第44回午後第100問の類似問題

第55回午後:第4問

2人の幼児が砂場で遊ぶ様子を図に示す。遊びの発達段階で正しいのはどれか。 

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1: ごっこ遊び

2: 傍観者遊び

3: 平行遊び

4: 連合遊び

5: 協調遊び

第52回午前:第19問

7歳の男児。幼児期から落ち着きがなく、他の子供から遊具を取り上げる、列に並べない、座って待てないことが多かった。小学校入学後も、周囲の生徒の文房具を勝手に使う、課題に集中せず席を離れるなどが頻繁にみられていた。自宅でも落ち着きがなく、母親が注意すると興奮する状況であった。この男児について作業療法士が担当教員から相談を受けることになった。担当教員への助言内容として適切なのはどれか。  

1: 注意・叱責は強く行う。

2: 男児の席を教室の中心に設ける。

3: 望ましい行動が生じたら直ちに褒める。

4: 不得意なことは時間を要しても習得を目指す。

5: 集団生活に必要なルールを本人に詳しく説明する。

第35回午前:第94問

知的障害児の作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 作業課題への興味を拡大させる。

2: 集団内での対人技能を向上させる。

3: 自己評価の低下を防ぐ。

4: 障害特性を家族に説明する。

5: 不得意な教科の成績を向上させる。

第39回午前:第95問

知的障害児で稀なのはどれか。  

1: 不安

2: 興奮

3: 過敏

4: 自傷

5: 制止

第54回午前:第16問

17歳の男子。自閉症。自分なりの特定のやり方にこだわり融通が利かず、臨機応変に振る舞えずに失敗体験を積み重ね、自尊感情が著しく低下している。この常同性に関わる特性を踏まえた上での作業療法上の配慮として、最も重要なのはどれか。  

1: 静かな環境で作業する。

2: 用件は具体的に伝える。

3: 図や表を用いた説明を行う。

4: 1つずつ段階を踏んで作業する。

5: 予定変更がある時は前もって伝える。

  • 答え:5
  • 解説:この問題では、自閉症の患者に対して作業療法上の配慮が求められています。自閉症の患者は、常同性により臨機応変に対応できないことが多く、予定変更がある場合には前もって伝えることが重要です。
  • 静かな環境で作業することは、感覚過敏な自閉症患者に有効ですが、この問題では常同性に関わる配慮が求められているため、選択肢1は正解ではありません。
  • 用件を具体的に伝えることは一般的に良い方法ですが、この患者の場合、臨機応変に振る舞えないため、選択肢2は正解ではありません。
  • 図や表を用いた説明は、言語能力が低く図形認識が損なわれていない場合に有効ですが、この患者の場合、特定のやり方にこだわるため、必ずしも図や表を用いた説明がよいとは言えません。選択肢3は正解ではありません。
  • 1つずつ段階を踏んで作業することは、失敗体験を繰り返さないための配慮として行われますが、この患者にはあらかじめ変更について伝える配慮が必要であるため、選択肢4は正解ではありません。
  • 自閉症患者には、常同性に配慮する必要があります。予定の変更などに臨機応変に対応できず、混乱を生じることがあるため、予定変更がある場合には前もって伝えることが重要です。選択肢5が正解です。
  • 科目:発達・小児疾患
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第51回午前:第18問

35歳の女性。現在、6か月児の子育て中であるが、1か月前からテレビも新聞も見る気が起こらないほど周囲への興味と関心が低下し、児と触れ合うこともおっくうになった。物事の判断が鈍くなり、子育てに自信をなくし、自分を責め、ささいなことから不安になりやすくなったため、児を祖母に預けて精神科病院に入院した。入院翌日から不安の軽減を目的に作業療法が開始された。この患者に対する作業療法士の対応で適切なのはどれか。  

1: 運動によって体力の増強を図る。

2: 趣味をみつけるよう働きかける。

3: 子育ての情報提供により関心を高める。

4: 集団のレクリエーションで気分転換を図る。

5: ゆとりが持てるような日中の過ごし方を話し合う。

第43回午前:第95問

広汎性発達障害児の就学に向けた作業療法で適切でないのはどれか。  

1: 学校の環境調整を図る。

2: 身辺処理能力の向上を目指す。

3: 異年齢集団での対人交流を促す。

4: 家族へ障害の特徴を伝える。

5: 遊びの幅を広げる。

第41回午後:第99問

小児の精神障害で正しいのはどれか。  

1: 選択性緘黙は言語発達の遅れによって生じる。

2: 多動性障害では課題への注意集中が困難となる。

3: アスペルガー症候群は言語発達の遅れを伴う。

4: 吃音は単純音声チックに分類される。

5: 児童期に統合失調症が発症することはない。

第45回午前:第85問

新生児にみられないのはどれか。  

1: ホッピング反応

2: 交叉性伸展反射

3: 陽性支持反応

4: 逃避反射

5: 把握反射

第47回午後:第19問

35歳の女性。現在、6か月児の子育て中であるが、1か月前からテレビも新聞も見る気が起こらないほど周囲への興味・関心が低下し、子と触れ合うこともおっくうになった。物事の判断が鈍くなり、子育てに自信をなくし、自分を責め、ささいなことから不安になりやすくなったため、子を祖母に預けて精神科病院に入院した。入院翌日から不安の軽減を目的に作業療法が開始された。この患者に用いる作業活動で適切なのはどれか。  

1: 就労準備活動

2: 会話を促す活動

3: 創造力を要する活動

4: 決断力を要する活動

5: 短時間で完結する活動

第52回午後:第47問

選択性緘黙児に対する作業療法導入時のコミュニケーションの方法として適切でないのはどれか。  

1: 表情

2: 筆談

3: 会話

4: ジェスチャー

5: アイコンタクト

第42回午前:第71問

重度心身障害児への介入として適切でないのはどれか。  

1: 快反応を誘発できる刺激を探す。

2: 応答のある働きかけを繰り返し行う。

3: 物を介した関わりから始める。

4: 体性感覚の入力によって人への注意を促す。

5: 定位反応を誘発できる呼びかけを探す。

第51回午後:第44問

認知症患者のケアにおける環境調整で適切でないのはどれか。  

1: 見守りがしやすい環境を整える。

2: 居室のプライバシーを確保する。

3: 自室の場所を分かりやすく掲示する。

4: 親しみやすい家庭的な環境作りをする。

5: 生活の道具を新しいものに入れ替える。

第47回午後:第18問

35歳の女性。現在、6か月児の子育て中であるが、1か月前からテレビも新聞も見る気が起こらないほど周囲への興味・関心が低下し、子と触れ合うこともおっくうになった。物事の判断が鈍くなり、子育てに自信をなくし、自分を責め、ささいなことから不安になりやすくなったため、子を祖母に預けて精神科病院に入院した。入院翌日から不安の軽減を目的に作業療法が開始された。この患者に対する作業療法士の対応で適切なのはどれか。  

1: 体力の増強を図る。

2: 趣味をみつけるよう促す。

3: 子育てへの関心を高める。

4: 日中の過ごし方を話し合う。

5: 共同作業で他者と役割を分担させる。

第54回午後:第19問

7歳の男児。几帳面なところがある。小学校に入学して数か月後から肩をすくめる、まばたきをすることが目立ってきた。最近、授業中に顔しかめや首ふりなども激しくなり、担任の先生から注意されることが増えた。友達と遊んでいるときや眠っているときは起こらない。悩んだ母親が本人を連れて来院、チック障害と診断され作業療法の導入となった。作業療法士の対応で適切なのはどれか。  

1: 本人に困っていることを聞く。

2: 本人にチックが起こるときの状況を尋ねる。

3: チックを起こさないよう努力するように本人に言う。

4: 緊張に慣れる目的で最前列に座らせるよう担任の先生に依頼する。

5: クラスメートに障害のことは知らせずにおくよう担任の先生に依頼する。

  • 答え:1
  • 解説:チック障害は突然起こる無目的な症状で、ストレスが原因の一つとされる。作業療法導入期には、患児の困っていることを聞くことが適切である。
  • 本人に困っていることを聞くことは適切であり、学校生活を支援するために役立つ。患児の悩みや困り事を理解し、適切な対応を行うことが重要である。
  • 本人にチックが起こるときの状況を尋ねることは、ストレスをかける可能性があり、症状を誘発する危険性があるため、適切ではない。
  • チックを起こさないよう努力するように本人に言うことは、症状を意識することで心理的ストレスになり、チックを誘発する危険性があるため、適切ではない。
  • 緊張に慣れる目的で最前列に座らせるよう担任の先生に依頼することは、緊張が高まりチックを誘発させる危険性があるため、作業療法導入期に有効な手段とは言えない。
  • クラスメートに障害のことは知らせずにおくよう担任の先生に依頼することは、患児の学校での様子や困っていることを確認した後で考慮することが適切である。ただし、障害を理解してもらうことは周囲の協力を得るために重要である。
  • 科目:発達・小児疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第37回午前:第39問

11歳の女児。小学5年時の2学期から不登校となった。家から出て行くが校門に近づくと嘔気が出現し、校内に入れない状態が続いた。母親が付き添って登校したが、教室には入れず保健室登校となった。担任教師の依頼で相談医が母親とともに数回面接したのち、作業療法が必要と判断され開始された。作業療法を実施する上で適切でないのはどれか。  

1: 気楽に取り組める作業を選ぶ。

2: 出来栄えをほめる。

3: 作業の進歩を本人に示す。

4: 授業の遅れを取り戻す。

5: 言語的な表現に留意する。

第37回午後:第61問

児童の心理療法で適切なのはどれか。  

1: 自律訓練法

2: 精神分析療法

3: 森田療法

4: 内観療法

5: 箱庭療法

第55回午前:第42問

運動機能の特異的発達障害をもつ児について誤っているのはどれか。  

1: チック症状を伴う。

2: ボタンかけが苦手である。

3: ボール遊びが苦手である。

4: 感覚統合訓練が有効である。

5: 特定の技能を直接的に教えることが有効である。

  • 答え:1
  • 解説:運動機能の特異的発達障害は、協調性の障害を主とするもので、運動や動作の協調性が低いことが特徴です。チック症状は運動機能の特異的発達障害とは異なる症状であり、必ずしも伴うとは限りません。
  • チック症状は、運動機能の特異的発達障害とは異なる症状であり、突発的で無目的な運動や発声が特徴です。運動機能の特異的発達障害をもつ児が必ずしもチック症状を伴うわけではないため、この選択肢は誤りです。
  • 運動機能の特異的発達障害をもつ児は、両上肢の協調を要する作業、例えばボタンかけが苦手な傾向があります。この選択肢は正しいです。
  • 運動機能の特異的発達障害をもつ児は、目と手の協調を要する作業、例えばボール遊びが苦手な傾向があります。この選択肢は正しいです。
  • 感覚統合訓練は、対象児の学習、行動、情緒、社会的発達を脳における感覚間の統合の視点で分析し、治療的介入を行う方法で、運動機能の特異的発達障害をもつ児にも有効とされています。この選択肢は正しいです。
  • 運動機能の特異的発達障害をもつ児に対しては、得意な部分を用いて特定の技能を直接的に教えることが有効であるとされています。この選択肢は正しいです。
  • 科目:発達・小児疾患
  • 重要度:プレミアム特典
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第44回午前:第96問

幼児期の広汎性発達障害の作業療法の目的で適切でないのはどれか。  

1: 社会性の発達

2: 運動協応の向上

3: 自己調節機能の向上

4: 基本的生活習慣の確立

5: コミュニケーション能力の向上

第56回午前:第92問

遠城寺式乳幼児分析的発達検査(九大小児科改訂版)で1歳6か月までに獲得されるのはどれか。  

1: ボールを前にける。

2: 積木を横に二つ以上ならべる。

3: お菓子のつつみ紙をとって食べる。

4: 親から離れて遊ぶ。

5: 大きい、小さいがわかる。

  • 答え:3
  • 解説:遠城寺式乳幼児分析的発達検査(九大小児科改訂版)は、乳幼児の発達を評価するための検査であり、各年齢に応じた発達課題が設定されている。この問題では、1歳6か月までに獲得される発達課題を選ぶことが求められている。
  • 「ボールを前にける」は1歳9か月~2歳で獲得される発達課題であり、1歳6か月までに獲得されるものではない。
  • 「積木を横に二つ以上ならべる」は1歳9か月~2歳で獲得される発達課題であり、1歳6か月までに獲得されるものではない。
  • 「お菓子のつつみ紙をとって食べる」は1歳~1歳2か月で獲得される発達課題であり、1歳6か月までに獲得されるものであるため、正しい選択肢である。
  • 「親から離れて遊ぶ」は容易に母親から離れる時期の1歳8か月~2歳で獲得される発達課題であり、1歳6か月までに獲得されるものではない。
  • 「大きい、小さいがわかる」は2歳前後で獲得される発達課題であり、1歳6か月までに獲得されるものではない。
  • 科目:人間発達学
  • 重要度:プレミアム特典
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