心不全のない急性心筋梗塞患者の退院後運動指導として適切なのはどれか。
1: 1日10分程度のジョギング
2: 等尺性収縮による筋力増強
3: 心拍数を増加させない運動
4: Borg指数16レベルの運動
5: 週3日以上の有酸素運動
右後下小脳動脈の閉塞で発症した脳梗塞でみられないのはどれか。
1: 右片麻痺
2: 右眼瞼下垂
3: 右小脳性運動失調
4: 右顔面温痛覚障害
5: 左上下肢温痛覚障害
心筋梗塞の合併症として誤っているのはどれか。
1: 心室頻拍
2: 下肢静脈瘤
3: 肩手症候群
4: 僧帽弁逆流
5: 心室中隔穿孔
脳卒中右片麻痺患者に対する訓練を図に示す。患者はボールに右足を乗せ、ボールを前後に転がしている。訓練目的として誤っているのはどれか。
1: 立位バランス改善
2: 腹筋・背筋の協調運動
3: 麻痺側下肢の支持性向上
4: 麻痺側下肢の屈筋強化
5: 非麻痺側下肢の伸筋強化
58歳の女性。脳梗塞による右片麻痺。発症後5日経過。理学療法では座位訓練が開始された。評価により意識レベルはJCS(Japan Coma Scale)で1桁、ブルンストローム法ステージは上肢・下肢ともにII、手指はIであった。早期プログラムとして適切でないのはどれか。
1: 座位での上肢帯のポジショニングの指導
2: 麻痺側の自動介助運動の指導
3: 臥位時の三角巾による上肢の固定方法の指導
4: 非麻痺手による物品操作の指導
5: 食事動作の指導
脳血管障害と治療の組合せで正しいのはどれか。
1: ラクナ梗塞――――――――頸動脈血栓内膜剝離術
2: くも膜下出血―――――――クリッピング手術
3: 心原性脳塞栓症――――――頸動脈ステント留置術
4: 一過性脳虚血発作―――――コイル塞栓術
5: アテローム血栓性脳梗塞――アブレーション手術
脳卒中片麻痺患者の肩関節亜脱臼に対する対策で適切でないのはどれか。
1: 車椅子へのアームトレイ設置
2: 麻痺筋への機能的電気刺激(FES)
3: EMGバイオフィードバック
4: アームスリングの装着
5: 上肢の体幹固定
頸髄損傷急性期合併症で下肢の関節可動域訓練が禁忌となるのはどれか。
1: 無気肺
2: 頻脈
3: 起立性低血圧
4: 尿路感染症
5: 深部静脈血栓症
歩行訓練で正しいのはどれか。
1: 脳性麻痺では四つ這いが可能となってから開始する。
2: 関節リウマチの歩行浴は免荷のため頸下浸水とする。
3: 脊髄小脳変性症の失調症では足部へ重錘を負荷する。
4: 脳卒中片麻痺では症状が固定してから下肢装具を使用する。
5: 二分脊椎で機能レベルがL5の場合はRGO(reciprocating gait orthosis)が適応となる。
脳血管障害回復期の患者。麻痺は上下肢ともにブルンストローム法ステージIIIで座位バランスは悪い。バランス反応と上肢分離運動促進とを目的に図に示すような自動介助運動をゆっくり繰り返した。このとき出現しやすいのはどれか。2つ選べ。ア.前方移動時に重心が後方に残る。イ.患側肩関節は外転位になる。ウ.患側肩甲帯は前方突出する。エ.患側股関節は内転位になる。オ.患側足関節は外反位になる。
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
脳血管障害による右大脳半球損傷の症状で頻度の少ないのはどれか。
1: 間違った袖に手を通す。
2: 食事をお膳の片側半分残す。
3: 麻痺のあることが分からない。
4: 急須でお茶を入れる手順を混乱する。
5: 閉眼したままにという指示に開眼してしまう。
正しい組合せはどれか。2つ選べ。 ア.脳出血-アテローム硬化イ.脳血栓-血小板減少ウ.脳塞栓-心房細動エ.くも膜下出血-動脈瘤破裂オ.慢性硬膜下血腫-動静脈奇形破裂
1: ア
2: イ
3: ウ
4: エ
5: オ
合併症のない急性心筋梗塞の患者において、厚生省「循環器疾患のリハビリテーションに関する研究班(平成8年度)」のリハビリテーションプログラムに基づき、次のステージへの進行が可能であるのはどれか。
1: 動悸の出現
2: 心室細動の出現
3: 0.5 mVのST低下
4: 運動時心拍数150/分
5: 運動時収縮期血圧の10 mmHg上昇
脳卒中痙性片麻痺の歩行の特徴について正しいのはどれか。
1: 分回し歩行
2: 加速歩行
3: 小刻み歩行
4: 健側立脚期の短縮
5: 患側足尖内側縁での接地
60歳の男性。脳梗塞。発症後9か月経過。現在、左片麻痺は軽度だが、日常生活上の介助量は多大である。模写課題の結果を図に示す。この患者への対応で誤っているのはどれか。
1: 物品呼称の訓練
2: 左方注意の習慣化
3: 構成課題の訓練
4: 口頭での行為確認の習慣化
5: 衣服への目印の付加
脳卒中後の左片麻痺患者の生活環境を整えることとした。ベッドとポータブルトイレの位置で適切なのはどれか。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
5: ⑤
脳卒中後の左片麻痺患者に対するADL練習として正しいのはどれか。
1: 上衣を右上肢から着衣する。
2: 浴槽に右下肢からまたいで入る。
3: 階段を上るときに左下肢を先に出す。
4: 階段を下りるときに右下肢を先に出す。
5: 車椅子からベッドに移乗するときに左半身をベッドに寄せる。
脳卒中治療ガイドライン2004で推奨グレードが低いのはどれか。
1: 歩行能力改善のためのトレッドミル訓練
2: 歩行改善のための筋電図バイオフィードバック
3: 麻痺側手関節の背屈筋の筋力増強のための電気刺激
4: 歩行の妨げとなっている内反尖足へのフェノールブロック
5: 運動障害改善のためのファシリテーション(神経筋促通手技)
45歳の男性。3年前に受傷した頸髄損傷による完全四肢麻痺。在宅での訪問リハビリテーションの訓練中に突然激しい頭痛と著明な発汗とを認めた。取るべき対応で適切でないのはどれか。
1: 血圧を測定する。
2: 麻痺部の有害刺激の有無をみる。
3: 膀胱が充満しているかをみる。
4: 下肢を挙上して経過を観察する。
5: 関連する医療機関に連絡する。
発症早期の重度左片麻痺患者の歩行訓練における理学療法士の対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 患者の左側から左上肢を抱え込む。
2: 患者の右前方から右上肢を持つ。
3: 患者の前方から両上肢を引く。
4: 患者の後方から両腋窩を支える。
5: 患者の正面から両肩を持つ。