第44回午前第60問の類似問題

第36回午前:第23問

65歳の男性。右大腿骨骨幹部骨折。プレート固定術後3週経過。右股関節拘縮がみられる。可動域増大を目的として超音波療法を施行した。誤っているのはどれか。  

1: 1MHzの周波数を使用する。

2: 導子の速度は1~2 cm/秒である。

3: 照射面積は導子面積の約4倍である。

4: 2W/cm2の強度で行う。

5: 治療面に対し導子を垂直に当てる。

第38回午前:第19問

18歳の男性。交通事故後に大腿切断術試行。術直後義肢装着プログラムで誤っているのはどれか。  

1: 術直後、ギプス固定に内骨格モジュールシステムを接合

2: 術後1日目、荷重5 kgで歩行器内立位開始

3: 術後3日目、平行棒内立位開始

4: 術後7日目、平行棒内歩行開始

5: 術後14日目、ギプスソケットから吸着ソケットへ変更

第52回午後:第30問

骨盤帯付長下肢装具の適合判定で正しいのはどれか。  

1: 骨盤帯は側方では腸骨稜と上前腸骨棘の間に設置する。

2: 下腿半月上縁は腓骨頭下端の直下である。

3: 股継手軸は前額面で小転子より2 cm上方を通る。

4: 膝継手軸は矢状面で膝の前後径の1/2の点と後方1/3の点の中間点を通る。

5: 足継手軸は前額面で内果中央を通る。

第55回午後:第82問

切断後の幻肢で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 幼児の切断では強く現れる。

2: 四肢末梢部ほど明確に感じる。

3: いったん出現した幻肢は消失しない。

4: 術直後義肢装着法には予防効果がある。

5: 上肢切断よりも下肢切断で強く現れる。

  • 答え:2 ・4
  • 解説:幻肢は切断後に感じる現象で、特に遠位部に強く現れる。幼児ではあまり出現しないことが多く、持続時間は平均6か月~2年間とされる。切断術直後の義肢装着法は幻肢痛を軽減させる効果がある。
  • 選択肢1は間違いです。幻肢は6歳以下の小児切断例ではあまり出現しないため、幼児の切断では強く現れるというのは正しくありません。
  • 選択肢2は正しいです。幻肢は、近位部よりも遠位部に強く現れる。上肢は、母指、第2指、第5指を中心に、下肢は、足底、踵、足指部に生じやすい。
  • 選択肢3は間違いです。幻肢の持続時間は、平均6か月~2年間とされるため、いったん出現した幻肢が消失しないというのは正しくありません。
  • 選択肢4は正しいです。切断術直後の義肢装着法は、幻肢痛を軽減させる効果がある。早期にギプスソケットを装着し、運動療法を繰り返し、新しい末梢からのインパルスを送ることが効果的です。
  • 選択肢5は間違いです。幻肢は、一般に下肢より上肢に強く認められるため、上肢切断よりも下肢切断で強く現れるというのは正しくありません。
  • 科目:骨関節障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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