第39回午前第69問の類似問題

第36回午前:第6問

39歳の男性。頸髄完全損傷(第7頸髄節まで機能残存)で発症後3か月経過。脊髄損傷以外の合併損傷はなく、受傷後の合併症にも著しいものはない。理学療法で適切でないのはどれか。  

1: プッシュアップによる除圧

2: 浴槽への出入り動作

3: ベッドから車椅子への側方移乗

4: 車椅子から便器への移乗

5: キャスターを上げての段差の下降

第56回午後:第24問

深部静脈血栓予防について誤っているのはどれか。  

1: 水分補給

2: 離床の促進

3: 足関節の自動運動

4: 長時間の座位保持

5: 弾性ストッキングの着用

  • 答え:4
  • 解説:深部静脈血栓予防には、早期離床、適度な歩行や足関節の自動運動、弾性ストッキングの着用が勧められる。長時間の座位保持は、下肢の血流のうっ滞を誘発し、血液の流れが阻害されるため、誤りである。
  • 水分補給は、血液粘性の増大を防ぐため、深部静脈血栓予防に効果的である。
  • 離床の促進は、筋ポンプ機能を利用して下肢の血流を促進できるため、深部静脈血栓予防に効果的である。
  • 足関節の自動運動は、腓腹筋やヒラメ筋の筋ポンプ機能を活用して血流を促進できるため、深部静脈血栓予防に効果的である。
  • 長時間の座位保持は、下肢の血流のうっ滞を誘発し、血液の流れが阻害されるため、深部静脈血栓予防には誤りである。
  • 弾性ストッキングの着用は、下肢への血流うっ滞を皮膚静脈圧迫によって予防する点で有効な可能性があるため、深部静脈血栓予防に効果的である。
  • 科目:内科疾患
  • 重要度:プレミアム特典
  • 類似問題を見る
  • この問題について報告する

第49回午後:第35問

人工股関節置換術後の深部静脈血栓症の予防で誤っているのはどれか。  

1: 弾性ストッキング着用

2: 間欠的空気圧迫

3: 足関節の底背屈

4: マッサージ

5: 安静

第39回午前:第71問

膝周囲のスポーツ外傷と理学療法との組合せで誤っているのはどれか。  

1: 前十字靱帯再建術後-膝伸展可動域の制限

2: 関節鏡視下半月板切除術後-早期部分荷重訓練

3: ジャンパー膝-膝窩部への超音波療法

4: 腸脛靱帯炎-ランニングの禁止

5: 離断性骨軟骨炎-膝関節固定装具の適用

第51回午前:第25問

脳卒中片麻痺に対する斜面台を用いた運動療法の目的で適切でないのはどれか。  

1: 内反尖足の予防

2: 立位感覚の向上

3: 覚醒レベルの向上

4: 体幹筋筋力の維持

5: 膝関節伸展筋の痙縮抑制

第54回午前:第23問

疾患と作業種目の組合せで正しいのはどれか。  

1: 関節リウマチ――――粘土細工

2: 小脳梗塞――――――切り絵

3: 脊髄小脳変性症―――卓球

4: Parkinson病 ――――上方への輪通し

5: 慢性閉塞性肺疾患――デコパージュ

  • 答え:4
  • 解説:この問題では、疾患と作業種目の組み合わせが正しいかどうかを判断する必要があります。正しい組み合わせは、疾患の症状に対して作業種目が適切であり、患者にとって有益であることが求められます。
  • 関節リウマチの患者には粘土細工は望ましくありません。なぜなら、関節リウマチ患者の指関節や手関節に負担がかかるためです。粘土細工は、手指の筋力低下を示す末梢神経損傷や巧緻性が低下した程度の軽度片麻痺などで用いられます。
  • 小脳梗塞の患者には切り絵は適切ではありません。なぜなら、小脳梗塞では企図振戦を生じるため、切り絵などの刃物の使用は危険だからです。切り絵は、カッターの操作が可能なレベルの軽度片麻痺などで用いられます。
  • 脊髄小脳変性症の患者には卓球は適切ではありません。なぜなら、脊髄小脳変性症は失調症状がみられるため、卓球で必要となる俊敏な移動やラケットの操作は困難だからです。卓球は、立位保持が可能なごく軽度のParkinson病などで用いられます。
  • Parkinson病の患者には上方への輪通しが適切です。なぜなら、Parkinson病では固縮や姿勢反射障害がみられるため、上方への輪通しなどの大関節を利用した粗大運動は、棒体操などと同様に、これらの症状に対して有効だからです。
  • 慢性閉塞性肺疾患の患者にはデコパージュは適切ではありません。なぜなら、デコパージュは揮発性油を使用することもあるため、呼吸器疾患患者に対しては望ましくないからです。デコパージュは、手指の巧緻性が低下した末梢神経損傷や軽度片麻痺などで用いられます。
  • 科目:基礎作業療法学・作業療法管理学
  • 重要度:プレミアム特典
  • 類似問題を見る
  • この問題について報告する

第40回午前:第81問

関節リウマチの理学療法で誤っているのはどれか。  

1: 炎症症状の強い関節に寒冷療法を行う。

2: 朝のこわばりの強い時間帯は避ける。

3: 筋力増強運動は等尺性を原則とする。

4: 起き上がり動作は下肢と頭頸部の反動を利用する。

5: 移乗動作は座面を高く調整する。

第41回午前:第60問

腱板不全断裂の治療で誤っているのはどれか。  

1: 急性期は三角巾による局所の安静

2: 肩甲胸郭関節の可動域訓練

3: 滑車を用いた肩関節可動域維持

4: 肩甲上腕リズムの再学習訓練

5: 重錘を用いた上肢挙上運動

第36回午前:第47問

脳卒中片麻痺の下肢症状と理学療法との組合せで適切でないのはどれか。  

1: 内反尖足-体重負荷による持続的伸張

2: 下垂足-反射を利用した足背屈の誘発

3: 膝折れ-長下肢装具の使用

4: 反張膝-底屈制限10°の短下肢装具の使用

5: はさみ足-神経ブロックと伸張訓練との併用

第42回午前:第64問

第3腰髄節レベルまで機能残存の完全対麻痺患者における合併症で正しいのはどれか。2つ選べ。  

1: 褥 瘡

2: 体温調節障害

3: 神経因性膀胱

4: 起立性低血圧

5: 自律神経過反射

第46回午前:第29問

アテトーゼ型脳性麻痺児の症状と訓練課題との組合せで適切なのはどれか。  

1: 定頸不良 — 背臥位で下肢を挙上する。

2: 体幹過伸展 — 座面の高い椅子で座位を保持する。

3: 手指の過伸展 — 豆をつまむ。

4: 目と手の協調障害 — ボールプールで遊ぶ。

5: 動的バランス不良 — セラピーボールに乗って揺らす。

第41回午前:第71問

アテトーゼ型脳性麻痺児の症状とアプローチとの組合せで適切でないのはどれか。  

1: 定頸不良-腹臥位での頭部挙上

2: 体幹過伸展-座面の高い椅子での座位訓練

3: 動的バランス不良-セラピーボールでのバランス訓練

4: 手指の過伸展-ビンの蓋の開け閉め

5: 目と手の協調障害-ペグ差しの練習

第37回午後:第96問

中心性頸髄損傷で正しいのはどれか。  

1: 上肢より下肢の障害が強い。

2: 椎骨の損傷を合併する。

3: 高齢者に発症する。

4: 頸部過屈曲によって生じる。

5: 運動より感覚の障害が強い。

第40回午前:第92問

物理療法の適応で誤っているのはどれか。  

1: 低出力レーザー─腰痛症

2: パラフィン浴─深部静脈血栓症

3: アイスパック─捻挫

4: 間欠牽引─変形性頸椎症

5: ホットパック─変形性肘関節症

第55回午後:第84問

脊髄損傷で正しいのはどれか。  

1: 受傷直後は尿失禁状態となる。

2: 排尿筋括約筋協調不全は生じない。

3: 残尿が150 mLでは導尿は不要である。

4: 核・核下型神経因性膀胱であれば尿道カテーテル長期留置を行う。

5: 核上型神経因性膀胱であればトリガーポイントの叩打による反射性排尿を試みる。

  • 答え:5
  • 解説:脊髄損傷によって生じる排尿障害は、損傷の位置によって核上型神経因性膀胱と核・核下型神経因性膀胱に分類される。核上型では反射性排尿が可能であり、トリガーポイントの叩打による反射性排尿を試みることが適切である。
  • 受傷直後は脊髄ショックの状態となり、排尿反射が消失し、尿閉の状態となるため、この選択肢は間違いです。
  • 脊髄損傷によって排尿筋と括約筋の協調が正常に作用しなくなるため、排尿筋括約筋協調不全は生じることがあります。この選択肢は間違いです。
  • 残尿は概ね50 mL以下が理想であり、残尿が150 mLでは導尿が必要となることがあるため、この選択肢は間違いです。
  • 核・核下型神経因性膀胱では導尿が必要となるが、尿道カテーテルの長期留置は慢性の尿路感染症を生じるため、望ましくない。この選択肢は間違いです。
  • 核上型神経因性膀胱では、膀胱にある程度尿が溜まると反射的に排尿筋の収縮が起こり、排尿する状態である。この場合、トリガーポイントの叩打により、体性膀胱反射を利用して反射性排尿を試みるとよい。この選択肢が正しいです。
  • 科目:神経・筋系の障害と臨床医学
  • 重要度:プレミアム特典
  • 類似問題を見る
  • この問題について報告する

第50回午前:第49問

吸引操作の合併症として誤っているのはどれか。  

1: 不整脈

2: 肺胞虚脱

3: 肺うっ血

4: 低酸素血症

5: 気管支攣縮

第41回午後:第80問

骨折後に発生する合併症で誤っているのはどれか。  

1: 静脈血栓症

2: 阻血性拘縮(フォルクマン拘縮)

3: 骨化性筋炎

4: 無腐性骨壊死

5: デュプイトラン拘縮

第44回午前:第68問

脊髄損傷の異所性骨化で正しいのはどれか。  

1: 関節周囲に熱感が生じる。

2: 麻痺域の小関節に好発する。

3: 血清カルシウム値が上昇する。

4: 発生すれば関節可動域運動を中止する。

5: 血清アルカリフォスファターゼ値が低下する。

第35回午後:第83問

正しい組合せはどれか。  

1: 重症筋無力症-運動失調

2: パーキンソン症候群-企図振戦

3: フリードライヒ失調症-Romberg徴候陰性

4: ギラン・バレー症候群-腱反射亢進

5: 脊髄空洞症-解離性感覚障害

第44回午後:第89問

末梢神経とその損傷による症状との組合せで誤っているのはどれか。  

1: 長胸神経 − 翼状肩甲

2: 後骨間神経 − 手指MP関節伸展の筋力低下

3: 大腿神経 − 股関節伸展の筋力低下

4: 総腓骨神経 − 下垂足

5: 閉鎖神経 − 股関節内転筋筋力低下