動麻痺が生じているため、手指の利用は困難であり、入力手段として使用に適さない。
  • ALSの外眼筋は末期まで障害されにくく、アイマークレコーダーなどで眼球運動を検知できる装置を使えば、コミュニケーション機器の入力手段として使用できるため、適切な選択肢である。
  • 科目:神経筋疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第36回午前:第5問

図は右片麻痺患者の椅子からの立ち上がりを介助しているところである。正しいのはどれか。 

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1: 患側の足はできるだけ健側の足に近い位置に置かせる方が安定した動作ができる。

2: 介助者は、患者の膝の前面よりも膝の外側に自分の膝をあてるべきである。

3: 座位で体重を前方に移していく段階では、頸を屈曲位にするよう指導するとよい。

4: 腰ベルトよりも患者の両腋下で体幹に手をかけて引き起こす方が介助が容易にできる。

5: 健側の手で介助者の肩につかまらせ、この腕の力を主に使って立ち上がるようにさせるとよい。

第52回午後:第48問

てんかん患者が作業療法中に強直間代発作の重積状態を呈したときの対応として最も優先すべきなのはどれか。  

1: 家族に連絡する。

2: 呼吸を確認する。

3: 服薬状況を確認する。

4: 四肢を押さえて固定する。

5: 心電図モニターを装着する。