第40回午前第51問の類似問題

第41回午前:第27問

75歳の男性。脳卒中による左片麻痺。ブルンストローム法ステージは上下肢ともIII。屋内はプラスチック短下肢装具装着で歩行、屋外は車椅子で移動することで退院計画を立てることになった。住宅改造の指導で適切でないのはどれか。 

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1: 廊下に横手すりを設置する。

2: あがりかまちにL字型手すりを設置する。

3: 玄関口とあがりかまちの間に座れる椅子を置く。

4: 玄関の出入り口の段差にスロープを設置する。

5: 廊下に毛足の長いじゅうたんを敷き詰める。

第56回午後:第16問

8歳の男児。脳性麻痺による痙直型四肢麻痺。背臥位姿勢と引き起こし時に図のように対応する。この児の車椅子の設定として適切なのはどれか。 

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1: 座面を床面と平行にする。

2: 平面形状の座面を使用する。

3: 胸と骨盤をベルト固定する。

4: 背もたれの高さは肩までとする。

5: 背もたれの角度は床面と垂直に固定する。

第38回午前:第10問

65歳の女性。脳梗塞。右片麻痺発症後5日目。重度の麻痺。意識清明。安静時血圧は正常範囲で安定している。理学療法で誤っているのはどれか。  

1: バイタルサインは理学療法実施前、実施中、実施後にチェックする。

2: 安静時の患側上肢の肩甲帯は前方突出位に保持する。

3: 安静時の患側下肢は股関節伸展・外転・外旋位および膝伸展位に保持する。

4: ベッドサイドで患肢の他動的関節可動域訓練を行う。

5: ベッド上でバックレストを用いた座位訓練を行う。

第45回午後:第30問

装具と障害されている神経との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 短対立装具-正中神経麻痺

2: 長対立装具-橈骨神経麻痺

3: 虫様筋カフ-尺骨神経麻痺

4: Thomasスプリント-正中神経麻痺

5: Oppenheimerスプリント-尺骨神経麻痺

第53回午後:第32問

中等度の片麻痺患者に対する前開きカッターシャツの着衣動作指導の導入として正しいのはどれか。  

1: 立位保持が可能となってから開始する。

2: ぴったりしたサイズのものを選択する。

3: 非麻痺側の袖から通す。

4: 麻痺側の袖は肩まで引き上げる。

5: ボタンは真ん中から留める。

第54回午後:第13問

85歳の男性。脳血管障害による右片麻痺で、発症から5か月が経過。回復期リハビリテーション病棟に入院中。主な介護者は77歳の妻。左手でT字杖を使用して屋内平地歩行は可能であるが、屋外は車椅子介助である。排泄はトイレにて自力で行うが、夜間頻尿と切迫性尿失禁がある。自宅の見取り図を示す。在宅復帰に向けて住環境の調整を行う際、作業療法士のアドバイスで正しいのはどれか。 

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1: 寝室をB(客室)に変更する。

2: ベッドの頭の向きを逆にする。

3: トイレの扉を内開きに変更する。

4: 屋外スロープは1 cmの立ち上がりをつける。

5: 浴室に入出槽用の天井走行リフトを設置する。

第55回午前:第26問

びまん性軸索損傷の患者で正しいのはどれか。  

1: 運動失調は呈さない。

2: 認知障害の回復は良好である。

3: 四肢、体幹の外傷の合併は少ない。

4: 四肢、体幹の関節拘縮を生じやすい。

5: 社会的行動異常が生活上において問題となる。

  • 答え:5
  • 解説:びまん性軸索損傷は、脳の神経細胞の軸索が広範囲に損傷する病態で、運動麻痺、不随意運動、小脳失調、高次脳機能障害などの症状が現れる。社会的行動異常が生活上の問題となることが多い。
  • 選択肢1は間違いです。びまん性軸索損傷の慢性期には、運動麻痺、不随意運動、小脳失調などの運動失調が認められることがあります。
  • 選択肢2は間違いです。びまん性軸索損傷では、広範囲に軸索が損傷されるため、認知機能の回復は不良であり、注意障害、記憶障害、遂行機能障害、社会的行動障害、失語症、失行症、失認症などの高次脳機能障害が遷延しやすいです。
  • 選択肢3は間違いです。びまん性軸索損傷を含む外傷性脳損傷の原因は、若年者では交通事故、高齢者では転倒、転落が多いため、四肢や体幹の外傷を合併することが多いです。
  • 選択肢4は間違いです。びまん性軸索損傷で運動麻痺を生じることはあるが、一般には目立ちにくい。四肢や体幹の関節拘縮が生じることは少ないです。
  • 選択肢5は正しいです。びまん性軸索損傷では、社会的行動障害・異常がみられることが多く、脱抑制によって暴力や暴言を認めたり、独特のこだわりを認めたりする傾向があります。これが生活上の問題となることが多いです。
  • 科目:高次脳機能障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第35回午前:第59問

片麻痺患者の自助具で適切でないのはどれか。  

1: 台つき爪切り

2: 洗体ブラシ

3: 滑り止めシート

4: 釘付きまな板

5: ソックスエイド

第47回午前:第43問

頭部外傷によるびまん性軸索損傷で誤っているのはどれか。  

1: バランスの障害がみられる。

2: 四肢の外傷が理学療法の阻害因子になる。

3: 記憶障害のため復学が困難になる。

4: 認知障害の回復は良好である。

5: 行動障害が社会生活上の問題となる。

第41回午前:第46問

右片麻痺患者のFIMで誤っているのはどれか。 ア.ベッド移乗6点-手すりを用いて自立している。イ.整容5点-くしや歯ブラシを持ってきてもらえば自立している。ウ.清拭4点-左上肢、背中および殿部以外は自立している。エ.歩行4点-介助者に支えられて20 mを4点杖で歩く。オ.トイレ動作3点-ズボンの上げ下げは全介助だが拭くことはできる。  

1: ア、イ

2: ア、オ

3: イ、ウ

4: ウ、エ

5: エ、オ

第45回午前:第7問

78歳の女性。脳梗塞の右片麻痺。発症後3か月経過。右上肢のBrunnstrom法ステージは上肢Ⅲ、手指Ⅱ。感覚障害はない。徐々に上肢の関節拘縮が進んできた。患者の車椅子座位の写真を示す。この患者に対する作業療法で適切なのはどれか。 

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1: 手関節屈筋にTENSを行う。

2: 速い他動運動で筋の伸張を行う。

3: 肘屈曲型アームスリングを装着する。

4: 上腕二頭筋に温熱を加えて伸張する。

5: 手関節伸展用の動的スプリントを装着する。

第41回午前:第55問

完全頸髄損傷の機能残存髄節レベルと可能な動作との組合せで適切でないのはどれか。 ア.C4-コップホルダーを使った飲水イ.C5-ズボンの着脱ウ.C6-寝返りエ.C6-長便座への移乗オ.C7-自動車への移乗  

1: ア、イ

2: ア、オ

3: イ、ウ

4: ウ、エ

5: エ、オ

第36回午前:第58問

痙直型片麻痺児の促通すべき要素で誤っているのはどれか。  

1: 患側肩甲帯の前方突出

2: 正中位での上肢活動

3: 体幹の支持性

4: 立位で下肢の陽性支持反射

5: 座位での平衡反応

第36回午前:第49問

頭部外傷によるびまん性軸索損傷で適切でないのはどれか。  

1: バランスの障害がみられる。

2: 四肢の外傷が理学療法の阻害因子になる。

3: 記憶障害のため復学が困難になる。

4: 認知障害の回復は良好である。

5: 行動障害が社会生活上の問題となる。

第48回午前:第30問

外傷と合併しやすい神経障害の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 肩関節前方脱臼 − 肩甲上神経麻痺

2: 上腕骨骨幹部骨折 − 橈骨神経麻痺

3: 橈骨遠位端骨折 − 尺骨神経麻痺

4: 股関節後方脱臼 − 坐骨神経麻痺

5: 脛骨骨折 − 脛骨神経麻痺

第50回午前:第37問

尺骨神経麻痺による鷲手変形に対する上肢装具はどれか。  

1: ナックルベンダー

2: パンケーキ型装具

3: Thomas型懸垂装具

4: Oppenheimer型装具

5: Rancho型長対立装具

第39回午前:第53問

脊髄損傷の機能残存レベルと生活関連活動との組合せで適切でないのはどれか。  

1: 第4頸髄節-環境制御装置の利用

2: 第5頸髄節-機能的把持スプリントでの書字

3: 第6頸髄節-改造車の運転

4: 第7頸髄節-包丁の使用

5: 第1胸髄節-キーボード楽器の演奏

第39回午前:第68問

脊髄損傷の機能残存レベルと生活関連活動との組合せで適切でないのはどれか。  

1: 第4頸髄節-環境制御装置の利用

2: 第5頸髄節-機能的把持スプリントでの書字

3: 第6頸髄節-改造車の運転

4: 第7頸髄節-包丁の使用

5: 第1胸髄節-キーボード楽器の演奏

第42回午前:第55問

脊髄損傷の機能残存レベルと課題との組合せで誤っているのはどれか。  

1: C4-電動車椅子の操作

2: C5-ベッドへの横移乗

3: C6-長便座への移乗

4: C7-自動車への車椅子の積み込み

5: C8-高床浴槽への出入り

第50回午前:第9問

25歳の女性。交通事故で頸椎脱臼骨折を受傷した。脊髄ショック期は脱したと考えられる。MMTで、肘屈曲は徒手抵抗に抗する運動が可能であったが、手関節背屈は抗重力位での保持が困難であった。肛門の随意的収縮は不能で、肛門周囲の感覚も脱失していた。目標とする動作で適切なのはどれか。  

1: 起き上がり

2: 自動車運転

3: 側方移乗

4: 電動車椅子操作

5: トイレ移乗