Parkinson病患者で早期に困難となる動作はどれか。ただし、いずれの動作も上肢での代償はないものとする。
1: 寝返り
2: 平地歩行
3: 階段の昇り
4: 端座位の保持
5: 椅子からの立ち上がり
中等度の片麻痺患者に対する前開きカッターシャツの着衣動作指導の導入として正しいのはどれか。
1: 立位保持が可能となってから開始する。
2: ぴったりしたサイズのものを選択する。
3: 非麻痺側の袖から通す。
4: 麻痺側の袖は肩まで引き上げる。
5: ボタンは真ん中から留める。
Parkinson病患者の歩行の特徴はどれか。2つ選べ。
1: 立脚側への体幹の側屈
2: 腕振りの消失
3: 体幹の前屈
4: 反張膝
5: 下垂足
脳卒中患者の障害と徴候との組合せで誤っているのはどれか。
1: シャツの袖をうまく通せない-着衣失行
2: 知っている人なのに声を聞かないとわからない-相貌失認
3: 指示による閉眼維持が困難である-運動維持困難
4: 移動時に左にある物にぶつかる-左半側無視
5: 麻痺がないのに指で模倣ができない-観念失行
図に示す立ち上がり動作手順と疾患(障害)との組合せで誤っているのはどれか。
1: 左片麻痺
2: パーキンソン病
3: 腰髄損傷(第3腰髄節まで機能残存)
4: 筋ジストロフィー
5: 小脳性失調症
65歳の男性。Parkinson病。両上肢の振戦、全身のこわばり及びすくみ足現象がある。入院中の薬物療法と運動療法によって室内歩行が可能になったが、転倒の危険がある。退院前指導として適切でないのはどれか。
1: 便所に手すりを設置する。
2: 掛け布団を軽いものに変える。
3: 歩行開始前に柔軟体操を行う。
4: 便座の高さを膝の位置よりも高くする。
5: 床のじゅうたんを柔らかいものに変える。
60歳の男性。Parkinson病。3年前に右手の振戦で発症し、2年前から左足と左手の振戦を認めている。最近、前かがみが強くなり、腹部が締めつけられるような感覚を生じることがある。独歩は可能。事務仕事を継続している。外来時の指導で適切なのはどれか。
1: 呼吸法
2: 毎日10分間の散歩
3: 体幹コルセットの装着
4: 四肢の高負荷筋力トレーニング
5: 肩甲帯と体幹を大きく動かす運動
Parkinson病のすくみ足への対処法で誤っているのはどれか。
1: 常に同じ側の足から踏み出させる。
2: 一旦、足を後ろへ引いてから踏み出させる。
3: 「いち、に」などの声を出しながら踏み出させる。
4: 床にはしご状の目印を付けてまたがせる。
5: 目標物を注視させて歩かせる。
70歳の男性。3年前に右手の振戦によってParkinson病を発症し、在宅で治療を行っている。ADLは自立していたが、1か月前に風邪をひいてから歩く速さが遅くなり、歩行の際に一歩めが思うように前に出ず、歩き出してからも前方に転びそうになることが多いという。在宅での理学療法における歩行指導で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 両下肢に弾性包帯を装着する。
2: 足関節に重錘バンドを装着する。
3: 一歩目を小さく前に出すよう指導する。
4: 床にはしご状の目印を付けてまたがせる。
5: かけ声などをかけてもらいながら歩くよう指導する。
Parkinson病患者のADL指導で適切なのはどれか。
1: 階段よりも傾斜路を利用する。
2: 食事には手関節固定装具を用いる。
3: 下衣の更衣はできるだけゆっくり行う。
4: 浴槽のへりの高さは洗い場の高さに合わせる。
5: 起き上がり動作の開始には視覚的外部刺激を利用する。
Parkinson病でみられないのはどれか。
1: 便秘
2: 運動失調
3: 動作緩慢
4: 静止時振戦
5: レム睡眠行動障害
図は筋ジストロフィー症のかぶりシャツ着衣動作である。この動作を可能にしている運動で適切でないのはどれか。
1: 頸部伸展
2: 体幹側屈
3: 肩関節屈曲
4: 肘関節屈曲
5: 手指屈曲
脳血管障害片麻痺患者の更衣指導で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 靴下は座位ではく。
2: 靴下の着脱の導入はソックスエイドを用いる。
3: 下衣は非麻痺側下肢から先に通す。
4: 前開き式上衣は先に麻痺側の上肢を通す。
5: かぶり式上衣は先に非麻痺側の上肢を通す。
脳卒中片麻痺患者のADL訓練で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 更衣動作の前開きシャツは、非麻痺側上肢から着る。
2: 移動動作では、車椅子を麻痺側上下肢で操作する。
3: 更衣動作訓練の導入時には、丸首シャツを用いる。
4: 洗体動作では、長めのループ付きタオルで背中を洗う。
5: トイレ動作では、壁のL字型手すりを使って移乗する。
パーキンソン病(ヤールの重症度分類ステージIII)の女性の更衣動作指導で適切でないのはどれか。
1: 前開きシャツよりもかぶりシャツを勧める。
2: ボタンエイドよりもベルクロボタンを勧める。
3: フックなしブラジャーよりも前フック型のものを勧める。
4: キュロットよりも巻きスカートを勧める。
5: ハイソックスよりも足首までのソックスを勧める。
72歳の男性。Parkinson病。Yahrの重症度分類ステージIVである。この患者に自分で行うように指導する内容で適切なのはどれか。
1: 手足のつめ切りを行う。
2: 更衣のときにボタンがけを行う。
3: 低めの洋式便座を用いて排便を行う。
4: 食事のときには頸部伸展位で飲み込む。
5: ベッド端から下肢を下ろして起き上がる。
歩行に介助が必要なParkinson病患者の指導で適切なのはどれか。
1: 段差はスロープにする。
2: 居室に厚めのじゅうたんを敷く。
3: 歩行リズムに合わせて声かけをする。
4: すくみ足には両手を引いて下肢の振り出しを導く。
5: 自主訓練として立位での体幹前後屈運動を指導する。
Parkinson病のすくみ足を改善させる方法はどれか。
1: 足下を注視する。
2: 体幹を屈曲する。
3: 踵を持ち上げる。
4: 一歩目を小さく前に出す。
5: 床に引かれた横線をまたぐ。
Parkinson病で認められるのはどれか。2つ選べ。
1: 反張膝
2: 前傾姿勢
3: 突進歩行
4: 大殿筋歩行
5: はさみ足歩行
60歳の男性。10年前にParkinson病と診断された。日常生活は自立している。すくみ足のため自宅で頻回に転倒するようになった。この患者に対する指導で適切なのはどれか。
1: スリッパを履くよう勧める。
2: 足関節に重錘バンドを装着する。
3: T字杖歩行を指導する。
4: 車椅子での移動を指導する。
5: 自宅での手すり設置の場所を指導する。