第38回午前第51問の類似問題

第52回午後:第34問

筋萎縮性側索硬化症で生じにくい症状はどれか。  

1: 舌萎縮

2: 構音障害

3: 上下肢麻痺

4: 眼球運動障害

5: 摂食嚥下障害

第34回午前:第53問

多発性硬化症で再燃による筋力低下が進行している時期の作業療法として正しいのはどれか。  

1: 筋力低下の著しい筋の筋力増強訓練に重点を置く。

2: 効率のよいADLの方法を指導する。

3: 副腎皮質ステロイド薬を減量した日に運動量を増やす。

4: 運動量の決定は感覚障害を指標にする。

5: 訓練は短時間に集中して行う。

第46回午前:第12問

40歳の女性。2年前から歩行障害を自覚し、黄色靱帯骨化症と診断され手術を予定している。特記すべき併存症はみられない。この患者の理学療法の目的で適切でないのはどれか。  

1: 痙性歩行の改善

2: 下肢の筋力増強

3: 胸部絞扼感の軽減

4: 上肢の感覚障害の改善

5: 骨盤底筋群の筋力増強

第41回午前:第54問

デュシェンヌ型筋ジストロフィーのステージ7(厚生省筋萎縮症研究班機能障害度分類による)のADLで適切でないのはどれか。  

1: 長柄のブラシで髪を整える。

2: アームサポートを利用して歯磨きを行う。

3: 食事では皿をターンテーブルに置く。

4: 前開きシャツの着脱訓練を行う。

5: トイレでは前方テーブルを用いて姿勢を保持する。

第36回午前:第20問

50歳の女性。球麻痺症状で発症した筋萎縮性側索硬化症。発症後1年経過。自営業世帯の主婦で、病前は家業の経理を行っていた。現在、筋力は上肢近位筋群3(Fair)、上肢遠位筋群2(Poor)、下肢筋群4(Good)である。最近、肺炎を2回起こしている。現時点での評価項目で適切でないのはどれか。  

1: 筋萎縮の部位、程度

2: 会話明瞭度

3: 食事動作

4: 簿記、計算力

5: 浴室、トイレの構造

第45回午前:第13問

60歳の男性。50歳で筋萎縮性側索硬化症を発症し、自宅療養中である。舌を含めた全身に筋萎縮があり、上肢筋の萎縮は高度である。Danielsらの徒手筋力テストで肘・股・膝関節周囲筋3〜4、他は頸部・体幹を含め2。起き上がり動作と歩行とに介助を必要としている。自宅内での適切な移動方法はどれか。  

1: 四つ這い移動

2: 標準型車椅子での移動

3: 肘をついてのいざり移動

4: ピックアップ歩行器歩行

5: 杖と装具とを使用した歩行

第54回午前:第37問

疾患や病態とそれに対する福祉用具の組合せで適切なのはどれか。  

1: 胸髄損傷――――マウススティック

2: 関節リウマチ――ドアノブレバー

3: 半側空間無視――透明文字盤

4: 脳卒中片麻痺――L字杖

5: 皮質性感覚失語―人工喉頭

  • 答え:2
  • 解説:この問題では、疾患や病態に対して適切な福祉用具を選ぶことが求められています。選択肢の中で適切な組み合わせは、関節リウマチとドアノブレバーです。
  • 胸髄損傷では上肢の障害はないため、マウススティックは必要ありません。マウススティックは、頸髄損傷者など上肢運動機能が障害された場合に用いられます。
  • ドアノブレバーは、関節リウマチ患者の関節保護のために用いられます。手指の小関節を尺側に回転させることなくドアノブを回すことができるため、適切な福祉用具です。
  • 透明文字盤は、気管切開手術や筋萎縮性側索硬化症など、発声での意思伝達が困難な場合に用いられます。半側空間無視の場合、文字盤の左半側を認識できない可能性があり、使用は適切ではありません。
  • 脳卒中片麻痺で杖を使用する場合は、L字杖よりも安全性の高いT字杖が望ましいです。L字杖は、ステッキ部分に対してグリップが手前側に偏っており、グリップに垂直に荷重するのが困難なため、T字杖よりも安全性に劣ります。
  • 皮質性感覚失語は、内容の理解は困難なものの、復唱が可能な失語であり、発声自体は可能です。人工喉頭は、喉頭摘出者に対する直接的な代替手段として用いられるため、皮質性感覚失語には適応ではありません。
  • 科目:義肢・装具・支援機器・自助具等
  • 重要度:プレミアム特典
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第49回午後:第31問

慢性閉塞性肺疾患の患者に対するADL・IADLの指導で適切でないのはどれか。  

1: 歩行:歩行開始前に呼気をし、吸気と同時に歩行を開始する。

2: 更衣:椅子座位で開排位に足を組み靴下を着脱する。

3: 洗濯:胸の高さに洗濯物を干す。

4: 洗体:長めのタオルを使用する。

5: 食事:軽い食器を使用する。

第45回午後:第21問

疾患と作業種目との組合せで適切なのはどれか。  

1: 呼吸器疾患-木工

2: 関節リウマチ-タイルモザイク

3: Parkinson病-毛糸のかぎ針編み

4: 脊髄小脳変性症-卓球

5: 筋萎縮性側索硬化症-パソコン

第34回午前:第59問

軽度認知症を伴う保存的治療中の高齢骨折患者への対応で誤っているのはどれか。  

1: 病前生活、特に趣味などに関連した作業を行う。

2: 患者同士の交流ができる場面を設定する。

3: 日時、場所、ニュースなどの会話を心がける。

4: 固定中の関節には等張性運動を用いた作業で筋萎縮を防ぐ。

5: 局所の固定を妨げない関節には可動域訓練を行う。

第47回午前:第45問

呼吸機能が低下してきた筋萎縮性側索硬化症患者に対する呼吸理学療法で適切なのはどれか。  

1: 口すぼめ呼吸の指導

2: 胸郭のストレッチ

3: 呼気時の胸郭圧迫

4: 腹式呼吸の指導

5: 有酸素運動

第45回午前:第10問

42歳の女性。多発性硬化症による両側視神経炎を伴う四肢麻痺。筋力低下が進行し、移動には車椅子を使用している。Danielsらの徒手筋力テストでは上肢近位部3+、遠位部4。有痛性けいれんがある。この患者に対する作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 木工作業で本棚を作る。

2: 七宝焼きでピアスを作る。

3: ざる編みで籐カゴを作る。

4: 卓上編み機でマフラーを編む。

5: 小さな刻印で革に模様をつける。

第35回午後:第51問

疾患と病理的変化との組合せで誤っているのはどれか。  

1: 多発性硬化症-中枢神経の脱髄

2: パーキンソン病-大脳皮質の変性

3: アルツハイマー病-大脳皮質の変性

4: ギラン・バレー症候群-末梢神経の脱髄

5: 筋萎縮性側索硬化症-脊髄側索の変性

第38回午前:第71問

上肢の運動失調が著明な患者に適切でないのはどれか。  

1: 文字盤を大きくした電話機

2: 太柄のスプーン

3: 吸い口付湯呑み

4: リーチャー

5: 歩行車

第44回午前:第85問

長下肢装具の適応はどれか。  

1: 筋萎縮性側索硬化症

2: 第2腰髄残存レベルの脊髄損傷

3: 関節リウマチで人工膝関節置換術後

4: 外傷性股関節後方脱臼で坐骨神経麻痺

5: 下肢Brunnstrom法ステージIVの脳卒中片麻痺

第44回午前:第91問

機能障害と自助具との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 片側上肢の切断 − プルトップオープナー

2: 両側上肢の切断 − 台付きつめ切り

3: 一側上肢の運動麻痺 − ボタンエイド

4: 体幹バランスの低下 − 補高便座

5: 四肢麻痺 − 呼気スイッチ

第54回午後:第36問

慢性閉塞性肺疾患患者のADLで息切れを軽減させるための指導として適切なのはどれか。  

1: 洗髪は両手で行う。

2: 靴下の着脱は床に座り行う。

3: ズボンの着脱は立位で行う。

4: 和式トイレを洋式トイレに変更する。

5: 前開きシャツをかぶり型シャツに変更する。

  • 答え:4
  • 解説:慢性閉塞性肺疾患患者のADLで息切れを軽減させるための指導は、呼吸困難を誘発しにくい方法や、胸腹部を圧迫しない方法を選択することが重要です。
  • 両手での洗髪は呼吸補助筋を緊張させ、呼吸困難を誘発しやすいため、慢性閉塞性肺疾患患者には片手での洗髪を指導するのが適切です。
  • 靴下の着脱を床座位で行うと、体幹を屈曲させることになり、胸腹部を圧迫し、横隔膜の活動を制限してしまうため、適切ではありません。椅子座位で足を組んで実施するとよいです。
  • ズボンの着脱を立位で実施すると、体幹前屈位になり呼吸がしにくくなるため、適切ではありません。椅子座位で息を吐きながら実施するとよいです。
  • 和式トイレは体幹前屈位になるため、洋式トイレに変更することで呼吸が楽になります。また、排便の際は、力んで息苦しくならないよう、呼吸に合わせて息を吐きながら力むようにすることが適切です。
  • 腕を肩よりも上げると息苦しくなるため、かぶり型シャツよりも前開きシャツの方が慢性閉塞性肺疾患患者にとって望ましい選択です。
  • 科目:内科疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第36回午前:第90問

片麻痺患者のADLで誤っているのはどれか。  

1: 車椅子からベッドへの移乗は患側から近づく。

2: 椅子から立ち上がるときは健側下肢を後方に引く。

3: 階段は患側から降りる。

4: ズボンは患側からはく。

5: シャツは健側から脱ぐ。

第39回午前:第57問

デュシェンヌ型筋ジストロフィーのADL(厚生省筋萎縮症研究班機能障害分類による。)について適切でないのはどれか。  

1: ステージ2-階段昇降が片手手すりで可能

2: ステージ3-椅子からの起立可能

3: ステージ4-独歩で5 m以上可能

4: ステージ5-歩行器歩行が可能

5: ステージ6-ずり這い可能

第50回午後:第32問

疾患と用いられる自助具の組合せで正しいのはどれか。  

1: 片麻痺 - ボタンエイド

2: Parkinson病 - BFO

3: 関節リウマチ - 起き上がりひも

4: 脊髄小脳変性症 - リーチャー

5: 筋萎縮性側索硬化症 - 軽量太柄スプーン