脊髄損傷(完全麻痺)の機能残存レベルと可能なADLとの組合せで誤っているのはどれか。
1: 第5頸髄節-自助具を用いた食事動作
2: 第6頸髄節-下腹部叩打による排尿動作
3: 第7頸髄節-自動車の運転
4: 第6胸髄節-長下肢装具・松葉杖を用いての四点歩行
5: 第4腰髄節-短下肢装具・松葉杖を用いての屋外歩行
慢性閉塞性肺疾患患者へのADLの指導で誤っているのはどれか。
1: 作業は座位で行う。
2: 動作時は腹式呼吸を心がける。
3: 呼気よりも吸気に時間をかける。
4: 両上肢挙上位を避けて作業する。
5: 物を持ち上げる際は呼気で行う
脳卒中片麻痺患者に用いられる評価法で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: FMA〈Fugl-Meyer assessment〉はADLの評価を含む。
2: JSS〈Japan Stroke Scale〉は関節可動域の評価を含む。
3: mRSは歩行速度の評価を含む。
4: NIHSSは意識状態の評価を含む。
5: SIASは非麻痺側機能の評価を含む。
歩行訓練で正しいのはどれか。
1: 脳性麻痺では四つ這いが可能となってから開始する。
2: 関節リウマチの歩行浴は免荷のため頸下浸水とする。
3: 脊髄小脳変性症の失調症では足部へ重錘を負荷する。
4: 脳卒中片麻痺では症状が固定してから下肢装具を使用する。
5: 二分脊椎で機能レベルがL5の場合はRGO(reciprocating gait orthosis)が適応となる。
65歳の女性。脳幹部の梗塞で、発症2日後からベッドサイドでの作業療法が処方された。血圧は不安定で、意識レベルも変動している状態である。この患者のベッドサイドでの早期作業療法プログラムとして適切なのはどれか。
1: 車椅子で30分間座位耐性訓練を行う。
2: 麻痺側上肢の筋力強化を図る。
3: 書字練習により手指機能を高める。
4: 背臥位で上肢の両側活動を行う。
5: ベッド上座位での食事動作訓練を行う。
左半側無視の症状がある回復期の左片麻痺患者への生活指導で誤っているのはどれか。
1: 本人の関心があるものを左側に置くようにする。
2: 見落としがちなものはメモする習慣をつける。
3: 鏡を見せて体幹の傾きに気付かせる。
4: 入浴時に左上下肢をしっかりこするようにする。
5: 食事の始めにお盆のふちをたどるようにする。
運動失調症患者のADLの工夫で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 重たい靴を選ぶ。
2: 靴下にループをつける。
3: 机の角にクッション材をつける。
4: 食事に長柄フォークを使用する。
5: 上着の更衣にリーチャーを使用する。
維持期における脳血管障害患者の生活指導で適切でないのはどれか。 ア.患者や家族が望む限り麻痺肢の機能訓練を続ける。イ.舌の運動障害で食塊形成が不全な場合はきざみ食を続ける。ウ.家庭でのADLチェックを家族にも依頼する。エ.職場の上司との情報交換は患者・家族の同意を得て進める。オ.医療・福祉サービスについての情報を患者や家族に提供する。
1: ア、イ
2: ア、オ
3: イ、ウ
4: ウ、エ
5: エ、オ
70歳の男性。脳血管障害による左片麻痺。車椅子からベッドへの移乗は介助バーを使用して1人で何とか可能である。初回評価時の車椅子からベッドへの移乗場面において、ベッド、車椅子、介助バー及び作業療法士の相対的な位置関係で適切なのはどれか。
全般性注意障害のある左片麻痺患者に対する動作指導について正しいのはどれか。
1: 複数の方法を指導する。
2: 一連の動作を一度に指導する。
3: 外乱が少ない環境から開始する。
4: 動作の誤りは口頭指示のみで修正する。
5: 動作の誤りは何度も繰り返し修正する。
70歳の男性。脳硬塞片麻痺、発症後2か月。図の上の絵を患者の正面に置き、模写を指示したところ、下の図のように描いた。この障害への対応として適切でないのはどれか。
1: 食事場面で患側にある食物を意識させる。
2: 体幹は健側方向への回旋を意識させる。
3: 理学療法士は患側に立って治療を行う。
4: 車椅子での集団風船バレーに参加させる。
5: 車椅子の患側のブレーキレバーに目印をつける。
脳卒中片麻痺患者に対する短下肢装具において、靴べら型装具に比べ背屈遊動・底屈制限の継手付装具が有利な点はどれか。2つ選べ。
1: 装着しやすい。
2: 坂道を下りやすい。
3: しゃがみ込みがしやすい。
4: 麻痺側遊脚期に振り出しやすい。
5: 麻痺側立脚期の重心の前方移動を妨げない。
脳卒中片麻痺に対する斜面台を用いた運動療法の目的で適切でないのはどれか。
1: 内反尖足の予防
2: 立位感覚の向上
3: 覚醒レベルの向上
4: 体幹筋筋力の維持
5: 膝関節伸展筋の痙縮抑制
70歳の男性。脳梗塞による右片麻痺。Brunnstrom法ステージは上肢Ⅱ、下肢Ⅲ。下肢の随意運動は共同運動がわずかに認められる程度である。歩行はT字杖にて室内は自立している。ADL指導で正しいのはどれか。2つ選べ。
20歳の男性。頸髄完全損傷。受傷3週後のDanielsらの徒手筋力テストにおける上肢の評価結果を示す。この患者が獲得する可能性の最も高いADLはどれか。
1: 床から車椅子へ移乗する。
2: 10 cmの段差をキャスター上げをして昇る。
3: ベッド上背臥位からベッド柵を使用せずに寝返る。
4: ベッド端座位のプッシュアップで20 cm殿部を持ち上げる。
5: 車椅子上、体幹前屈位からアームサポートに手をついて上半身を起こす。
脳卒中片麻痺患者の発症後初期の安静臥床時における患側上肢の肢位で誤っているのはどれか。 ア.側臥位では患側を上にする。イ.背臥位では肩の下に枕を置く。ウ.肘は90゚屈曲位に置く。エ.手は心臓より低い位置に置く。オ.母指は対立位に置く。
1: ア、イ
2: ア、オ
3: イ、ウ
4: ウ、エ
5: エ、オ
脳卒中右片麻痺患者に対する訓練を図に示す。患者はボールに右足を乗せ、ボールを前後に転がしている。訓練目的として誤っているのはどれか。
1: 立位バランス改善
2: 腹筋・背筋の協調運動
3: 麻痺側下肢の支持性向上
4: 麻痺側下肢の屈筋強化
5: 非麻痺側下肢の伸筋強化
70歳の女性。脳梗塞による右片麻痺。発症後5か月経過。Brunnstrom法ステージは上肢、手指、下肢ともにⅢ。金属支柱付き短下肢装具とT字杖とで病院内歩行が自立した。退院に向けたADL指導で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 屋内では短下肢装具を使用しない。
2: 浴槽への出入りは座位移動で行う。
3: 自宅トイレに手すりを設置する。
4: ズボンは立位のまま着脱する。
5: 洗顔は立位で行う。
図は右片麻痺患者の椅子からの立ち上がりを介助しているところである。正しいのはどれか。
1: 患側の足はできるだけ健側の足に近い位置に置かせる方が安定した動作ができる。
2: 介助者は、患者の膝の前面よりも膝の外側に自分の膝をあてるべきである。
3: 座位で体重を前方に移していく段階では、頸を屈曲位にするよう指導するとよい。
4: 腰ベルトよりも患者の両腋下で体幹に手をかけて引き起こす方が介助が容易にできる。
5: 健側の手で介助者の肩につかまらせ、この腕の力を主に使って立ち上がるようにさせるとよい。
脳卒中後の左片麻痺患者の生活環境を整えることとした。ベッドとポータブルトイレの位置で適切なのはどれか。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
5: ⑤