第54回午後第99問の類似問題

第42回午前:第83問

回復期前期の統合失調症患者に対する作業療法で適切なのはどれか。  

1: 身体感覚を促すための身体運動を行う。

2: 現実検討を促すためのミーティングを行う。

3: 対人交流技能を促すためのSSTを行う。

4: 自立生活を促すための就労準備訓練を行う。

5: 地域参加を促すための社会活動を行う。

第47回午前:第42問

アルコール依存症患者の自助グループ活動で適切なのはどれか。  

1: 体験を共有する。

2: 半年間で終了する。

3: 身体機能訓練に主眼を置く。

4: 医師の指導の下で行われる。

5: 週1回の参加が決められている。

第34回午前:第99問

デイケアの特徴で適切でないのはどれか。  

1: 家族や友人とのつながりが保てる。

2: 自己責任が育成される。

3: 社会生活を治療として利用できる。

4: 集団活動への参加が選択できる。

5: レクリエーションが中心である。

第35回午前:第86問

精神分裂病(統合失調症)の作業療法開始時の対応で適切でないのはどれか。  

1: 安心してくつろげる場を提供する。

2: 精神内界を表現できるよう配慮する。

3: 周囲に受け入れられる体験をさせる。

4: 両価的感情を受容する。

5: 受け入れられないことはその旨を明確に伝える。

第44回午前:第80問

認知症高齢者の作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 複数の課題を提供する。

2: 絵や文字を併用し説明する。

3: 作業療法士が交代で指導する。

4: できない作業を中心に練習する。

5: 小集団で参加メンバーを固定する。

第41回午前:第76問

理学療法士及び作業療法士法で正しいのはどれか。  

1: 作業療法士免許は都道府県知事から交付される。

2: 作業療法士の作業療法業務独占を規定している。

3: 作業療法士が1日で治療できる患者数を規定している。

4: 作業療法士養成施設の修業年限を1年以上と規定している。

5: 退職した後も業務上知り得た秘密を漏らしてはならない。

第38回午前:第28問

36歳の男性。精神分裂病(統合失調症)。20歳代に発病。就労を目的としてデイケアの通所を開始。対人関係は表面的には如才なく接している。しかし、女性や年下の人には横柄で命令的な反面、目上や初対面の人には緊張して口もきけない状態になることもある。就労に関しては公共職業安定所で職探しをしている。デイケアの活動で適切なのはどれか。2つ選べ。 ア.集団療法で過去の職歴について話し合う。イ.生活技能訓練で面接訓練を行う。ウ.外部機関への単独訪問を制限する。エ.自由画などの創造的作業を行う。オ.興味のある趣味的な作業を行う。  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第55回午前:第41問

境界性パーソナリティ障害の治療について最も適切なのはどれか。  

1: 治療者への依存を促す。

2: 薬物療法は行わないようにする。

3: 長期入院により適応を良好にする。

4: 他の患者と交流させないようにする。

5: 治療的枠組みを崩さないようにする。

  • 答え:5
  • 解説:境界性パーソナリティ障害の治療では、治療的枠組みを崩さないようにすることが重要です。患者は周囲の人から見捨てられることを恐れるため、治療者への依存が見られることがありますが、毅然とした態度で対応する必要があります。また、薬物療法や他患者との交流も治療に役立ちます。
  • 治療者への依存を促すことは、患者の恐れを助長させるだけでなく、治療の効果を阻害する可能性があります。治療者はルールを決めて毅然とした態度を貫く必要があります。
  • 薬物療法は、抗不安薬や抗うつ薬などが副次的にパーソナリティ障害に対して有効であるため、必要に応じて行われます。薬物療法を一切行わないというのは適切ではありません。
  • 長期入院は、境界性パーソナリティ障害患者にとって望ましくない治療方法です。目標は「社会のなかで生活を継続できる」ことであり、長期入院はその目標を達成する上で効果的ではありません。
  • 他の患者と交流させないようにすることは、治療上必要な他者との関係を経験する機会を奪ってしまいます。相互作用が起こるような治療的空間を準備することが重要です。
  • 治療的枠組みを崩さないようにすることが最も適切な治療方法です。作業療法では、作業活動による空間と時間、体験の構造化を行い、明確な枠組みの提供を目指します。これにより、患者は安定した治療環境で自己改善に取り組むことができます。
  • 科目:その他の精神障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第47回午後:第40問

回復期の摂食障害患者に対する作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 他者との関わりを促す。

2: 活動を楽しむ機会を作る。

3: 作業では細部への注意を促す。

4: 失敗から学ぶ経験を重視する。

5: 道具の準備や片付けを行わせる。

第36回午前:第90問

認知症患者の作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 慣れた作業環境で行う。

2: なじみのある作業を選ぶ。

3: 理解力に応じた指示にする。

4: 休憩の取り方は患者に任せる。

5: 単純な行程の種目を選ぶ。

第43回午前:第82問

統合失調症患者の作業療法場面での行動特徴で誤っているのはどれか。  

1: とっさの判断を求められると戸惑う。

2: 特定の作業活動に執着する。

3: 同時に二つの課題を与えられると混乱しやすい。

4: 新しいものに慣れるまで時間がかかる。

5: 計画的に物事を進めることが困難である。

第46回午後:第43問

統合失調症維持期の作業療法の課題で適切でないのはどれか。  

1: 休息援助

2: 資源利用

3: 生活維持

4: 再発防止

5: 就労支援

第47回午前:第43問

薬物依存の患者に対する作業療法の目的でないのはどれか。  

1: 退行の促進

2: 身体機能の改善

3: 衝動のコントロール

4: 日常生活能力の改善

5: 心理的耐久力の向上

第56回午後:第35問

生活行為向上マネジメントで正しいのはどれか。  

1: アメリカで開発された評価法である。

2: 作業療法士の臨床思考過程を分析して開発された。

3: 心身機能の回復に関するプログラムは含まれない。

4: 作業療法士が重要と判断した作業に焦点を当てアセスメントする。

5: アセスメント項目に心身機能・身体構造に関する予後予測は含まれない。

第45回午後:第44問

うつ病患者の作業療法でみられやすいのはどれか。2つ選べ。  

1: 1. 責任感の低下

2: 2. 評価への無関心

3: 3. 几帳面な取り組み

4: 4. 手順と段取りの混乱

5: 5. 仕上がりへのこだわり

第53回午後:第99問

ACT〈assertive community treatment〉について正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 医師を中心としたチームを組む。

2: 毎日24時間のサービス提供体制である。

3: 短時間であっても頻回に利用者への訪問を行う。

4: スタッフ1人当たりのケースを50人程度にする。

5: 地域生活が安定した軽度の精神障害者を対象とする。

  • 答え:2 ・3
  • 解説:ACT(Assertive Community Treatment)は、精神障害者の地域生活を支援するためのケースマネジメント手法で、多職種チームアプローチを用いて24時間365日のサービスを提供し、利用者のニーズに応じた高密度・高頻度の支援を行います。
  • 選択肢1は間違いです。ACTでは、医師を中心としたチームではなく、看護師、精神保健福祉士、作業療法士、精神科医などからなる多職種チームアプローチを採用しており、チームリーダーは医師以外の職種が担当します。
  • 選択肢2は正しいです。ACTは24時間365日のサービス提供体制を整えており、利用者のニーズに応じた柔軟な支援が可能です。
  • 選択肢3は正しいです。ACTでは、利用者の必要に応じて短時間でも頻繁に訪問を行い、高いサービス密度・頻度で支援を行います。
  • 選択肢4は間違いです。ACTでは、スタッフ1人当たりのケースは一般に10人以下とされており、適切な支援が行えるようにケース数を抑えています。
  • 選択肢5は間違いです。ACTは、重度の精神障害者であっても地域社会の中で自分らしい生活ができるように支援する精神保健医療福祉システムであり、軽度の精神障害者だけを対象としているわけではありません。
  • 科目:精神障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第41回午前:第87問

統合失調症患者が就労する意義で適切でないのはどれか。  

1: 生活リズムが規則的になる。

2: 社会的役割が獲得される。

3: 収入が得られる。

4: 服薬量を減らせる。

5: 自信が持てる。

第38回午前:第81問

うつ病の回復期の作業療法で適切なのはどれか。  

1: 作業時間を延長する。

2: 作業の速さを求める。

3: 休息の取り方を教える。

4: 変化に富む構成にする。

5: 作業の完成度を求める。

第53回午前:第47問

他罰的であり「病状がよくならないのは、親の接し方が悪いため」と攻撃的になる境界性パーソナリティ障害の患者への作業療法士の対応として適切でないのはどれか。  

1: 単独で患者と関わる。

2: 患者の親への心理的支援を行う。

3: 治療契約の重要さを患者と確認する。

4: 攻撃を向けられた後も同じ態度をとる。

5: 患者自身の困難に共感的な態度で接する。

  • 答え:1
  • 解説:境界性パーソナリティ障害の患者に対する作業療法士の対応では、医療チームで統一して関わることが重要です。また、患者の家族への心理的支援や治療契約の重要性の確認、攻撃的な態度に対しても一貫した態度を保ち、患者の困難に共感的に接することが求められます。
  • 単独で患者と関わることは適切ではありません。境界性パーソナリティ障害の患者に対しては、医療チームで統一して関わることが原則です。
  • 患者の親への心理的支援を行うことは適切です。患者が家族に対して他罰的な態度をとるときは、家族にも疾患の説明を行い、家族の不安を和らげることが望ましいです。
  • 治療契約の重要さを患者と確認することは適切です。治療契約を確認し、その重要性を認識させることで、患者の不適応な行動を抑制することができます。
  • 攻撃を向けられた後も同じ態度をとることは適切です。治療者は患者に対して一貫した態度で関わることが望ましく、態度を変えると患者は作業療法士の変化に気づき、操ることのできる対象として認識する可能性があります。
  • 患者自身の困難に共感的な態度で接することは適切です。患者の現実の困りごとに対しては、作業療法士は共感的な態度で接することが望ましいです。
  • 科目:その他の精神障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第57回午前:第21問

患者への治療に対するインフォームドコンセントとして適切なのはどれか。  

1: 専門用語で説明する。

2: 説明用の文書を用意する。

3: 治療のデメリットは伝えない。

4: 心理状態に関わらず患者の決定が優先される。

5: 患者は正当な理由があっても同意を撤回できない。