第47回午前第42問の類似問題

第39回午前:第81問

アルコール依存症患者との関わりで適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 本人の行動には指示的に接する。

2: 焦燥感の表出には受容的に接する。

3: 身体機能の評価を行う。

4: 個人的な要求を優先する。

5: 作業量の調節は本人に任せる。

第35回午前:第99問

アルコール依存症に対するレクリエーション活動で適切でないのはどれか。  

1: 飲酒に対する反省

2: 不安・焦燥感の軽減

3: 生活リズムの改善

4: 安全な運動量の把握

5: 仲間意識の形成

第56回午前:第44問

アルコール依存症の作業療法を行うにあたって、適切でないのはどれか。  

1: 酒害教育と並行して行う。

2: 退薬症候群が遷延しているか把握する。

3: 家族が健康になるよう支援する視点をもつ。

4: 本人の飲酒問題の否認について初期から積極的に介入する。

5: 回復初期には過剰な言動に振り回されない対応が必要である。

  • 答え:4
  • 解説:アルコール依存症の作業療法では、酒害教育や家族の支援、症状の観察などが重要です。しかし、本人の飲酒問題の否認について初期から積極的に介入することは、治療意志を阻害してしまうため適切ではありません。
  • 酒害教育はアルコール依存症の治療の根幹であり、作業療法と並行して行うことが適切です。
  • 退薬症候群の状況を把握することは、作業療法を行う上で重要であり、適切な対応です。
  • アルコール依存症は家族にも影響を及ぼすため、家族の健康を支援する視点を持つことは適切です。
  • 本人の飲酒問題の否認について初期から積極的に介入することは、治療意志を阻害してしまうため適切ではありません。
  • 回復初期には過剰な言動に振り回されない対応が必要であり、アルコール依存症者の心理特性を考慮した関わりが適切です。
  • 科目:その他の精神障害
  • 重要度:プレミアム特典
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第48回午後:第42問

アルコール依存症患者の作業療法で最も重要なのはどれか。  

1: 運動能力を向上させる。

2: 本人の意志を優先する。

3: 協調性を体験させる。

4: 単独行動を促す。

5: 依存性を高める。

第34回午前:第96問

アルコール依存症における作業療法で誤っているのはどれか。  

1: 種目の選択は患者に任せる。

2: 体力の回復を図る。

3: 仲間をつくる。

4: ストレスへの耐性を高める。

5: 自己能力を確認する。

第34回午前:第97問

アルコール依存症の患者の家族が作業療法中面会に来た。家族への対応で適切でないのはどれか。  

1: 作業場面を見学させる。

2: その患者の作業内容を説明する。

3: 作業療法への参加状況を説明する。

4: 家族に見学の感想を面会後に尋ねる。

5: 家族の協力体制についてその場で話し合う。

第53回午後:第44問

離脱症状が消退して間もないアルコール依存症の患者に対する作業療法で最も優先される目標はどれか。  

1: 家族関係の改善

2: 基礎体力の回復

3: 対人技能の獲得

4: 自助グループへの参加

5: ストレス対処行動の獲得

  • 答え:2
  • 解説:アルコール依存症患者の治療は1期と2期に分けられ、1期は離脱症状の管理と薬物治療が中心で、2期は飲酒行動の矯正を目的とした精神療法が行われる。離脱症状が消退して間もない時期は、基礎体力の回復が最も優先される目標である。
  • 家族関係の改善は重要な目標ではあるが、これは退院や社会復帰を目指す時期の目標であり、離脱症状が消退して間もない時期の最優先目標ではない。
  • 基礎体力の回復は、離脱症状が消退して間もないアルコール依存症患者にとって最も優先される目標である。長期間かつ多量飲酒の患者では、体力低下がみられるため、この時期に基礎体力の回復を目指すことが重要である。
  • 対人技能の獲得は、2期の治療目標となる。離脱症状が消退して間もない時期の最優先目標ではない。
  • 自助グループへの参加は、2期治療の目標となる。2期にはAlcoholics Anonymous(AA)や断酒会への参加を促すことが一般的であるが、離脱症状が消退して間もない時期の最優先目標ではない。
  • ストレス対処行動の獲得は、2期治療の目標となる。ストレスは飲酒欲求の誘因であり、アルコール依存症患者ではこれに対処するためのコーピングスキルの獲得を目指すが、離脱症状が消退して間もない時期の最優先目標ではない。
  • 科目:その他の精神障害
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第50回午後:第15問

48歳の男性。アルコール依存症。30歳ころから仕事上のストレスにより飲酒量が増えてきた。40歳ころから遅刻や欠勤を繰り返すようになり2年前に会社をやめた。2か月前から連続飲酒状態となったため妻に付き添われて精神科を受診し、入院した。入院後2週経過し、離脱症状が落ち着いたため作業療法が開始された。この時期の作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 家族同伴で心理教育を行う。

2: 集団内で仲間意識を育てる。

3: 自助グループへの参加を促す。

4: プログラムでの頑張りを促す。

5: 退院後の生活について助言する。

第42回午前:第79問

アルコール依存症の離脱症状が消退した直後に行う作業療法で確認する事項はどれか。2つ選べ。  

1: 飲酒歴

2: 振戦の有無

3: 睡眠の状況

4: 職場復帰の意志

5: 自助グループ参加の意志

第46回午前:第15問

50歳の男性。アルコール依存症。30歳代後半から仕事上のストレスで飲酒量が増えた。遅刻や欠勤を繰り返し、2年前にリストラされてからは昼夜を問わず連続飲酒の状態となった。妻に付き添われて精神科を受診し、アルコール専門病棟へ入院した。入院後2週経過し、離脱症状が落ち着いたため作業療法が開始された。回復期の作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 家族同伴の心理教育を行う。

2: 集団内の仲間意識を育てる。

3: 自助グループへの参加を促す。

4: 医療機関の利用終了を目指す。

5: 退院後の生活について助言する。

第45回午後:第15問

52歳の男性。アルコール依存症。7年前から飲酒量が増え、コントロールがつかず昼から飲むようになり、2年前に会社を辞めた。2か月前から連続飲酒の状態となったため、家族に付き添われて精神科を受診し入院した。離脱症状が改善されたため作業療法を開始した。この患者の退院に向けた支援で適切でないのはどれか。  

1: 心理教育を行う。

2: 作業時間を増やす。

3: 家族会を紹介する。

4: デイケアの利用を検討する。

5: 自助グループへの参加を促す。

第54回午後:第48問

アルコール関連問題に対する二次予防はどれか。  

1: 入院による治療

2: 中学校や高等学校でのアルコール教育

3: 未成年が酒類を入手しづらくする環境作り

4: 病院に受診していないアルコール依存症者の早期発見

5: 断酒会やAA〈Alcoholics Anonymous〉などの自助グループへの参加推奨

  • 答え:4
  • 解説:二次予防は、既にアルコール関連問題が発生している状況で、その悪化や拡大を防ぐための対策を指します。病院に受診していないアルコール依存症者の早期発見は、二次予防に該当します。
  • 入院による治療は、すでにアルコール依存症が発症し、症状の悪化を防ぐための対策であり、三次予防に該当します。
  • 中学校や高等学校でのアルコール教育は、アルコール関連問題が発生する前に、正しい知識を伝えることで予防を図るため、一次予防に該当します。
  • 未成年が酒類を入手しづらくする環境作りは、アルコール関連問題が発生する前に、アクセスを制限することで予防を図るため、一次予防に該当します。
  • 病院に受診していないアルコール依存症者の早期発見は、既にアルコール関連問題が発生している状況で、その悪化や拡大を防ぐための対策であり、二次予防に該当します。
  • 断酒会やAA(Alcoholics Anonymous)などの自助グループへの参加推奨は、アルコール依存症の再発を防ぐための対策であり、三次予防に該当します。
  • 科目:その他の精神障害
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第57回午後:第43問

アルコール依存症の治療について正しいのはどれか。  

1: 本人や家族に対する心理教育が有効である。

2: 離脱への導入の時期から作業療法を実施する。

3: Wernicke脳症の予防にビタミンCを投与する。

4: 離脱症状の予防にベンゾジアゼピン系薬物は無効である。

5: 患者に拒否的な家族には自助グループヘの参加は勧めない。

  • 答え:1
  • 解説:アルコール依存症の治療には、患者本人や家族に対する心理教育が有効であり、共依存が形成されやすい家族にも対応することが重要です。また、作業療法や薬物療法も適切な時期に行われることが大切です。
  • 本人や家族に対する心理教育が有効である。アルコール依存症は患者本人だけでなく、共依存が形成されやすい家族への心理教育が有効とされる。家族が患者の状況を理解し、適切なサポートができるようになることが重要です。
  • 離脱への導入の時期から作業療法を実施する。これは間違いで、作業療法は離脱期を過ぎてから開始される。離脱期には、患者の症状が安定するまで待つことが適切です。
  • Wernicke脳症の予防にビタミンCを投与する。これは間違いで、ウェルニッケ脳症の予防にはビタミンB1が投与される。ビタミンB1はアルコール依存症患者に不足しがちであり、ウェルニッケ脳症の予防に重要です。
  • 離脱症状の予防にベンゾジアゼピン系薬物は無効である。これは間違いで、離脱症状にはベンゾジアゼピン系薬物を投与して予防する。ベンゾジアゼピン系薬物は、不安や緊張を緩和し、離脱症状を軽減する効果があります。
  • 患者に拒否的な家族には自助グループヘの参加は勧めない。これは間違いで、患者に対して拒否的な家族には、自助グループの参加を促すことや、心理教育により家族が患者に協力できるように支援する。家族の理解と協力が治療の成功に大きく寄与します。
  • 科目:その他の精神障害
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第56回午後:第99問

アルコール依存症患者の断酒継続に有効とされるのはどれか。  

1: 催眠療法

2: 集団療法

3: 自律訓練法

4: 来談者中心療法

5: 修正型電気けいれん療法

  • 答え:2
  • 解説:アルコール依存症患者の治療には、精神療法、薬物療法、自助グループへの参加、社会的な支援などの方法がある。集団療法が有効である。
  • 催眠療法は、催眠による暗示によって神経症症状の改善をはかる方法で、神経症やパーソナリティ障害に適応するが、アルコール依存症患者の断酒継続には有効でない。
  • 集団療法は、自助グループへの参加などがあり、アルコール依存症患者の断酒継続に有効である。
  • 自律訓練法は、注意の集中と自己暗示の練習によって全身を弛緩させ、心身の状態をうまくコントロールできるように工夫された段階的訓練法であるが、アルコール依存症患者の断酒継続には有効でない。
  • 来談者中心療法は、言語的コミュニケーションを中心とした面接過程によって患者自らが気づき、成長していく過程を援助していくものであるが、アルコール依存症患者の断酒継続には有効でない。
  • 修正型電気けいれん療法の適応は、難治性の統合失調症などであるが、アルコール依存症患者の断酒継続には有効でない。
  • 科目:精神障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
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第40回午前:第29問

46歳の男性。アルコール依存症。以前から大酒家で、糖尿病、高脂血症および肝障害があった。出張先で連続飲酒状態になり、家族と会社嘱託医師の勧めでアルコール専門病棟に初回入院。離脱症状が治まって1週後、作業療法に参加となる。順調に経過し2か月後に退院予定となったが、職場で断酒を継続することの不安や困難を訴えてきた。このときの対応で適切でないのはどれか。  

1: 作業場面で指導的役割をもたせる。

2: 自助グループへの参加を勧める。

3: 不安の内容を具体的に聞く。

4: 飲酒欲求への対応策を考える。

5: 飲酒場面に対応するためのロールプレイをする。

第35回午前:第98問

アルコール依存症の対人関係改善プログラムとして適切なのはどれか。2つ選べ。  

1: 共同画

2: 陶 芸

3: 革細工

4: 織 物

5: 文集作り

第40回午前:第79問

入院を反復するアルコール依存症患者の退院時の目標で適切でないのはどれか。  

1: 再就職活動

2: 断酒の維持

3: 外来通院の継続

4: 生活リズムの維持

5: 抗酒薬服用の継続

第43回午前:第28問

47歳の男性。アルコール依存症。30歳代後半から仕事のストレスのために飲酒量が増え、40歳ころから高脂血症と肝機能障害とがある。年末年始に連続飲酒の状態となり、妻と両親に付き添われて精神科を受診した。アルコール専門病棟へ入院し、2週目に作業療法が開始された。この時点での作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 体力の向上を図る。

2: 合併症に関する心理教育を行う。

3: 仕事のストレスについて話し合う。

4: 生活技能訓練(SST)を行う。

5: 自助グループを紹介する。

第37回午前:第82問

アルコール依存症に対する作業療法評価で適切でないのはどれか。  

1: 身体機能

2: 巣症状

3: ストレス耐性

4: 対人行動パターン

5: 作業遂行能力

第35回午前:第97問

老年期アルコール依存症の作業療法導入時の留意点で適切でないのはどれか。  

1: 身体機能の評価を行う。

2: 記銘力障害の有無を確認する。

3: 合併症の有無を確認する。

4: 疲れやすい作業は避ける。

5: 工程の細かな作業を導入する。