第44回午前第60問の類似問題

第36回午前:第86問

下肢切断者の切断術後早期の断端管理として適切でないのはどれか。  

1: 弾性包帯は断端末梢部ほど強く巻く。

2: 弾性包帯は1日に4、5回巻きかえる。

3: 睡眠時は断端を挙上する。

4: 大腿切断者には腹臥位を1日数回とらせる。

5: 車椅子座位で過ごす時間は短時間とする。

第40回午前:第65問

上腕切断者の作業療法で誤っているのはどれか。  

1: 健側の筋力強化を行う。

2: 弾性包帯は末梢側ほどきつく巻くように指導する。

3: 義手を健側の母指までの長さと同じにする。

4: 操作効率が悪い場合はハウジングを長くする。

5: 鏡を見て姿勢をチェックするように指導する。

第47回午後:第32問

上腕骨顆上骨折後の作業療法で正しいのはどれか。  

1: 固定期は、固定関節以外も安静に保つ。

2: 固定期は、上肢下垂位のポジショニングに努める。

3: 固定除去直後は、前腕の重さを利用して肘関節の可動域訓練を行う。

4: 固定除去2週後から、2 kgの重錘を用いて肘関節の持続伸張を行う。

5: 固定除去4週目で肘関節拘縮が残存する場合は、強い矯正を加える。

第42回午前:第61問

上腕切断者に対する義手の適合検査で適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 20 kgの下垂力に対してソケットが30 mm滑った。

2: コントロールシステム操作方式の効率は60%であった。

3: 義手装着時の肘継手の能動屈曲角度が120°であった。

4: 肘継手を屈曲するために必要な力は4.5 kgであった。

5: 肘継手を屈曲するために必要な肩関節の屈曲は30°であった。

第47回午前:第36問

下肢切断術後における断端浮腫の管理で適切なのはどれか。  

1: 断端の複数箇所で周径を計測する。

2: 弾性包帯は抜糸後に巻く。

3: 弾性包帯は近位側ほどきつく巻く。

4: シリコンライナーを適用する際は、断端周径よりも1 cm太いものを用いる。

5: 浮腫の日内変動がある場合は、断端の運動を行わない。

第57回午後:第6問

30歳の男性。右前腕部の悪性腫瘍に対し前腕切断術が施行された。断端の長さは標準断端であった。創治癒後、義手を製作することになった。義手装着訓練において正しいのはどれか。  

1: 屈曲手継手を選択する。

2: 義手訓練は幻肢の軽減に有効である。

3: 義手の手部先端は健側の中指先端と合わせる。

4: 術後の断端管理として、弾性包帯を中枢部から末梢部に向けて巻く。

5: 装着しての手先具単体の最大開き幅が50%以上であるかを判定する。

  • 答え:2
  • 解説:この問題では、前腕切断術を受けた患者が義手を装着する際の訓練に関する正しい選択肢を選ぶことが求められています。正しい選択肢は、義手訓練が幻肢痛と幻肢の改善効果があることを示す選択肢2です。
  • 屈曲手継手は前腕切断極短断端など肘屈曲制限がある場合に選択される。この問題では、標準断端であるため、屈曲手継手を選択する必要はありません。
  • 義手訓練は幻肢痛と幻肢の改善効果があるため、正しい選択肢です。義手を装着し、適切な訓練を行うことで、患者の幻肢痛や幻肢の軽減につながります。
  • 装飾用義手は外観を補填する目的のものであり、手部義手は指が軽度屈曲しており、その先端を健側の中指先端と合わせる必要はありません。この選択肢は誤りです。
  • 術後の断端管理として、弾性包帯を中枢部から末梢部に向けて巻くのではなく、末梢から中枢に向けて巻くことで、末梢の循環障害を避けることができます。この選択肢は誤りです。
  • 操作効率は肘継手最大屈曲時の手先具の開き幅(cm)と手先具単体の最大開き幅(cm)の比によって適合を検査する。この選択肢は、装着しての手先具単体の最大開き幅が50%以上であるかを判定すると述べていますが、操作効率の適合を検査する方法としては不適切です。この選択肢は誤りです。
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第48回午前:第34問

作業療法で正しいのはどれか。  

1: テニス肘では90°以上の肘屈曲を避ける。

2: 切断指再接着直後の浮腫には寒冷療法を用いる。

3: 肩関節腱板断裂では肩甲骨の回旋運動を制限する。

4: ZoneⅡの屈筋腱損傷の術直後は手関節を屈曲位に保つ。

5: 上腕骨骨幹部骨折では肩関節内外旋訓練を早期に開始する。

第44回午前:第84問

大腿切断術後の断端管理について正しいのはどれか。  

1: 断端部の発汗異常には軽擦法が有効である。

2: rigid dressingでは断端部の状態が観察しやすい。

3: 断端の成熟を促すために弾性包帯で浮腫を軽減する。

4: 股関節の内旋拘縮が生じやすいので外旋位を保持する。

5: 創部の伸張による痛みが生じた場合は安静固定とする。

第51回午後:第33問

切断肢における断端管理の弾力包帯法がギプスソケット法に比べて優れている点はどれか。  

1: 義肢の装着が早い。

2: 断端の成熟が早い。

3: 創部の観察が容易。

4: 断端の浮腫が少ない。

5: 断端の疼痛が少ない。

第42回午前:第62問

前腕能動義手のパーツと役割との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: ソケット-切断部の長さを代償する。

2: ケーブル-手先具に力を伝達する。

3: 三角筋パッド-ハウジングの角度を調節する。

4: リテーナー-ハーネスの装着感を向上させる。

5: 手継手-手先具の開閉効率を向上させる。

第45回午後:第29問

右利きの右上腕切断者への義手の導入方法で適切なのはどれか。  

1: 義手操作で書字の練習を行う。

2: 断端の周径が安定してから行う。

3: 手先具の開閉は肘最大屈曲位で行う。

4: 肘ロックの訓練は肩関節屈曲90°で行う。

5: 手先具の把握訓練の対象物は硬いものから行う。

第54回午後:第6問

30歳の女性。断端長25%残存の左前腕切断。肘関節が屈曲30°に制限されている。屈曲運動を補い、腹部前面での両手動作を可能にするため能動義手を作製する。ソケットと肘継手の組合せで正しいのはどれか。  

1: 差し込み式前腕ソケット ――――― 倍動肘ヒンジ継手

2: 前腕用スプリットソケット ―――― 倍動肘ヒンジ継手

3: ノースウエスタン式前腕ソケット ― 能動単軸肘ヒンジ継手

4: ミュンスター式前腕ソケット ――― 軟性たわみ式継手

5: ミュンスター式前腕ソケット ――― 能動単軸肘ブロック継手

  • 答え:2
  • 解説:この患者は前腕極短断端であり、肘関節が屈曲30°に制限されているため、前腕用スプリットソケットと倍動肘ヒンジ継手の組み合わせが適切である。
  • 差し込み式前腕ソケットは長断端~中断端に適用するが、極短断端用ではない。倍動肘ヒンジ継手は前腕極短断端に用いるが、ソケットが適切ではない。
  • 前腕用スプリットソケットは前腕極短断端に用い、肘屈曲制限を補う倍動肘継手と併用する。この組み合わせが正しい。
  • ノースウエスタン式前腕ソケットは前腕中断端~長断端に適用し、能動単軸肘ヒンジ継手は前腕中断端~短断端に用いられる。しかし、いずれも極短断端用ではない。
  • ミュンスター式前腕ソケットは前腕極短断端~短断端に適用するが、軟性たわみ式継手は前腕中断端~長断端、手関節離断で用いるため、肘継手が極短断端には適さない。
  • ミュンスター式前腕ソケットは極短断端に適用するが、能動単軸肘ブロック継手は上腕義手や肩義手、肩甲胸郭間切断用義手に用いるもので、極短断端には適さない。
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第42回午後:第63問

切断後の幻肢で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: いったん出現した幻肢は消失しない。

2: 先天性四肢欠損症でも認められる。

3: 四肢末梢部ほど強く現れる。

4: 上肢切断よりも下肢切断で強く現れる。

5: 術直後義肢装着法には予防効果がある。

第48回午後:第7問

50歳の女性。右上腕短断端切断。受傷後3か月経過。図のような上腕義手を製作した。義手操作練習時、肘90°屈曲位で手先具を完全に開くことができなかった。対応で正しいのはどれか。 

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1: 肘継手を交換する。

2: 9字ハーネスに変える。

3: 手先具の力源ゴムを増やす。

4: ケーブルハウジングを短くする。

5: リフトレバーの位置を遠位にする。

第35回午前:第3問

65歳の男性。農作業中に右上腕切断、標準断端である。受傷後1か月経過。義手の作製と訓練のため入院した。作業療法の評価で誤っているのはどれか。  

1: 断端周径は定期的に計測する。

2: 肩甲骨、肩関節の関節可動域を測定する。

3: 肩関節周囲筋の筋力測定を行う。

4: 能動義手の長さは肩峰から尺骨茎状突起までとする。

5: 感覚検査を行う。

第37回午前:第82問

後十字靭帯損傷の理学療法で正しいのはどれか。  

1: 脛骨が大腿骨に対して前方にずれるのを注意する。

2: 術後から膝関節伸展位でギプス固定する。

3: 術直後から膝関節屈筋群を強化する。

4: 大腿四頭筋の筋力強化を行う。

5: 部分荷重は術後8週以降に開始する。

第49回午後:第32問

前腕能動義手のパーツと役割の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 三頭筋パッド ― ハウジングの角度を調節する。

2: リテーナー ― ハーネスの装着感を向上させる。

3: ケーブル ― 手先具に力を伝達する。

4: ソケット ― 切断部の長さを代償する。

5: 手継手 ― 手先具の開閉効率を向上させる。

第56回午前:第84問

切断について正しいのはどれか。  

1: 上腕切断(短断端)では肩内転拘縮を生じやすい。

2: 前腕切断(中断端)では肘伸展拘縮を生じやすい。

3: Chopart関節離断では足内反変形を生じやすい。

4: Lisfranc関節離断では足外反変形を生じやすい。

5: 大腿切断(標準切断)では股内転拘縮を生じやすい。

  • 答え:3
  • 解説:この問題では、切断に関連する拘縮や変形について正しい選択肢を選ぶことが求められています。正しい選択肢は3で、Chopart関節離断では足内反変形を生じやすいことが述べられています。
  • 選択肢1は間違いです。上腕切断(短断端)では、拘縮を生じにくいのが一般的です。
  • 選択肢2は間違いです。前腕切断(中断端)では、拘縮を生じにくいのが一般的です。
  • 選択肢3は正しいです。Chopart関節離断では、尖足や足内反変形を生じやすいです。これは、背屈筋群の腱がすべて付着部より中枢部で切断されるのに対し、底屈の主動作筋である下腿三頭筋が残存するためです。
  • 選択肢4は間違いです。Lisfranc関節離断では、尖足や足内反変形を生じやすいです。これは、背屈の主動作筋である前脛骨筋腱が切断されるのに対し、底屈の主動作筋である下腿三頭筋と、内反の主動作筋である後脛骨筋が残存するためです。
  • 選択肢5は間違いです。大腿切断(標準切断)では、股関節屈曲、外転、外旋拘縮を生じやすいです。これは、内転筋群や、大腿筋膜張筋、薄筋などの内旋筋群、伸展の主動作筋であるハムストリングスなどが切断されるのに対し、外転、外旋、屈曲筋群が残存するためです。
  • 科目:骨関節障害と臨床医学
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第45回午前:第44問

下肢装具の適合判定で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 骨盤帯は腸骨稜と大転子との間に置く。

2: 下腿半月の上端は腓骨頭の高さとする。

3: 膝継手の高さは膝関節裂隙に合わせる。

4: 大腿上位半月の上端は外側で腸骨稜よりも2〜3 cm下とする。

5: 膝継手から大腿下位半月の下端までと下腿半月の上端までとの距離を同じにする。

第34回午前:第15問

20歳の男性。交通事故による大腿骨骨幹部骨折。キュンチャー釘による内固定術後1週目である。仮骨形成良好なため3週目から部分荷重の許可が出された。この時期使用する松葉杖に関して誤っているのはどれか。  

1: 脇当てと前腋窩ひだとの間は4~5 cmあける。

2: 握りの位置は肘屈曲約30゜となるようにする。

3: 握りの位置は大転子の高さとする。

4: 杖の全長は腋窩から足底までの距離に5 cm加える。

5: 杖の全長は身長の約65 %とする。