第39回午後第54問の類似問題

第49回午後:第28問

骨粗鬆症のある高齢者で起こりやすい骨折はどれか。  

1: 橈骨骨幹部骨折

2: 上腕骨顆上骨折

3: 骨盤骨折

4: 大腿骨頸部骨折

5: 脛骨骨幹部骨折

第38回午後:第85問

慢性関節リウマチについて誤っているのはどれか。  

1: エックス線所見で関節周囲の骨萎縮が認められる。

2: 遠位指節間関節から初発することが多い。

3: 罹患関節は左右対称性に症状が現れる。

4: 環軸関節の亜脱臼が生じることが多い。

5: 関節周囲などに皮下結節が認められる。

第35回午後:第92問

変形性股関節症で誤っているのはどれか。  

1: 我が国では一次性のものが多い。

2: 体重の増加によって症状が悪化する。

3: 股関節の可動域制限が出現する。

4: 外転筋群の筋力低下が出現する。

5: 疼痛は歩き始めに出現する。

第46回午前:第33問

骨粗鬆症性骨折が起こりやすいのはどれか。  

1: 頸椎

2: 鎖骨

3: 胸椎

4: 腓骨

5: 踵骨

第57回午前:第88問

骨形成不全症で正しいのはどれか。  

1: 遺伝性疾患ではない。

2: 聴覚障害を合併する。

3: 四肢・体幹の変形は少ない。

4: 骨折の頻度は小児期より思春期で高い。

5: 出生1,000人あたり1~2人の割合である。

  • 答え:2
  • 解説:骨形成不全症は遺伝性疾患であり、易骨折性、青色強膜、難聴が三徴候である。また、胸郭、脊柱、四肢の弯曲変形が多く見られる。
  • 選択肢1は間違いです。骨形成不全症は遺伝性疾患であり、常染色体優性遺伝と常染色体劣性遺伝のどちらもみられる。
  • 選択肢2は正しいです。骨形成不全症の三徴候は易骨折性、青色強膜、難聴であり、聴覚障害を合併することがある。
  • 選択肢3は間違いです。骨形成不全症では胸郭、脊柱、四肢の弯曲変形が多く見られる。
  • 選択肢4は間違いです。骨折の頻度は歩行の不安定な小児期に多く、思春期以降に骨折の頻度が減少する。
  • 選択肢5は間違いです。骨形成不全症の有病率は、出生2万人あたり1~2人の割合である。
  • 科目:骨関節障害と臨床医学
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第36回午後:第81問

先天性股関節脱臼について誤っているのはどれか。  

1: 寛骨臼は浅く発育が悪い。

2: 骨端核の出現は遅延する。

3: 脱臼側の下肢短縮を認める。

4: 股関節の屈曲内転が制限される。

5: トレンデレンブルグ徴候が陽性である。

第48回午前:第51問

骨の構造で正しいのはどれか。  

1: 皮質骨には骨梁がある。

2: 踵骨は海綿骨の部分が少ない。

3: 発育時の骨髄は赤色骨髄である。

4: 関節面は骨端軟骨で覆われている。

5: 骨は軟骨よりもプロテオグリカンを豊富に含む。

第41回午後:第2問

正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 骨の関節面は滑膜で覆われている。

2: 骨芽細胞は骨吸収に関与している。

3: 骨は緻密骨と海綿骨とに分けられる。

4: 長骨の骨幹には髄腔がある。

5: 副甲状腺ホルモンは骨形成を促進する。

第55回午前:第86問

骨形成不全症で正しいのはどれか。  

1: 強膜炎を合併する。

2: 遺伝性疾患ではない。

3: 視覚障害を合併する。

4: 二次的に側弯症を発症しやすい。

5: 治療にはステロイド薬が有効である。

  • 答え:4
  • 解説:骨形成不全症は、常染色体優性遺伝の遺伝性疾患で、骨の強度が低下し、骨折や変形が起こりやすくなる。青色強膜を示すが、強膜炎や視覚障害の合併はない。二次的に側弯症を発症しやすい。根本的治療はないが、骨萎縮に対する内科的治療としてビスフォスフォネート製剤が用いられることがある。
  • 選択肢1は間違いです。骨形成不全症では、青色強膜を示すが、強膜炎の合併は認められません。
  • 選択肢2は間違いです。骨形成不全症は遺伝性疾患であり、常染色体優性遺伝の特徴を持っています。
  • 選択肢3は間違いです。骨形成不全症では、青色強膜を生じるものの、視覚障害の合併はありません。
  • 選択肢4は正しいです。骨形成不全症は、繰り返す骨折や長管骨、脊椎、胸郭の変形、関節弛緩などの症状を呈し、これにより二次的に側弯症を発症しやすくなります。
  • 選択肢5は間違いです。骨形成不全症の根本的治療はなく、ステロイド薬ではなく、骨萎縮に対する内科的治療としてビスフォスフォネート製剤の投与が行われることがあります。
  • 科目:骨関節障害と臨床医学
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第50回午前:第75問

疾患と病理変化の組合せで誤っているのはどれか。  

1: Parkinson病 - 大脳白質の変性

2: 多発性硬化症 - 中枢神経の脱髄

3: Huntington病 - 線条体の変性

4: Alzheimer型認知症 - 大脳皮質の変性

5: 筋萎縮性側索硬化症 - 脊髄前角細胞の脱落

第55回午後:第24問

骨折と損傷を受ける可能性がある筋との組合せで誤っているのはどれか。  

1: 鎖骨骨折――――――小胸筋

2: 橈骨遠位端骨折―――方形回内筋

3: 上腕骨外科頸骨折――棘上筋

4: 上腕骨骨幹部骨折――烏口腕筋

5: 橈尺骨骨幹部骨折――第2背側骨間筋

  • 答え:5
  • 解説:この問題では、骨折と筋損傷の関係について考えます。骨折が起こると、周囲の筋肉にも影響が及び、損傷を受ける可能性があります。選択肢で示された骨折と筋肉の組み合わせの中で、誤っているものを選ぶ問題です。
  • 小胸筋は、第2(3)~5肋骨前面から起始し、肩甲骨烏口突起に停止します。鎖骨骨折では、外側骨片が大・小胸筋によって引かれ、転位することがあります。このため、筋損傷を受ける可能性があるため、選択肢1は正しいです。
  • 方形回内筋は、尺骨前面遠位1/4から起始し、橈骨前面遠位1/4に停止します。橈骨遠位1/4に付着するため、橈骨遠位端骨折の際に損傷を受ける可能性があるため、選択肢2は正しいです。
  • 棘上筋は、肩甲骨棘上窩、棘上筋膜内面から起始し、上腕骨大結節上部、肩関節包に停止します。上腕骨頭を関節窩に対して引きつけ、下垂時の唯一の懸垂作用筋であるため、上腕骨外科頸骨折の際に負担がかかり、損傷を受ける可能性があるため、選択肢3は正しいです。
  • 烏口腕筋は、肩甲骨烏口突起から起始し、上腕骨内側面中央部、内側上腕筋間中隔に停止します。上腕骨内側面に停止するため、上腕骨骨幹部骨折の際に損傷を受ける可能性があるため、選択肢4は正しいです。
  • 第2背側骨間筋は、第2、3指中手骨背側面から起始し、指背腱膜を介して第2指の基節骨底、中節骨底、末節骨底に停止します。背側骨間筋は手内筋であり、橈尺骨骨幹部骨折の際に損傷を受ける可能性は低いため、選択肢5は誤りです。
  • 科目:整形外科疾患
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第55回午後:第95問

骨粗鬆症の原因で誤っているのはどれか。  

1: 安静臥床

2: 胃切除後

3: 糖尿病

4: ビタミンA欠乏症

5: 副甲状腺機能亢進症

  • 答え:4
  • 解説:骨粗鬆症は骨量の減少によって引き起こされる病態で、続発性骨粗鬆症の原因には廃用、栄養性、生活習慣、内分泌性などが関与している。選択肢の中で誤っているのはビタミンA欠乏症である。
  • 安静臥床は続発性骨粗鬆症の原因の一つであり、骨への負荷が減少することで骨量が減少する。
  • 胃切除後は続発性骨粗鬆症の原因の一つであり、栄養素の吸収が悪くなることで骨量が減少する。
  • 糖尿病は続発性骨粗鬆症の原因の一つであり、生活習慣に関連した骨量減少が起こる。
  • ビタミンA欠乏症は骨粗鬆症の原因ではなく、ビタミンDやビタミンC欠乏症が骨粗鬆症の原因となる。
  • 副甲状腺機能亢進症は続発性骨粗鬆症の原因の一つであり、内分泌性の要因によって骨量が減少する。
  • 科目:老年期障害と臨床医学
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第37回午前:第58問

骨粗鬆症について適切でないのはどれか。  

1: 閉経後の女性に生じやすい。

2: ステロイド治療により生じやすい。

3: 大腿骨頸部骨折をきたしやすい。

4: 脊椎圧迫骨折ではコルセットを装着する。

5: 高齢者の腰背痛には体幹前屈を指導する。

第41回午後:第41問

膝関節で誤っているのはどれか。  

1: 半月板は関節の適合性をよくしている。

2: 大腿骨軸と脛骨軸は軽度外反している。

3: 後十字靱帯は脛骨の後方移動を防ぐ。

4: 外側側副靱帯は屈曲位で緊張する。

5: 屈曲位から完全伸展すると脛骨の外旋が起こる。

第54回午後:第89問

続発性骨粗鬆症発症の危険因子はどれか。  

1: 肥満

2: 副腎不全

3: 関節リウマチ

4: 甲状腺機能低下

5: 副甲状腺機能低下

  • 答え:3
  • 解説:続発性骨粗鬆症は、他の疾患や薬剤などが原因で発症する骨粗鬆症です。関節リウマチ、甲状腺機能亢進症、副甲状腺機能亢進症、Cushing症候群などの内分泌疾患や、ステロイド薬、抗けいれん薬などの薬剤性、慢性腎不全、糖尿病、アルコールや廃用、栄養不良などの生活習慣が危険因子とされています。
  • 肥満は続発性骨粗鬆症の危険因子ではありません。むしろ、適度な体重は骨密度を維持するのに役立ちます。
  • 副腎不全は糖質コルチコイドの分泌が減少するため、続発性骨粗鬆症の危険因子とはなりません。逆に、副腎皮質ホルモンの過剰分泌がある場合、ステロイドによる骨粗鬆症の危険因子となります。
  • 関節リウマチは続発性骨粗鬆症発症の危険因子です。関節リウマチの治療に用いられるステロイド薬や炎症による骨密度低下が、骨粗鬆症の発症につながることがあります。
  • 甲状腺機能低下は、破骨細胞の形成が抑制されないため、骨粗鬆症の危険因子になる場合がありますが、関節リウマチがより大きな危険因子です。甲状腺機能亢進症の場合は、骨の吸収が抑制され、石灰化が促進されるため、骨粗鬆症の危険因子となります。
  • 副甲状腺機能低下は、骨形成に作用するため、続発性骨粗鬆症の危険因子とはなりません。逆に、副甲状腺機能亢進症の場合は、骨吸収が亢進され、続発性骨粗鬆症の危険因子となります。
  • 科目:老年期障害と臨床医学
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第35回午前:第52問

脊髄損傷患者の異所性骨化で正しいのはどれか。  

1: 関節拘縮の原因になる。

2: 下肢では足関節に多い。

3: 上肢では手関節に多い。

4: 受傷後1か月以内に発症する。

5: 血清カルシウム値が上昇する。

第36回午後:第80問

変形性股関節症で誤っているのはどれか。  

1: 我が国では二次性が多い。

2: 血沈値が上昇する。

3: 歩き始めに疼痛が出現する。

4: 関節裂隙は狭小化する。

5: 股関節外転が制限される。

第57回午前:第89問

原発性骨粗鬆症について正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 男性に多い。

2: 海綿骨の減少を伴う。

3: 喫煙は危険因子である。

4: 低カルシウム血症を伴う。

5: 骨折好発部位は尺骨である。

  • 答え:2 ・3
  • 解説:原発性骨粗鬆症は、閉経後の女性に多く、骨代謝が速い海綿骨の減少を伴います。喫煙や飲酒は危険因子となりますが、血清カルシウムやリンは正常です。骨折好発部位は大腿骨近位部や椎体です。
  • 原発性骨粗鬆症は閉経後の女性に多いため、男性に多いというのは誤りです。
  • 海綿骨は骨代謝が速いため、原発性骨粗鬆症では骨量の減少を伴います。この選択肢は正しいです。
  • 喫煙は原発性骨粗鬆症の危険因子であり、飲酒も危険因子となります。この選択肢は正しいです。
  • 原発性骨粗鬆症では、血清カルシウムおよびリンは正常であり、低カルシウム血症を伴わないため、この選択肢は誤りです。
  • 原発性骨粗鬆症の骨折好発部位は大腿骨近位部および椎体であり、尺骨ではないため、この選択肢は誤りです。
  • 科目:骨関節障害と臨床医学
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第46回午前:第87問

原発性骨粗鬆症について正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 男性に多い。

2: 海綿骨の減少を伴う。

3: 喫煙は危険因子である。

4: 低カルシウム血症を伴う。

5: 骨折好発部位は尺骨である。

第35回午後:第13問

誤っているのはどれか。  

1: 成人の骨は体重の15~18 %を占めている。

2: 身体の骨格を構成する骨は約200個ある。

3: 骨髄は造血臓器として海綿質にある。

4: 恥骨結合は硝子軟骨結合である。

5: 骨膜には多数の血管と神経とが分布している。