第41回午前第6問の類似問題

第44回午前:第18問

75歳の女性。突然の意識障害で搬入された。発症当日の頭部CTを示す。考えられるのはどれか。 

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1: 脳塞栓

2: 髄膜腫

3: 脳内出血

4: 硬膜下血腫

5: くも膜下出血

第50回午後:第84問

出血部位と出現しやすい症候の組合せで正しいのはどれか。  

1: 被殻 - 作話

2: 皮質下 - 複視

3: 視床 - 注意障害

4: 小脳 - 反響言語

5: 橋 - 半側空間無視

第44回午後:第20問

頭部MRI正中矢状断像でみられないのはどれか。  

1: 脳 梁

2: 下垂体

3: 松果体

4: 第四脳室

5: 小脳歯状核

第50回午前:第23問

心電図を示す。この患者に最も生じやすいのはどれか。 

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1: 脳出血

2: 脳血栓

3: 脳塞栓

4: ラクナ梗塞

5: くも膜下出血

第34回午前:第63問

脳血管障害による右大脳半球損傷の症状で頻度の少ないのはどれか。  

1: 間違った袖に手を通す。

2: 食事をお膳の片側半分残す。

3: 麻痺のあることが分からない。

4: 急須でお茶を入れる手順を混乱する。

5: 閉眼したままにという指示に開眼してしまう。

第54回午前:第6問

56歳の男性。発症時に明らかな運動麻痺はないが、歩くとすぐによろけて物につかまっていないと立っていられなくなり、頭部CT検査で脳出血と診断された。頭部CT画像を示す。この患者の頭部CT画像として最も可能性が高いのはどれか。 

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1: ①

2: ②

3: ③

4: ④

5: ⑤

第48回午後:第12問

66歳の女性。右利き。階段から転落。転落直後は意識消失していたが、数分後に意識回復。しばらくの間、意識は清明であったが、1時間後に手足の麻痺が出現し、再び意識が低下して昏睡になった。救急搬送時の頭部CTを示す。最も考えられるのはどれか。 

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1: 髄膜腫

2: 皮質下出血

3: くも膜下出血

4: 脳動静脈奇形

5: 急性硬膜下血腫

第55回午後:第85問

診断においてMRI拡散強調像が最も有用なのはどれか。  

1: 頭蓋底骨折

2: 脳室内出血

3: 脳梗塞急性期

4: 脳出血急性期

5: くも膜下出血急性期

  • 答え:3
  • 解説:MRI拡散強調像は、脳梗塞急性期の診断に最も有用である。これは、発症1時間後から脳梗塞を検出できるためである。
  • 頭蓋底骨折は外傷性病変であり、単純エックス線が診断に有用であるため、MRI拡散強調像は最も有用ではない。
  • 脳室内出血の急性期は、CTにて高吸収域となるため診断が容易であり、MRI拡散強調像は最も有用ではない。
  • 脳梗塞急性期では、MRI拡散強調像が最も有用である。解像度は低いが、発症1時間後から脳梗塞を検出できるためである。
  • 脳出血急性期は、CTにて高吸収域となるため診断が容易であり、MRIではT2強調像にて低信号を示す。したがって、MRI拡散強調像は最も有用ではない。
  • くも膜下出血急性期は、MRIではFLAIR画像にて診断されることもあるが、MRIのみでの診断は困難なことも多いため、MRI拡散強調像は最も有用ではない。
  • 科目:臨床医学総論(病理学)
  • 重要度:プレミアム特典
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第56回午前:第25問

発症後2時間の脳梗塞病巣を確認するために最も適切なのはどれか。  

1: CT像

2: MRI水強調像

3: MRI拡散強調像

4: MRI脂肪抑制像

5: MRI3DT1強調像

  • 答え:3
  • 解説:発症後2時間の脳梗塞病巣を確認するために最も適切なのはMRI拡散強調像である。これは、水分子の移動を時間差のある画像で反映したもので、超急性期脳梗塞の描出に優れている。
  • CT像は脳出血の場合には高吸収像を示し、脳梗塞の場合は低吸収像を示すが、超急性期脳梗塞の病変を描出できないことがあるため、最も適切ではない。
  • MRI水強調像は「T2強調像」のことで、水分があるところを強調して描出できるが、脳梗塞が生じて2時間では水と油脂成分が時間的に緩やかに変化しているため、時間分解能の高い拡散強調画像の方が適する。
  • MRI拡散強調像は、水分子の移動を時間差のある画像で反映したもので、超急性期脳梗塞の描出に優れているため、最も適切である。
  • MRI脂肪抑制像は水分の多い脂肪を黒く描出するが、脳梗塞病変描出には向いていないため、最も適切ではない。
  • MRI3DT1強調像は、T1強調像を3D化した画像であるが、超急性期脳梗塞の病変描出には拡散強調像が最も適切であるため、この選択肢は正しくない。
  • 科目:作業療法評価学
  • 重要度:プレミアム特典
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第54回午前:第89問

脳血管障害に対して行われる検査で、誤っているのはどれか。  

1: 頸動脈狭窄の検索に頸部MRAが用いられる。

2: 出血病変の検索にMRIのT2*(スター)強調像が用いられる。

3: 陳旧性梗塞の検索にMRIの拡散強調像が用いられる。

4: 脳塞栓の原因検索にHolter心電図が用いられる。

5: 脳動脈瘤の検索に脳血管撮影が用いられる。

  • 答え:3
  • 解説:この問題では、脳血管障害に対して行われる検査の中で誤っている選択肢を選ぶことが求められています。正しい選択肢は3で、陳旧性梗塞の検索にMRIの拡散強調像が用いられるという記述が誤りです。
  • 選択肢1は正しいです。頸部MRAは、血流のスピンを画像化する検査法で、アテローム性動脈硬化による頸動脈の閉塞や狭窄を非侵襲的に検査できます。類似した検査に、頸動脈超音波検査がありますが、これは、反射ビームから直接血管壁の状態を検査する方法です。
  • 選択肢2は正しいです。出血病変の検索には、CT画像のほか、MRIのT2*(スター)強調像が用いられます。T2*強調像は、CTでは描出困難な微小脳出血の検出に有用です。
  • 選択肢3が誤りです。陳旧性梗塞の検索には、MRIのFLAIR画像などを用います。FLAIR画像では、陳旧性の梗塞巣は低吸収域となります。拡散強調像は、解像度は低いものの、発症1時間後から脳梗塞を検出できます。
  • 選択肢4は正しいです。脳塞栓における心原性脳梗塞では、原因検索に24時間Holter心電図が用いられます。これにより、新たに発作性心房細動が検出されることもあります。
  • 選択肢5は正しいです。脳動脈瘤の検索には、脳血管撮影(MRA)が用いられます。これは、MRIを用いた血管描出法で、信号強度が血流速度に依存します。穿通枝などの細い動脈は描出されにくいため、主に主幹動脈の評価に有用です。
  • 科目:神経・筋系の障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第52回午前:第26問

右利きの患者の頭部CTを示す。最も考えられる症状はどれか。 

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1: 左半側空間無視

2: 視覚失認

3: 着衣失行

4: 左右失認

5: 片麻痺

第43回午前:第50問

脳出血発症2週時点の合併症で頻度が低いのはどれか。  

1: 誤嚥性肺炎

2: けいれん

3: 肩手症候群

4: 深部静脈血栓症

5: せん妄

第42回午後:第51問

正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 心房細動は脳塞栓の原疾患となる。

2: 下肢静脈の血栓は肺塞栓の原因となる。

3: 脳塞栓の好発部位は大脳基底核である。

4: 下肢の外傷後に空気塞栓症が起こる。

5: 潜函病では脂肪塞栓症が起こる。

第35回午後:第50問

脳腫瘍について誤っているのはどれか。  

1: 増大すると頭蓋内圧亢進症状を呈する。

2: 神経鞘腫は顔面神経に好発する。

3: 神経線維腫症は皮膚色素沈着を合併する。

4: 膠芽細胞腫は悪性度が高い。

5: 髄膜腫は良性が多い。

第57回午前:第90問

脳梗塞の発生部位と出現する症状の組合せで正しいのはどれか。  

1: Broca領域 ── 遂行機能障害

2: 右小脳半球 ── 左上下肢の運動失調

3: 右内包後脚 ── 左上下肢の運動麻痺

4: 左前頭葉 ── 左半側空間無視

5: 左放線冠 ── 感覚性失語

  • 答え:3
  • 解説:脳梗塞の発生部位によって出現する症状は異なります。この問題では、それぞれの部位における症状を正確に理解することが求められています。
  • Broca領域は運動性失語の症状が現れる部位であり、遂行機能障害は前頭葉で見られるため、この選択肢は誤りです。
  • 右小脳半球では、右(同側)上下肢の運動失調が見られるため、この選択肢は誤りです。小脳半球の症状には、同側上下肢の運動失調や筋緊張の低下が含まれます。
  • 右内包後脚では、左上下肢の運動麻痺が見られるため、この選択肢は正しいです。
  • 左前頭葉では非流暢性失語が見られるため、この選択肢は誤りです。左半側空間無視は、右頭頂葉後部で見られる症状です。
  • 左放線冠は部位によって様々な症状が現れますが、感覚性失語はWernicke領域で見られるため、この選択肢は誤りです。
  • 科目:神経・筋系の障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第51回午後:第99問

特発性正常圧水頭症で誤っているのはどれか。  

1: 脳室拡大がみられる。

2: 小刻み歩行がみられる。

3: 自発性の低下がみられる。

4: 髄液で細胞増加がみられる。

5: 腰椎-腹腔シャント術が用いられる。

第55回午前:第88問

脳血管障害と治療の組合せで正しいのはどれか。  

1: ラクナ梗塞――――――――頸動脈血栓内膜剝離術

2: くも膜下出血―――――――クリッピング手術

3: 心原性脳塞栓症――――――頸動脈ステント留置術

4: 一過性脳虚血発作―――――コイル塞栓術

5: アテローム血栓性脳梗塞――アブレーション手術

  • 答え:2
  • 解説:この問題では、脳血管障害とそれに対する適切な治療法を組み合わせた選択肢の中から正しいものを選ぶ必要があります。正しい組み合わせは、くも膜下出血とクリッピング手術です。
  • ラクナ梗塞は脳深部に生じる小さな脳組織の壊死で、動脈硬化が原因となります。頸動脈血栓内膜剝離術は頸部内頸動脈狭窄症に適応される治療法であり、ラクナ梗塞には適用されません。
  • くも膜下出血は脳動脈瘤や動静脈奇形によって生じることが多く、再出血予防のためにクリッピング手術が適応されます。この組み合わせは正しいです。
  • 心原性脳塞栓症は心内血栓形成が原因となる疾患で、血栓溶解療法やカテーテルによる血栓回収療法が適応されます。頸動脈ステント留置術は頸部内頸動脈狭窄症に適応される治療法であり、心原性脳塞栓症には適用されません。
  • 一過性脳虚血発作は短期間で完全に回復する脳虚血症状で、脳梗塞に準じた入院加療が行われます。コイル塞栓術は破裂動脈瘤の治療に適応される方法であり、一過性脳虚血発作には適用されません。
  • アテローム血栓性脳梗塞は動脈硬化による大血管の狭窄・閉塞が原因で、血栓溶解療法や抗血小板薬が適応されます。アブレーション手術は頻脈性不整脈に適応される治療法であり、アテローム血栓性脳梗塞には適用されません。
  • 科目:神経・筋系の障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第41回午後:第55問

脳腫瘍で誤っているのはどれか。  

1: 髄膜腫は良性が多い。

2: 膠芽細胞腫は悪性度が高い。

3: 神経鞘腫は顔面神経に好発する。

4: 増大すると頭蓋内圧亢進症状を呈する。

5: 神経線維腫症は皮膚色素沈着を合併する。

第52回午前:第88問

脳血管障害について誤っているのはどれか。  

1: 高血圧は脳出血の危険因子である。

2: くも膜下出血は女性よりも男性に多い。

3: 発作性心房細動は脳塞栓の危険因子である。

4: 癌に付随する凝固異常は脳塞栓の原因となる。

5: 慢性腎臓病〈CKD〉は脳卒中の危険因子である。

第54回午後:第20問

65歳の男性。右利き。突然の意識障害で搬送された。くも膜下出血の診断で、破裂脳動脈瘤のクリッピング手術を施行された。発症後3か月の頭部CTを示す。この患者に出現しやすい症状はどれか。 

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1: 上着の左右を間違えて袖を通す。

2: ジェスチャーの模倣ができない。

3: 移動する時に左側の人や物にぶつかりやすい。

4: 知っている人なのに声を聞かないとわからない。

5: 担当理学療法士に毎日初対面のように挨拶する。