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臨床工学技士国家試験
解説
提示の回路は、入力a・bからそれぞれ理想ダイオードで合流し、合流点(出力c)が抵抗Rで接地に引かれている構成で、理想ダイオードの順方向電圧降下を0Vとみなすと、出力は入力の最大値に一致する($V_c=\max(V_a, V_b)$)。したがってVa,Vbがともに0Vのときのみダイオードは両方オフとなり、Rによってcは0Vに引き下げられる。いずれか一方でも5Vであれば、その側のダイオードが導通してcは5Vに引き上げられる。よって真理値表は(0,0)→0、(0,5)→5、(5,0)→5、(5,5)→5となる。
選択肢別解説
本回路(理想ダイオードOR)の正しい出力は、(0,0)→0、(0,5)→5、(5,0)→5、(5,5)→5である。選択肢1は(0,5)や(5,0)のときに0Vとしており、いずれかの入力が5Vであれば出力も5VになるというOR動作に反するため不適切。
理想ダイオードORでは(0,0)のみ0Vで、他は5Vとなる。選択肢2は(0,0)で5V、(5,5)で0Vとするなど、基準と逆転した行が含まれ、回路動作と一致しないため不適切。
本回路の正しい真理値表は(0,0)→0、他→5である。選択肢本文(数表)がDBでは欠落しており厳密な照合はできないが、問題の回路動作に合致しない表であるため不適切と判断する。
理想ダイオードORでは、いずれかの入力が5Vならダイオードが導通して出力cは5V、両方0VのときのみRで0Vとなる。選択肢4は(0,0)→0、(0,5)→5、(5,0)→5、(5,5)→5と示し、回路動作と一致するため適切。
選択肢5は(0,0)で5V、(0,5)や(5,0)で0Vとするなど、理想ダイオードORの動作(入力の最大値が出力に現れる)に反しているため不適切。