画像診断法について誤っているのはどれか。
a: MRI(核磁気共鳴法)は主に生体内の炭素原子の分布の像をつくる。
b: SPECT(単光子断層法)は陽電子放出核種を用いたRI断層法である。
c: エックス線CTは組織のエックス線吸収係数の違いによって生体の断層像をつくる。
d: ディジタルラジオグラフィではダイナミックレンジの大きいイメージングプレートが用いられる。
e: ポジトロンCTでは陽電子の消滅放射線を利用する。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
MRI検査について正しいのはどれか。
1: 撮像する断面の方向の制約がある。
2: 血管撮影には造影剤が必要である。
3: 臓器内に空気があると撮像できない。
4: 生体内の水分子の存在状態を画像化する。
5: 脊髄の描出能はX線CTより劣る。
放射性同位元素(RI)による画像検査で誤っているのはどれか。
a: エミッションCTの解像力はエックス線CTよりよい。
b: RI画像検査で主に用いられる放射線はβ線である。
c: ポジトロンCTにはN,O,Cなど生理的に存在する元素の同位体がしばしば用いられる。
d: 組織の虚血を調べることができる。
e: Iは甲状腺検査に使用される。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
X線CTと比較したMRIの特徴で誤っているのはどれか。
1: 石炭化の検出能が優れている。
2: 骨の障害陰影(アーチファクト)のない画像が得られる。
3: 血管の描出能が優れている。
4: 軟部組織のコントラスト分解能が優れている。
5: 神経路を描出できる。
ラジオアイソトープを用いた画像撮影について誤っているのはどれか。
1: X線CTに比べて空間分解能が低い。
2: SPECTは心筋の血流を観察できる。
3: FDG-PETはがん診断に有用である。
4: SPECTは中性子線を検出する。
5: PETは陽電子放出核種を用いる。
正しいのはどれか。
a: 脳の機能を観察するにはエックス線CTがMRIより優れている。
b: MRIは組織の透磁率の差を画像化する。
c: エックス線CTはMRIより生体への侵襲度が大きい。
d: ヘリカルスキャンは連続して高速にCT像を得る走査方式である。
e: MRIでは地磁気の100倍程度の直流磁場が用いられる。
1. a b 2. a e 3. b c 4. c d 5. d e
X線CTについて正しいのはどれか。
1: MRIよりも軟部組織の描出に優れている。
2: 造影剤を用いずに血管像を描出できる。
3: 撮影時に放射線同位元素(RI)が必要である。
4: マルチスライスCTにより冠動脈の3D表示ができる。
5: 石灰化は描出できない。
MRIの特徴についてエックス線CTと比較したとき、誤っているのはどれか。
1: 軟部組織において高コントラストの明瞭な像が得られる。
2: 造影剤なしで血管撮影が可能である。
3: 化学シフトを調べることができる。
4: 撮像時間が短い。
5: 大きな作動音を発する。
画像診断装置で誤っている組合せはどれか。
1: 超音波診断装置 -- 組織境界からの超音波反射強度を計測
2: X線CT -- X線の吸収度の差を計測
3: MRI -- 炭素原子の分布を計測
4: PET -- 陽電子を放出する放射性同位元素の分布を計測
5: SPECT -- γ線を放出する放射性同位元素の分布を計測
ラジオアイソトープによる画像計測について誤っているのはどれか。
1: PETの空間分解能はX線CTと同程度である。
2: PETでは陽電子の対消滅によるγ線を検出する。
3: SPECTでは人体の3次元構造を画像化する。
4: 体内での放射線の散乱を考慮する必要がある。
5: 体内での放射線の吸収を考慮する必要がある。