上肢の運動失調が著明な患者に適切でないのはどれか。
1: 文字盤を大きくした電話機
2: 太柄のスプーン
3: 吸い口付湯呑み
4: リーチャー
5: 歩行車
筋強直性ジストロフィーで正しいのはどれか。
1: 5歳までに発症する。
2: 伴性劣性遺伝である。
3: 顔面筋は侵されにくい。
4: ミオトニアがみられる。
5: 認知機能は障害されない。
Down症候群の児に対して乳児期に行う理学療法で適切なのはどれか。
1: 腹筋群の収縮を促す。
2: 不随意運動を抑制する。
3: 背這いを移動手段とする。
4: 緊張性迷路反射を促通する。
5: 定頸後すぐに立位姿勢を経験させる。
ブルンストローム法ステージと運動との組合せで誤っているのはどれか。
1: 上肢ステージIII-手を腰の後ろに回す
2: 上肢ステージV-肘伸展位で上肢の挙上
3: 手指ステージIV-母指と示指間の側腹つまみ
4: 下肢ステージII-連合反応での股関節の内転
5: 下肢ステージIV-端座位で踵を床につけたまま足関節の背屈
小児疾患と理学療法の組合せで適切なのはどれか。
1: 先天性内反足 − 徒手矯正
2: 二分脊椎 − 移動動作訓練
3: 発育性(先天性)股関節脱臼 − トロント装具装着
4: Perthes病 − 患部の等張性筋力増強
5: Down症 − 床上座位移動練習(シャフリング)
脊髄損傷(第6頸髄節まで機能残存)に対する理学療法で適切でないのはどれか。
1: 肘関節屈曲の抵抗運動
2: 標準型車椅子の操作訓練
3: 車椅子から床への移乗訓練
4: 座位バランス訓練
5: 呼吸訓練
重症度分類Ⅲ度(中等度)の脊髄小脳変性症の患者に対する生活指導で適切なのはどれか。
1: 筋力増強訓練は控える。
2: 家具の配置変更を検討する。
3: 歩隔をできるだけ狭くする。
4: 柄の細いスプーンを使用する。
5: 杖はできるだけ軽量なものを用いる。
48歳の女性。関節リウマチ。スタインブロッカーのステージIII、クラスIII。ADLを維持・向上するための運動指導で誤っているのはどれか。
1: 膝の屈曲拘縮予防に夜間装具を使用する。
2: 立ち上がり訓練は高めの椅子で行う。
3: 炎症の強い時期の可動域訓練は自動運動を中心に行う。
4: ベッド上での起き上がりはひもを引っ張る方法で行う。
5: 食事動作や更衣動作自立のため、肩・肘の可動域訓練を行う。
Duchenne型筋ジストロフィーで初期から筋短縮が起こりやすい筋はどれか。2つ選べ。
1: 腰方形筋
2: 股関節内転筋群
3: 大腿筋膜張筋
4: ハムストリングス
5: 前脛骨筋
自助具と病態の組合せで正しいのはどれか。
1: 透明文字盤 - 片麻痺
2: レバー式水道栓 - 関節リウマチ
3: 足用吸盤付きブラシ - 頸髄完全損傷
4: ソックスエイド - アテトーゼ型脳性麻痺
5: 万能カフ - 進行性筋ジストロフィー
55歳の女性。筋萎縮性側索硬化症。発症後5年経過し、在宅療養中。現在、座位時間は1日4~5時間。車椅子の駆動はかろうじて可能。夫と息子は自宅の一角で自営業を営んでいる。仕事の忙しい時間帯はヘルパーを頼んでいる。患者の話す声は、かろうじて聞き取れる程度である。この患者に対する日常生活改善のためのアプローチとして適切でないのはどれか。
1: コミュニケーション障害に備えて透明文字板の導入を検討する。
2: 下肢の痙縮を利用して、ツイスターで移動動作の介助を楽にする。
3: ベッド柵に鏡を取り付けて、入ってくる人が見えるようにする。
4: 環境制御装置の導入を検討する。
5: 介護者に連絡するための緊急連絡手段を検討する。
14歳の女子。痙直型四肢麻痺によって座位保持ができず座位保持装置を使用している。最近側弯が増強したため外来を受診した。脊椎エックス線単純正面像(別冊No. 3A)と骨盤エックス線単純正面像(別冊No. 3B)とを別に示す。座位姿勢を改善させる方法で適切でないのはどれか。
1: 軟性コルセットを使用する。
2: 右側臥位での体幹ストレッチを強化する。
3: ヘッドレストを付けて頭部を保持する。
4: 座面に傾斜をつけ左坐骨を挙上させる。
5: 座位保持装置に右体幹パッドを加える。
20歳の男性。脊髄損傷(第12胸髄節まで機能残存)。この患者のキャスター上げ訓練で誤っているのはどれか。
1: 理学療法士は車椅子の後方に立つ。
2: ひもはクロスバーに結ぶ。
3: 一旦前進して止めるようにして上げる。
4: 後方に転倒しやすいときは頸部を屈曲させる。
5: ハンドリムから手を放さないようにバランスをとる。
小児疾患と理学療法との組合せで適切でないのはどれか。
1: ペルテス病-水中歩行訓練
2: 血友病-関節可動域訓練
3: 筋性斜頸-徒手矯正
4: 先天性内反足-装具療法
5: 二分脊椎-交互式歩行装具
オーバーヘッド・サスペンションリングの適用として誤っているのはどれか。
1: 成人アテトーゼ型脳性麻痺患者の食事用補助具として用いる。
2: 脳卒中片麻痺で上肢のブルンストローム法ステージIIの患者の訓練に用いる。
3: 腋窩神経麻痺患者の筋再教育訓練に用いる。
4: 頸髄損傷(第5頸髄節まで機能残存)患者の上肢動作の補助具として用いる。
5: ギラン・バレー症候群で肩・肘関節の屈筋筋力が2(Poor)の患者の訓練に用いる。
42歳の女性。多発性硬化症による両側視神経炎を伴う四肢麻痺。筋力低下が進行し、移動には車椅子を使用している。Danielsらの徒手筋力テストでは上肢近位部3+、遠位部4。有痛性けいれんがある。この患者に対する作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 木工作業で本棚を作る。
2: 七宝焼きでピアスを作る。
3: ざる編みで籐カゴを作る。
4: 卓上編み機でマフラーを編む。
5: 小さな刻印で革に模様をつける。
小児の理学療法用具と訓練目的との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1: ツイスター−股関節の回旋コントロール
2: 三角マット−下肢の支持性改善
3: クローラー−体幹伸筋群の強化
4: スタビライザー−上肢伸筋群の強化
5: ターンバックル−前足部の変形改善
疾患や病態とそれに対する福祉用具の組合せで適切なのはどれか。
1: 胸髄損傷――――マウススティック
2: 関節リウマチ――ドアノブレバー
3: 半側空間無視――透明文字盤
4: 脳卒中片麻痺――L字杖
5: 皮質性感覚失語―人工喉頭
平均的な発症年齢が最も低いのはどれか。
1: 筋強直性ジストロフィー
2: 福山型筋ジストロフィー
3: Becker型筋ジストロフィー
4: Duchenne型筋ジストロフィー
5: 顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー