第48回午前第91問の類似問題

第53回午前:第35問

慢性閉塞性肺疾患の身体所見でみられやすいのはどれか。  

1: 乾性咳嗽

2: 呼吸音低下

3: 肺野打診での濁音

4: 胸郭柔軟性の増加

5: 胸部聴診での捻髪音

第39回午前:第81問

慢性閉塞性肺疾患の理学療法で適切でないのはどれか。  

1: インセンティブ・スパイロメトリー

2: ハッフィング

3: 口すぼめ呼吸

4: 呼吸補助筋強化

5: 体位排痰法

第37回午前:第63問

肺気腫患者の呼吸機能で誤っているのはどれか。  

1: コンプライアンスの低下

2: ピークフローの低下

3: 1秒率の低下

4: 全肺気量の増大

5: 残気量の増大

第34回午前:第65問

慢性閉塞性肺疾患の呼吸理学療法で正しいのはどれか。2つ選べ。 ア.呼吸訓練では呼気時間の延長を図る。イ.呼吸困難時の呼吸介助法は背臥位で行う。ウ.腹式呼吸の習得には胸鎖乳突筋の収縮を確認する。エ.下葉部に痰を認めたら座位にて体位排痰を行う。オ.ハフィング(huffing)は咳の前に声門を開いて行う。  

1: ア

2: イ

3: ウ

4: エ

5: オ

第52回午後:第39問

慢性閉塞性肺疾患のADL動作で最も息切れが生じやすいのはどれか。  

1: 食事

2: 排尿

3: 歯磨き

4: 洗髪

5: ズボンの着脱

第45回午前:第93問

呼吸器疾患で正しいのはどれか。  

1: 間質性肺炎は湿性咳嗽が多い。

2: 気管支拡張症は血痰が出ることは少ない。

3: 肺気腫は初期からチアノーゼが出やすい。

4: 過換気症候群はバチ指を呈しやすい。

5: 睡眠時無呼吸症候群は急に眠気に襲われることが多い。

第50回午後:第85問

結核について正しいのはどれか。  

1: 病変は肺に限局する。

2: 菌は胃酸の中では死滅する。

3: 初期から閉塞性換気障害を呈する。

4: 我が国では新規発症は年間100例未満である。

5: 診断した医師は保健所に届け出なければならない。

第56回午前:第93問

COPDについて正しいのはどれか。  

1: 肺癌を合併することは稀である。

2: 安静時エネルギー消費量が減少している。

3: 増悪時の補助換気療法は非侵襲的陽圧換気〈NPPV〉が用いられる。

4: 呼吸リハビリテーションを行っても抑うつ・不安の改善は得られない。

5: COPD assessment test〈CAT〉は点数が高いほどQOLが高いことを示す。

  • 答え:3
  • 解説:COPDに関する正しい選択肢は、増悪時の補助換気療法に非侵襲的陽圧換気(NPPV)が用いられるというものです。他の選択肢は誤りであり、それぞれの選択肢について説明します。
  • 肺癌を合併することは稀ではありません。COPD患者の約40%前後で肺癌が合併することが知られています。
  • 安静時エネルギー消費量は減少しているわけではありません。COPD患者は常に呼吸筋を多く使用しているため、安静時エネルギー消費量は増大します。
  • 増悪時の補助換気療法には非侵襲的陽圧換気(NPPV)が用いられることが正しいです。NPPVは患者の呼吸をサポートし、呼吸不全の改善に役立ちます。
  • 呼吸リハビリテーションを行っても抑うつ・不安の改善は得られないというのは誤りです。呼吸リハビリテーションは、患者の抑うつ・不安の改善にも効果があると報告されています。
  • COPD assessment test(CAT)は点数が高いほどQOLが高いことを示すわけではありません。実際には、CATの点数が高いほどQOLが低いことを示します。CATは8項目で患者のQOLを総合的に判定できる質問票です。
  • 科目:内部障害と臨床医学
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第48回午後:第94問

慢性閉塞性肺疾患による呼吸性アシドーシスで腎性の代償が起こって、状態が安定している。基準値と比べた場合の動脈血液所見として正しいのはどれか。  

1: pH:上昇

2: PaCO2:下降

3: PaO2:上昇

4: HCO3⁻:上昇

5: SaO2:上昇

第40回午前:第80問

慢性気管支炎患者の呼吸機能で誤っているのはどれか。  

1: 気道抵抗の上昇

2: ピークフローの低下

3: 1秒率の低下

4: 機能的残気量の減少

5: クロージングボリュームの増加

第53回午後:第95問

慢性閉塞性肺疾患の患者の胸部エックス線写真で特徴的なのはどれか。  

1: 横隔膜挙上

2: 心陰影拡大

3: 肋間腔の狭小化

4: 肺野の透過性亢進

5: シルエットサイン

  • 答え:4
  • 解説:慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者の胸部エックス線写真では、肺野の透過性亢進、横隔膜の平低化、肺動脈の拡張、滴状心による心胸郭比の減少などが特徴的です。
  • COPDの胸部エックス線写真では、横隔膜は平低化を示すため、横隔膜挙上は正しくありません。
  • COPDの胸部エックス線写真では、心陰影拡大はみられず、心胸郭比が減少するため、心陰影拡大は正しくありません。
  • COPDの胸部エックス線写真では、肺野が過膨張するため肋間腔は開大するので、肋間腔の狭小化は正しくありません。
  • COPDの胸部エックス線写真では、肺野の透過性が亢進するため、この選択肢が正しいです。
  • シルエットサインは水濃度と水濃度の陰影が相接して存在した際、その境界のコントラストが失われて不鮮明になるものです。肺胞の虚脱により肺胞内の空気が失われたり、胸水などにより肺内ガスが心臓や胸部大動脈などに接することができなかったりする場合にみられることがあるが、COPDではみられないため、この選択肢は正しくありません。
  • 科目:内部障害と臨床医学
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第48回午前:第4問

70歳の男性。慢性閉塞性肺疾患による慢性呼吸不全。安静時も酸素吸入が必要である。処方に従って作業療法時に酸素流量を上げ、休息中に下げようとしたところ、呼吸が浅くなり意識障害が出現した。最も考えられるのはどれか。  

1: 呼吸性アルカローシス

2: 代謝性アシドーシス

3: CO2ナルコーシス

4: 天幕上脳梗塞

5: 低血糖発作

第37回午前:第24問

65歳の男性。慢性閉塞性肺疾患。30年の喫煙歴。痰の量が多く、息切れのため50 m歩くと休憩を要する。理学療法で適切でないのはどれか。  

1: 体位ドレナージ

2: 胸式呼吸

3: 口すぼめ呼吸

4: 呼吸筋の筋力増強

5: リラクセーション

第45回午前:第40問

慢性閉塞性肺疾患患者へのADLの指導で誤っているのはどれか。  

1: 作業は座位で行う。

2: 動作時は腹式呼吸を心がける。

3: 呼気よりも吸気に時間をかける。

4: 両上肢挙上位を避けて作業する。

5: 物を持ち上げる際は呼気で行う

第56回午後:第91問

特発性肺線維症について正しいのはどれか。  

1: 特発性間質性肺炎の中で予後が最もよい。

2: 胸部で捻髪音を聴取することが多い。

3: 湿性咳嗽が主症状である。

4: 閉塞性換気障害を示す。

5: 急性増悪は稀である。

  • 答え:2
  • 解説:特発性肺線維症は、原因不明の肺線維化を引き起こす疾患であり、予後が悪いことが特徴です。主な症状は乾性咳嗽や呼吸困難で、捻髪音が聴取されることが多いです。
  • 選択肢1は間違いです。特発性肺線維症は特発性間質性肺炎の中で予後が最も悪いとされています。
  • 選択肢2は正しいです。特発性肺線維症では、胸部で捻髪音を聴取することが多いとされています。
  • 選択肢3は間違いです。特発性肺線維症の主症状は乾性咳嗽であり、湿性咳嗽ではありません。
  • 選択肢4は間違いです。特発性肺線維症は拘束性換気障害を示します。閉塞性換気障害は、COPDや気管支喘息などの疾患で見られます。
  • 選択肢5は間違いです。特発性肺線維症では、急性増悪が起こり、呼吸不全が急速に進行することがあります。
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第36回午後:第91問

閉塞性障害をきたす疾患はどれか。  

1: 肺線維症

2: 重症筋無力症

3: 気 胸

4: 肺気腫

5: 横隔膜ヘルニア

第41回午後:第70問

生活習慣と疾患との組合せで誤っているのはどれか。  

1: 喫煙-肺癌

2: 脂肪の過剰摂取-痛風

3: 食塩の過剰摂取-高血圧症

4: 運動不足-高脂血症

5: アルコール過剰摂取-肝障害

第55回午後:第45問

頸髄損傷の呼吸障害で正しいのはどれか。  

1: 肺活量は低下する。

2: 咳の強さは変わらない。

3: 予備吸気量は増加する。

4: 予備呼気量は変わらない。

5: 閉塞性換気障害が生じやすい。

第52回午前:第92問

高齢者の肺炎の特徴として正しいのはどれか。  

1: 高熱がみられる。

2: 誤嚥性肺炎が多い。

3: 肺尖部の病巣が多い。

4: 咳反射の亢進がみられる。

5: 死因となる例は減少している。

第43回午後:第72問

拘束性肺疾患はどれか。2つ選べ。  

1: 肺気腫

2: 肺線維症

3: 気管支喘息

4: びまん性汎細気管支炎

5: 塵肺症