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臨床工学技士国家試験

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第26回 午後 第36問
13件の類似問題
レーザー手術装置で正しいのはどれか。...
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37
臨床工学技士国家試験 - 第29回 午前
重要度:低 正答率:86% 類似度 65.5% 解説あり
正しい組合せはどれか。
a
CO₂レーザ ―――― 網膜凝固
b
Dyeレーザ ―――― 光線力学療法
c
ArFエキシマレーザ ―――― 角膜切除
d
Nd:YAGレーザ ―――― 凝固止血
e
Arレーザ ―――― 切開
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

解説

医療用レーザは波長と組織吸収特性により適応が異なる。CO₂レーザ(10,600 nm, 遠赤外)は水に強く吸収され浅層でエネルギーが留まるため切開・蒸散に適し、眼底の網膜凝固には用いない。Dye(色素)レーザは波長可変で、光感受性物質(例:フォトフリン)を630 nm付近で励起する光線力学療法(PDT)に用いられる。ArFエキシマレーザ(193 nm, 紫外)は光化学的アブレーションで熱影響が小さく、角膜表面の精密切除(PRK/LASIK)に用いられる。Nd:YAGレーザ(1,064 nm, 近赤外)は深達性が高く凝固・止血に有効で内視鏡治療などで用いられる。Ar(アルゴン)レーザ(488/514 nm, 青緑)はメラニンやヘモグロビンに吸収され、眼科での網膜光凝固が主用途で切開には用いない。ゆえに正しい組合せは2, 3, 4である。

選択肢別解説

a
不正解

誤り。CO₂レーザ(10,600 nm)は水に強く吸収され表層でエネルギーが消費されるため、組織の切開・蒸散に適する。一方、網膜凝固は可視域(緑~青緑)を用いるArレーザなどが適応であり、CO₂レーザは網膜凝固には用いない。

b
正解

正しい。Dye(色素)レーザは波長可変で、光感受性物質を特定波長で励起して細胞傷害を起こす光線力学療法(PDT)に用いられる。代表例としてフォトフリンを630 nm付近で励起して腫瘍や新生血管を選択的に治療する。

c
正解

正しい。ArFエキシマレーザ(193 nm)は紫外光による光化学的アブレーションで熱影響が小さく、角膜表面をミクロン単位で整形する角膜切除(PRK/LASIK)に用いられる。

d
正解

正しい。Nd:YAGレーザ(1,064 nm)は組織深部への透過性が高く、強力な凝固・止血効果を示すため、内視鏡的止血などで広く用いられる(適応は凝固・止血)。

e
不正解

誤り。Arレーザ(488/514 nm)はメラニンやヘモグロビンに吸収され、眼科での網膜光凝固が主用途である。切開用途には一般に適さない。

36
臨床工学技士国家試験 - 第22回 午後
正答率:73% 類似度 65.5% 解説あり
レーザについて誤っている組合せはどれか。
1
ArF レーザ ―― 角膜切除
2
Nd:YAG レーザ ―― 除痛治療
3
ルビーレーザ ―― 黒あざ治療
4
Ar レーザ ―― 網膜凝固
5
アレキサンドライトレーザ ―― 脱毛

解説

誤りは「Nd:YAGレーザ ― 除痛治療」。Nd:YAGレーザ(1064 nm)は主に組織凝固・切開・止血、眼科の後嚢切開、内視鏡治療など高出力用途で用いられる。一般に疼痛緩和の低出力レーザ治療(LLLT)ではHe-Neレーザ(632.8 nm)や半導体レーザ(GaAlAsなど、可視〜近赤外の低出力)が標準的に使われ、Nd:YAGとの組合せは不適切である。その他の組合せは、波長と標的色素(メラニン・ヘモグロビン)や光反応機序に適合しており妥当である。ArFエキシマ(193 nm)は角膜実質の光化学的アブレーションにより屈折矯正の角膜切除に用いられ、ルビー(694 nm)はメラニン選択で黒あざ等の色素性病変に、Ar(488/514 nm)はヘモグロビン吸収を利用した網膜光凝固に、アレキサンドライト(755 nm)はメラニン選択により脱毛に用いられる。

選択肢別解説

1
不正解

正しい。ArFエキシマレーザ(193 nm, 深紫外)は角膜実質に対し光化学的アブレーションを起こし、屈折矯正手術(PRK/LASIK等)の角膜切除に用いられる。熱的損傷が少なく高精度な切除が可能。

2
正解

誤り。Nd:YAGレーザ(1064 nm)は高出力での組織凝固・切開、眼科の後嚢切開、内視鏡的止血などに用いられるのが一般的で、除痛を目的とする低出力レーザ治療の主流ではない。疼痛緩和にはHe-NeレーザやGaAlAs半導体レーザなど低出力機器が標準的に用いられる。

3
不正解

正しい。ルビーレーザ(694 nm)はメラニンに選択的に吸収され、黒あざ(太田母斑など)や刺青などの色素性病変の治療に用いられる。Qスイッチで選択的光熱融解を狙う。

4
不正解

正しい。Ar(アルゴン)ガスレーザ(488/514.5 nm, 青〜緑)はヘモグロビン吸収が強く、網膜血管の凝固・止血に適しており、網膜光凝固に広く用いられてきた(現在は半導体等も使用)。

5
不正解

正しい。アレキサンドライトレーザ(755 nm)はメラニン選択性が高く、毛包のメラニンに吸収させて選択的に障害を与えるため、医療脱毛に広く用いられる。

35
臨床工学技士国家試験 - 第23回 午後
正答率:84% 類似度 64.9% 解説あり
正しい組合せはどれか。
a
Ho:YAG レーザ — 液体レーザ
b
Ar レーザ — 気体レーザ
c
Ga-Al-As レーザ — 半導体レーザ
d
Nd:YAG レーザ — 気体レーザ
e
ArF エキシマレーザ — 固体レーザ
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e

解説

レーザは発振媒体で分類され、代表的には気体レーザ(Arレーザ、エキシマレーザなど)、固体レーザ(Nd:YAG、Ho:YAG など)、半導体レーザ(Ga-Al-As など)、液体レーザ(色素レーザなど)がある。本問では、Arレーザは気体レーザ、Ga-Al-Asレーザは半導体レーザが正しい組合せ。Ho:YAGおよびNd:YAGはいずれもYAG結晶を母材とする固体レーザであり、ArFエキシマレーザは希ガスとハロゲンの混合ガスを用いる気体レーザである。典型的な特性として、Nd:YAGは波長1.064 µmで深達性が高く凝固・止血に適し、Ho:YAGは約2.1 µmで水に強く吸収され結石破砕や軟組織切開に用いられる。Arレーザは488/514.5 nm帯で眼科の網膜凝固など、ArFエキシマは193 nmで角膜表面の精密蒸散に用いられる。

選択肢別解説

a
不正解

誤り。Ho:YAG(ホルミウム添加YAG)はYAG結晶を母材とする固体レーザである。波長は約2.1 µmで水に強く吸収され、尿路結石破砕や前立腺・軟組織の切開に用いられる。液体レーザではない。

b
正解

正しい。Ar(アルゴン)レーザはアルゴンイオンを発振媒体とする気体レーザで、代表的な発振線は488 nmと514.5 nm。眼科の網膜光凝固などに用いられる。

c
正解

正しい。Ga-Al-As(ガリウム・アルミニウム・ヒ素)は半導体(ダイオード)レーザで、近赤外域(おおむね0.78~0.85 µm付近)で発振する。医療では低出力治療やガイド光源・照射用途などで用いられる。

d
不正解

誤り。Nd:YAG(ネオジム添加YAG)は固体レーザであり、気体レーザではない。基本波は1.064 µmで組織深部まで到達し、凝固・止血や蒸散に広く使用される。

e
不正解

誤り。ArFエキシマレーザはアルゴンとフッ素などの混合ガスを用いる気体レーザで、固体レーザではない。193 nmの紫外線で角膜の精密蒸散(屈折矯正手術など)に利用される。

57
第二種ME技術認定試験 - 第40回 午前
類似度 64.7%
CO2レーザ手術装置について正しいのはどれか。
1
関節式マニピュレータは導光路に用いられる。
2
発振波長は1.06μmである。
3
組織表面でレーザ光の大部分が反射される。
4
ガイド光は不要である。
5
液体レーザである。
37
臨床工学技士国家試験 - 第38回 午後
類似度 64.6%
多関節マニピュレータでレーザ光を伝送する医療用レーザ装置はどれか。
1
XeClエキシマレーザ装置
2
Nd:YAGレーザ装置
3
$CO_2$レーザ装置
4
Rubyレーザ装置
5
半導体レーザ装置
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69
臨床工学技士国家試験 - 第21回 午前
正答率:76% 類似度 64.0% 解説あり
CO₂レーザ手術装置について正しいのはどれか。
a
フラッシュランプ励起を用いている。
b
レーザ波長は $10.6\mu\text{m}$ である。
c
レーザ光は水分に吸収される。
d
多関節ミラーを使用したマニピュレータで伝送する。
e
内径 $2\text{mm}$ の動脈からの出血を止められる。
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e

解説

CO2レーザは気体レーザで、一般に放電(直流・高周波・パルス放電)励起で発振する。医用の代表波長は $10.6\mu\text{m}$(遠赤外)で、水に極めて強く吸収されるため、組織表面でエネルギーが急峻に減衰し、切開・蒸散に優れる一方、深部への凝固は弱い。シリカ系光ファイバはこの波長をほぼ透過できないため、導光は多関節ミラーアーム(マニピュレータ)が基本である。従って波長・吸収特性・伝送方式に関する選択肢は正しいが、太い動脈(内径2 mm)レベルの出血制御は困難であり不適切である。

選択肢別解説

a
不正解

誤り。CO2レーザは気体レーザで、一般に放電励起(直流・高周波・パルス放電)を用いる。フラッシュランプ励起は主として固体レーザ(例:Nd:YAG)で用いられる方式であり、CO2レーザの標準的励起法ではない。

b
正解

正しい。医用CO2レーザの主発振線は $10.6\mu\text{m}$(遠赤外)である(他に $9.6\mu\text{m}$ 付近の遷移もあるが、一般的臨床機は $10.6\mu\text{m}$ を用いる)。

c
正解

正しい。CO2レーザ光は水分(液体水・組織内水分)に強く吸収され、吸収係数が大きいため表層で急速に減衰する。その結果、表面選択的に加熱・蒸散・切開作用が得られる。

d
正解

正しい。 $10.6\mu\text{m}$ はシリカガラスや水で強く吸収されるため一般的な光ファイバ伝送はできず、手術装置では多関節ミラーアーム(マニピュレータ)で導光するのが基本である(特殊な中空導波路等もあるが標準ではない)。

e
不正解

誤り。CO2レーザは切開・蒸散に優れるが深部凝固は弱く、太い動脈(内径2 mm)の拍動性出血を確実に止血するのは困難である。一般にこのレベルの動脈出血には結紮・クリップや凝固作用の強い他レーザ(Nd:YAG 等)・電気メスなどが適する。

49
第二種ME技術認定試験 - 第29回 午前
類似度 63.4%
石英ガラスファイバで導光できないレーザはどれか。
1
Arイオンレーザ
2
He-Neレーザ
3
Nd:YAGレーザ
4
Ho:YAGレーザ
5
CO2レーザ
71
臨床工学技士国家試験 - 第13回 午前
正答率:76% 類似度 63.2%
CO2レーザ手術装置について正しいのはどれか。
a
固体レーザを用いている。
b
レーザ波長は10.6μmである。
c
レーザ光は水分に吸収される。
d
金鏡を使用したマニピュレータで伝送する。
e
内径2mmの動脈からの出血を止められる。
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
75
臨床工学技士国家試験 - 第16回 午前
正答率:40% 類似度 62.5%
レーザ治療器と光吸収体との組合せで誤っているのはどれか。
1
光線力学的治療(PDT)器 ----------- ヘマトポルフィリン誘導体
2
ルビーレーザ黒あざ治療器 --------- メラニン
3
Arレーザ網膜凝固装置 ------------ ヘモグロビン
4
Ho:YAGレーザ治療器 ------------ コラーゲン
5
CO2レーザ治療器 ---------------- 水
72
臨床工学技士国家試験 - 第12回 午前
正答率:74% 類似度 62.5%
CO2レーザ手術装置の運用について誤っているのはどれか。
1
可視光レーザが照射部位を示す。
2
光沢のある金属製手術器械を用いる。
3
照射野で発生した煙は排除する。
4
術者は保護眼鏡をかける。
5
誤照射傷害を防止するため生理食塩液を含ませたガーゼを用いる。
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79
臨床工学技士国家試験 - 第18回 午前
正答率:48% 類似度 62.2%
レーザ安全について正しいのはどれか。
a
Arレーザ光は緑色のレンズでよく吸収される。
b
CO2レーザ光は眼鏡のガラスレンズでよく吸収される。
c
レーザ手術で使用する金属手術器具は黒く塗装しておく。
d
レーザ治療の際、照明を暗くしておく。
e
レーザ治療の際、発生ガスが漏れないよう部屋を密閉しておく。
組み合わせ: 1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
64
臨床工学技士国家試験 - 第6回 午後
正答率:74% 類似度 61.4%
レーザ手術における目の防護について正しいのはどれか。
a
反射光でも目を阻害する危険がある。
b
CO2レーザは普通のガラス眼鏡で防護できる。
c
Nd-YAGレーザには専用の防護眼鏡が必要である。
d
Arレーザは普通のガラス眼鏡で防護できる。
e
麻酔中の患者は閉眼しているので、患者の目の防護は必要ない。
組み合わせ: 1. a b c 2. a b e 3. a d e 4. b c d 5. c d e
72
臨床工学技士国家試験 - 第17回 午前
正答率:78% 類似度 60.2%
CO2レーザについて誤っているのはどれか。
1
生体組織の切開に使用する。
2
湿ったガーゼは誤照射保護に有効である。
3
CO2レーザの保護メガネはArレーザに対しても使用できる。
4
CO2レーザの保護メガネをかけてもガイド光が見える。
5
眼に対する傷害は角膜の変性である。
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