第49回午前第25問の類似問題

第51回午後:第79問

記憶のプライミングについて正しいのはどれか。  

1: 学習によって習熟する。

2: 健忘症候群では障害される。

3: 潜在記憶の1つである。

4: 短期記憶に分類される。

5: 陳述記憶の1つである。

第44回午後:第58問

手続き記憶で正しいのはどれか。  

1: 陳述記憶に分類される。

2: 普遍的な概念に関連する。

3: 内容は常に意識化される。

4: 反復訓練によって獲得される。

5: 非言語的な表象として想起される。

第53回午前:第81問

作動記憶〈ワーキングメモリー〉の説明として適切なのはどれか。  

1: 数日間保持される。

2: 非宣言的記憶の1つである。

3: 技能の記憶として機能する。

4: 生活史の記憶として機能する。

5: 情報の処理と保持を同時に行う。

  • 答え:5
  • 解説:作動記憶(ワーキングメモリー)は、短期的に情報を保持し、同時に情報処理を行うシステムです。課題遂行のために必要な情報を一定の時間保持し、それに基づいて情報処理を行います。
  • 作動記憶は短期記憶の一つであり、数日間保持されるわけではありません。作動記憶は数秒から数十秒程度の短い時間で情報が保持されます。
  • 非宣言的記憶は意識上に内容を想起できず、言語などを介してその内容を陳述できない記憶です。作動記憶は、書物を読みながら内容を理解していく過程などであり、非宣言的記憶には分類されません。
  • 技能の記憶は、非宣言的記憶の一つである手続き記憶です。手続き記憶は、自転車の乗り方や泳ぎ方などの技能を記憶するもので、作動記憶とは異なります。
  • 生活史の記憶は長期記憶に分類され、過去の出来事や経験を記憶するものです。作動記憶は短期的な情報保持と処理を行うシステムであり、生活史の記憶とは異なります。
  • 作業記憶は、情報処理の中間過程を一時的に保持しながら次の処理を同時に行うような、並列的な作業の際に用いられます。これが作動記憶の特徴であり、適切な説明です。
  • 科目:臨床心理学
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第52回午後:第79問

意識することなく再生される記憶はどれか。  

1: 即時記憶

2: 意味記憶

3: 近時記憶

4: 手続き記憶

5: エピソード記憶

第56回午前:第32問

記憶障害を認める患者への対応として正しいのはどれか。  

1: 記憶する内容は、その意味を考え、声に出し印象づけて記憶させる。

2: バランストレーニングなどの運動は疲労を伴うため活用しない。

3: 記憶する内容は、絵などの視覚的イメージは用いず記憶させる。

4: 備忘録は、多くの情報を取り扱うため活用しない。

5: 何度も失敗を経験させながら、記憶の修正を促す。

  • 答え:1
  • 解説:記憶障害を持つ患者への対応では、記憶の符号化や検索を助ける方法が重要です。適切な方法を用いて記憶を促進させることが求められます。
  • 記憶する内容について、その意味を考えさせ、声に出して印象づけることは「符号化」にあたり、記憶障害のある患者にとって効果的な方法です。
  • バランストレーニングなどの運動は、極度の疲労を伴わなければ、身体活動を行わせながら記憶すると情報が記憶されやすいことがあるため、適切に活用すべきです。
  • 記憶障害のある患者には、視覚的情報を利用して符号化することが効果的であるため、絵などの視覚的イメージを用いるべきです。
  • 備忘録(メモリーノート)は記憶貯蔵の代償手段として用いられるため、活用すべきです。
  • 記憶障害のある患者には、エラーレス学習が望ましいため、何度も失敗を経験させる方法は適切ではありません。
  • 科目:脳血管疾患
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第57回午前:第78問

記憶と関係部位の組合せで正しいのはどれか。  

1: 長期記憶 ── 視 床

2: 手続き記憶 ── 扁桃体

3: プライミング ── 小 脳

4: エピソード記憶 ── 松果体

5: ワーキングメモリー ── 前頭葉

  • 答え:5
  • 解説:この問題では、記憶と関係部位の組合せについて正しいものを選ぶ必要があります。正しい組合せはワーキングメモリーと前頭葉です。
  • 長期記憶は視床ではなく、扁桃体や小脳などが関わっています。視床は痛覚や運動機能の調整、感情に関係しています。
  • 手続き記憶は扁桃体ではなく、線条体が関わっています。扁桃体は古典的条件付け情動反応に関係しています。
  • プライミングは小脳ではなく、新皮質が関わっています。小脳は古典的条件付け骨格筋反応に関係しています。
  • エピソード記憶は松果体ではなく、内側側頭葉が関わっています。松果体はメラトニンを分泌し、生体リズムに関与しています。
  • ワーキングメモリーは前頭連合野(前頭葉、頭頂葉、前帯状皮質など)が関わっているため正解です。ワーキングメモリーは短期的な情報処理や注意の維持に関与しています。
  • 科目:臨床心理学
  • 重要度:プレミアム特典
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第50回午前:第34問

記憶障害と治療介入の組合せで適切でないのはどれか。  

1: 逆向性健忘 ― アルバム療法

2: 逆向性健忘 ― 展望記憶訓練

3: 前向性健忘 ― メモリーノート

4: 前向性健忘 ― アラーム付き時計

5: 前向性健忘 ― リアリティオリエンテーション

第43回午後:第58問

箸の使い方などの熟練に関するのはどれか。  

1: 陳述記憶

2: 感覚記憶

3: 手続き記憶

4: エピソード記憶

5: ワーキングメモリー

第56回午前:第78問

記憶過程の要素として正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 記 銘

2: 計画立案

3: 想 起

4: 転 換

5: 配 分

  • 答え:1 ・3
  • 解説:記憶過程には3つの段階があります。それらは記銘、保持、想起です。記銘は入力された感覚刺激を意味情報に処理することで、保持は記銘により変換した情報を維持し、想起は保持されている情報を呼び起こすことです。
  • 記銘は記憶過程の要素であり、入力された感覚刺激を意味情報に処理することです。この過程で情報が記憶に刻まれます。
  • 計画立案は遂行機能の要素であり、記憶過程の要素ではありません。遂行機能には目標設定や計画実行などが含まれます。
  • 想起は記憶過程の要素であり、保持されている情報を呼び起こすことです。この過程で記憶された情報が再び意識に浮かび上がります。
  • 転換は注意の切り替えを指し、記憶過程の要素ではありません。転換は状況に応じて注意を切り替える能力を指します。
  • 配分は注意をどこに向けるかを決定する過程であり、記憶過程の要素ではありません。配分は状況に応じて注意を適切に分散または集中させる能力を指します。
  • 科目:臨床心理学
  • 重要度:プレミアム特典
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第46回午後:第78問

脳損傷後の出来事が思い出せないようになることはどれか。  

1: 作 話

2: 失 認

3: 前向健忘

4: 逆向健忘

5: 見当識障害

第50回午前:第79問

「30分後にベルが鳴ったら訓練を終了してください」という課題を遂行する際に活用する記憶はどれか。  

1: 意味記憶

2: 展望記憶

3: 手続き記憶

4: プライミング

5: エピソード記憶

第45回午後:第79問

自転車の乗り方などの熟練に関連する記憶はどれか。  

1: エピソード記憶

2: プライミング

3: 手続き記憶

4: 展望記憶

5: 意味記憶

第47回午後:第79問

「30分後にベルが鳴ったら訓練を終了してください」という課題を遂行する際に活用する記憶はどれか。  

1: 意味記憶

2: 展望記憶

3: 手続き記憶

4: プライミング

5: エピソード記憶

第53回午後:第40問

「昨夜の夕飯のおかずは何でしたか」という質問で評価できる記憶で最も適切なのはどれか。  

1: 遠隔記憶

2: 近時記憶

3: 作動記憶〈ワーキングメモリー〉

4: 即時記憶

5: 手続き記憶

  • 答え:2
  • 解説:この問題では、昨夜の夕飯のおかずに関する記憶がどの種類の記憶に該当するかを尋ねています。選択肢から最も適切な記憶の種類を選ぶことが求められています。
  • 遠隔記憶は長期記憶の一つで、幼少期や青年期以来保持されている記憶です。昨夜の夕飯のおかずに関する記憶は、遠隔記憶ではなく、もっと短い期間の記憶に該当します。
  • 近時記憶は長期記憶の一つで、数時間~数か月前から保持されている記憶です。昨晩の食事内容を尋ねることで、24時間以内の近時記憶について知ることができるため、この選択肢が正しいです。
  • 作動記憶(ワーキングメモリー)は、課題を遂行するのに必要な情報を短時間保存し、かつ利用するもので、作業実行後に消去されるものです。昨夜の夕飯のおかずに関する記憶は、作動記憶ではなく、長期記憶の一部である近時記憶に該当します。
  • 即時記憶の情報保持時間は数秒以内で、干渉を入れずに即時に再生させる記憶です。昨夜の夕飯のおかずに関する記憶は、即時記憶ではなく、もっと長い期間の記憶である近時記憶に該当します。
  • 手続き記憶は行為や動作の技能を修得したもので、非陳述(非宣言的)記憶です。昨夜の夕飯のおかずに関する記憶は、手続き記憶ではなく、陳述(宣言的)記憶である近時記憶に該当します。
  • 科目:作業療法評価学
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第51回午前:第32問

高次脳機能障害と治療法の組合せで正しいのはどれか。  

1: 記憶障害 - 自律訓練法

2: 失行症 - 回想法

3: 純粋失読 - 認知行動療法

4: 遂行機能障害 - 間隔伸長法

5: 半側空間無視 - プリズム適応療法