第46回午前第67問の類似問題

第43回午後:第36問

ヒトの免疫機構で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: ヘルパーTリンパ球は免疫反応の抑制に働く。

2: キラーTリンパ球は他の免疫細胞を破壊する。

3: 好中球はサイトカインを産生する。

4: Bリンパ球は抗体を産生する。

5: 副腎皮質ホルモンは免疫機能を亢進させる。

第39回午後:第32問

肝臓の機能で誤っているのはどれか。  

1: グリコーゲンの合成

2: 尿素の合成

3: グルカゴンの分泌

4: 胆汁の分泌

5: 蛋白質の合成

第54回午前:第68問

集合管における尿の濃縮に関わるホルモンはどれか。  

1: グルカゴン

2: メラトニン

3: オキシトシン

4: パラトルモン

5: アルドステロン

  • 答え:5
  • 解説:集合管における尿の濃縮に関わるホルモンはアルドステロンである。アルドステロンは、副腎皮質から分泌され、遠位尿細管と集合管の一部におけるナトリウムの再吸収とカリウムの排出を促進し、細胞外溶液の増加と血圧上昇作用をもつ。
  • グルカゴンは、膵臓のLangerhans島A細胞から分泌されるホルモンで、血糖上昇作用を持つ。しかし、尿の濃縮には関与していない。
  • メラトニンは、松果体から分泌されるホルモンで、思春期開始の抑制や睡眠の誘発作用を持つ。尿の濃縮には関与していない。
  • オキシトシンは、下垂体後葉から分泌されるホルモンで、子宮筋の収縮や乳汁射出作用を持つ。尿の濃縮には関与していない。
  • パラトルモンは、上皮小体(副甲状腺)から分泌されるホルモンで、骨の再吸収促進、血中カルシウムの増加、リンの低下作用を持つ。尿の濃縮には関与していない。
  • アルドステロンは、副腎皮質から分泌されるホルモンで、遠位尿細管と集合管の一部におけるナトリウムの再吸収とカリウムの排出を促進し、細胞外溶液の増加と血圧上昇作用を持つ。このため、尿の濃縮に関与している。
  • 科目:生理学(消化・吸収・排泄系)
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第54回午前:第59問

ホルモンの産生で正しいのはどれか。  

1: エリスロポエチンは骨髄で産生される。

2: グルカゴンはLangerhans〈ランゲルハンス〉島B細胞で産生される。

3: ソマトスタチンは黄体で産生される。

4: トリヨードサイロニンは上皮小体で産生される。

5: バソプレシンは視床下部で産生される。

第53回午後:第58問

泌尿器の解剖について正しいのはどれか。  

1: 膀胱括約筋は平滑筋である。

2: 膀胱尖には膀胱三角が位置する。

3: 膀胱底は膀胱の前方に位置する。

4: 尿管は総腸骨動脈の後方を通る。

5: 尿管壁は粘膜と外膜の2層からなる。

  • 答え:1
  • 解説:この問題は泌尿器の解剖に関する知識を問うもので、膀胱や尿管の構造や位置について理解しているかを確認するための問題です。
  • 膀胱括約筋は平滑筋であり、尿道の起始部で特に肥厚しています。これが正しい選択肢です。
  • 膀胱三角は内尿道口と左右の尿管口を結ぶ範囲で、膀胱底に位置します。膀胱尖は膀胱の上端部分であるため、この選択肢は間違いです。
  • 膀胱底は膀胱の下後方に位置し、膀胱の前方には膀胱尖があります。この選択肢は間違いです。
  • 尿管は尿を腎臓から膀胱へ運ぶ管で、総腸骨動脈の前方を通ります。この選択肢は間違いです。
  • 尿管壁は粘膜、筋層、外膜の3層からなります。この選択肢は間違いです。
  • 科目:解剖学(その他)
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第39回午後:第26問

正しいのはどれか。  

1: プチアリンは蛋白質を分解する。

2: アドレナリンは胃腸運動を促進する。

3: 胆汁にはリパーゼが含まれる。

4: 迷走神経刺激は膵液分泌を抑制する。

5: 膵アミラーゼはデンプンを分解する。

第55回午前:第67問

腎臓の排尿機構で正しいのはどれか。  

1: Bowman囊は集合管に接続する。

2: 近位尿細管ではNa+が再吸収される。

3: ネフロンは糸球体と近位尿細管から構成される。

4: 糸球体ではアルブミンは水よりも濾過されやすい。

5: 糸球体濾過量は健常成人では1日に1~1.5 Lである。

  • 答え:2
  • 解説:腎臓の排尿機構に関する問題です。ネフロンは腎臓の基本単位であり、糸球体と尿細管から構成されます。糸球体では水や小分子が濾過され、尿細管では再吸収や分泌が行われます。
  • Bowman囊は糸球体を包む構造であり、集合管には接続していません。集合管には複数のネフロンから来る遠位尿細管が合流します。
  • 正解です。近位尿細管ではNa+が再吸収されるほか、アミノ酸やK+、Cl-などのイオンや水分、グルコースなども再吸収されます。
  • ネフロンは腎臓の構造的、機能的単位で、1個の腎小体(糸球体とBowman嚢)と、それに続く1本の尿細管からなる。近位尿細管だけではなく、遠位尿細管も含まれます。
  • 糸球体では水や小分子が濾過されやすいですが、アルブミンをはじめとする蛋白質はほとんど通さないため、アルブミンは水よりも濾過されにくいです。
  • 糸球体濾過量(原尿)は血漿成分が糸球体からBowman嚢へと濾過された液体の量で、160 L/日程度です。1~1.5 L/日であるのは、健常成人の尿量です。
  • 科目:生理学(消化・吸収・排泄系)
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第47回午後:第58問

器官の位置関係で正しいのはどれか。  

1: 胸腺は心臓の後方にある。

2: 副腎は腎臓の下方にある。

3: 松果体は間脳の前方にある。

4: 甲状腺は甲状軟骨の下方にある。

5: 上皮小体は甲状腺の前面にある。

第42回午後:第25問

副交感神経優位時の臓器とその働きとの組合せで誤っているのはどれか。  

1: 眼-縮瞳

2: 心臓-心拍数減少

3: 肝臓-グリコーゲン分解

4: 膵臓-膵液分泌

5: 膀胱-排尿筋収縮

第51回午前:第95問

病態とその治療薬の組合せで正しいのはどれか。  

1: 関節リウマチ ― メトトレキサート

2: ジスキネジア ― L-dopa

3: 重症筋無力症 ― 抗コリン薬

4: 前立腺肥大症 ― 男性ホルモン

5: 消化管出血 ― アスピリン

第43回午後:第31問

腎臓の機能で誤っているのはどれか。  

1: 原尿の99%は尿細管で再吸収される。

2: ナトリウムは主に近位尿細管で再吸収される。

3: カリウムは主に遠位尿細管で再吸収される。

4: 傍糸球体細胞からレニンを分泌する。

5: 間質細胞からエリスロポエチンを分泌する。

第48回午前:第60問

腎臓について正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 右腎は左腎より高い位置にある。

2: 腎皮質は髄質に比べて薄紅白色を呈する。

3: 腎小体は腎皮質にある。

4: 尿細管はネフロンの構成要素である。

5: Henle係蹄は腎小体にある。

第45回午前:第59問

正しいのはどれか。  

1: 右腎は左腎よりも高い位置にある。

2: 集合管は腎門を通る。

3: 腎杯はネフロンに含まれる。

4: 尿細管は腎小体に含まれる。

5: Henle係蹄は尿細管に含まれる。

第50回午前:第66問

栄養素と吸収部位の組合せで正しいのはどれか。  

1: 糖 - 空腸

2: 鉄 - 結腸

3: 脂肪 - 十二指腸

4: 蛋白質 - 胃

5: ビタミンB12 - 空腸

第47回午前:第68問

成長ホルモンについて誤っているのはどれか。  

1: 蛋白質である。

2: 下垂体前葉で合成される。

3: 下垂体前葉から分泌される。

4: 成人になると分泌が停止する。

5: 小児期の分泌不全によって低身長をきたす。

第44回午後:第30問

胆汁について正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: pHは酸性である。

2: コレステロールを含む。

3: 胆嚢で産生される。

4: 脂肪を乳化させる。

5: 成分の大部分は体外に排出される。

第52回午後:第68問

分娩後の乳汁分泌に作用するホルモンはどれか。  

1: ドパミン

2: エストロゲン

3: プロラクチン

4: プロゲステロン

5: ゴナドトロピン

第44回午後:第33問

正しいのはどれか。  

1: レプチンは摂食行動を促進する。

2: インスリンは血糖値を上昇させる。

3: バソプレシンは尿量を増加させる。

4: 甲状腺ホルモンは体温を上昇させる。

5: 上皮小体ホルモンは骨塩量を増加させる。

第48回午後:第85問

病態とその治療薬の組合せで正しいのはどれか。  

1: ジスキネジア − L-dopa

2: 重症筋無力症 − コリンエステラーゼ阻害薬

3: 前立腺肥大症 − 抗コリン薬

4: 間質性肺炎 − メトトレキサート

5: 消化管出血 − アスピリン

第54回午後:第66問

排便機構で正しいのはどれか。  

1: 排便中枢は胸髄にある。

2: 外肛門括約筋は陰部神経支配である。

3: 下行結腸では逆蠕動運動がみられる。

4: 食事によって胃が拡張すると便意を生じる。

5: 内肛門括約筋は副交感神経の緊張で収縮する。

  • 答え:2
  • 解説:排便機構に関する知識を確認する問題です。正しい選択肢は、外肛門括約筋が陰部神経支配であることを示す選択肢2です。
  • 選択肢1は間違いです。排便中枢は第2~4仙髄に存在し、胸髄ではありません。
  • 選択肢2は正しいです。外肛門括約筋は陰部神経(体性神経)支配であり、排便の際に意識的に制御することができます。
  • 選択肢3は間違いです。逆蠕動運動は上行結腸上端から盲腸にかけて見られ、内容物を停滞させて水分の吸収を促します。下行結腸では通常の蠕動運動が見られます。
  • 選択肢4は間違いです。便意は直腸壁が伸展されることで生じます。食物によって胃が拡張されると、大腸の蠕動運動が促通(蠕動反射)されますが、直接的に便意を生じさせるわけではありません。
  • 選択肢5は間違いです。内肛門括約筋は交感神経で収縮し、副交感神経で弛緩します。副交感神経の緊張では収縮しません。
  • 科目:生理学(消化・吸収・排泄系)
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