外傷性の前頭葉損傷による高次脳機能障害の患者に対する動作指導として適切なのはどれか。
1: 床からの起き上がりは、起き上がる方向を次々と変えながら練習する。
2: 歩行では、股・膝・足関節の運動に同時に注意を払うよう指導する。
3: 車椅子操作は、手順を1つずつ確認しながら進めるよう指導する。
4: 動作の手順を間違えた場合は、自分で気付くまで指摘しない。
5: 更衣動作では、上衣と下衣を交互に練習する。
IADLの項目に含まれるのはどれか。
1: 化粧
2: 義足の装着
3: バスの利用
4: 歩行器を使用した歩行
5: 車椅子からベッドへの移乗
車椅子自走が移動手段である患者の外出について適切なのはどれか。
1: バスは利用しない。
2: 電車の乗降は自力で行う。
3: 歩道よりも車道を通行する。
4: ティルト式普通型車椅子を使用する。
5: 事前に多目的トイレの場所を確認する。
認知症患者の作業療法で適切でないのはどれか。
1: 慣れた作業環境で行う。
2: なじみのある作業を選ぶ。
3: 理解力に応じた指示にする。
4: 休憩の取り方は患者に任せる。
5: 単純な行程の種目を選ぶ。
人工股関節全置換術患者の日常生活で制限が大きいのはどれか。
1: 階段昇降
2: 歩 行
3: 洗 体
4: 靴下の着脱
5: 車の運転
IADLの項目に含まれるのはどれか。
1: 化 粧
2: 義足の装着
3: バスの利用
4: 歩行器を使用した歩行
5: 車椅子からベッドヘの移乗
認知症患者の運動療法を行うときの対応として適切でないのはどれか。
1: 肯定語で指示する。
2: 患者のペースに合わせる。
3: 同じ動作を繰り返し実施する。
4: 運動を拒否しても説得して行う。
5: 日常慣れ親しんだ動作を利用する。
80歳の女性。重度の認知症患者。訪問作業療法を実施した際の足の写真を示す。対処方法で正しいのはどれか。
1: 入浴を禁止する。
2: 摂食状況を確認する。
3: 足部装具を装着させる。
4: 足関節の可動域訓練は禁忌である。
5: 踵部にドーナツ型クッションを使用する。
多発性硬化症で再燃による筋力低下が進行している時期の作業療法として正しいのはどれか。
1: 筋力低下の著しい筋の筋力増強訓練に重点を置く。
2: 効率のよいADLの方法を指導する。
3: 副腎皮質ステロイド薬を減量した日に運動量を増やす。
4: 運動量の決定は感覚障害を指標にする。
5: 訓練は短時間に集中して行う。
摂食障害患者に対する作業療法導入時の活動で適切なのはどれか。
1: 耐久性を高める反復作業
2: 集中して楽しめる手工芸
3: 食事摂取のロールプレイ
4: 行動制限を補う有酸素運動
5: 対人交流をひろげるグループ活動
転換性障害による歩行障害のある患者への対応として適切なのはどれか。
1: 希死念慮に注意する。
2: 感情の言語化を促す。
3: 歩行障害の受容を促す。
4: 歩行機能への介入は行わない。
5: 葛藤と症状との関係を洞察させる。
Parkinson病患者の更衣動作を図に示す。このとき患者は、「シャツやズボンの前のボタンを留めるのは簡単だけど、腰の辺りのシャツの裾をズボンに入れたり、ズボンを引き上げるのがうまくいかない」と訴える。原因として最も考えられるのはどれか。
1: 視野狭窄
2: 測定障害
3: 観念運動失行
4: 遂行機能障害
5: 視覚情報の欠如
70歳の女性。変形性股関節症に対する左人工股関節全置換(骨セメント使用)後3週経過。全荷重歩行可能。ADLの指導で適切でないのはどれか。
1: 手すりを用いた階段昇降
2: 洋式トイレ動作
3: シャワーチェアを用いた入浴
4: ソックスエイドを用いた靴下はき
5: あぐら座位
50歳の男性。Parkinson病。発症後5年を経過し、すくみ足が出現してきている。自宅で転倒が頻回に生じている。転倒予防として自宅の廊下に模様を入れる際に効果的な図柄はどれか。
認知症の作業療法の対応で適切なのはどれか。
1: 活動中は詳細な指示を行う。
2: 休息のタイミングを管理する。
3: 新しい活動を用意する。
4: 患者同士の共同作業は避ける。
5: テンポを速くして短時間で終わらせる。
Parkinson病で認められるのはどれか。2つ選べ。
1: 反張膝
2: 前傾姿勢
3: 突進歩行
4: 大殿筋歩行
5: はさみ足歩行
72歳の男性。脳血管障害による右片麻痺。妻と2人暮らしで、デイケアに通っている。車椅子への移乗は監視レベル。車椅子駆動はゆっくりだが可能。住宅環境整備として適切でないのはどれか。2つ選べ。
1: 玄関に踏み台を置く。
2: トイレにL字型手すりをつける。
3: 屋内の通行路を広くするよう家具を並べかえる。
4: 敷居の段差解消に木製簡易スロープを設置する。
5: 入浴用リフターを設置する。
45歳の男性。筋萎縮性側索硬化症。発症から1年経過している。ADLは自立しているが、主に下肢の筋力低下、バランス不良および鶏歩が認められる。理学療法で適切なのはどれか。
1: 車椅子操作の練習
2: 下肢の漸増抵抗運動
3: 両松葉杖での歩行練習
4: 感覚再教育によるバランス練習
5: プラスチックAFOを装着した歩行練習
75歳の女性。変形性股関節症に対する人工関節全置換術後2週経過。この時期のADL指導で正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.寝返りイ.座位保持ウ.足の爪切りエ.靴下着脱オ.T字杖歩行
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
Parkinson病のHoehn & Yahrの重症度分類でステージⅢの患者に対する作業療法で使用するのはどれか。
1: メトロノーム
2: 座位保持装置
3: バランスボード
4: ユニバーサルカフ
5: ポータブルスプリングバランサー