薬物治療中の2型糖尿病患者の運動療法で適切なのはどれか。
1: 食前に行う。
2: 運動前に経口用オリゴ糖を飲用する。
3: 最大酸素摂取量の40〜60%の強度で行う。
4: 運動療法による消費カロリーを1日300〜400 kcalとする。
5: 冷汗が出たら両下肢を挙上する。
78歳の男性。58歳時に肺気腫、60歳時に高血圧を指摘されている。70歳時に脳梗塞による左片麻痺。現在、独歩可能で降圧薬を服用し、経皮的酸素飽和度(SpO2)をモニターし、自宅で生活している。訪問リハビリテーション時の血圧は158/88 mmHg、心拍数は70/分であった。日常生活指導で適切でないのはどれか。
1: 運動時の心拍数の上限は80/分とする。
2: 運動中にSpO2が85%に下がったら安静にする。
3: 収縮期血圧が190 mmHgを越えたら安静にする。
4: 昼食後は1時間の休憩をとる。
5: 口すぼめ呼吸を指導する。
インスリン療法中の糖尿病患者に対する運動指導で正しいのはどれか。
1: 1. 1週間に1回の運動を行う。
2: 2. 上肢では等尺性運動とする。
3: 3. 無酸素閾値を超えるようにする。
4: 4. 食事終了後2時間以内は行わない。
5: 5. 最大酸素摂取量の40~60%の運動を行う。
嫌気性代謝閾値(AT)について誤っているのはどれか。
1: 運動強度を漸増したときに酸素摂取量が急激に上昇する点をいう。
2: 最大酸素摂取量の約60%に相当する。
3: トレーニングによって変化する。
4: 赤筋(SO線維)の多い人はATが高い。
5: 血中乳酸濃度の急激な下降がみられる。
運動の強度(厚生労働省「健康づくりのための運動指針2006」による)と身体活動との組合せで正しいのはどれか。
1: 1 MET-散歩
2: 1.5 METs-階段の昇降
3: 3.5 METs-掃除機での掃除
4: 4 METs-アイロンがけ
5: 5 METs-ベッドメイク
動作と運動強度との組合せで正しいのはどれか。
1: 食 事-1.0~1.5 METs
2: 台所仕事-1.5~2.0 METs
3: 歩行(時速5 km)-2.0~2.5 METs
4: 入 浴-2.5~3.0 METs
5: 階段を降りる-4.0~5.0 METs
70歳の男性。体重60 kg。上腹部手術後から人工呼吸管理を受けていたが、人工呼吸器からの離脱を開始することになった。開始の基準で正しいのはどれか。
1: 呼吸数:40/分
2: 1回換気量:350 ml
3: PaCO2:60 mmHg
4: PaO2:70 mmHg
5: 脈拍数:110/分
60歳の女性。身長160 cm、体重70 kg、安静時心拍数70/分。安静時血圧140/80 mmHg。現在、運動療法として、朝と夕方に散歩(3 METs)を各々45分行っている。下記の指標を求める計算方法で誤っているのはどれか。
1: BMI:70/(1.6)2
2: 標準体重(kg):(1.6)2×22
3: 予測最大心拍数(/分):220-60
4: 平均血圧(mmHg):(140-80)/2+80
5: 散歩による消費エネルギー(kcal):1.05×3×1.5×70
75歳の男性。身長165 cm、体重60 kg。大動脈弁狭窄症。心房細動と一過性脳虚血発作の既往があり、経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)を行っている。NYHA分類ではclassⅠで、運動負荷試験で得られた嫌気性代謝閾値(AT)は17.5 mL/分/kgである。この患者への生活指導で誤っているのはどれか。
1: 抗凝固療法の服薬を継続する。
2: 体重や血圧を日誌に付けて自己管理する。
3: 自宅での生活活動は3 METsを上限とする。
4: 下肢筋力のレジスタンストレーニングをする。
5: 心肺運動負荷試験で得られたAT強度で運動する。
50歳の男性。糖尿病。1か月前からインスリンによる治療が開始されている。空腹時血糖150 mg/dL、HbA1cは7.5%であった。これまでに低血糖症状は認めていない。血糖コントロールの改善に向けた運動療法、生活指導で誤っているのはどれか。
1: 歩数計を活用する。
2: 運動は食後1時間後に行う。
3: 階段を使用するように助言する。
4: 低強度でのレジスタンス運動を行う。
5: 1週間で合計60分の有酸素運動を行う。
72歳の男性。肺機能検査の結果を図に示す。正しいのはどれか。
1: フローボリューム曲線である。
2: 1回換気量は約2.8リットルである。
3: 予備吸気量は約2.2リットルである。
4: 肺活量は減少している。
5: 1秒率は低下している。
通常歩行(4 km/h)の代謝当量(METs)はどれか。
1: 1~2 METs
2: 3~4 METs
3: 5~6 METs
4: 7~8 METs
5: 9~10 METs
50歳の男性。アルコール依存症。38歳から頻回の入院を繰り返し、仕事も失い、妻とも離婚した。今回、2週前から昼夜を問わずに飲酒して、食事も摂らない状態が続くため入院となった。入院後は振戦せん妄が見られたが、1か月後には状態が安定し、体力強化を目的に作業療法が処方された。当面の身体活動の負荷量で適切なのはどれか。
1: 2 METs
2: 4 METs
3: 6 METs
4: 8 METs
5: 10 METs
70歳の男性。身長170 cm、体重60 kg。慢性心不全でNYHA分類classⅡ。在宅におけるリハビリテーションを行っている。在宅での生活と運動指導で正しいのはどれか。
1: 安静時間を長くする。
2: Borg指数で15程度の運動を勧める。
3: 体重増加は栄養改善の良い指標である。
4: 疲労感が残存しているときは運動を休む。
5: 症状に特別な変化がない場合は服薬を中止する。