第50回午後第95問の類似問題

第48回午前:第92問

運動中に突然死するリスクが高い病態はどれか。  

1: 肺動脈弁閉鎖不全症

2: 心房中隔欠損症

3: 大動脈弁狭窄症

4: 慢性心膜炎

5: 肺線維症

第39回午後:第98問

狭心症に関して誤っているのはどれか。  

1: 男性に多い。

2: 動脈硬化が原因となる。

3: 糖尿病は危険因子である。

4: 発作の誘因として精神的緊張がある。

5: 発作時には負荷心電図検査を行う。

第52回午後:第65問

右心不全の症候として正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 肺水腫

2: 肝脾腫

3: 起坐呼吸

4: 下腿浮腫

5: チアノーゼ

第55回午前:第91問

肺塞栓症について誤っているのはどれか。  

1: 肥満が誘因となる。

2: 長期臥床が誘因となる。

3: 心電図所見は非特異的である。

4: 下肢よりも上肢の手術後に多い。

5: 深部静脈血栓症との合併が多い。

  • 答え:4
  • 解説:肺塞栓症は、肺動脈に詰まる物質によって引き起こされる病気で、その多くは血栓によるものです。肥満や長期臥床、深部静脈血栓症などが危険因子として挙げられますが、上肢の手術後に多いというのは誤りです。
  • 肥満は肺塞栓症の二次性の危険因子として挙げられます。肥満は血流の停滞や血栓の形成を促すため、肺塞栓症の誘因となります。
  • 長期臥床は肺塞栓症の二次性の危険因子として挙げられます。長期臥床による血流の停滞は、血栓の形成を促し、肺塞栓症の誘因となります。
  • 心電図所見は非特異的であるとされています。急性肺塞栓症では、特定の波形が見られることがあるものの、一般的に特異的な心電図所見は存在しないとされています。
  • 選択肢4が誤りです。肺塞栓症の二次性の危険因子として、下肢の手術や静脈カテーテルの挿入など、医療手技に伴って発生する静脈壁の異常が挙げられます。上肢の手術後に肺塞栓症が多いというのは誤りです。
  • 肺塞栓症の原因は、深部静脈血栓症であることが多いです。深部静脈血栓症は血栓が静脈内に形成され、これが肺動脈に詰まることで肺塞栓症が発生します。
  • 科目:内部障害と臨床医学
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第36回午後:第94問

喀血を生じる疾患で誤っているのはどれか。  

1: 自然気胸

2: 気管支拡張症

3: 肺結核症

4: 原発性肺癌

5: 原発性肺高血圧症

第55回午後:第90問

心室中隔欠損症で正しいのはどれか。  

1: チアノーゼを生じる。

2: 動脈管が開存している。

3: 卵円孔の閉鎖不全である。

4: 肺血流量は正常時よりも多くなる。

5: 大動脈から肺動脈に直接血液が流れる。

  • 答え:4
  • 解説:心室中隔欠損症は、心室中隔の形成不全により、心室中隔の一部または全部が欠損する病態です。これにより、肺血流量が増加し、肺高血圧症が進行することがあります。
  • チアノーゼは、心室中隔欠損症において肺高血圧症が進行し、右-左短絡となる場合に生じる(Eisenmenger症候群)。ただし、これは心室中隔欠損症の全ての症例で起こるわけではないため、正しい選択肢ではありません。
  • 動脈管が開存しているのは、動脈管開存症であり、心室中隔欠損症とは異なる病態です。従って、この選択肢は正しくありません。
  • 卵円孔の閉鎖不全は、卵円孔開存症と呼ばれる病態であり、心室中隔欠損症とは異なります。この選択肢は正しくありません。
  • 心室中隔欠損症では、出生後、肺血管抵抗が徐々に下がってくると、肺血流増加が顕著になります。その持続により、肺血管床の閉塞性病変、肺高血圧症が進行することがあります。この選択肢が正しいです。
  • 大動脈から肺動脈に直接血液が流れるのは、動脈管開存症であり、心室中隔欠損症とは異なる病態です。この選択肢は正しくありません。
  • 科目:内部障害と臨床医学
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第36回午後:第54問

脳血管障害について誤っているのはどれか。  

1: 高血圧と動脈硬化とが危険因子として重要である。

2: 脳出血の原因として動脈壁の線維素性壊死が関与する。

3: 若年者の脳出血では動静脈奇形などによる。

4: 脳血栓の原因として心弁膜症が重要である。

5: 脳動脈瘤は脳底部に好発する。

第41回午後:第54問

急性心筋梗塞で誤っているのはどれか。  

1: 冠動脈の粥状硬化が原因となる。

2: 血栓付着による冠動脈の閉塞で発症する。

3: 胸痛に伴ってショックに陥ることが多い。

4: 心電図所見ではST低下を特徴とする。

5: 発症早期の再灌流療法によって救命率が改善する。

第51回午後:第34問

廃用症候群が原因となるのはどれか。  

1: 脳梗塞

2: 糖尿病

3: 心筋梗塞

4: 沈下性肺炎

5: 閉塞性動脈硬化症

第35回午後:第80問

高血圧がみられないのはどれか。  

1: 慢性糸球体腎炎

2: 原発性アルドステロン症

3: 褐色細胞腫

4: 妊娠中毒症

5: 頸動脈洞症候群

第55回午後:第65問

心室収縮期に生じているのはどれか。2つ選べ。  

1: 三尖弁開放

2: 僧帽弁閉鎖

3: 大動脈弁閉鎖

4: 肺動脈圧低下

5: 肺動脈弁開放

  • 答え:2 ・5
  • 解説:心室収縮期は、心室圧の早期上昇、房室弁の閉鎖から大動脈弁の閉鎖、拡張期の開始に至るまで持続する。この期間には、僧帽弁が閉鎖し、肺動脈弁が開放される。
  • 三尖弁は、心室拡張期の始めに開放するため、心室収縮期には開放していません。
  • 心室筋が収縮を始めると、心室内圧が上昇する。これによって左心室と左心房の間にある僧帽弁(左房室弁)が閉鎖する。このため、選択肢2は正しいです。
  • 心室内圧が大動脈圧よりも高くなることにより、圧差によって大動脈弁が開放する。選択肢3は、心室収縮期には大動脈弁が開放されるため、間違いです。
  • 肺動脈圧は、心室拡張期に低下する。一般に、肺動脈圧の正常値は収縮期圧15~30 mmHg、拡張期圧2~8 mmHgである。選択肢4は、心室収縮期には関係がないため、間違いです。
  • 心室収縮期の駆出期に入ると、心室内圧が動脈圧よりも高くなるため、大動脈弁と肺動脈弁が開放し、血液が動脈に駆出される。このため、選択肢5は正しいです。
  • 科目:生理学(呼吸・循環系)
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第43回午後:第73問

末梢循環障害と関連因子の組合せで誤っているのはどれか。  

1: Buerger(バージャー)病 - 喫煙

2: 解離性大動脈瘤 - アテローム硬化

3: 下腿静脈瘤 - 妊娠

4: 血栓性静脈炎 - 長期臥床

5: 結節性多発動脈炎 - 糖尿病

第56回午前:第56問

心臓について正しいのはどれか。  

1: 僧帽弁は三尖弁である。

2: 冠静脈洞は右心房に開口する。

3: 大動脈弁には腱索が付着する。

4: 冠動脈は大動脈弓から分岐する。

5: 右冠動脈は前下行枝と回旋枝に分かれる。

  • 答え:2
  • 解説:この問題では、心臓に関する正しい情報を選択肢から選ぶ必要があります。正しい選択肢は、冠静脈洞が右心房に開口するという情報です。
  • 僧帽弁は二尖弁であり、左心房と左心室の間に位置しています。三尖弁は右心房と右心室の間にありますので、この選択肢は間違いです。
  • 冠静脈洞は右心房に開口し、心臓の静脈血を右心房に戻す役割があります。この選択肢は正しいです。
  • 大動脈弁は左心室から大動脈への血流を制御する弁で、腱索が付着していません。腱索が付着しているのは僧帽弁と三尖弁ですので、この選択肢は間違いです。
  • 冠動脈は上行大動脈から分岐し、心臓に酸素と栄養を供給します。大動脈弓から分岐するのは腕頭動脈、左総頸動脈、左鎖骨下動脈ですので、この選択肢は間違いです。
  • 右冠動脈は右回旋枝に分かれます。左冠動脈は前下行枝と左回旋枝に分かれるため、この選択肢は間違いです。
  • 科目:解剖学(その他)
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第42回午後:第29問

心拍出量を増加させる原因として正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 吸息

2: 頭蓋内圧亢進

3: 動脈血圧上昇

4: アセチルコリン

5: 甲状腺ホルモン

第45回午後:第93問

急性心筋梗塞で誤っているのはどれか。  

1: 喫煙は危険因子である。

2: 不整脈を伴うことが多い。

3: 心電図ではST上昇がみられる。

4: 血中の白血球数の増加がみられる。

5: ニトログリセリンの舌下投与が治療に有効である。

第48回午後:第75問

深部静脈血栓症を起こしやすいのはどれか。  

1: 人工膝関節置換術後

2: 橈骨遠位端骨折

3: 心房細動

4: 血友病

5: 高血圧

第40回午後:第74問

急性心筋梗塞で適切でないのはどれか。  

1: 胸痛

2: 心電図所見の異常

3: 心筋逸脱酵素の高値

4: 冠動脈造影所見の異常

5: ニトログリセリンの著効

第54回午後:第60問

頸動脈洞反射で正しいのはどれか。  

1: 血圧が上昇する。

2: 心拍数が増加する。

3: 求心路は舌下神経を介する。

4: 遠心路は迷走神経を介する。

5: 血中酸素濃度の上昇によって生じる。

  • 答え:4
  • 解説:頸動脈洞反射は、血圧の変化を感知し、交感神経・副交感神経を介して血圧を元のレベルに戻す反射である。求心路は舌咽神経を介し、遠心路は迷走神経を介する。
  • 選択肢1は間違いです。頸動脈洞反射により血圧は低下する。呼吸抑制も生じる。
  • 選択肢2は間違いです。頸動脈洞反射により心拍数は減少する。
  • 選択肢3は間違いです。求心路は舌咽神経を介する。
  • 選択肢4は正しいです。遠心路は迷走神経を介する。頸動脈洞の感受性が亢進すると、迷走神経の過剰な反射により、頸動脈洞失神を起こす。
  • 選択肢5は間違いです。頸動脈洞反射は、頸動脈洞に存在する動脈圧受容器が血圧の変化を感知することで生じる。一方、頸動脈小体は、血液の酸素分圧の低下を感受する。
  • 科目:生理学(筋・感覚・神経系)
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第56回午前:第65問

心臓について正しいのはどれか。  

1: 冠動脈の血流は収縮期に増加する。

2: 左心房と左心室は同時に収縮が始まる。

3: 心筋は伸張されると収縮力が低下する。

4: 心筋の収縮はH+の細胞内流入により生じる。

5: ノルアドレナリンは心筋収縮力を増加させる。

  • 答え:5
  • 解説:この問題では、心臓に関する正しい情報を選択肢の中から選ぶ必要があります。正しい選択肢は、ノルアドレナリンが心筋収縮力を増加させるというものです。
  • 冠動脈の血流は、収縮期ではなく拡張期に増加します。これは、交感神経刺激によって引き起こされます。
  • 左心房と左心室は同時に収縮が始まるわけではありません。左心房が収縮するとき、左心室は拡張しています。
  • 心筋は伸張されると収縮力が低下するのではなく、逆に収縮力が増加します。これは、Starlingの法則として知られています。
  • 心筋の収縮は、H+の細胞内流入ではなく、Ca2+の細胞内流入によって生じます。
  • ノルアドレナリンは副腎髄質から分泌され、交感神経刺激時に血圧上昇などの作用があります。これにより、心筋収縮力が増加するため、この選択肢は正しいです。
  • 科目:生理学(呼吸・循環系)
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第37回午後:第52問

誤っている組合せはどれか。  

1: 静脈瘤-静脈壁限局性拡張

2: 動脈硬化症-アテローム変性

3: 虚血性心疾患-冠動脈血栓

4: 糖尿病性網膜症-眼底部小動脈瘤

5: レイノー病-閉塞性血栓性血管炎