臨床工学技士問題表示
臨床工学技士国家試験
解説
誤りは「胸管は右静脈角に入る」。胸管は下半身と左上半身からのリンパを集め、左内頸静脈と左鎖骨下静脈の合流部(左静脈角)へ流入する。右静脈角へ流入するのは右上肢・右胸部・右側頭頸部からのリンパを集める右リンパ本幹(右リンパ管)である。他の選択肢は標準的な解剖に合致する。左心房―左心室間には僧帽弁(二尖弁)が位置し、冠状動脈は大動脈弁直上の大動脈洞(上行大動脈起始部)から分岐する。小腸からの静脈血は上腸間膜静脈などを介して門脈に集められ肝臓へ入る。動脈壁は内膜・中膜・外膜の三層構造であり、中膜が発達している。
選択肢別解説
正しい。左心房と左心室の間には房室弁の一つである僧帽弁(二尖弁)があり、左室収縮時の逆流を防ぐ。
正しい。冠状動脈は大動脈弁直上の大動脈洞(右・左冠状動脈洞)から上行大動脈起始部で分岐し、心筋へ血流を供給する。
正しい。小腸からの静脈血は上腸間膜静脈などに集まり、脾静脈と合流して門脈を形成し、肝臓へ流入する(門脈系)。
誤り。胸管は全身リンパの大部分(下半身と左上半身)を集め、左静脈角(左内頸静脈と左鎖骨下静脈の合流部)に流入する。右静脈角へ流入するのは右リンパ本幹で、右上半身からのリンパを還流させる。
正しい。動脈壁は内膜・中膜・外膜の三層構造で、中膜は平滑筋と弾性線維が主体で動脈では特に発達している。
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解説
誤りは「僧帽弁は三尖よりなる」。僧帽弁(左房室弁)は前尖と後尖の二尖から構成される。三尖弁は右房室弁であり右心房と右心室の間にある。その他の選択肢は、洞結節が右心房内(上大静脈開口部付近、クリスタ・ターミナリス近傍)に位置すること、左冠動脈主幹が通常2枝(前下行枝・回旋枝)に分岐すること(分岐変異はあるが典型は二分岐)、右総頸動脈が腕頭動脈から分岐すること、大動脈(動脈)壁が内膜・中膜・外膜の三層構造であること、のいずれも正しい内容である。
選択肢別解説
正しい。洞結節(洞房結節)は右心房内、上大静脈と右心房の接合部付近(高位右心房、クリスタ・ターミナリス上端近傍)に位置し、心臓の一次ペースメーカーとして自発興奮を発生する。「右心房の近傍」という表現は位置関係を簡略化したものだが、実際は右心房内に存在する。
正しい。左冠動脈主幹(LMT)は通常、左前下行枝(LAD)と回旋枝(LCx)の2枝に分岐する。第三の枝(中間枝:ramus intermedius)がみられる解剖学的変異もあるが、典型的には二分岐であり本記述は妥当である。
誤り。僧帽弁(左房室弁)は二尖弁で、前尖と後尖の二枚の弁尖からなる。三尖弁は右房室弁であり、右心房と右心室の間に存在する。
正しい。大動脈弓からは腕頭動脈、左総頸動脈、左鎖骨下動脈が分岐し、腕頭動脈はさらに右総頸動脈と右鎖骨下動脈に分かれる。従って右総頸動脈は腕頭動脈から分岐する。
正しい。大動脈を含む動脈壁は内膜・中膜・外膜の三層からなる。内膜は内皮細胞層と内弾性板、中膜は平滑筋と弾性線維に富み、外膜は結合組織(膠原線維・弾性線維)からなる。
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解説
誤っているのは「腱索は心房に認められる。」である。腱索は房室弁の弁尖を心室内の乳頭筋へと連結する線維性索で、弁の心房側への逸脱(逆転)を防ぐ構造であり、存在部位は心室内である。その他の選択肢は正しい解剖学的記述で、右室は低圧の肺循環を担うため左室より壁が薄く、左冠動脈は一般に前下行枝(LAD)と回旋枝(LCX)に分岐する。右肺動脈は肺動脈幹から分かれた後、上行大動脈の背側(および上大静脈の後方)を水平に走行して右肺門へ向かう。僧帽弁は左房・左室間の房室弁で二尖弁(前尖・後尖)である。
選択肢別解説
正しい。右心室は肺循環という低圧系に血液を送り出すため、左心室(体循環の高圧系)より壁が薄い。左室は高い収縮圧を発生させる必要があるため壁が厚くなる。
正しい。左冠動脈本幹は通常、前下行枝(LAD)と回旋枝(LCX)に分岐する。解剖学的変異として中間枝(ramus intermedius)を伴うこともあるが、一般的記載として本肢は正しい。
正しい。肺動脈幹は上行大動脈の前方に位置するが、分岐後に右肺動脈は上行大動脈の背側(さらに上大静脈の後方)を水平に走行し、右肺門へ向かう。したがって記述は妥当である。
正しい。僧帽弁は左心房と左心室の間にある房室弁で、前尖と後尖からなる二尖弁である。
誤り。腱索は房室弁の弁尖と心室内の乳頭筋を連結する線維性索で、心室内に存在する。心房内には腱索は認められない。
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解説
誤りは2。冠動脈は上行大動脈基部(大動脈弁直上の冠動脈洞)から直接分岐する。右冠動脈は右冠動脈洞(大動脈弁右冠尖側)から起始し、腕頭動脈(大動脈弓の分枝)からは分岐しない。他の選択肢は、洞房結節の右房内位置、三尖弁の右房室間位置、乳頭筋が心室内から腱索を介して房室弁を支持する事実、上行大動脈が主肺動脈の背側(後方)を上行する解剖学的位置関係のいずれも正しい。
選択肢別解説
正しい。洞房結節(洞結節)は右房内、上大静脈開口部近傍の心房側壁(洞結節稜・終稜付近)に位置し、心臓の主たる刺激生成部位である。
誤り。右冠動脈は上行大動脈基部の右冠動脈洞(大動脈弁右冠尖)から直接分岐する。腕頭動脈は大動脈弓の分枝であり、冠動脈の起始部ではない。
正しい。三尖弁は右房と右室の間にある房室弁で、右室収縮時の右房への逆流を防止する。
正しい。乳頭筋は左右の心室内壁から突出する筋で、腱索を介して房室弁の弁尖を支持し、収縮時の弁尖逸脱を防ぐ。
正しい。上行大動脈は主肺動脈の背側(後方)を上行し大動脈弓へ移行する。両者の間には心膜横洞が位置する。
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解説
心臓の弁は4つ(右房室の三尖弁、左房室の僧帽弁、動脈弁の肺動脈弁・大動脈弁)からなる。房室弁(三尖弁・僧帽弁)は心室側の乳頭筋から伸びる腱索で弁尖が支持され、心室収縮時の逆流や逸脱を防ぐ。一方、肺動脈弁と大動脈弁は半月状の三尖(半月弁)で、腱索は持たない。冠状静脈洞は心筋からの静脈血を集め、右心房に開口する。以上より、三尖弁が房室弁であること、大動脈弁が左心室の出口に位置すること、僧帽弁が腱索で乳頭筋につながることが正しい。肺動脈弁が二尖であるという記述と、冠状静脈洞が右心室に開口するという記述は誤りである。
選択肢別解説
誤り。肺動脈弁は半月状の三尖(半月弁)であり、二尖ではない。二尖弁は僧帽弁(左房室弁)の特徴である。
正しい。三尖弁は右心房と右心室の間にある房室弁で、僧帽弁(左房室弁)と並び房室弁に分類される。
正しい。大動脈弁は左心室流出路の末端、左心室と上行大動脈の境界に位置し、左心室の出口に相当する。
正しい。僧帽弁は心室側の乳頭筋から伸びる腱索で弁尖が支持され、収縮時の弁逸脱(心房側への反転)を防ぐ。設問中の「?索」は「腱索」の誤記と考えられる。
誤り。冠状静脈洞は心筋からの静脈血を集め、右心房に開口する。右心室には開口しない。
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解説
心臓の弁は房室弁(右:三尖弁、左:僧帽弁)と動脈弁(肺動脈弁・大動脈弁)に大別される。房室弁は心房と心室の間に位置し、腱索と乳頭筋で支持されて収縮時の逆流を防ぐ。一方、動脈弁は心室と大血管(肺動脈・大動脈)の間にある半月弁で、腱索は持たない。冠状動脈は左冠状動脈が前下行枝(LAD)と回旋枝(LCx)に分岐し、右冠状動脈は右縁枝や後下降枝(PDA)などを出す。左心室は体循環を駆動するため高圧を発生させ、右心室より心筋壁が厚い。以上より、1・2・5が正しい。
選択肢別解説
正しい。僧帽弁(二尖弁)は左心房と左心室の間にある房室弁で、左心室収縮時の逆流防止に寄与する。腱索と乳頭筋によって支持される。
正しい。大動脈弁は左心室流出路(左室と上行大動脈の境界)に位置する半月弁であり、左室から大動脈への血液流出を制御する。
誤り。腱索で乳頭筋に連結するのは房室弁(三尖弁・僧帽弁)。肺動脈弁は動脈弁(半月弁)であり、腱索・乳頭筋との連結はない。
誤り。前下行枝(LAD)と回旋枝(LCx)に分岐するのは左冠状動脈。右冠状動脈は右縁枝や後下降枝(PDA)などを分枝し、記載の分岐様式ではない。
正しい。左心室は体循環を駆動して高い圧を生じる必要があるため、右心室(肺循環)より心筋壁が厚い。
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解説
誤っているのは4。気管は頸部・胸部で食道の前(腹側)を走行し、食道が気管の後(背側)を走る。1の右主気管支は左より短く太く、より垂直で誤嚥異物が右に落ちやすいという解剖学的特徴がある。2の中葉は右肺のみに存在し、右肺は上・中・下の3葉、左肺は心切痕を有する上・下の2葉である。3のガス交換は肺胞の呼吸膜(肺胞上皮・基底膜・毛細血管内皮)を介した拡散で行われる。5は、胸膜は壁側胸膜と臓側胸膜の二層からなり、その間の空間(胸膜腔、臨床的文脈で胸腔と称されることがある)に相当するため妥当である。
選択肢別解説
正しい。右主気管支は左主気管支より短く太く、走行はより垂直に近い。これにより誤嚥時に右側へ異物が入りやすい。
正しい。右肺は上葉・中葉・下葉の3葉に分かれ、中葉は右肺にのみ存在する。左肺は心臓に対応して2葉(上・下葉)。
正しい。ガス交換は肺胞で行われ、肺胞上皮と毛細血管内皮から成る呼吸膜を拡散でO2/CO2が通過する。
誤り。気管は食道の前(腹側)を走行し、食道が気管の後(背側)を走る。従って「気管は食道の背側を走行する」は事実と逆。
正しい。胸膜は壁側胸膜と臓側胸膜の二層で、その間の隙間(胸膜腔、臨床文脈で胸腔と呼ぶことがある)に相当するため記述は妥当。
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解説
本問は呼吸器の基本解剖。誤りは「気管は食道の背側を走行する」で、正しくは食道の腹側(前方)に気管が位置する。したがって食道は気管の背側(後方)を走る。その他の選択肢は、右主気管支が左より太く短くより垂直であること、右肺にのみ中葉があること、ガス交換は肺胞で行われること、胸膜腔は臓側胸膜と壁側胸膜で囲まれる潜在腔であることを述べており正しい。
選択肢別解説
正しい。右主気管支は左主気管支に比べて太く短く、走行もより垂直である(右約2–3 cm、左約4–5 cm)。このため誤嚥異物は右側へ落ちやすい。
正しい。右肺は上葉・中葉・下葉の3葉、左肺は心切痕の影響で上葉・下葉の2葉に分かれる。中葉は右肺のみに存在する。
正しい。実際のガス交換は肺胞(および連続する呼吸細気管支〜肺胞道)で、薄い気血関門を介してO2とCO2が拡散する。
誤り。気管は食道の腹側(前方)を走行し、食道がその背側(後方)に位置する。したがって「気管は食道の背側を走行する」という記述は逆である。
正しい。胸膜腔は肺表面を覆う臓側胸膜と胸壁・横隔膜・縦隔側を覆う壁側胸膜に囲まれた潜在的な間隙で、生理的には陰圧を保つ。
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解説
肋間動脈は各肋骨の下縁にある肋骨溝を走行し、肋骨上縁は走行しないため、1が誤り。臨床的にも胸腔穿刺・ドレーン留置では肋骨の上縁側から進入して肋間血管神経束(VAN)を避ける。右主気管支は左より垂直で分岐角が小さく短く太い。胸膜は肺側が臓側胸膜、胸壁側が壁側胸膜。気管の後壁はC字状の軟骨が欠け、平滑筋(気管筋)からなる。水平裂は右肺のみに存在し、右肺を上・中・下葉に分ける。
選択肢別解説
誤り。肋間動脈は肋骨の下縁にある肋骨溝を(しばしば静脈・神経とともに)走行する。したがって「肋骨上縁を走行する」という記載は不正確である。臨床手技では血管神経束を避けるため肋骨上縁側から穿刺する。
正しい。右主気管支は左主気管支よりも体軸に対する分岐角が小さく、より垂直・短く・太い。このため異物誤嚥や挿管チューブの誤進入が右側に起こりやすい。
正しい。肺を被う内側の胸膜を臓側胸膜、胸壁・横隔膜・縦隔面を被う外側の胸膜を壁側胸膜と呼ぶ。選択肢の記載は定義どおりである。
正しい。気管は前外側をC字状の硝子軟骨が支え、後壁(食道側)は軟骨が欠けており、平滑筋(気管筋)から成る。
正しい。右肺には斜裂と水平裂があり3葉(上・中・下葉)に分かれる。左肺は斜裂のみで2葉であり、水平裂は存在しない。
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解説
循環系の基礎事項として、頸動脈洞(総頸動脈分岐部付近)や大動脈弓には血圧変化(血管壁伸展)を検知する圧受容器があり、延髄へ入力して圧受容体反射により心拍・血管トーンを調節する。また、体循環の血管平滑筋(特に細動脈中膜)は主として交感神経の支配を受け、ノルアドレナリンによって血管収縮が生じ、全末梢抵抗や血圧維持に寄与する。これに対し、終動脈は側副血行を持たない動脈であり吻合枝そのものを指す語ではない。脈拍として触知されるのは心収縮で生じた圧波が動脈壁を伝播する現象で、血液塊そのものの到達ではない。さらに門脈は毛細血管網と毛細血管網をつなぐ門脈系を構成する“静脈”であり、“動脈”ではない。
選択肢別解説
誤り。終動脈は末梢で他動脈との吻合(側副血行)を持たない動脈を指す。吻合枝はむしろ側副血行路を形成する枝であり、終動脈の定義とは逆である(例:網膜中心動脈などは真正終動脈)。
誤り。触れる脈拍は心収縮で生じる圧波が動脈壁を伝わる現象であり、血液そのものが末梢まで到達してから感じるわけではない。圧波(脈波)の伝播速度は血流速度より速い。
誤り。門脈は2つの毛細血管網の間を連結する門脈系を構成する“静脈”である(代表例は腸管毛細血管—肝洞様毛細血管をつなぐ肝門脈)。動脈ではない。
正しい。頸動脈洞(総頸動脈が内・外頸動脈に分岐する部位付近)には圧受容器があり、血圧上昇時の血管壁伸展を感知して反射性に心拍・血管トーンを調節する。
正しい。血管平滑筋(特に細動脈中膜)には交感神経が分布し、ノルアドレナリン作用で血管収縮を起こして末梢抵抗・血圧の調節に関与する。副交感神経の分布は血管では限定的で、支配の主体は交感神経である。
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解説
正しいのは4。胸膜は肺表面を覆う臓側胸膜と、胸壁・横隔膜・縦隔側を覆う壁側胸膜の2層からなり、その間の胸膜腔には少量の胸膜液があり潤滑と陰圧維持に寄与する。1は嚥下時、喉頭蓋は気道入口を覆って閉じ、誤嚥を防ぐため誤り。2は右肺は上・中・下の3葉、左肺が心臓にスペースを割くため2葉であるため誤り。3は吸気で横隔膜は収縮して下降し胸腔容積を増やす(弛緩するのは呼気)ため誤り。5は主気管支の分岐は右がより直線的で角度が小さく、左が大きいので記載は逆で誤り(異物は右に落ちやすい)。
選択肢別解説
誤り。嚥下時には喉頭蓋が喉頭入口を覆うように倒れて閉じ、食塊が気道へ入るのを防ぐ。喉頭蓋が開いた状態は呼吸時である。
誤り。右肺は上葉・中葉・下葉の3葉からなり、左肺は上葉・下葉の2葉からなる。よって「右肺は2葉」は不正確。
誤り。吸気時には横隔膜が収縮して下降し、胸腔容積が増えて胸腔内圧が下がる。横隔膜が弛緩して上昇するのは呼気時。
正しい。胸膜は臓側胸膜(肺表面を被覆)と壁側胸膜(胸壁・横隔膜・縦隔側を被覆)からなる二層構造で、両者の間の胸膜腔には少量の胸膜液があり、肺の滑走と陰圧の維持に寄与する。
誤り。主気管支の分岐角は右の方が小さく直線的で、左の方が大きい。したがって「左の方が小さい」は逆。異物は右主気管支へ落ちやすい。
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