脳卒中片麻痺患者のADL指導で適切でないのはどれか。
1: 寝返り時、患側上肢を腹部の上に保持する。
2: ベッドからの立ちあがり時、体幹の前傾運動を入れる。
3: 立位での方向転換は患側下肢を軸に行う。
4: 階段の降り動作は患側から行う。
5: 昇りのエスカレーターへの乗りこみは健側から行う。
認知症患者の作業療法で適切でないのはどれか。
1: 慣れた作業環境で行う。
2: なじみのある作業を選ぶ。
3: 理解力に応じた指示にする。
4: 休憩の取り方は患者に任せる。
5: 単純な行程の種目を選ぶ。
手根管症候群の作業療法で正しいのはどれか。
1: 手関節を背屈位に保つ。
2: 振動を伴う工具を使用する。
3: 手指伸筋の筋力強化を行う。
4: 両側性に障害のあることを想定して行う。
5: トーマススプリントを用いて把持訓練を行う。
疾患と歩行補助具との組合せで適切でないのはどれか。
1: 脳卒中片麻痺-T字杖
2: 脊髄小脳変性症-交互型歩行器
3: 痙直型両麻痺-ロフストランド杖
4: 慢性関節リウマチ-プラットフォーム杖
5: パーキンソン病-四点杖
躁病患者の作業療法で適切なのはどれか。
1: 活動の区切りを短時間に設定する。
2: 複数の活動を同時進行で行う。
3: 患者間の言語的交流を促す。
4: 注意・指導は頻回にする。
5: 直面する課題の自己解決を促す。
立位訓練中に転倒した患者が倒れたまま痛みを訴えている。作業療法士の対応で適切でないのはどれか。
1: 車椅子に乗せる。
2: 血圧を測定する。
3: SpO2を測定する。
4: 主治医に連絡する。
5: 痛みの部位を確認する。
失調症の歩行時に出現しやすいのはどれか。2つ選べ。
1: 歩隔の拡大
2: 歩行速度の漸増
3: 二重支持期の短縮
4: 前傾前屈姿勢
5: 不規則な歩調
球麻痺を伴う筋萎縮性側索硬化症の理学療法プログラムで適切でないのはどれか。
1: 罹患筋の抵抗運動
2: 呼吸・排痰訓練
3: 嚥下指導
4: コミュニケーション手段の獲得
5: 精神心理的サポート
統合失調症の回復期前期の患者に適切な活動はどれか。
1: SST
2: 軽い運動
3: 趣味の開発
4: 作業所見学
5: 買い物訓練
正しい組合せはどれか。
1: 重症筋無力症-運動失調
2: パーキンソン症候群-企図振戦
3: フリードライヒ失調症-Romberg徴候陰性
4: ギラン・バレー症候群-腱反射亢進
5: 脊髄空洞症-解離性感覚障害
57歳の男性。筋萎縮性側索硬化症と診断されて3年が経過。四肢や体幹に運動麻痺を生じてベッド上の生活となりADLは全介助。さらに球麻痺症状を認め、安静時も呼吸困難を自覚する。この患者がコミュニケーション機器を使用する際の入力手段として適切なのはどれか。
1: 舌
2: 手指
3: 口唇
4: 呼気
5: 外眼筋
疾患と運動療法との組合せで誤っているのはどれか。
1: 腰痛症-ウイリアムス体操
2: 失調症-フレンケル体操
3: 五十肩-コッドマン体操
4: 圧迫骨折-ベーラー体操
5: 変形性膝関節症-バージャー・アレン体操
軽躁状態の患者に対する作業療法の目的として適切なのはどれか。
1: 関心の拡大
2: 病感の獲得
3: 対人交流の改善
4: 自己評価の向上
5: 自己決断能力の向上
すくみ足現象がみられるParkinson病患者の歩行練習を理学療法士の近位見守り下で実施した。このときの練習法で適切でないのはどれか。
1: 横歩き
2: 階段昇降
3: スラローム歩行
4: 歩隔を狭めた歩行
5: メトロノームの音を活用した歩行
転換性障害患者に対する作業療法の留意点で適切でないのはどれか。
1: 不安感の緩和
2: 生活リズムの安定化
3: 身体症状の解釈
4: 意欲の向上
5: 家族関係の調整
慢性関節リウマチの作業療法で誤っているのはどれか。
1: 手指に強い負荷がかからないようにする。
2: 股関節の屈曲拘縮を予防するために腹臥位をとらせる。
3: 午前中の早い時間にプログラムを実施する。
4: 自己装着可能な夜間スプリントを工夫する。
5: 等尺性運動によって筋力維持を行う。
Parkinson病患者では、すくみ足の症状があっても、床の上の横棒をまたぐことは円滑にできる。この現象と同じ機序を利用した訓練法はどれか。
1: 水中での歩行訓練
2: 重りを用いた筋力増強訓練
3: リズム音に合わせた歩行訓練
4: バランスボードを用いた立位訓練
5: 自転車エルゴメーターによる有酸素運動
疾患または症候と異常歩行の組合せで正しいのはどれか。
1: 運動失調 ── 酩酊歩行
2: フレイル ── すくみ足歩行
3: Parkinson病 ── はさみ脚歩行
4: 脳卒中片麻痺 ── 踵足歩行
5: 総腓骨神経麻痺 ── 分回し歩行
慢性呼吸不全患者の在宅ADL・IADL指導で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 整髪は、両手で結う。
2: 洗髪では、吸気のときに洗う。
3: 上衣は、前開き服を選択する。
4: 排便では、息を止めて腹圧をかける。
5: 物干しは、さおを肩の高さに下ろして洗濯物をかける。
慢性呼吸不全患者が呼吸困難感を誘発しやすいのはどれか。
1: 両手での洗髪
2: パソコンの操作
3: 胸部までの半身浴
4: 前開きシャツの着衣
5: 椅子からの立ち上がり