第54回午後第99問の類似問題

第48回午前:第47問

神経症性障害の作業療法で正しいのはどれか。  

1: 集団行動を優先する。

2: 感情表現の機会をもつ。

3: 症状出現の理由を言語化させる。

4: アンビバレンツな言動を指摘する。

5: 身体化症状が増える場合は中止する。

第51回午前:第46問

うつ病の急性期における対応で正しいのはどれか。  

1: 未解決の重要事項の処理を勧める。

2: うつ病の診断であることを説明する。

3: 自殺のリスクがあるので自殺を話題にしない。

4: 修正型電気けいれん療法〈m-ECT〉は禁忌である。

5: 器質的疾患が原因の場合には抗うつ薬による治療は行わない。

第39回午前:第79問

器質性精神障害患者に対する作業療法開始時の作業適用で適切でないのはどれか。  

1: 作業工程が単純なものを選ぶ。

2: 個別プログラムから始める。

3: 知的水準を確認しておく。

4: 耐久性を高める作業を選ぶ。

5: 安全な作業環境を設定する。

第50回午後:第41問

復職を目指すうつ病患者の作業療法開始時の指導内容で適切なのはどれか。  

1: 仕事環境と同じ環境にする。

2: 体力の回復を目指す。

3: 関心の拡大を目指す。

4: 時間厳守を目指す。

5: 能力限界を試す。

第50回午前:第48問

回避性パーソナリティ障害患者の作業療法導入期の対応について適切なのはどれか。  

1: 共同作業を促す。

2: 衝動発散を促す。

3: 種目選択は患者に任せる。

4: 作業の誤りを修正させる。

5: 枠組みの明確な作業を提供する。

第52回午後:第41問

神経症性障害患者の作業療法導入時の評価で最も重視すべきなのはどれか。  

1: 就労関連技能

2: 身辺処理能力

3: 精神内界の葛藤

4: 基本的な心身機能

5: 症状への対処方法

第43回午前:第30問

23歳の女性。統合失調症。短大卒業後、事務員として働いていた。職場の同僚に噂されていると上司に訴えるなど、被害関係妄想が強まり精神科に紹介され入院となった。薬物療法で精神症状は治まり、2週目に作業療法が開始された。この時期の作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 職場復帰に向けての訓練

2: 他患者との場の共有

3: 対人交流技能の訓練

4: 金銭管理の練習

5: リラクセーション

第45回午後:第42問

亜急性期の統合失調症患者に対する作業療法の目的で正しいのはどれか。  

1: 1. 自己能力の限界を知る。

2: 2. 作業遂行能力を改善する。

3: 3. 対人交流技能を改善する。

4: 4. 社会資源の利用を援助する。

5: 5. 基本的な生活リズムを回復する。

第34回午前:第79問

精神科作業療法の作業種目の選択において適切なのはどれか。2つ選べ。 ア.医師の指示によって決定する。イ.患者自身が選択して決定する。ウ.多種類の種目から選択する。エ.治療目標によって決定する。オ.病前の趣味を選ぶ。  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第43回午前:第90問

身体表現性障害の患者に対する作業療法で適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 治療者への依存を促す。

2: 身体症状の意味を解釈する。

3: 集団作業療法を基本とする。

4: 身体運動プログラムを行う。

5: ストレスについて話し合う。

第51回午後:第47問

精神保健及び精神障害者福祉に関する法律に基づく入院で正しいのはどれか。  

1: 任意入院は本人の同意が必要ない。

2: 措置入院は精神科病院管理者の判断による入院である。

3: 緊急措置入院では作業療法を行ってはならない。

4: 医療保護入院は家族等の同意による入院である。

5: 応急入院は身体合併症の治療が目的である。

第57回午後:第47問

家族心理教育について正しいのはどれか。  

1: 単発での実施が一般的である。

2: 家族を精神疾患の原因と捉える。

3: 治療者から家族への指示が重視される。

4: 家族の対処能力が向上することを目指す。

5: 当事者と同居する家族のみが対象である。

  • 答え:4
  • 解説:家族心理教育は、家族の対処能力を向上させることを目的としており、患者本人の再発予防や家族の負担感軽減に効果がある。家族、患者、治療者が共に学び、対応策を考えていく。
  • 家族心理教育では、家族と患者と医療者が共に病気について考え学ぶために、複数回の話し合いが実施されることが一般的である。
  • 家族心理教育では、精神疾患の原因を家族の責任とすることはない。病気の原因には患者本人の脳内機序やストレス脆弱性などがあり、それらの対処法や治療法を学び、家族と患者が病気の理解を促す。
  • 家族心理教育では、治療者から家族への一方的な指示は行わず、家族・患者・治療者が共に学んで対応を考えていく方略がとられる。
  • 家族心理教育の目的は、家族が病気の理解と患者の行動特性を理解し、それらに対処する方略を学ぶことで、対処能力が向上することである。
  • 家族心理教育の対象は、当事者を支援する仲間やボランティアなど、家族に限らず、学習対象者として協力を依頼することができる。
  • 科目:その他の精神障害
  • 重要度:プレミアム特典
  • 類似問題を見る
  • この問題について報告する

第52回午後:第44問

急性期を脱した後、まだ外的刺激への敏感さが残る統合失調症患者の作業療法導入時の対応で適切なのはどれか。  

1: 役割を付与する。

2: 対人交流を促す。

3: 定期的な実施を心がける。

4: 複数の作業療法士で対応する。

5: 退行的行動に対しては関与を控える。

第38回午前:第75問

職業関連活動で適切でないのはどれか。  

1: 疾患の管理指導

2: 公共交通機関の利用指導

3: 特定の職業能力訓練

4: 職場環境の評価

5: 段階的な復帰プログラムの提案

第43回午前:第83問

回復期前期の統合失調症患者に対する作業療法の目的で適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 楽しむ体験

2: 対人交流の促進

3: 社会参加のための情報収集

4: 身体感覚の回復

5: 就労支援

第35回午前:第77問

精神分裂病(統合失調症)の作業療法の初回面接で適切でないのはどれか。 ア.病棟での日常生活状況を聞く。イ.作業療法参加の動機を確認する。ウ.作業療法に対する希望を聞く。エ.発病時の症状を聞く。オ.家庭の経済状況を聞く。  

1: ア、イ

2: ア、オ

3: イ、ウ

4: ウ、エ

5: エ、オ

第45回午前:第47問

境界性人格障害の患者に対する作業療法で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 集団作業への参加を促す。

2: 柔軟な枠組みを提供する。

3: 主観的体験内容を把握する。

4: 攻撃衝動の適応的発散を促す。

5: 退行を促進するようにかかわる。

第41回午前:第91問

神経症性障害患者の作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 心気症を示す患者では、レクリエーションや運動を促す。

2: 不安発作を示すときは、作業の中断を考慮する。

3: 過剰な不安を抱くときは、作業量を増やす。

4: 身体表現性障害では、身体機能改善を優先する。

5: 自己評価が低いときは、達成しやすい作業に変更する。

第57回午後:第50問

精神科作業療法のインフォームドコンセントについて適切なのはどれか。  

1: 作業種目を変更する場合の同意は必要ない。

2: 医療保護入院の入院患者は同意を得る必要はない。

3: 言語理解が困難な場合は誘導しながら同意を得る。

4: 活動内容の説明は良好な患者―治療者関係の構築に必要である。

5: 精神症状が重篤な場合は患者の同意よりも治療効果が優先される。

  • 答え:4
  • 解説:インフォームドコンセントは、患者が十分な説明を受けた上での理解に基づく同意・承諾(自己決定)である。精神科作業療法においても、患者の同意を得ることが重要であり、活動内容の説明は良好な患者―治療者関係の構築に必要である。
  • 作業種目を変更する場合でも、治療者は患者に説明し、患者の同意を得る必要があるため、この選択肢は適切ではありません。
  • 医療保護入院の入院患者であっても、作業療法を実施する際には患者の同意を得る必要があるため、この選択肢は適切ではありません。
  • 言語理解が困難な場合でも、代理人の署名等が必要となる場合があります。ただし、代理人と患者との続柄は明示される必要があります。この選択肢は部分的に正しいですが、適切な選択肢ではありません。
  • 活動内容の説明は、患者の理解を得ながら適切な作業を提供するために行われる。医療者の説明は、患者の意思決定を助け、良好な患者−治療者関係の構築に必要であるため、この選択肢は適切です。
  • 精神症状が重篤な場合でも、命に別状のないときは精神科作業療法の治療効果よりも、患者の意思(同意)が尊重されるべきであるため、この選択肢は適切ではありません。
  • 科目:臨床実習
  • 重要度:プレミアム特典
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第50回午前:第15問

20歳の女性。幼少期に両親が離婚した後、友人関係が不安定となりトラブルが絶えなかった。中学入学後から些細なことでリストカットするようになり、精神科を受診し、その後、入退院を繰り返していた。男女関係のもつれをきっかけに過量服薬し救急車で搬送された。入院後は、医療者に対して依存的だが要求が通らないと激しく責める状態である。この患者に作業療法を導入する際の対応で適切なのはどれか。  

1: 作業療法に参加する上での枠組みを明示する。

2: 初回の面接で対人関係を中心に取り上げる。

3: 患者からの面接の要求は満たすようにする。

4: 攻撃的になる場合は担当者を交代する。

5: 課題集団での協調行動を促す。