25歳の男性。交通事故による大腿骨骨幹部骨折で閉鎖髄内釘による骨接合術を受けた。2週間経過したが患部に痛みがある。痛みに対する物理療法で適切でないのはどれか。
1: バイブラバス
2: ホットパック
3: アイスパック
4: 極超短波
5: 超音波
50歳の女性。右上腕短断端切断。受傷後3か月経過。図のような上腕義手を製作した。パーツの名称で正しいのはどれか。
1: ①ミュンスター型ソケット
2: ②単軸肘ブロック継手
3: ③肘コントロールケーブル
4: ④ターミナル(回り端子)
5: ⑤能動ハンド
24歳の女性。2日前に室内での火災に巻き込まれ救急搬送された。35%の範囲の熱傷と診断され入院中。意識は清明。顔面から前頸部も受傷し煤のような色の痰がでる。肩甲帯から上腕にかけては植皮が必要な状態。骨盤と下肢とに傷害はみられない。この時期の理学療法として適切なのはどれか。
1: 患部局所の浮腫に対する弾性包帯による持続圧迫
2: 下肢に対する80%MVCでの筋力増強
3: 背臥位での持続的な頸部伸展位の保持
4: 尖足予防のための夜間装具の装着
5: Squeezingによる排痰
人工股関節術後のADL指導で誤っているのはどれか。
1: 靴ひもは椅子座位で外転、外旋して結ぶ。
2: 床のものは患側を後ろにずらして拾う。
3: 低い椅子に深く腰をかける。
4: 側臥位では外転位を保持する。
5: 寝る時はベッドを使用する。
20歳の男性。大学生。バイク事故を起こし、脛骨骨幹部開放骨折を受傷。3週後髄内釘による骨接合術を受けた。3か月後、創は治癒したが、骨折部に痛みがあり、遷延癒合の状態である。スニーカーで通学するための部分荷重ができる装具で適切なのはどれか。
25歳の男性。膝前十字靭帯脛骨付着部の剥離に対し、図のような縫合術を実施した。術後1/2部分荷重時期における理学療法で適切でないのはどれか。
30歳の男性。頸髄損傷完全麻痺(第6頸髄まで機能残存)。上腕三頭筋の筋力検査を行う場面を図に示す。代償運動が出現しないように作業療法士が最も抑制すべき運動はどれか。
1: 体幹屈曲
2: 肩関節屈曲
3: 肩関節外転
4: 肩関節外旋
5: 前腕回内
80歳の女性。3か月前に居間で尻もちをついた。1か月前に第5腰椎圧迫骨折と診断され、腰痛が持続している。現在は促せば1km以上の歩行が可能だが、日ごろは転びそうな感じがするため自宅内での生活を送っている。ICF(国際生活機能分類)に基づく記載の組合せで誤っているのはどれか。
1: 個人因子 − 外向性の中等度の障害
2: 心身機能 − 転倒感の中等度の機能障害
3: 身体構造 − 腰部脊柱の中等度の構造障害
4: 活 動 − 自宅内の移動(能力)が可能(困難なし)
5: 活 動 − 長距離歩行(能力)が可能(困難なし)
47歳の女性。抗リン脂質抗体症候群の既往がある。右変形性膝関節症に対して高位脛骨骨切り術を3日前に受けた。右大腿部から足部まで発赤を伴う腫脹を認め、Homans徴候陽性である。術後に実施した主な血液検査の結果を表に示す。術後の合併症として考えられるのはどれか。
1: 蜂窩織炎
2: リンパ浮腫
3: 化膿性関節炎
4: うっ血性心不全
5: 深部静脈血栓症
18歳の男性。サッカーの試合中に方向転換しようとして膝関節をひねり、疼痛のため歩行不能となった。翌日に撮像したMRIを示す。2週後に歩行可能となったが、膝関節に不安定感がある。適応となる装具はどれか。
35歳の男性。幼少時に右上腕骨外顆を骨折した。現在、右手は図のようである。右手で可能な動作はどれか。
1: 雑巾を固くしぼる。
2: 示指でスイッチを押す。
3: ペンチで針金を切る。
4: 食事で箸を使う。
5: 手掌で水をすくう。
75歳の男性。脳梗塞による左片麻痺。発症後1か月で回復期リハビリテーション病棟に転棟した。平行棒内歩行にて立脚相で図のような状況を呈した。立位歩行練習時の患側への対応で適切でないのはどれか。
1: 踵部の補高
2: 短下肢装具の使用
3: 膝屈曲位での立位保持練習
4: 前脛骨筋の治療的電気刺激
5: 下腿三頭筋へのタッピング
32歳の女性。交通事故による左上腕切断(上腕長30%残存)。上腕能動義手の適合検査で、肘継手を屈曲させたときに手先具が口元に届かなかった。この患者の肘継手として適切なのはどれか。
72歳の男性。頸椎の過伸展損傷により四肢麻痺となった。徒手筋力テストで下肢筋は4、肩・肘・手関節周囲筋は3、手指筋は2であった。考えられる頸髄損傷のタイプはどれか。
1: 前部損傷
2: 後部損傷
3: 中心性損傷
4: 半側損傷(ブラウン・セカール症候群)
5: 完全損傷
62歳の男性。5年前に脊髄小脳変性症と診断され、徐々に歩行障害が進行している。体幹失調が顕著で、下肢には協調運動障害があるが筋力は保たれている。歩隔をやや広くすることで左右方向は安定しているが、前後方向への振り子様の歩容がみられる。最近になって自力歩行が困難となり、理学療法で歩行器を用いた歩行を練習している。この患者の歩行器に工夫すべき点で適切なのはどれか。
1: サドル付型を用いる。
2: ピックアップ型を用いる。
3: 歩行器は軽量のものを選ぶ。
4: 上肢支持面の側方に重錘を装着する。
5: 上肢支持面は前腕部で支持できる高さにする。
60歳の女性。関節リウマチ。SteinbrockerのステージⅢ、クラス3で寛解状態であり安定している。理学療法士が行う生活指導について誤っているのはどれか。
1: 歩容に応じた足底板を調整する。
2: 頸椎の等張性抵抗運動を励行する。
3: 変形防止用のスプリントを用いる。
4: 再燃の急性炎症期には運動を避ける。
5: 大関節を使う関節保護方法を指導する。
25歳の男性。上腕骨骨幹部骨折。肘関節を含む固定を5週施行後、肘関節可動域訓練を開始した。その3週後から訓練時、肘関節に疼痛が増加し、熱感と腫脹とが出現した。原因として考えられるのはどれか。
1: 骨折部偽関節
2: 異所性骨化
3: 肘関節強直
4: 肩手症候群
5: 血栓性静脈炎
42歳の女性。右利き。生来健康。悪性黒色腫による左上腕切断。標準断端。今後化学療法が施行される予定である。この患者に対する上腕義手として適切なのはどれか。
1: ソケットは差し込み式
2: コントロールケーブルは単式
3: 肘完全屈曲に要する肩屈曲角は50°
4: 口元での手先具は40%開大
5: 操作効率は40%
49歳の男性。アルコール依存症。40歳から通院でカウンセリングを受けていた。今回、連休中に連続飲酒となり、医師の勧めで専門病院に入院した。入院後、離脱症状が出現した。離脱症状から回復した後、作業療法が処方された。作業療法の初回面接で両足下腿のしびれ感を訴えた。この時期の作業種目で適切なのはどれか。2つ選べ。 ア.散 歩イ.ストレッチ体操ウ.ソフトボールエ.卓 球オ.バレーボール
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
上肢外傷後の治療で正しいのはどれか。
1: 肩関節前方脱臼の固定には肩外転装具を用いる。
2: 上腕骨骨折後のVolkmann拘縮はhanging castで予防する。
3: 指屈筋腱断裂術後の早期運動療法にKleinert変法が用いられる。
4: 示指基節骨骨折後のPIP関節伸展制限にCapenerストラップを用いる。
5: 槌指では受傷直後からDIP関節の全可動域訓練を行う。