第35回午後第53問の類似問題

第55回午後:第87問

疾患と頻度の多い症候との組合せで正しいのはどれか。  

1: Alzheimer型認知症――羽ばたき振戦

2: Huntington病――――線維束性収縮

3: 多発性硬化症―――――舞踏運動

4: 筋萎縮性側索硬化症――静止時振戦

5: 多系統萎縮症―――――起立性低血圧

  • 答え:5
  • 解説:この問題では、疾患とそれに関連する症状を正しく組み合わせた選択肢を選ぶことが求められています。正しい組み合わせは、多系統萎縮症と起立性低血圧です。
  • Alzheimer型認知症は、エピソード記憶を中心とした記憶障害が特徴です。羽ばたき振戦は、重篤な肝疾患患者の切迫昏睡時に見られることが多い症状で、Alzheimer型認知症とは関連がありません。
  • Huntington病は、舞踏病、性格変化、認知症を伴う慢性進行性の疾患です。線維束性収縮は、筋萎縮性側索硬化症の特徴的な症状であり、Huntington病とは関連がありません。
  • 多発性硬化症は、視力低下、構音障害、嚥下障害、運動麻痺、感覚障害、小脳性運動失調、膀胱直腸障害などの症状が特徴です。舞踏運動は、Huntington病の症状であり、多発性硬化症とは関連がありません。
  • 筋萎縮性側索硬化症は、一側上肢の筋力低下と筋萎縮が始まり、対側にも拡大する疾患です。線維束性収縮が特徴的で、筋萎縮が進行すると球麻痺や呼吸筋麻痺を生じます。静止時振戦は、パーキンソン病の症状であり、筋萎縮性側索硬化症とは関連がありません。
  • 多系統萎縮症は、オリーブ橋小脳萎縮症、Shy-Drager症候群、線条体黒質萎縮症を包括する疾患概念です。多系統萎縮症は、自律神経症状として起立性低血圧や尿失禁が見られるほか、パーキンソニズムも見られやすい症状です。このため、選択肢5が正しい組み合わせです。
  • 科目:臨床医学総論(病理学)
  • 重要度:プレミアム特典
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第41回午前:第58問

パーキンソン病に比較して、血管性パーキンソニズムで認めにくいのはどれか。  

1: 突進現象

2: 痴呆症状

3: 感情失禁

4: 高血圧

5: 虚血性心疾患

第45回午後:第93問

急性心筋梗塞で誤っているのはどれか。  

1: 喫煙は危険因子である。

2: 不整脈を伴うことが多い。

3: 心電図ではST上昇がみられる。

4: 血中の白血球数の増加がみられる。

5: ニトログリセリンの舌下投与が治療に有効である。

第40回午後:第74問

急性心筋梗塞で適切でないのはどれか。  

1: 胸痛

2: 心電図所見の異常

3: 心筋逸脱酵素の高値

4: 冠動脈造影所見の異常

5: ニトログリセリンの著効

第49回午前:第75問

心筋梗塞の合併症として誤っているのはどれか。  

1: 心室頻拍

2: 下肢静脈瘤

3: 肩手症候群

4: 僧帽弁逆流

5: 心室中隔穿孔

第40回午後:第70問

誤っているのはどれか。  

1: 心不全とは心疾患による循環不全を指す。

2: 右心不全では体循環系のうっ血が著明になる。

3: 左心不全では左室拡張終期圧が上昇する。

4: 心タンポナーデは右心不全の原因となる。

5: 大動脈弁狭窄は左心不全の原因となる。

第36回午後:第90問

突発する胸痛で緊急に治療を要するのはどれか。2つ選べ。 ア.痛 風イ.閉塞性動脈硬化症ウ.心筋梗塞エ.肺塞栓症オ.腎結石症  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第44回午後:第55問

病理学的な悪性度が最も高いのはどれか。  

1: 髄膜腫

2: 血管芽腫

3: 神経鞘腫

4: 神経膠芽腫

5: 下垂体腺腫

第52回午前:第36問

うっ血性心不全でみられるのはどれか。  

1: 咳嗽

2: 皮膚紅潮

3: 頸動脈雑音

4: 心胸郭比40%

5: 初期の体重減少

第52回午後:第26問

非圧痕性浮腫を生じる疾患はどれか。  

1: ネフローゼ症候群

2: 甲状腺機能低下症

3: 肝硬変

4: 心不全

5: 熱傷

第56回午後:第94問

人工透析患者の死亡原因として最も多いのはどれか。  

1: 肺 炎

2: 心不全

3: 脳出血

4: 悪性腫瘍

5: 慢性肝炎

  • 答え:2
  • 解説:人工透析患者の死亡原因で最も多いのは心不全であり、次に感染症、悪性腫瘍、脳血管障害の順に多い。
  • 肺炎は人工透析患者の死亡原因としては2番目に多い疾患であり、最も多い原因ではない。
  • 心不全は人工透析患者の死亡原因として最も多い。透析患者は心血管系の合併症が多く、心不全が最も多い死亡原因となる。
  • 脳出血は人工透析患者の死亡原因としては悪性腫瘍に続く多さであり、最も多い原因ではない。
  • 悪性腫瘍は人工透析患者の死亡原因として感染症に続く多さであり、最も多い原因ではない。
  • 慢性肝炎は人工透析患者の死亡原因としては少なく、最も多い原因ではない。
  • 科目:臨床医学総論(病理学)
  • 重要度:プレミアム特典
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第38回午後:第96問

CTが最も的確にその病変を描出するのはどれか。  

1: アルツハイマー病の初期像

2: 脳出血の血腫

3: 破裂出血していない動脈瘤

4: 多発性硬化症の脱髄巣

5: パーキンソン病の黒質病変

第52回午前:第88問

脳血管障害について誤っているのはどれか。  

1: 高血圧は脳出血の危険因子である。

2: くも膜下出血は女性よりも男性に多い。

3: 発作性心房細動は脳塞栓の危険因子である。

4: 癌に付随する凝固異常は脳塞栓の原因となる。

5: 慢性腎臓病〈CKD〉は脳卒中の危険因子である。